FF3(ファイナルファンタジーIII)には、発売から30年以上が経った今もなお語り継がれる数々のバグ技が存在します。
「アイテム変化でオニオン装備を作りたい」「序盤からLv99にしたい」「自分のバージョンではどのバグ技が使えるのか知りたい」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
FC版、DS版、ピクセルリマスター版と複数のバージョンがリリースされているFF3ですが、使えるバグ技はバージョンごとに大きく異なります。
この記事では、各バージョンで実行可能なバグ技の一覧と具体的な手順、仕組みの解説、そして実行時に気をつけるべき注意点までを網羅的にまとめています。
バグ技を安全に楽しむための情報をぜひ参考にしてください。
FF3のバグ技とは?バージョンごとの違いを解説
FF3のバグ技とは、プログラム上の不具合を利用して、本来の仕様では不可能な操作を実現する裏技のことです。
1990年にファミコンで発売されたオリジナル版には多数のバグ技が存在し、レトロゲームファンの間で長年研究され続けてきました。
しかし、後にリリースされたリメイク版やリマスター版では修正が進み、使えるバグ技はバージョンによって大きく異なります。
FC版・DS版・ピクセルリマスター版で使えるバグ技の違い
FF3の各バージョンで使用可能なバグ技は以下の通りです。
| バグ技 | FC版 | DS版 | ピクセルリマスター版 |
|---|---|---|---|
| アイテム変化 | 可能 | 不可 | 不可 |
| 魔法増殖 | 可能 | 可能(別手順) | 不可 |
| 簡単レベルアップ(Lv99) | 可能 | 不可 | 不可 |
| アイテム増殖 | 可能 | 可能(別手順) | 不可 |
| カイザーナックル99個 | 可能 | 不可 | 不可 |
| 255倍ダメージ | 可能 | 不可 | 不可 |
| アイテム32越え | 可能 | 不可 | 不可 |
| エウレカの宿屋 | 可能 | 不可 | 不可 |
FC版が圧倒的にバグ技の種類が多く、DS版では魔法増殖とアイテム増殖のみ手順を変えて実行できます。
ピクセルリマスター版では、FC版やDS版で知られる主要なバグ技はほぼすべて修正されています。
ピクセルリマスター版ではFC版のバグ技が使えない理由
ピクセルリマスター版でFC版のバグ技が再現できない最大の理由は、プログラムがゼロから書き直されているためです。
FC版のバグ技の多くは、ファミコン特有のメモリ管理方式に起因していました。
たとえばアイテム変化バグは、アイテム欄の32スロットとキャラクターデータがメモリ上で隣接していることを利用したものです。
ピクセルリマスター版では、開発エンジンそのものが異なり、データ構造も一新されています。
そのため、メモリの境界を越えてデータを書き換えるタイプのバグは原理的に発生しません。
なお、ピクセルリマスター版でも発売初期には「歌交換バグ」や一部の進行不可バグが報告されましたが、アップデートで順次修正されています。
【FC版】アイテム変化バグのやり方とオニオン装備の作り方
アイテム変化バグは、FF3のバグ技の中で最も有名かつ実用的な裏技です。
ポーション99個を利用することで、序盤から最強のオニオン装備を作成でき、ゲームバランスを大きく変えるほどの効果があります。
ポーション99個を使ったアイテム変化の手順
アイテム変化の基本手順は以下の通りです。
まず、ポーションを99個集めます。
祭壇の洞窟のザコ敵がポーションを頻繁にドロップするため、ここで集めるのが効率的です。
次に、アイテム欄を以下のように配置します。
ポーション99個をアイテム欄の左側に置き、ポーションの右隣は必ず空欄にしてください。
ポーションの下には、変化させたい武器や防具を配置します。
この状態で戦闘に入り、敵がポーション1個をドロップすれば成功です。
ポーションの下に置いたアイテムが、1ランク上のアイテムに変化します。
仕組みとしては、99個が上限のポーションにさらに1個が加算される際、メモリ上で隣接するアイテムデータが書き換わることでアイテムIDがずれるのが原因です。
注意点として、アイテム欄は戦闘のたびに自動整頓されるため、毎回戦闘後にアイテムの並び順を手動で調整し直す必要があります。
