【SH4考察】主人公ヘンリーはなぜ選ばれた?アイリーンとの関係と「部屋」の謎

「『サイレントヒル4 ザ・ルーム』(SH4)って他のシリーズと違って独特だよね。主人公のヘンリーは、いったいなんであの部屋に閉じ込められたんだろう…。隣人のアイリーンが巻き込まれた理由もよくわからない。二人の関係や『21の秘跡』について、詳しく知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

本記事では、『サイレントヒル4』の物語の核心である、主人公ヘンリーとヒロイン・アイリーンがなぜ殺人鬼ウォルター・サリバンの儀式に選ばれたのか、その理由と二人の関係性を深掘りして考察します。

この記事を読むことで、「ヘンリーが選ばれた理由、アイリーンの役割、そして二人が囚われた『部屋』の謎」についての理解が深まると思います。

それでは、さっそく見ていきましょう。

目次

『サイレントヒル4』の主人公ヘンリーとヒロイン・アイリーン

まず、物語の中心となる二人の人物像を整理しておきますね。

主人公 ヘンリー・タウンゼントとは?

ヘンリー・タウンゼントは、本作の主人公です。

20代後半の男性で、サウスアッシュフィールドハイツというアパートの「302号室」に2年前から住んでいます。

部屋に写真がたくさん飾ってあるので、たぶんカメラマンかな?と思いますが、職業はハッキリとは言われていません。

彼はわりと冷静な性格ですが、特にサイレントヒルに深い関わりがあったわけではなく、過去に観光で行ったことがあるくらいの、ごく普通の一般人ですね。

物語は、彼がこの302号室から急に出られなくなって、5日目にバスルームの壁に変な「穴」が開くところから始まります。

ヒロイン アイリーン・ガルビンとは?

アイリーン・ガルビンは、本作のヒロインで、ヘンリーの隣の部屋「303号室」に住んでいる23歳の女性です。

ヘンリーとは、お互いに顔と名前を知っているくらいの「お隣さん」という感じの関係ですね。

彼女も、ヘンリーと同じでサイレントヒルとは直接的な関わりはない一般人です。

優しい性格ですが、ちょっと人に頼りがちなところもある感じで、普通の生活を送っていました。

しかし、物語の中盤で、彼女もヘンリーと同じように異世界に取り込まれてしまいます。

なぜヘンリーは主人公(犠牲者)に選ばれたのか?

ここからが本題ですが、ヘンリーがこの悪夢みたいな出来事に巻き込まれた理由。

結論から言うと、「たまたま302号室に住んでいたから」という、彼にとっては不運としか言いようのない理由です。

21番目の生贄「知恵」としての役割

この話のすべての原因であるウォルター・サリバンは、「聖母降臨」のための「21の秘跡」っていうヤバい儀式をやっていました。

これは21人の人間を生贄にする儀式ですね。

ヘンリーは、その儀式を完成させるための最後の一人、21番目の生贄「知恵を受けし者」として選ばれてしまいました。

ちなみに、ヘンリーが住む前に302号室にいたジャーナリストのジョセフ・シュライバーは、15番目の生贄「絶望」になっています。

ヘンリーは、いわばジョセフの「次」として狙われたわけです。

ウォルターの「母親」=302号室の現在の住人

じゃあ、なんで302号室の住人が狙われるのか?というと、ウォルター・サリバンの悲惨な過去が関係しています。

彼は、まさにその302号室で生まれて、すぐに実の両親に置き去りにされたんですね。

その後、サイレントヒルのカルト教団の孤児院で育つんですが、そこで「お前が生まれた場所(302号室)こそが、お前の母親なんだ」と教え込まれて、歪んだ執着を持つようになります。

彼にとって、302号室は神聖な「母親」そのもの。

なので、そこに住んでいるヘンリーは、「母親を汚す不法占拠者」でしかありませんでした。

儀式を完成させて、母親(302号室)をこの穢れた俗世から取り戻す。

そのために、ヘンリーは儀式の最後のピースとして必要だった、ということです。

アイリーンが「母体」として狙われた理由

では、隣に住んでいただけのアイリーンは、なぜ巻き込まれたのでしょうか。

「サイレントヒル4 アイリーン」が物語の鍵を握る理由は、彼女に与えられた役割にありますね。

20番目の生贄「母体」の謎

アイリーンは、「21の秘跡」における20番目の生贄「母体」として選ばれました。

「母体」というのは、儀式によって降臨させる「聖母(神)」をその身に宿すための器、つまり文字通りの「お母さん」役ですね。

物語の中盤、彼女はウォルターに襲われて重傷を負い、背中には「20/21」という数字を刻まれてしまいます。

幼きウォルターとの過去の接点

ここが少し切ない部分ですが、アイリーンはウォルターと過去にほんの少しだけ接点がありました。

彼女がまだ幼い頃、駅で寒さに震えていた見知らぬ少年(これが幼少期のウォルターです)に、かわいそうに思って人形をあげたことがあったんですね。

ウォルター・サリバンは、儀式の途中で「純粋に母親を求める心(幼きウォルター)」と「儀式を冷酷に進める殺人マシン(コートの男)」の2人に分離していました。

アイリーンを襲ったのは後者の「殺人マシン」の方なんですが、彼女が襲われた直後に「幼きウォルター」によって助けられて一命を取り留めたのは、この過去の小さな優しさが影響したんじゃないかな、と考察されています。

