スーパーファミコンの名作を現代に蘇らせた『聖剣伝説3 TRIALS of MANA(トライアルズ オブ マナ)』。
リメイク版の発売以降、SNSや掲示板では「ひどい」というネガティブな意見と、「神リメイク」というポジティブな評価が真っ向から対立しています。
原作を愛するファンも、Switchで初めてシリーズに触れる方も、購入前に実際の評判やデメリットを知っておきたいのではないでしょうか。
この記事では、リメイク版の評価が分かれる原因を徹底分析し、後悔しないための最強パーティー編成やシステム解説を詳しくお届けします。
『聖剣伝説3 リメイク』がひどいと言われる5つの理由
本作が一部のプレイヤーから「ひどい」と酷評される背景には、原作を忠実に再現しすぎたゆえの弊害と、技術的な課題が関係しています。
具体的にどのような点が不評を買っているのか、主な5つの要因を解説します。
ストーリー展開やセリフが古臭い、ご都合主義と感じる理由
本作のシナリオは1995年当時の原作テキストをベースにしており、現代のゲーム基準では物語の構成が単純すぎると指摘されています。
特に、ナビゲーター役であるフェアリーのミスによって事態が悪化したり、敵に塩を送るような展開が繰り返されたりする点に不満を持つ読者が少なくありません。
昔ながらの「王道」と捉えることもできますが、深みのある重厚なストーリーを期待すると、整合性のなさが目につく場合があります。
難易度が低すぎる?ハードモードでもやりごたえがないという声
アクションRPGとしての難易度が低めに設定されており、熟練のプレイヤーにとっては「手応えがない」と感じる場面が多いです。
最高難易度のハードであっても、しっかりとレベルを上げて装備を整えれば、ほとんどのボスを力押しで倒せてしまいます。
回避アクションやジャンプ攻撃が強力になった分、敵の攻撃を避けるのが容易になり、スリルが損なわれているという意見が目立ちます。
英語の吹き替えや一部キャラクターの演技に対する違和感
ボイス対応になったことで没入感が増した一方で、一部の演技や演出が「大げさすぎる」と感じる層も存在します。
特に海外ユーザーからは英語の吹き替え品質にばらつきがあるとの声が上がっており、一部のキャラが子供っぽすぎると批判されることもあります。
日本語音声でも、シーンによってはキャラクターが不自然に動かされている印象を受ける場面があり、好みが分かれるポイントです。
クラスチェンジや???の種のドロップ運に関するシステム面の不満
キャラクターを強化するために不可欠な「クラスチェンジ」に、運要素が絡むアイテムが必要な点は改善してほしかったという不満があります。
特定のアイテム「???の種」を植えても、目当てのクラスチェンジ用アイテムが出ないことがあり、何度も敵を倒す作業が求められます。
育成の自由度が魅力のゲームだからこそ、ランダム要素によって進行が停滞することにストレスを感じるプレイヤーも少なくありません。
Switch版のロード時間や一部の処理落ち、カメラワークの課題
ハードウェアの性能差により、Nintendo Switch版ではマップの切り替えや戦闘開始時のロード時間が気になることがあります。
また、派手なエフェクトが重なる場面ではフレームレートが安定せず、動作がカクつく「処理落ち」が発生する場合もあります。
カメラワークについても、狭い場所での戦闘や巨大なボスとの戦いで視認性が悪くなるケースがあり、操作性に影響を与えています。
逆に神ゲーと絶賛されるポイント:原作ファンが感動した進化
不満点がある一方で、本作は「リメイクの見本」と称されるほど高い満足度を誇る部分も多くあります。
原作の魅力を一切損なわず、現代的なグラフィックで見事に再構築された要素を紹介します。
原作の雰囲気を壊さずに3D化された最高峰のキャラグラフィック
キャラクターのデザインは原作イラストのイメージを完璧に捉えており、3D化されても違和感が全くありません。
各キャラクターのクラスチェンジ後の衣装バリエーションも非常に豊富で、着せ替えを楽しむ要素が大幅に強化されています。
リアル路線ではなく、アニメ調の温かみのあるモデリングを採用したことが、ファンからの圧倒的な支持に繋がっています。
アレンジとオリジナルを切り替えられる珠玉のBGMの評価
菊田裕樹氏による原作の名曲たちが、豪華なオーケストラアレンジや楽器演奏で収録されています。
設定画面からいつでも「オリジナル版BGM」に切り替えられる機能は、昔からのファンにとって最高のファンサービスです。
どのマップでも音楽のクオリティが高く、冒険を盛り上げる重要な役割を果たしています。
アクション性が向上し、魔法や回避が使いやすくなった戦闘システム
リメイクに伴い戦闘は完全な3Dアクションに進化し、ジャンプや回避を活用した立体的な立ち回りが可能になりました。
原作では魔法を使うと画面が停止してカウンターを受けるリスクがありましたが、今作ではリアルタイムで快適に魔法を連発できます。
これにより、魔法使いキャラであるアンジェラが「最弱」から「最強格」へ一変するなど、キャラ格差が大幅に改善されました。
クリア後に追加されたクラス4と新エピソードの満足度
エンディング後の追加コンテンツとして、さらなる強化形態である「クラス4」が実装されています。
各キャラクターの物語を補完する新エピソードや、高難易度の裏ダンジョンが用意されており、クリア後のモチベーションも保たれます。
単なる焼き直しに留まらず、新しい体験を提供しようとする開発姿勢が「神ゲー」と呼ばれる理由の一つです。
