『Enshrouded(エンシュラウデッド)』が重いときは、まずRAM16GB、GPUの必要VRAM6GB、ストレージの空き容量60GBという公式条件を確認しましょう。条件を満たしているなら、FPSを表示し、画質プリセット、DLSS・FSR、描画解像度の順に調整すると、何が負荷になっているかを探しやすくなります。
RTX3060やRTX4060で何fps出るかは、CPU、解像度、画質、遊ぶ場所によって変わります。型番だけで決めず、重くなる場所で一つずつ比較するのが近道です。
以下は2026年10月4日時点のPC・Steam早期アクセス版、v0.9.1.2を対象にしています。10月15日発売予定の正式版1.0で行われる最適化は、現在の動作条件には含めていません。
Enshroudedが重いときはFPSを表示してから設定を変える
カメラを回すだけで画面がカクつく場合と、画面は滑らかなのに敵や採集の反応だけ遅い場合では、試す対処が違います。FPSを表示し、症状が出る場面を一つ決めて比較しましょう。
Steamのパフォーマンスモニターを表示する
Steamの「設定」から「ゲーム中(In Game)」を開き、パフォーマンスモニターの表示を有効にします。表示する詳しさを変えると、FPSに加えてCPU・GPUやメモリの状態を確認できます。
ゲームへ戻り、普段重くなる拠点や探索場所で同じ方向を向き、同じように歩いてみます。変更前の画質と解像度をメモしてから、一つの項目だけ下げ、同じ動きを繰り返してください。ソロとマルチ、ノートPCの電源接続とバッテリー駆動など、画質以外の条件もそろえます。
平均FPSだけでなく、動きが引っ掛かる瞬間も見ます。平均が高くても、一瞬の処理が長引くとカクつくためです。
負荷の表示から次に変える場所を選ぶ
目標FPSに届かずGPUの負荷が高いなら、まず描画解像度や画質を下げて比べます。VRAMが足りない場合はテクスチャ、システム側のRAMが埋まっている場合は起動中の不要なアプリも見直す候補です。
CPUは一部のコアへ処理が偏ることもあり、平均使用率が低いだけでは余裕があると断定できません。解像度を下げても変わらない場合は、FPS上限やメモリ、マルチ側の状態を調べます。
Enshroudedの必要スペックはRAM16GB・空き容量60GB
Steamの公式動作環境では、最低・推奨ともにRAMは16GB、必要な空き容量は60GBです。ただし、最低条件や推奨条件には「この解像度で何fps」という指定がありません。最低を満たすことと、高画質で安定して遊べることは分けて判断してください。
| 項目 | 最低動作環境 | 推奨動作環境 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10、64ビット | Windows 10、64ビット |
| CPU | Intel Core i5-6400/AMD Ryzen 5 1500X、または同等品 | Intel Core i7-8700/AMD Ryzen 7 2700X、または同等品 |
| RAM | 16GB | 16GB |
| GPU | GeForce GTX 1060/Radeon RX 580/Intel Arc A380 | GeForce RTX 2070 Super/Radeon RX 6700 XT/Intel Arc A770 |
| NVIDIA・AMDのGPU欄にある必要VRAM | 6GB | 6GB |
| ストレージ | 60GBの空き容量 | 60GBの空き容量、SSD推奨 |
表のVRAM6GBは、ゲームが求める容量の表記です。RTX2070 SuperやRX6700 XTという製品に実際に搭載されているメモリ量を、6GBと説明しているわけではありません。
CPUとRAMは、Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できます。GPU名はWindowsの検索欄に「dxdiag」と入力し、起動した診断ツールの「ディスプレイ」で確認します。ゲーム中のメモリ使用量は、前述のパフォーマンス表示で比べてください。
RAM8GBとVRAM4GBは公式の最低条件を満たさない
RAMはPC全体の作業用メモリ、VRAMは主に画像の描画に使うメモリです。「メモリ8GB」と書かれていても、どちらを指しているかで意味が変わります。RAM8GBのPCや、VRAM4GBのグラフィックボードは、公表されている最低条件を満たしません。
たとえばGTX970の標準メモリは4GBです。GTX750 Tiにも、MSIのN750 Ti-2GD5T/OCのように2GB搭載の製品があります。古いGPUで設定を下げる方法を探す前に、必要VRAMとの違いを確認した方がよいでしょう。
