Enshrouded(エンシュラウデッド/霧の王国)には、キャラクターへ視覚効果を加えたり、収納や建築の扱いを変えたりする非公式MODがあります。代表的な導入基盤は、有志が開発するEnshrouded Mod Loader(EML)です。
ただし、Keen Gamesが公開している利用規約には、ゲーム体験を変更するMODなどを禁止事項として挙げた条項があります。「MODが配布されていること」と「公式に利用が認められていること」は同じではありません。
画面のまぶしさ、キャラの髪型や服の色、素材集めの負担を変えたいなら、まずゲーム内の機能がおすすめです。非公式MODの種類と導入の仕組みを知ったうえで、目的に合う方法を選べます。以下は2026年10月4日時点のWindows・Steam早期アクセス版、ゲームバージョン0.9.1.2を基準にしています。
EnshroudedのMOD導入前に確認したい公式対応と利用規約
公式FAQでは、MOD対応を将来実現したいとしつつ、対応は保証できないと説明しています。一方、公開中の利用規約にはMODに関する禁止条項があり、単に「公式サポートがないだけ」と受け止めるのは適切ではありません。
公式FAQの説明と利用規約は別に確認する
Keen Gamesの「Terms of use for Enshrouded」は、文書上の日付を2023年6月5日としています。2026年10月4日に確認した公開版の3.3(f)では、ゲーム体験を変更するチート、MOD、ハックなどの作成・利用が禁止事項に列挙されています。
このため、Nexus ModsやGitHubにファイルがあっても、公式許可済みとは判断できません。「ソロなら問題ない」「処分されない」といった例外や結果も、この条項だけからは断定できません。
ゲーム内のワールド共有機能「Adventure Sharing」にも別の利用規約があります。こちらでは、共有機能やサーバーの動作を変更・妨害するMODなどが禁止されています。ワールドを共有できることを、外部MOD全般の許可と取り違えないようにしましょう。
MOD loader・mod manager・Nexus Modsの違い
検索結果には、ゲーム内容を変えるMOD以外にも、導入を補助するツールや配布ワールドが並びます。必要なものを判断するには、ファイルの役割を見ると分かりやすくなります。
| 名前・種類 | 役割 |
|---|---|
| Enshrouded Mod Loader(EML) | 対応する非公式MODを読み込み、起動前にゲームのデータへ変更を適用する基盤 |
| Shroudtopia Managerなどの管理ツール | 対応するローダーやMODの導入・有効化を補助する別ソフト |
| Nexus Mods | 作者がMODや関連ファイルを公開している配布サイト |
| ReShade用プリセット | 外部の画面処理ツールで使う、色や明暗などの設定 |
| 配布セーブ・ワールド | 別の人が作成した世界や進行データ |
EMLはKeen Gamesの公式ローダーではなく、作者も開発途上と説明しています。管理ツールを使っても、個別MODの対応バージョンや利用条件は別に確認します。Nexus Modsにあるすべてのファイルを、同じ方法で入れることもできません。
実在するEnshrouded MODとおすすめを決める前の注意点
非公式MODを選ぶときは、知名度や更新日の新しさだけでなく、変更内容と適用先を見ます。次の例は作者が公開している機能の紹介で、現行0.9.1.2での公式許可や動作を保証したおすすめ一覧ではありません。
| 非公式MOD | 作者が説明する主な用途 | 確認できる対応範囲・制約 |
|---|---|---|
| M182 Fire Aura (and more) | キャラに炎などの視覚効果を表示する | 2026年8月25日公開の版1。クライアント側の表示変更。ゲームの具体的な対応番号は記載なし |
| EMBER | 収納、スタック、各種ゲーム設定などを調整する | 2026年5月3日更新の版2.0.0。作者はUpdate 8対応と表記。機能は初期状態では無効 |
| Convenience Mod (EML) | ツルハシやレーキの作用範囲・速度などを調整する | 2026年7月2日更新の版2。作者の試験範囲は主にシングルプレイ。初期状態では機能が無効 |
キャラに効果を付けるMODと顔を変えるMODは違う
M182 Fire Auraは、ゲーム内にある視覚効果をキャラへ表示するものです。炎や氷などの効果を選べますが、顔や体型のモデルを別のものへ置き換える機能としては説明されていません。
作者によると、表示は自分のPC側で処理されます。仲間同士で効果を見せ合うには、それぞれのクライアントにも同じMODが必要です。「サーバーへ一つ入れれば全員の見た目が変わる」という種類ではありません。
髪型や顔の選び直しが目的なら、後述するゲーム内の床屋が先に候補になります。
収納・建築の調整MODは変更範囲が広い