初心者でも迷わないクエストマーカーなど遊びやすさの徹底
昔のRPGにありがちな「次にどこへ行けばいいかわからない」という迷いを取り除く工夫がなされています。
マップ上に目的地が表示されるクエストマーカーが実装され、ストーリーをスムーズに進められるようになりました。
お使いイベントが多いという弱点を、移動の快適さとナビゲート機能によってカバーしています。
『聖剣伝説3 リメイク』の評価・評判を徹底検証
客観的なデータとして、各プラットフォームや過去作との比較から本作の立ち位置を検証します。
購入前にユーザー全体の傾向を把握しておきましょう。
AmazonやRedditなど国内外のユーザーレビュー比較
Amazonのカスタマーレビューでは星4以上の高評価が並び、特に「リメイクとしての誠実さ」が高く評価されています。
一方で海外のRedditなどでは「JRPGとしてのストーリーの薄さ」が厳しく指摘される傾向があり、ゲームプレイ重視かシナリオ重視かで評価が分かれます。
全体としては「良作アクションRPG」という評価で一致しており、大きな失敗作と評する人はごく少数です。
原作未経験者がプレイして面白いと感じるか?
原作をプレイしたことがないユーザーからは、シンプルでわかりやすいシステムが好評を得ています。
複雑すぎるパラメータや難解なシステムがないため、カジュアルにRPGを楽しみたい層には最適です。
ただし、最新のオープンワールドゲームなどに慣れている方には、一本道の進行や狭いフィールドが物足りなく感じるかもしれません。
前作『聖剣伝説2』のリメイク版と比較した完成度の違い
2018年に発売された『聖剣伝説2 シークレット オブ マナ』のリメイクは、バグの多さや演出不足で厳しい批判を浴びました。
その教訓を活かした本作は、グラフィック、サウンド、安定性のすべてにおいて圧倒的にクオリティが向上しています。
「前作のリメイクで失望したから迷っている」という方であれば、本作の完成度には安心して良いと言えます。
後悔しないためのおすすめ攻略キャラ・最強パーティー紹介
選ぶキャラクターによってストーリーの結末や攻略の難易度が大きく変わるのが『聖剣伝説3』の醍醐味です。
初心者からやり込み勢まで、納得のパーティー編成を紹介します。
初心者におすすめのバランス型パーティー編成
初心者が1周目に選ぶなら、以下の構成が安定感抜群でおすすめです。
リメイク版で最強格に躍り出たアンジェラと魔法の有用性
原作では不遇な扱いだったアンジェラですが、リメイク版では圧倒的な火力を誇る最強キャラクターの一人です。
特に闇クラスの「メイガス」やクラス4の形態では、敵の耐性を無視した広範囲魔法でボスすら瞬殺できます。
「敵に近づくのが怖い」「アクションが苦手」という方は、彼女をパーティーに入れるだけで難易度が劇的に下がります。
物理火力で無双するケヴィンとデュランのクラス評価
物理攻撃で爽快感を味わいたいなら、ケヴィンとデュランの組み合わせが強力です。
ケヴィンは夜になると獣人化して攻撃力が跳ね上がり、手数も多いためクリティカルを連発できます。
デュランは闇クラスに進むことで属性付与魔法「セイバー」を使い、弱点属性を突いてさらに火力を伸ばせます。
バフ・デバフでボス戦を安定させるリースとシャルロットの役割
難易度ハードや裏ボス攻略では、能力値を増減させるサポートが重要になります。
リースは味方の攻撃力や防御力を上げるバフが得意で、シャルロットは敵の能力を下げるデバフや状態異常の解除が優秀です。
アタッカーだけでなく、こうした補助役を一人入れることで、激しいボスの攻撃にも耐えられるようになります。
クラスチェンジと育成で知っておくべき重要システム
キャラクターを自分好みに育てるための、育成システムの要点をまとめました。
育成に失敗しないためのポイントを抑えておきましょう。
クラス2・クラス3へのチェンジ時期と必要アイテムの集め方
クラスチェンジには特定のレベルとアイテムが必要になります。
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クラス2:レベル18以上でマナストーンを調べる。
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クラス3:レベル38以上で、専用のクラスチェンジアイテムを所持した状態で女神像を調べる。
クラス3に必要なアイテムは、物語後半に入手できる「???の種」を宿屋の植木鉢に植えることでランダムに入手可能です。
ステ振り(育成ポイント)のリセット方法とおすすめの振り方
レベルアップ時にもらえる育成ポイントは、自分のプレイスタイルに合わせて自由に振り分けられます。
もし振り方を間違えても、商業都市バイゼルの「ブラックマーケット」にいるNPCにルクを払えばリセット可能です。
アタッカーなら「力」、魔法使いなら「知性」を優先しつつ、便利なアビリティが解放される項目を優先的に伸ばしましょう。
周回プレイが快適になる強くてニューゲームの引き継ぎ要素
クリア後の新要素である「強くてニューゲーム」では、多くのデータを次周に引き継げます。
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キャラクターレベル
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装備品やアイテム、所持金
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リンクアビリティ