VRAMが6GBや8GBあっても、GPUの描画性能やCPUまで推奨環境になるわけではありません。容量不足を画質設定だけで解消できるとも限らないため、各項目を照合します。
容量60GBはダウンロードサイズではなく必要な空き容量
公式の60GBは、ストレージに確保する空き容量の目安です。ダウンロードするデータ量や、更新後も変わらない正確なインストール容量を表す数字ではありません。
インストール先のドライブに空きがあるかを確認し、更新時にはSteamが表示する必要量も見てください。推奨環境にはSSDの使用が挙げられています。
グラフィック設定はプリセット・描画解像度・照明を順に比べる
プリセットで大まかな負荷を下げ、その後に気になる見た目を戻すと進めやすくなります。次の順番を出発点に、自分の環境で比較してください。
Displayの画質プリセットで比較の基準を作る
ゲームの設定からDisplayを開き、Qualityの画質プリセットを確認します。最高画質側で遊んでいるなら、まず中間のBalanced、まだ重いならPerformanceなど速度重視の側へ下げて比べます。
動きが改善したら、その設定を起点に、気になるテクスチャや影だけ一つずつ戻してみましょう。
プリセットは複数の項目をまとめて変えるため、切り替えた後はDLSS・FSRと描画解像度も見ます。画質の名前だけをそろえても、内部で描く解像度が違えば、同じ条件の比較にはなりません。
RTXではDLSS、RadeonなどではFSRを試す
DLSSやFSRは、低めの解像度で描いた画像を拡大することで描画負荷を軽くする選択肢です。GeForce RTXではDLSS、RadeonなどではFSRを候補にし、まず品質重視の設定から試します。
画面の動きがまだ重ければ、中間、速度重視の順に切り替えて比較します。その代わり、遠くの草木や細い線がぼやけるなど、見え方が変わる場合があります。FPSが十分でも輪郭が気になるなら、品質重視へ戻す選び方です。
Enshroudedでは、2024年7月の公式更新でFSR2がFSR3へ置き換わっています。古い設定記事の「FSR2」を、そのまま現在の項目名として探す必要はありません。また、FSR対応という説明だけから、フレーム生成やFSR4まで利用できると考えないようにしましょう。
アップスケーリングを変えても重い場合は、Monitor側の解像度や解像度スケールを下げて比較します。表示解像度を下げる方法も画面全体の鮮明さに影響するので、変更前に戻せるよう元の値を控えておきます。
重くなる場面に合わせて個別の画質を下げる
一律に全部を最低にする必要はありません。次の項目を候補にして、一段階変えるたびに同じ場所へ戻り、動きと見た目を比べます。効果がほとんどなければ元に戻し、次の項目へ進みます。
| 比較する項目 | 試す場面・条件 | 下げたときに確認する見た目 |
|---|---|---|
| Shadow Quality/Indirect Lighting | 影や照明が多い場所で重い | 細かな影、室内や物陰の明るさ |
| Reflections | 反射する面がある場面で重い | 水面や光沢のある材質の映り込み |
| Fog Quality | 霧のある場所で特に重い | 霧の質感や視認性。最低値が見やすいとは限らない |
| Small Foliage | 草木の多い場所で重い | 草の量や表示される距離 |
| Distant Objects/Voxel Mesh Quality | 遠景や建築物の多い場所で重い | 遠くの物体や建物の細部、近づいたときの表示変化 |
| Texture Resolution | VRAMが不足する | 壁や地面、装備表面の細かさ |
霧の中で重くても、原因が必ずFog Qualityとは限りません。下げても変わらなければ、解像度や照明、メモリの状態を比べます。
2026年4月のUpdate 8では、動的な間接照明の性能改善とRAM使用量の削減も告知されています。発売直後の設定やベンチマークを、現在も同じ結果が出るものとして使わない方が判断しやすくなります。
敵の強さやボタン操作を変えたい場合は、難易度設定とコントローラーの調整方法が別の選択肢です。画質を軽くする操作とは変更する場所も目的も異なります。
RTX3060・4060やRadeonで設定を選ぶときの基準
同じシリーズでも、デスクトップ版とノートPC版、組み合わせるCPUで結果は変わります。次の表は到達FPSの一覧ではなく、使用中のGPUで設定を探す出発点です。
| 使用するGPU | 最初に比べる設定・確認点 |
|---|---|
