Valheimのサーバー|立て方・常設・設定・データ移行

複数の冒険者が共通の拠点に集うValheimサーバー解説用イラスト

Valheimで、ホストが遊んでいない時間にも仲間が同じワールドへ参加できる環境を作りたい場合は、通常のホスト参加型ではなく専用サーバーを使います。Steam版では「Valheim Dedicated Server」がToolsとして配布されており、自宅PCなどで常時起動する方法と、レンタルサーバー事業者の環境を使う方法があります。

2026年10月2日時点で確認できる通常公開版の公式告知は1.0.16です。Valheim 1.0ではワールド保存方式も変わっているため、古い「.dbと.fwlだけを移す」手順を現在の移行方法としてそのまま使わないよう注意してください。

目次

Valheimで常設ワールドを使うなら専用サーバーを立てる

Valheimのマルチプレイには、プレイヤーがゲーム内からホストする方式と、専用サーバープログラムを別に動かす方式があります。仲間が好きな時間に参加する常設ワールドを作るなら後者が向いています。自宅常設ではPC・回線・更新・バックアップを自分で管理し、レンタルサーバーではその一部を事業者の環境へ任せます。

ホスト型・自宅専用・レンタルサーバーの違い

方式 ホスト不在時 主な管理 向いている使い方
通常のホスト型 基本的に参加不可 ホストプレイヤー 決まった時間だけ遊ぶ
自宅の専用サーバー サーバー稼働中なら参加可 自分 PCや回線を自分で管理したい
レンタルサーバー 契約サーバー稼働中なら参加可 自分+事業者 自宅PCを常時動かしたくない

Valheim Dedicated Server自体をSteamから導入できても、常設運用の費用が必ずゼロになるわけではありません。レンタルサーバーの価格や性能はサービスごとに異なるため、この記事では契約先の順位付けではなく、設定とデータ移行の基本を扱います。

Valheim Dedicated Serverの立て方

Iron Gateの公式「A Guide to Dedicated Servers」では、SteamライブラリからValheim Dedicated Serverを導入し、付属の起動スクリプトへ必要な設定を追加して起動します。WindowsとLinuxではスクリプト名が異なり、Steam更新で原本が戻る可能性があるため、公式はコピーを作って編集する方法を案内しています。

1. SteamのToolsからDedicated Serverをインストールする

Steamライブラリで「Tools」を表示し、「Valheim Dedicated Server」を探してインストールします。インストール後はSteamの管理メニューからローカルファイルを参照し、専用サーバーのインストール先を確認できます。

2. 起動スクリプトをコピーする

Windowsではstart_headless_server.bat、Linuxではstart_server.shを使います。原本ではなくコピーを編集し、そのコピーから起動します。

古い解説では「○行目を書き換える」と固定している場合がありますが、更新で内容は変わり得ます。行番号ではなく、既存のサーバー起動部分と引数を確認して編集してください。

3. サーバー名・ワールド名・パスワードなどを設定する

主に確認する起動引数は次のとおりです。

引数 内容
-name サーバー一覧などに表示する名前
-world 読み込む、または新規作成するワールド名
-password 参加用パスワード
-port 通信に使う基準ポート
-savedir ワールドや権限ファイルの保存ルートを変更
-public サーバー一覧へ表示するか
-crossplay Crossplay backendを利用
-saveinterval ワールド保存間隔
-backups 保持する自動バックアップ数

-nameは表示名、-worldは実際に読み込むワールド名です。既存ワールドを移行するときは、配置したワールドと-worldの名前が一致しているか確認します。

4. 起動してログを確認する

設定を保存したら、編集したスクリプトからサーバーを起動します。Iron Gateの公式ガイドでは「Game server connected」の表示を起動確認の目安としています。

ただし、ログ上で起動したことと、別端末から実際に接続できることは別です。起動後は参加側からも接続を確認してください。

Steam backendとCrossplay backendでは接続方法が違う

-crossplayを使うかどうかで接続方式が変わります。Steam backendとCrossplay backendでは、参加できるユーザー、ポート転送、接続先の扱いが違うため、同じ設定として扱わないでください。

Steam backendはSteam利用者向けで2456~2457を使う

-crossplayを指定しない場合はSteam backendになり、公式ガイドではSteam利用者だけがそのサーバーを表示・参加できるとされています。

既定の基準ポートは2456で、指定したポートとその次のポートを使うため、標準では2456~2457です。自宅ネットワークの外から参加させる場合は、環境によってルーター側のポート転送が必要になります。