オニオンソードやオニオンアーマーへの変化ルート一覧
オニオン装備の作成に必要な変化ルートは以下の通りです。
防具は1回の変化で直接作成できます。
| 変化元 | 変化先 |
|---|---|
| 皮の盾 | オニオンシールド |
| 皮の鎧 | オニオンアーマー |
| 皮の帽子 | オニオンヘルム |
| 銅の腕輪 | オニオレット |
一方、オニオンソードの作成には複数回の変化が必要です。
ミスリルソードを出発点にした場合、トリトンハンマー→虎鉄→菊一文字→ブレイクブレイド→エクスカリバー→マサムネ→ラグナロク→オニオンソードという順番で変化します。
ミスリルソードからだと約20回もの変化が必要になるため、古代遺跡で購入できるトリトンハンマーを起点にすると変化回数を大幅に短縮できます。
アイテム変化を効率よく行うための準備とコツ
アイテム変化を効率的に進めるために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
第一に、変化させたいアイテムはあらかじめ4個まとめて配置しておくことをおすすめします。
たとえば皮の盾を4個置いた状態で変化させると、オニオンシールドが一度に4個手に入り、パーティ全員分が一気に揃います。
第二に、ポーションを集める場所は祭壇の洞窟が最適です。
出現するゴブリンがポーションをドロップしやすいため、短時間で99個を集められます。
第三に、変化作業の前に必ずセーブしておきましょう。
アイテム欄の配置を間違えると意図しないアイテムに変化してしまう場合があり、やり直しが効かなくなるリスクがあります。
【FC版】序盤からLv99にする簡単レベルアップバグの手順
簡単レベルアップバグは、序盤の段階から先頭キャラクターをLv99まで成長させられる強力なバグ技です。
アイテム変化バグと組み合わせることで、ゲーム序盤から圧倒的な戦力でストーリーを進められるようになります。
アイテム欄32枠を満杯にして経験値をバグらせる方法
このバグ技を実行するには、まずアイテム欄の32枠をすべて埋める必要があります。
具体的な手順は次の通りです。
ポーション99個をアイテム欄の一番右下に配置してください。
残りの31枠を他のアイテムで完全に埋め、空きスロットがない状態にします。
先頭キャラクターのレベルが2以上で、経験値が256の倍数でないことを確認しておきましょう。
この状態で戦闘に勝利し、敵がポーション2個をドロップすると、先頭キャラクターの経験値が9999999に変化します。
以降は戦闘を重ねるたびにレベルが1ずつ上がり、最終的にLv99に到達できます。
アイテム欄が満杯の状態でさらにアイテムを取得しようとした際、ドロップ処理がアイテム欄を越えてキャラクターデータの経験値領域を書き換えてしまうのがこのバグの正体です。
名前がズレる副作用への対処法
簡単レベルアップバグには、先頭キャラクターの名前の1文字目が変化してしまうという副作用があります。
文字コードが+1される形でズレるため、たとえば「ア」が「イ」に変わるような現象が起こります。
ゲームの進行自体に支障はありませんが、見た目が気になる場合は対処が必要です。
対処法として、あらかじめバグ実行後のズレを想定した名前を付けておく方法が知られています。
たとえば変化後に正しい名前になるよう、1文字目を文字コード上で1つ前の文字にしておくわけです。
もう一つの方法は、名前のズレを気にせず受け入れてプレイすることです。
名前が変わっても能力値やストーリー進行には一切影響がないため、実用上の問題はありません。
【FC版】魔法増殖バグでお金稼ぎを効率化する方法
魔法増殖バグは、サイトロの魔法を利用して任意の魔法を複製できるバグ技です。
手軽に実行できるうえ、増やした魔法を売却することで序盤から潤沢な資金を確保できます。
サイトロを使った魔法増殖の具体的な操作手順
魔法増殖の手順はシンプルです。
まず、増殖させたい魔法とサイトロを同じキャラクターに装備させます。
次に、フィールド画面で増殖させたい魔法を魔法欄から外し、アイテム欄に戻してください。
魔法を外した直後、他の操作を挟まずにサイトロを使用します。
すると、外したはずの魔法が魔法欄にまだ装備された状態で残っており、同時にアイテム欄にも同じ魔法が存在するという状態になります。