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サボテン君の発見状況
これにより、他のキャラクターのシナリオを快適に回収したり、最強状態で無双プレイを楽しんだりすることが可能です。
結論:『聖剣伝説3 リメイク』は結局買いなのか?
最終的にこのゲームを買うべきかどうか、読者のタイプ別に判断材料を提示します。
自身の好みに合っているか最終確認を行ってください。
こんな人にはひどいと感じる可能性が高い
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複雑で練り込まれた現代的なシナリオを求めている。
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死にゲーのような、極限の緊張感があるアクションを楽しみたい。
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キャラクターのセリフ回しや演出に、論理的な整合性を強く求める。
こんな人には間違いなく神ゲーになる!
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スーパーファミコン時代のRPGの雰囲気や王道ストーリーが好き。
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自分の好きなキャラを自由に育成し、パーティー編成を試行錯誤したい。
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音楽やグラフィックが美しく、ストレスなく遊べるゲームを探している。
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原作が好きで、あの世界を3Dで歩き回ってみたい。
Switch版、PS4版、PC(Steam)版のどれがおすすめ?
手軽にどこでも遊びたいならSwitch版がおすすめですが、画質と動作の安定性を優先するならPS4(またはPS5)版かPC版が適しています。
特にPC版は高フレームレートで動作するため、アクションの滑らかさが段違いです。
ご自身の持っているハードの中で、何を優先したいかに合わせて選んで問題ありません。
よくある質問:聖剣伝説3リメイクの疑問を解決
プレイ前に解消しておきたい、よくある疑問に回答します。
不安な点を確認して、冒険の準備を整えましょう。
何時間くらいでクリアできる?ボリュームは?
メインストーリーのクリアまでは、平均して25時間から30時間程度です。
すべてのキャラクターの組み合わせを見たり、クラス4の追加要素までやり込んだりすれば、50時間以上は十分に遊べるボリュームがあります。
マルチプレイ(2人協力プレイ)には対応している?
残念ながら、リメイク版はオフライン・オンライン共にマルチプレイには対応していません。
完全に一人用のゲームとして再構築されているため、仲間との共闘を楽しみたい方は注意が必要です。
原作をやっていなくてもストーリーは理解できる?
全く問題なく理解できます。
本作は原作を忠実に再現しているため、物語の前提知識は一切必要ありません。
むしろ、リメイク版で初めて触れることで、新鮮な驚きとともに『聖剣伝説3』の魅力を味わうことができます。
まとめ:聖剣伝説3リメイクの評価と購入のポイント
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聖剣伝説3リメイクは原作を忠実に再現した良質なアクションRPG
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シナリオの古臭さやご都合主義な展開が「ひどい」と言われる主な原因
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難易度は全体的に低めで初心者でも遊びやすい設計
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3DグラフィックとアレンジBGMのクオリティは極めて高い
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アンジェラがリメイクで大幅に強化され最強格のキャラになった
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クラス4や新エピソードなどクリア後の追加要素も充実
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Switch版は携帯性に優れるがロード時間がやや長め
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育成の自由度が高く、自分だけのパーティー編成を楽しめる
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原作未経験者でも問題なく最初から最後まで楽しめる内容
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総合的には「原作への愛が詰まった神リメイク」という評価が妥当

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