設定方法はルーターやISPによって異なります。ファイアウォール全体を無効化したり、無関係なポートまで一括開放したりせず、利用機器の資料に沿って必要範囲だけ設定してください。

-crossplayではPlayFabのリレーを使う

-crossplayを付けるとCrossplay backendが使われます。公式ガイドではPlayFabのリレーを利用するため、外部接続のためのルーターポート転送は不要です。

参加には公開IPとポート、参加コード、サーバー一覧を利用できます。一方でローカルIPやloopback IPからは接続できないと案内されているため、Steam backendのLAN接続向け説明をそのまま当てはめないでください。

対応機種の組み合わせや通常の参加コード手順は、クロスプレイ・マルチプレイの記事で確認すると分かりやすくなります。

参加者へ案内するときは、クロスプレイの対応機種と参加コードでの入り方を参照してください。

-public 0は一覧から隠す設定であり認証機能ではない

-public 1ではサーバーを一覧へ表示し、-public 0では一覧へ表示しません。コミュニティサーバーを一覧へ出すか、招待した相手だけに接続先を伝えるかを決める設定ですが、-public 0自体が参加者認証の代わりになるわけではありません。

参加範囲を絞る場合は、パスワードや許可リストも合わせて使います。

権限ファイルで参加者を管理する

権限ファイルは保存ルートにあり、adminlist.txtは管理者、bannedlist.txtは拒否、permittedlist.txtは許可ユーザーを指定します。Platform User IDを1行ずつ登録します。

permittedlist.txtへIDを登録すると、記載されていないユーザーは参加できなくなります。IDはサーバーログやゲーム内のF2表示など実際の値を使い、形式を推測して作らないでください。

セーブデータの保存先とバックアップを確認する

専用サーバーでは、サーバーのインストール先とワールド保存先を分けて考えます。-savedirを指定した場合は、その指定先が保存ルートになるため、既定パスだけを見てバックアップしたつもりにならないよう注意してください。

公式ガイドにある既定の保存ルート

Iron Gateの公式ガイドでは、Windowsの既定保存ルートは%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim、Linuxは~/.config/unity3d/IronGate/Valheimです。

専用サーバーのローカル保存では、実際の保存ルート配下にあるworlds_localの対象ワールドを確認します。-savedirを指定した場合も、「指定した保存ルート」と、その配下のworlds_localを混同しないでください。

また、ゲーム本体側のSteam Cloud保存は同じ場所にあるとは限りません。シングルプレイのワールドを移す場合は、移行元がCloudかローカルかを先に確認し、実際のワールドファイルがどこにあるかを確かめてからコピーします。

自動保存と自動バックアップは別に設定される

公式ガイドの既定値では-saveinterval 1800秒、-backups 4です。さらに-backupshort 7200秒、-backuplong 43200秒が設定されており、保存間隔とバックアップ間隔は別です。

移行や復元前は自動バックアップだけに頼らず、作業対象とは別の場所へ完全コピーを残します。

停止してからファイルをコピーする

公式ガイドでは専用サーバーの終了にコマンド画面のCtrl+Cを使います。移行やバックアップでファイルを触るときは、まずこの方法で正常に停止させ、サーバープロセスが終了したことを確認してからコピーしてください。

稼働中のワールドへ書き込みが発生する可能性があるため、動作中のファイル群をそのまま置換する手順にはしません。

Valheim 1.0ではワールドデータをフォルダー単位で扱う

Valheim 1.0では保存方式が変更され、ワールドデータがチャンクへ分割されるようになりました。そのため、旧版で使われていた同名の.dbと.fwlだけを、新形式ワールドの全データとして扱うのは不十分です。

専用サーバーへ既存ワールドを移す場合は、1.0対応の提供者資料も確認し、対象ワールドのフォルダー全体を同じ保存世代として扱います。

Valheimのワールドデータを別サーバーへ移行する手順

Iron Gateの公式資料で確認できるのは、保存ルート、-worldの役割、停止方法、1.0で保存方式が変わったことなどです。実際のレンタルサーバーへのアップロード画面は事業者ごとに異なり、Host Havocの1.0対応資料ではワールドフォルダー単位での転送が案内されています。