| RTX3060・3070・3080・4060 | DLSSと中間の画質プリセットを起点にし、重ければ描画解像度や照明を下げる。VRAM不足も確認 |
| RTX5070・5080・5090 | 高解像度ではDLSSの品質を比較。低解像度でも伸びない場合はCPU、メモリ、FPS上限を確認 |
| RX6700 XT・6800 XT・7800 XT・7900 XTX | FSRと画質プリセットを比較。RX6700 XTは公式推奨GPUの一つだが、特定FPSの保証ではない |
| RX9060 XT・9070・9070 XT | FSRと解像度をそろえて比較し、必要な項目を下げる。新しいGPUという理由だけで最高画質へ固定しない |
たとえばRTX3080で画質を下げても60fpsから動かないなら、さらに画質を落とす前に上限設定を見ます。一方、RTX4060で視点を回すたびにFPSが落ちるなら、DLSSの変更やVRAMの使用状況を比較する方が症状に合います。
Ryzen 7 7800X3Dや9800X3DはCPUの名前です。組み合わせるGPUと描画解像度も確認し、実際に負荷がかかる側を見て設定を選びます。
30・40・60fpsの制限方法と60fpsから上がらないときの確認
FPSの上限は、動きや消費電力を落ち着かせたい場合の選択肢です。30・40・60fpsは目標例で、上限を60にしても処理能力は増えません。重い場所でも維持できる範囲を確かめて決めます。
60fps固定は現行版の一律仕様ではない
発売初期に問題になった60Hzの挙動は、2024年3月のHollow Halls更新で修正されています。さらに2026年4月29日のPatch 14では、60fpsを超えた状態で移動すると起きる細かなジッターの修正が告知されました。
古い「60fpsに固定して対処する」という情報だけで、全員に同じ制限が必要だとはいえません。60fpsから上がらないときは、次の順で設定を見ます。
- Windowsの「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細設定」で、使用中の画面とリフレッシュレートを確認します。
- 高リフレッシュレート対応の画面なら、選択可能なHzが意図した値になっているかを見ます。
- ゲームのDisplayでV-Syncを確認し、上限との関係を比べる際は一時的にオフにして試します。
- NVIDIAやAMDのゲーム個別設定に、FPS上限が残っていないか確認します。
Hzは画面が更新される回数、FPSはゲームが描画するフレーム数です。Hzを上げるだけでPCの処理能力が増えるわけではありません。V-Syncをオフにして横方向の映像のずれが気になる場合は、元の設定へ戻して比較してください。
NVIDIAはEnshroudedの個別設定で上限を指定する
NVIDIAコントロールパネルでは、次の順に変更します。
- 「3D設定の管理」から「プログラム設定」を開きます。
- Enshroudedを選びます。一覧にない場合は追加からゲームを指定します。
- 「最大フレームレート(Max Frame Rate)」をオンにし、たとえば60fpsなど、維持したい上限を指定して適用します。
- ゲームへ戻り、FPS表示で上限が反映されるか確かめます。
「バックグラウンドアプリケーション最大フレームレート」は、別のアプリを操作している間の上限です。通常プレイ用と取り違えず、上限を解除するときは設定したMax Frame Rateをオフへ戻します。
RadeonはChillの最小・最大FPSを確認する
AMD Softwareでは「Gaming」→「Games」からEnshroudedのプロファイルを開き、Radeon Chillを確認します。有効にしたうえでMin FPSとMax FPSを設定し、一定の上限を試すなら両方を同じ目標値にそろえます。
Chillは操作やカメラの動きに応じてFPSを変えるため、MinとMaxの両方を見ます。AMDはVulkanの対応タイトルも対象にしていますが、適用結果はゲーム中のFPS表示で確かめます。
ChillはRadeon Anti-LagやRadeon Boostとの同時利用に制限があります。元の設定を控え、Chillを試した後にどの機能が有効になっているかも確認しましょう。機種やドライバーにより、表示される項目が異なる場合があります。
VulkanやDirectXを調べる場合はドライバーと必要スペックを確認
Enshroudedの描画ではVulkanが使われています。DirectX 11・12へ切り替える起動オプションを加えれば軽くなる、という方法を公式情報から確かめることはできません。Vulkan関連のエラーが出る場合も、まず対応GPUとドライバー、ゲームファイルを確認します。