つまり1つの魔法が2つに増えたことになるのです。
複数の魔法を一度に外してからサイトロを使っても、外した魔法がすべて増殖します。
ただし、魔法を外した後にウィンドウの切り替えや交換操作を行うと増殖は発生しません。
操作の順番を正確に守ることが成功のカギとなります。
増殖した魔法を売却して資金を稼ぐテクニック
魔法増殖バグの実用的な活用法として、増やした魔法をショップで売却する方法があります。
高レベルの魔法ほど売却価格が高いため、できるだけ高価な魔法を増殖させるのが効率的です。
手順としては、魔法増殖を繰り返してアイテム欄に魔法を溜め込み、まとめてショップに売却するだけです。
通常のプレイでは序盤の資金繰りに苦労する場面も多いFF3ですが、この方法を使えば装備の購入や消耗品の買い溜めに困ることはなくなります。
ただし、バグ技による資金稼ぎはゲームバランスを大きく崩す可能性がある点は理解しておきましょう。
知る人ぞ知るFC版の上級バグ技5選
FC版FF3には、アイテム変化やレベルアップ以外にも、マニアックなバグ技が多数存在します。
ここでは、やりこみプレイヤーやRTA走者の間で知られている上級者向けのバグ技を5つ紹介します。
255倍ダメージバグで序盤のバハムートを撃破する方法
255倍ダメージバグは、空手家の「ためる」コマンドに関する不具合を利用した裏技です。
通常、ためる回数は攻撃時に+1され、その後リセットされます。
しかし「逃げる」を選択した際に敵の攻撃がミスになると、ため回数が-1される場合があります。
ため回数が0の状態から-1されると、1byteの上限値である255に変化するアンダーフローが発生します。
ため回数255では逆にダメージが0倍になってしまいますが、もう一度同じ操作で254に減らすと、右手ダメージが255倍で計算されるようになります。
この技を使えば、本来は倒せないはずの序盤のバハムート戦も突破可能です。
ただし、ダメージ計算が65535を超えるとオーバーフローで逆にダメージが減ってしまうため、装備の攻撃力との兼ね合いに注意が必要です。
また、ミスの発生は確率に依存するため、狙い通りに発動させるには何度か試行が必要になることもあります。
アイテム32越えバグの仕組みとキャラ強化への応用
アイテム32越えバグは、FC版FF3のバグ技の中でも特に複雑かつ応用範囲の広いものです。
戦闘中に残り1個のアイテムを使用し、他のキャラクターのコマンド選択時に装備変更でアイテム欄の空欄を埋めてからキャンセルすると発生します。
使用したアイテムをアイテム欄に戻す処理が、32スロット分の領域を超えてキャラクターデータ領域まで探索してしまうのが原因です。
メモリ上でアイテム欄の直後にはキャラクター1のジョブ、レベル、経験値、HP、熟練度などが順番に格納されています。
アイテムの返却処理が偶数番地の値0を空欄と誤認し、そこにアイテムIDを書き込むことで、ジョブの強制変化やレベル+1、経験値の大幅増加、最大HPの増加、熟練度の変更など多彩な効果を引き起こせます。
影響範囲はキャラクター3人目のデータまでに限定されますが、狙った値を正確に変更するには、ウィンドウイレースバグの影響も考慮する必要があり、高度な知識が求められます。
エウレカの隠し宿屋で最終ダンジョンを楽に攻略する裏技
FF3の最終ダンジョンは回復ポイントが極端に少なく、多くのプレイヤーが苦戦する難所です。
しかし、エウレカの隠し宿屋バグを使えば、ダンジョン内で回復が可能になります。
手順はまず、クリスタルタワー1Fからエウレカに移動し、再びクリスタルタワーに戻ります。
その場でデジョンの使用回数を01に設定して使うと、真っ暗なフロアにワープします。
そこから右に進むとグラフィックが崩れたベッドが出現し、宿泊して全回復できます。
脱出にはテレポかデジョンを使用してください。
最終ダンジョンの過酷さを大幅に緩和できるため、クリアが困難なプレイヤーにとっては非常に有用な裏技といえるでしょう。
カイザーナックル99個バグで大金を手に入れる方法
カイザーナックル99個バグは、ポーション99個を利用した金策に特化したバグ技です。
ポーションを99個所持した状態で戦闘を行い、敵がポーション2個を同時にドロップすると、アイテム欄にカイザーナックルが99個出現します。