EMBERには、家具型の収納を魔法チェストのように扱う機能などがあります。作者はサーバーとクライアントでの使用を説明していますが、両方に入れた場合はサーバー側の値が優先され、一部の表示機能はクライアント側にも関係します。
Convenience Modは、道具を使った地形編集などを変えたい人に関係するMODです。ただし作者は実験的なものとして公開し、マルチプレイでの挙動までは確認していないと説明しています。
どちらも使いたい機能を設定で有効にする構成です。収納や道具以外の変更も含むため、名前だけで選ぶと想定より広い範囲が変わります。
自動回収MODには進行に関わる不具合報告もある
Auto Lootは、伐採や採掘で地面へ落ちた資源を近づいて回収するMODです。作者の説明では、敵の装備品や宝箱の戦利品は対象に含まれません。
さらに配布ページには、版2.1.0で化石などの取得操作が出なくなり、MODを無効にすると戻ったという2026年7月の利用者報告があります。こちらで再現試験をした結果ではありませんが、通常の進行を止めたくない人に最初の候補として勧めにくい理由になります。
Enshroudedの非公式MODはどのように導入する仕組みなのか
EML対応MODでは、ゲーム本体の横へローダーを置き、専用フォルダーへMODを配置する方式が作者文書で案内されています。ただし、配布物によって設定ファイルやパッチ方法が異なるため、「すべてmodsへ入れるだけ」という共通手順にはできません。
EMLのローダーとMOD本体は置き場所が違う
EML作者が案内するProxy DLL方式は、ゲーム起動時にローダーを読み込む仕組みです。現在の文書では、主に次の配置が使われています。
| ファイル・フォルダー | 作者文書で示される場所 |
|---|---|
| dbghelp.dll | enshrouded.exeがある、ゲーム本体のフォルダー |
| mods | ゲーム本体のフォルダー内に作るMOD用フォルダー |
| 各MODのフォルダー | modsの中。構造の例は「mods/MOD名/mod.json」 |
| eml.json | ローダー付きでの初回起動時に生成されるEMLの設定ファイル |
ゲーム本体の場所は、SteamライブラリでEnshroudedを右クリックし、「管理」→「ローカルファイルを閲覧」から確認できます。セーブの保存先とは別の場所です。
たとえばM182 Fire Auraの作者は、展開した「m182_fire_aura」フォルダーをmodsへ置く構成を説明しています。効果の種類は、その中の「src/mod.lua」にあるAURA_CHOICEで、AURA_OPTIONSの候補から選ぶ方式です。ZIPのまま置く場合や、フォルダーを余分に一段重ねる場合とは配置が違います。
古い解説にはdinput8.dllを使う手順もあります。DLL名の違いを無視して両方を追加したり、別のローダーのファイルを混ぜたりせず、対象MODとEMLの組み合わせを確認する必要があります。
CLI方式はゲームデータへパッチを適用する
EMLには、コマンドラインで使うemm.exeもあります。これはProxy DLL方式と別の入口で、指定したゲームフォルダーへMODの変更を適用する際に、patchなどの機能を指定します。作者文書では、指定なしの実行は検証のみとされています。
設定の編集と反映も別の段階です。Auto Lootの作者は、設定変更後に再びパッチを適用し、ゲームを完全に終了して起動し直す方式を説明しています。セーブを読み直すだけで済むとは限りません。
また、ゲームの0.9.1.2、EMLの0.1.2、個別MODの版番号は、それぞれ別の番号です。新しい日付で公開されていても、ゲームの更新後にすべての機能が動く根拠にはなりません。
MODを外してもセーブデータが元に戻るとは限らない
MODを外すときは、追加したファイルだけでなく、ゲーム本体へ適用したパッチも確認対象です。ツールのRestoreはゲームファイルを戻す操作であり、ワールドやキャラクターの進行を巻き戻す操作とは異なります。
変更前の保存先全体を別の場所へ保管する
バックアップを作るときは、ゲームを終了し、対象が専用サーバーならサーバーも停止します。Steam Cloudを使っている場合は同期状態を確認し、競合があれば内容を確かめる前に一方を選ばないようにします。
| 遊んでいる環境 | セーブを確認する場所 |
|---|---|
| Steam Cloudが有効なPC | Steamのインストール先/userdata/自分のSteamユーザーID/1203620/remote |
| Steam Cloudが無効なPC | %USERPROFILE%/Saved Games/enshrouded |
| 専用サーバーのワールド | サーバーのsaveDirectoryで指定した場所。既定は./savegame |
対象フォルダーの全ファイルを、日時を付けた別フォルダーへコピーして保管します。設定確認のためだけにCloudのオン・オフを切り替える必要はありません。
専用サーバーの世界はサーバー側、キャラクターは各プレイヤーのPC側に保存されます。参加者が自分のPCだけを控えても、サーバー上の建築を保存したことにはなりません。