1. 移行元と移行先のサーバーを停止する

最初に書き込みを止めます。自宅専用サーバーならCtrl+Cで終了し、レンタルサーバーならその事業者の停止機能を使って、停止後に作業します。

2. 移行元と移行先を別々にバックアップする

移行元のワールドフォルダーを丸ごと別の場所へコピーします。移行先に既存ワールドがある場合は、上書き前にそちらも退避してください。

起動と内容確認が終わるまでは、元のバックアップを残します。

3. 対象ワールドのフォルダー全体をコピーする

移行先では、実際にサーバーが使っている保存ルート配下のworlds_localへ対象ワールドのフォルダー全体を配置します。-savedirを指定している場合は、その指定ルートを起点に確認します。

Host Havocのようなレンタルサービスでは、ファイルマネージャーやFTPからアップロードする方式がありますが、画面名や保存先は各社で異なります。

4. -worldまたは管理画面のWorld Nameを一致させる

自宅サーバーでは-world、レンタルサーバーではそれに相当するWorld Name設定を、移行したワールド名と一致させます。

Host Havocでは管理画面のWorld Nameを一致させる手順が案内されていますが、これは同社UIの例です。他社に同じメニュー名があるとは限りません。

5. 起動後に建築・チェスト・進行を確認する

サーバーが起動しただけでは移行成功とは判断しません。対象ワールドへ入り、以前の拠点、建築物、チェスト、地形変更、ゲーム進行が意図した状態か確認します。

別の空ワールドが生成された場合は、まず-world名と保存先を見直してください。ワールド共有や配布データを受け取る場合も同じで、シード値だけでは建築済みの世界そのものは引き継げないため、シードの仕組みはマップ・シードの記事と分けて考えます。

生成し直す方法と保存済みデータを移す方法の違いは、シードによる新規生成とワールド複製の違いで整理できます。

1.0への変換前バックアップへ戻す場合は巻き戻りに注意する

1.0への変換前バックアップへ戻すと、その時点以降の建築や地形変更など、ワールド側の変更が失われる可能性があります。1.0.15の公式告知でも、変換時の展示アイテム問題への回避策としてバックアップ復元が示される一方、その後のワールド進行と変更を失うと明記されています。

一般的な接続不良や設定ミスに対して、最初から旧バックアップへ戻す方法は選ばないでください。ワールドの建築・地形・チェストと、各プレイヤーのキャラクター・持ち物・スキルは別保存なので、ワールド復元だけでキャラクターまで同じ時点へ戻るとは限りません。

サーバーに接続できないときは設定を順番に確認する

接続トラブルでは、最初からルーター設定やデータ削除へ進むより、サーバー自体が正しい設定で起動しているかから確認します。2026年9月25日の1.0.16公式告知では、機種ごとのパッチ配信に数日の差があってもクロスプレイは維持されると案内されています。

確認する順番

  • サーバープロセスが動作し、起動ログに異常がないか確認する
  • 正しい-worldと保存先を読み込んでいるか確認する
  • 通常公開版とPublic Testなど、利用する配信系統が合っているか確認する
  • Steam backendかCrossplay backendか確認する
  • IP・ポート・参加コードなど、backendに合う接続先を使っているか確認する
  • パスワードとpermittedlist.txtのPlatform User IDを確認する
  • Steam backendで外部接続する場合は、最後にルーターや回線側の設定を確認する

Pingについて一律の正常値は設けません。通信距離、回線混雑、無線環境、サーバー側の処理状況などで変わるため、数値だけで原因を決めつけず、上の順番で条件を切り分けます。

まとめ:Valheimの常設サーバーは保存形式と接続方式を分けて設定する

Valheimでホスト不在時も使える共有ワールドを作るなら、Valheim Dedicated Serverなどの専用サーバーが基本です。Steam backendではSteam利用者向けの2456~2457とネットワーク設定を確認し、クロスプレイでは-crossplayによるPlayFabリレーとの違いを分けて考えます。

データ移行では、1.0以降のワールドを旧来の.dbと.fwlだけで扱わず、停止後に実際の保存ルートを確認してワールドフォルダー全体をバックアップ・転送します。-world名を合わせ、建築や進行まで確認できるまでは元のバックアップを残しておくのが安全です。

ゲーム全体の特徴やほかの遊びも知りたい場合は、Valheimの基本情報とゲーム全体の流れを確認してください。

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