カイザーナックルは高値で売却できるため、99個をまとめて売れば膨大なギルを一気に手に入れられます。
ポーション2個を同時にドロップする敵を狙う必要がありますが、条件さえ揃えば一度の戦闘で大金持ちになれる手軽さが魅力です。
魔法増殖による金策と比較しても効率面で優れており、序盤で装備を一気に整えたい場合に重宝します。
ウィンドウイレースバグとは?戦闘中に起きる補助効果リセット
ウィンドウイレースバグは、戦闘中に「アイテム」コマンドを選択するだけで発生する厄介なバグです。
特定の条件下でキャラクターの補助効果が勝手に解除されてしまいます。
リセットされるパラメータは、知性、精神、弱点、魔法防御、魔法回避、攻撃力、攻撃回数、命中率、防御力、回避率と多岐にわたります。
発生条件は2パターンあり、武器の装備変更またはアイテム欄を閉じた場合は本人の補助効果がリセットされます。
アイテムを使用した場合は、一つ下の順番のキャラクターの補助効果がリセットされ、4人目が使用した場合は1番目に影響が及びます。
リフレクやため回数はリセット対象外ですが、プロテスやヘイストなどの強化魔法が無効化されるため、ボス戦の戦略に大きな影響を与えます。
このバグの存在を知らずにプレイすると、かけたはずの補助魔法が効いていないという不可解な状況に遭遇することになります。
【DS版】で使えるバグ技一覧とやり方
DS版FF3は2006年にリリースされた3Dリメイク版で、FC版とは異なるプログラムで開発されています。
FC版の多くのバグ技は修正されましたが、DS版独自のバグ技がいくつか発見されています。
DS版の魔法増殖バグの手順と注意点
DS版の魔法増殖はFC版とは全く異なる手順で実行します。
まず、魔法を覚えているキャラクター(以下X)と、魔法を覚えていないキャラクター(以下Y)を用意してください。
Yの魔法欄を開き、「交換」を選択してXを選んだ後、キャンセルします。
次に「外す」を選ぶと、本来は空欄であるはずの場所になぜか魔法の説明文が表示されます。
この空欄の部分でAボタンを連打すると、魔法が増殖していきます。
FC版と同様に、増やした魔法を売却して資金にすることが可能です。
注意点として、操作手順を間違えるとバグが発動しないだけでなく、魔法データが破損するリスクもゼロではありません。
実行前のセーブを強く推奨します。
DS版のアイテム増殖バグの操作方法とオーバーフローの注意
DS版ではアイテム増殖バグも確認されています。
アイテム欄の一番左上(または右上)に、戦闘中に使用可能なアイテムを配置してください。
戦闘中にそのアイテムの位置で十字キーの上とAボタンを同時に押し、直後にBボタンでキャンセルします。
この操作を行うたびにアイテムの個数が増加します。
増やしたアイテムは100個以上保持できますが、使用すると99個に戻る仕様です。
重要な注意点として、256個に達するとオーバーフローが発生し、個数が0に戻ってしまいます。
せっかく増殖させたアイテムが消滅するリスクがあるため、個数が200を超えたあたりで増殖を止めておくのが安全です。
バグ技を使った最強キャラ育成とたまねぎ剣士攻略
FF3のバグ技は、単なる裏技にとどまらず、やりこみプレイや特殊なチャレンジの基盤としても活用されています。
特に「たまねぎ剣士」を最強に育て上げるプレイスタイルは、バグ技の代表的な活用例です。
序盤からたまねぎ剣士でオニオン装備フル装備にする手順
たまねぎ剣士はFF3の初期ジョブであり、通常プレイでは最弱クラスの性能しか持ちません。
しかしLv90以降は能力値が急上昇し、Lv99で全パラメータが最高値に達する特殊なジョブです。
バグ技を活用すれば、序盤からこの「最弱にして最強」のジョブをフル活用できます。
まず、アイテム変化バグで皮の盾、皮の鎧、皮の帽子、銅の腕輪をそれぞれ4個ずつ用意し、オニオンシールド、オニオンアーマー、オニオンヘルム、オニオレットに変化させます。
武器はトリトンハンマーからアイテム変化を繰り返してオニオンソードを8本作成します。
全員がオニオンソード二刀流にオニオン防具一式を装備した状態では、ほとんどの敵からのダメージが1になり、攻撃力も凄まじい水準になります。