初期対処は、ゲームを更新し、使用中GPU向けの公式ドライバーを確認してから、Steamの整合性確認を行う順が候補です。整合性確認は、ライブラリでEnshroudedの「プロパティ」→「インストール済みファイル」→「ゲームファイルの整合性を確認」から実行できます。
公式のHotfix 15では、サードパーティー製ツールが使うVulkanレイヤーを標準で無効にし、再び有効にすると安定性へ影響し得ると説明しています。外部の描画ツールやDLLの差し替えを、最初の軽量化手段にするのは避けたいところです。
整合性確認でFPSが必ず増えるわけではありません。起動できない、強制終了する場合は、クラッシュ側の対処へ進みます。
ROG Ally・Ally Xや内蔵GPUでは電源と共有メモリも確認する
ROG AllyやAlly Xでは、電源接続と本体の動作モードでも比較条件が変わります。ASUSが公開する本体設定を使い、同じ電源条件で安定する画質を探しましょう。
FPS表示と動作モードをそろえて画質を調整する
Command Centerの「Real-time Monitor」を有効にすると、FPSやCPU・GPUの状態を表示できます。性能を比較するなら電源を接続し、動作モードをTurboにそろえてから、Enshroudedの軽量側プリセットとFSRを試します。
まだ重い場合は、ゲーム内の解像度を900pや720pへ下げて比べます。一定FPSを保証する設定ではないため、画面の見やすさも確かめてください。本体のTurboとゲーム内の画質は別々に設定し、バッテリーで遊ぶときはその状態でもう一度比較します。
VRAMの割り当てを増やす場合はRAM側も見る
ASUSの案内では、Armoury Crateの「Settings」→「Operating Mode」→「GPU Settings」にある「Memory Assigned to GPU」から、GPUへ割り当てるメモリを変更します。変更後は再起動します。
Allyシリーズの内蔵GPUは、システムメモリを共有して使います。VRAM側への割り当てだけ増やしても、PC全体のメモリが増えるわけではありません。GPU側の不足を疑う場合に変更し、再起動後はRAM側の残量と動作も比べてください。
Radeon 780M搭載PCも、共有メモリと電源条件を考慮します。VRAMの表示量だけで、独立したグラフィックボードと同じ条件だとは判断できません。
Steam Deckについては、Enshrouded公式サポートが既定の推奨設定を出発点にしています。2024年7月には既定値が更新され、Reset to Defaultで反映する案内もありました。ただし、Steam Deckの動作説明を、Allyや780MのFPS保証に置き換えることはできません。
設定を下げても改善しない場合はソロとマルチを比べる
画質を下げても変わらない場合は、発生条件を絞ります。カメラの動きは滑らかなのに敵が飛ぶ、採集の反応が遅れる、といった症状なら、通信やサーバー側も調べる対象です。症状だけで原因を決めず、同じPCのソロでも起こるかを比べてください。
マルチだけで起こるなら、自分だけか、ホストやほかのゲストも同じかを確認します。Wi-Fiで通信が不安定な場合は、有線接続で比較する方法があります。
専用サーバーのCPU・RAM負荷と、自分のPCが画面を描く負荷は別です。公式サポートでは人数枠もサーバー負荷へ影響すると説明しています。参加人数が増えたときに全員の応答が遅れるなら、専用サーバーの設定と必要スペックも確認する候補になります。
それでも改善しない場合は、CPU・GPU・RAM、解像度と画質、発生場所、ソロ・ホスト・ゲストの別、症状が始まった時期を記録します。再現する操作が分かれば、Escメニューの「Report a Bug」から報告するときにも説明しやすくなります。起動失敗や強制終了、保存の問題を伴う場合は、クラッシュ・ラグの原因別対処法に沿って切り分けましょう。
EnshroudedのFPS改善は必要スペックと負荷の確認から
Enshroudedが重いときは、RAM・VRAM・空き容量を確認し、同じ場所でFPSを表示して画質と描画解像度を調整します。60fpsから動かない場合は上限、マルチの応答だけ遅い場合は通信やサーバーと、症状に合わせて調べる場所を変えましょう。
GPU名だけで設定を決めるより、動きと見た目を比べながら一つずつ変える方が、自分のPCに合う条件を見つけやすくなります。購入前に遊びの内容も確認したい場合は、Enshroudedのゲーム概要と遊び方も参考になります。

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