ローダーを外すだけで変更が消えるとは限らない
Auto Lootの作者は、MODの無効化に加えてEMLのrestore操作でゲームファイルを戻す方法を案内しています。パッチで書き換えたファイルと、追加したDLL・MODフォルダーを同じものとして扱わないことがポイントです。
MODを使って保存した進行まで戻したい場合は、導入前のセーブが必要になります。MODの削除だけで持ち物や建築まで元どおりになるとは限りません。保存先の照合や巻き戻しは、不具合とセーブデータの対処法も参照してください。
美化・キャラの見た目変更はゲーム内機能から選べる
画面の明るさやキャラクターの外見を変えたいだけなら、外部MODを追加せずに調整できる項目があります。画面全体の見え方、顔や髪型、服の色では、使う機能が異なります。
まぶしさはBloom、画面全体の明るさはBrightness
Keen GamesはUpdate 6で、グラフィック設定へBloomの強さ、ディスプレイ設定へBrightnessの調整を追加しました。光源の周囲が強くにじむならBloom、画面全体が明るすぎる・暗すぎるならBrightnessが確認先です。
まず元の値を控え、一方だけを少し変えて同じ場所で見比べます。昼間の白っぽさを抑えたら、夜や屋内でも道具・足元が見えるかを確かめると、暗くしすぎる失敗を避けやすくなります。モニターや部屋の明るさによって見え方が変わるため、万人向けの固定値はありません。
顔や髪型は床屋、装備の色は染色設備を使う
床屋のエリオ・リッチ(Elio Ricci)を救出して拠点へ配置すると、キャラクターのカスタマイズを利用できます。作成済みのキャラで見た目を選び直したい場合の通常の方法です。追加の髪型や髪色、目の色には、探索やクエストで解放するものもあります。
防具や外見用衣装の色を変える場合は、拠点の染色設備「coloring station」を使います。解放・製作したカラーパレットを装備へ適用する仕組みで、すべての装備が同じように染められるとは限りません。
髪型の選び直しと服の色替えは、別々の機能で行えます。
ReShadeはキャラクターのモデルを変えるものではない
ReShade用プリセットは、画面の色や明暗などを変える外部ツール向けの設定です。Nexus Modsには「Simply Enhance Wake of the Water Update」などが公開されていますが、顔や体型を作り替えるMODとは目的が違います。
このプリセットの作者案内と利用者の導入報告には、使う描画APIの指定に違いがあり、動作しないという報告もあります。このため、現行版で迷わず使える導入例とはいえません。
Keen Gamesは2024年7月のHotfix #15で、外部ツールが使うVulkanレイヤーを既定で無効にし、有効化すると不安定になる可能性があると説明しています。単に見え方を整えたいなら、先にゲーム内の明るさとBloomを調整する方が、追加するものを減らせます。
配布ワールドや遊びやすさには公式機能の選択肢もある
他の人が作った建築を見たい、素材集めや戦闘の負担を減らしたいという目的にも、通常のゲーム機能があります。配布サイトにあるセーブファイルを、MOD用フォルダーへ入れる話とは区別しましょう。
他の人の建築はAdventure Sharingから探す
Update 8で追加されたAdventure Sharingは、メインメニューから利用します。共有されている世界を名前やタグで探し、訪問したいワールドをダウンロードして見に行く仕組みです。
外部ローダーで新しい地形データを追加する方式ではありません。他人のセーブを自分の保存先へ上書きする前に、建築を見る目的ならこの入口を確認してみましょう。
素材集めや戦闘の負担はワールド設定で調整する
既存の世界では、いったん退出してワールド選択画面へ戻り、対象世界のEditから難易度を編集できます。建築を優先するなら、敵を減らし、資源や戦利品を増やすRelaxedが候補です。
一部の負担だけを変えたい場合はCustomで調整し、保存して同じ世界を再開します。ゲーム内で提供されている設定であり、外部MODの追加ではありません。チート・コマンドの使い方を調べる場合も、通常の設定変更との違いを確認しておきましょう。
EnshroudedのMODは公式条件と変えたい内容から判断しよう
Enshroudedには実在する非公式MODがありますが、公開利用規約には禁止条項があり、作者が確認している対応範囲にも限りがあります。EML、管理ツール、ReShade、配布セーブは役割が違い、戻す操作も一律ではありません。
画面ならBloomとBrightness、キャラなら床屋、服の色なら染色設備、建築見学ならAdventure Sharingが通常の選択肢です。まず何を変えたいかを決め、ゲーム内でできる方法から試すと目的に近づきやすくなります。進行や目的別の攻略は、Enshroudedの総合攻略から探せます。

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