さらに簡単レベルアップバグを併用してLv99に到達させれば、文字通り無敵の状態で冒険を楽しめます。
唯一の弱点はたまねぎ剣士のHP成長率が低いことで、終盤の一部ボスが放つメテオやフレアで大ダメージを受ける場面もある点だけは意識しておきましょう。
バグ技を活用したRTA(スピードラン)の主要カテゴリ
FF3のRTA(リアルタイムアタック)では、バグ技の使用範囲に応じて複数のカテゴリが設けられています。
Any%はバグ技の使用に制限がないカテゴリで、アイテム99個技を筆頭にあらゆるバグ技を駆使して最速クリアを目指します。
NGJ(No Glitched Jobs)は、ジョブ変化バグの使用を禁止したカテゴリです。
アイテム99個技は使用可能ですが、バグによるジョブの強制変化は認められていません。
Glitchlessはバグ技を一切使用しない純粋なカテゴリで、プレイヤーの戦略と操作精度が問われます。
これらのカテゴリはFC版、DS版、ピクセルリマスター版それぞれに存在し、speedrun.comなどのリーダーボードで記録が管理されています。
バグ技の発見や最適化が進むたびにタイムが短縮されており、コミュニティの研究は現在も活発に続いています。
FF3バグ技を使うときの注意点とやってはいけない操作
バグ技は便利な反面、操作を誤るとセーブデータの破損やゲームの進行不可を引き起こすリスクがあります。
安全にバグ技を楽しむために、注意すべきポイントを把握しておきましょう。
進行不可になるインビンシブルバグと階層バグの危険性
FF3には、実行するとゲームが進行不可能になる危険なバグが存在します。
インビンシブルバグは、飛空艇インビンシブルに搭乗した状態でジェノラ山の入口付近から山越えを試みると発生します。
山を越えるとシドの飛空艇にワープし、そこで操縦席を調べるとフィールド画面で操作不能に陥ります。
飛空艇から何もせずに降りれば回避できますが、うっかり操縦席を調べてしまうと取り返しがつきません。
階層バグは、サスーン城の中央の扉やアムルの宿屋の扉など特定の場所で扉を繰り返し出入りすると発生します。
画面表示がバグり、戦闘に突入するとフリーズしてしまいます。
どちらのバグも、発生するとリセットするしか手段がないため、該当箇所では不用意な操作を控えてください。
ジョブ変化バグで取り返しがつかなくなるケース
ジョブ変化バグは、ポーション99個をアイテム欄の一番左下に配置して戦闘後にドロップを受け取ると発生するバグです。
最初のうちは通常のジョブに変化しますが、繰り返し実行すると忍者や賢者を超えて、本来プレイヤーが使用できない「サラ姫」などのNPCジョブに変化してしまいます。
NPCジョブになると正常なプレイが困難になり、元のジョブに戻すことも非常に難しくなります。
アイテム変化バグとポーションの配置位置が似ているため、混同して意図せずジョブ変化バグを発動してしまうケースも報告されています。
ポーションの配置場所を間違えないよう、アイテム欄の配置は慎重に確認しましょう。
バグ技を試す前に必ずやるべきセーブの鉄則
FF3でバグ技を実行する際の鉄則は、実行前に必ずセーブを取ることです。
バグ技はプログラムの想定外の動作を引き起こすものであり、予期しない結果になる可能性が常にあります。
セーブなしでバグ技を試みた結果、データが破損して最初からやり直すことになったという経験談は数多く存在します。
FC版の場合はセーブスロットが限られているため、バグ技用のセーブと通常プレイ用のセーブを分けておくと安心です。
ピクセルリマスター版やDS版ではセーブの柔軟性が高いため、バグ技を試す直前に専用のセーブを作成しておくことをおすすめします。
特にアイテム32越えバグのような複雑な操作が必要なバグ技では、途中で手順を誤ることも珍しくありません。
こまめなセーブを習慣づけることが、バグ技を楽しむうえでの最も重要な心がけです。
FF3バグ技が起きる仕組みをわかりやすく解説
FF3のバグ技を安全かつ正確に実行するためには、バグが発生する仕組みを理解しておくことが役立ちます。
ここでは、技術的な背景を初心者にもわかりやすい形で解説します。
アイテム欄とキャラデータが隣接するメモリ構造が原因
FC版FF3のバグ技の多くに共通する根本的な原因は、メモリ上のデータ配置にあります。