ヘンリーとアイリーンの関係性考察【深掘り】

最初はただの「隣人」だった二人の関係は、異世界で行動を共にするうちに変わっていきます。

このあたりを、もう少し深掘りしてみますね。

覗き穴と「巨大なアイリーンの顔」の不気味な関連

ヘンリーは自分の部屋(302号室)の壁に開いた穴から、隣のアイリーンの部屋を覗き見することができます。

これはゲームの序盤、外の世界と唯一繋がっている感覚がする部分ですが、この「覗き見」という行為が、後々の展開に不気味な影を落とします。

物語の中盤で行くことになる「病院の世界」。

ここでは、病室の壁からめちゃくちゃ巨大なアイリーンの顔(通称アイリーンヘッド)が、ヘンリーのことをじーっと見つめてくるという、強烈なトラウマシーンがあります。

この巨大な顔は、ヘンリーがアイリーンを「覗き見」していたことへの罪悪感とか、彼がアイリーンに対して無意識に持っていた欲望、あるいは「監視される側の恐怖」を形にしたものだ、という考察があります。

ただ、あの異世界は基本的にウォルターの精神世界なので、ヘンリー個人の気持ちというよりは、ウォルターの歪んだ認識が反映された結果、という見方もできますね。

共に脱出する「パートナー」としての絆

ゲームの後半、ヘンリーは異世界でアイリーンと合流し、二人で脱出を目指すことになります。

最初は「顔見知り」程度の関係だった二人が、死と隣り合わせの極限状態を一緒に切り抜ける中で、お互いを守り合う「パートナー」としての絆を築いていくことになります。

特に、アイリーンを守りながら進んでいくゲームシステムは、プレイヤーとしても「彼女を守らないと」という気持ちが強くなりますよね。

そして、この「アイリーンを守り通せるか」が、物語の結末に直結してきます。

物語の分岐点:「サイレントヒル4 アイリーン」の侵食

ゲームの後半、アイリーンと一緒に行動するパートは、エンディングを決める一番大事なポイントです。

アイリーンに起こる「侵食」とは?

「母体」として選ばれたアイリーンは、異世界に取り込まれた影響で、精神と肉体が少しずつ「侵食」されていきます。

最初は普通だった彼女が、敵からダメージを受けるたびに体に黒いアザが広がっていき、言動もだんだんおかしくなっていくんですね。

例えば、「森の世界」にある石碑の文字を、まるで別人が乗り移ったみたいに子供っぽい口調で読み上げたりします。

これは、彼女がウォルターの儀式に精神的に取り込まれていってる証拠かなと思います。

侵食がエンディングに与える影響

『サイレントヒル4』のエンディングは全部で4種類ありますが、その分岐条件は次の2つで決まります。

  1. 主人公ヘンリーの拠点である「自室(302号室)の侵食度」
  2. ヒロイン「アイリーンの侵食度(=ゲーム中に受けた総ダメージ)」

アイリーンが深く侵食された状態(=つまり、プレイヤーが彼女を守りきれず、たくさんダメージを受けさせてしまった状態)でラスボス戦になると、彼女は儀式に逆らうことなく生贄になってしまい、バッドエンディングが確定します。

逆に、ヘンリーがアイリーンをしっかり守り抜いて、さらに自分の部屋の怪奇現象(これも侵食です)もちゃんと浄化し続けた場合のみ、二人は悪夢から解放される最高の「脱出」エンディングを迎えることができます。

まとめ

『サイレントヒル4』の主人公ヘンリーとヒロインのアイリーンは、他のシリーズの主人公たちと違って、サイレントヒルに何か「呼ばれる理由」があったわけじゃないんですね。

彼らは、殺人鬼ウォルター・サリバンが「母親」と崇める「302号室」という場所に、不運にも関わってしまった最大の被害者だと言えます。

ヘンリーは、儀式の最後を飾る21番目「知恵」として。

アイリーンは、聖母を宿す20番目「母体」として。

それぞれが儀式に必要な役割を与えられて、ウォルターの歪んだ精神世界に囚われてしまいました。

最初はただの「隣人」でしかなかった二人が、絶望的な世界で出会い、お互いを守りながら運命に抗う「パートナー」になっていく。

この過程こそが、この物語の核心であり、プレイヤーに結末を託す最大の鍵になっているんだなと思います。

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