ファミコンのプログラムでは、アイテム欄のデータとキャラクターのステータスデータがメモリ上で隣り合って配置されています。
具体的には、アイテム欄は0番地から63番地までの64byte(32スロット分)を占めており、64番地以降にはキャラクター1のジョブ、レベル、経験値、名前、HP、熟練度、各種パラメータが順番に格納されています。
プログラム側でアイテム欄の範囲を厳密にチェックする処理が不十分だったため、アイテムの追加や返却の処理がアイテム欄の境界を越えてキャラクターデータ領域にまで及んでしまうことがあるのです。
この「境界チェックの不足」が、アイテム変化、簡単レベルアップ、アイテム32越えなど主要なバグ技のほぼすべてに共通する技術的な原因です。
オーバーフローとアンダーフローがバグを生むメカニズム
ファミコンのハードウェアでは、1byteで扱える数値の範囲は0から255までに限定されています。
オーバーフローとは、255を超える値を格納しようとした際に0に戻ってしまう現象です。
たとえばまとめ買いバグでは、割引計算の結果が3byteの上限を超えてしまい、割引額が極端に小さくなります。
アンダーフローはその逆で、0から1を引こうとすると255になってしまう現象を指します。
255倍ダメージバグは、空手家のため回数が0から-1されて255になるアンダーフローを利用しています。
また、小人やカエルの状態でオニオンソードを装備した際のダメージ計算にも1byteの制限が影響しています。
攻撃力低下の処理が1byte分しか適用されないため、隠しパラメータの追加攻撃力127と合わせて実質攻撃力256で計算されてしまうのです。
こうした数値の範囲制限に起因するバグは、ファミコン時代のゲームでは珍しくありませんが、FF3ではそれが非常に多彩な形で表面化している点が特徴的です。
ナーシャ・ジベリの伝説的プログラムと隠しメッセージ
FC版FF3のプログラムを担当したのは、イラン出身のプログラマであるナーシャ・ジベリ氏です。
FF1からFF3までのプログラムを手がけ、ファミコンの限られた性能を最大限に引き出す天才的なコーディング技術で知られています。
FF3には、ナーシャ氏の名前を確認できる隠しメッセージが仕込まれています。
十字キーの左と上、STARTボタン、SELECTボタンを同時に押した状態で電源を入れると画面が真っ暗になり、SELECTだけを離すと「BY:NASIR」と表示されます。
AボタンかBボタンを押せば通常通りゲームが開始されます。
ナーシャ氏のプログラムは独自性が非常に高く、アセンブリ言語を駆使した高度な最適化が施されていました。
一方で、その独特なコーディングスタイルは他の開発者によるメンテナンスを困難にしたとも言われています。
FF3に数多くのバグ技が存在する背景には、ファミコンの厳しいハードウェア制約の中で高い技術力をもって開発された当時の事情があり、バグもまた作品の歴史の一部として多くのプレイヤーに親しまれています。
まとめ:FF3バグ技の全体像と安全な活用ガイド
- FF3のバグ技はFC版が最も種類が豊富で、DS版では一部のみ、ピクセルリマスター版ではほぼ全て修正済みである
- アイテム変化バグはポーション99個を利用し、序盤からオニオン装備一式を作成できるFC版最強の裏技である
- 簡単レベルアップバグではアイテム欄32枠を満杯にすることで先頭キャラをLv99まで上げられる
- 魔法増殖バグはサイトロを使った手軽な操作で実行でき、金策にも応用できる
- 255倍ダメージバグは空手家のため回数のアンダーフローを利用し、通常倒せないボスも撃破可能にする
- アイテム32越えバグはメモリの境界チェック不足を突いた上級者向けのキャラ強化手段である
- DS版では魔法増殖とアイテム増殖のみFC版とは異なる独自の手順で実行できる
- インビンシブルバグやジョブ変化バグなど、実行すると進行不可やデータ破損のリスクがある危険なバグも存在する
- バグ技を試す際は必ず事前にセーブを取り、通常プレイ用とは別のデータで実行するのが鉄則である
- バグ技の根本原因はファミコンのメモリ配置やデータ範囲の制限にあり、開発者ナーシャ・ジベリ氏の技術的背景とも深く関わっている

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