2024年に無料配信されて、現代社会の闇を切り取ったことで話題になった『SILENT HILL: The Short Message』。
そして、1960年代の日本が舞台で、美しくもおぞましい世界を描くシリーズ最新作の『SILENT HILL f』。
この2つの作品って、もしかして繋がってるんじゃないの?という感じで、ファンの間で考察が盛り上がっていますね。
結論として、公式が「この2つは繋がってますよ」と発表した訳ではないです。
とはいえ、『The Short Message』の中にあった伏線とか、2つの作品に共通する部分を見ていくと、ただの偶然とは思えない感じがします。
なので本記事では、海外ファンの意見とかゲーム内の情報を見つつ、『The Short Message』と『サイレントヒルf』の隠された繋がりの可能性について、深掘りして解説していきますね。
『ショートメッセージ』と『サイレントヒルf』繋がりの結論:公式発表はないが伏線多数
現時点では独立した物語として発表
まず前提として、KONAMIから「この2作品はストーリーが直接繋がってます」みたいな発表はありません。
『ショートメッセージ』は、シリーズを遊んだことがない人向けの入門編みたいな感じでして、これからのシリーズ展開のための実験的な作品、という感じかなと思います。
なので、それぞれが独立した物語として楽しめるように作られているのは、間違いないですね。
しかし、ファンの間では「前日譚」説が有力視
公式からは何も言われていませんが、ファンの間では『ショートメッセージ』は『f』の前日譚、もしくはかなり関係が深い話なんじゃないか、と言われていますね。
海外の掲示板Redditのサイレントヒルコミュニティだと、「もう繋がってなかったら、そっちの方がびっくりだよ」みたいな意見もあって、関連性を確信しているファンも多い感じです。
その理由になっているのが、ゲームに出てくるいくつかの重要なキーワードとかモチーフですね。
考察の鍵①:ケッテンシュタットを呪った「日本の魔女」と『f』の時代設定
『ショートメッセージ』で語られたケッテンシュタットの歴史
『ショートメッセージ』の舞台は、ドイツの「ケッテンシュタット」という架空の都市です。
作中の資料「ケッテンシュタットの魔女信仰」とか「繁栄を妨げる魔女の呪い」を読むと、この町は1930年代に一人の「日本の魔女」に呪われた、ということが書かれています。
彼女はもともと、市民から聖人みたいに尊敬されていた日系人の占い師だったんですけど、工場の火事がきっかけで「魔女」だという噂を立てられて、最後は自殺してしまった、という悲しい人物ですね。
この「日本の魔女」っていう存在が、日本が舞台になる『f』との繋がりを強く感じさせる、最初のポイントかなと思います。
1930年代の「魔女」と1960年代日本の『f』
『f』の舞台は1960年代の日本です。
一部のファンからは「時代が違うじゃん」という指摘もありますが、これは逆に物語が深くなる要素かなと。
Redditのユーザーも言っていますが、『f』の舞台が1960年代なので、「日本の魔女」本人が直接出てくる可能性は低いと思います。
その代わり、彼女の存在が30年という時間を経て、何かの言い伝えとか呪いとして、『f』の物語に影響してくる、という展開が考えられますね。
『ショートメッセージ』で、マヤの曾祖母がその「魔女」だったんじゃないか、という話があったように、その血筋とか因縁が『f』の主人公・清水雛子の物語にも関わってくるのかもしれません。
考察の鍵②:二つの作品を繋ぐ不気味な「桜」のモチーフ
『ショートメッセージ』のマヤとサクラヘッド
『ショートメッセージ』では、「桜(チェリーブロッサム)」がすごく重要なモチーフとして描かれています。
グラフィティアーティスト「C.B.(チェリーブロッサム)」として活動していたマヤは、桜の花をコンプレックスとかトラウマを乗り越えた証として描いていました。
そして、主人公アニタを追いかけてくるクリーチャーの名前も「サクラヘッド」ですね。
桜の花びらが全身を覆っている姿は、美しさと不気味さが一緒になっていて、まさにサイレントヒルらしいデザインだなぁと感じます。
『サイレントヒルf』の彼岸花と奇妙な植物
一方で、『f』のトレーラーでは、セーラー服の少女が彼岸花みたいな赤い植物に全身を侵食されていく、という衝撃的なシーンがありました。
桜そのものではないですけど、植物が人間の体を蝕んでいくっていうビジュアルは『ショートメッセージ』と共通していますね。
特に、美しさの象徴である「花」が、死とか恐怖の象徴として使われている点は、見逃せないかなと思います。
ファンの間では、『ショートメッセージ』のサクラヘッドが、『f』にも違う形で出てくるんじゃないか、という予想もあります。
過去作でジェイムスの罪の象徴だったピラミッドヘッドが他の作品にも出てきたみたいに、桜のクリーチャーが新しいシリーズのシンボルになる可能性もありそうですね。
考察の鍵③:「サイレントヒル現象」の世界化という新ビジョン
TSMで提示された「サイレントヒルは場所ではない」という概念
『ショートメッセージ』がシリーズに与えた一番大きな変化は、「サイレントヒルは特定の町の名前じゃなくて、世界中で起こりうる心理的な現象なんだ」という考え方を示したことだと思います。
作中で見つかる「サイレントヒル現象について」というレポートには、コロナ禍以降、同じような現象が世界各地で確認されるようになった、と書かれています。
これは、今までのシリーズの舞台だったアメリカの田舎町から、物語の世界観を大きく広げる、かなり大切な設定変更ですね。
プロデューサーが語るシリーズの再構築
この新しい考え方は、シリーズのプロデューサーである岡本基さんの意図とも合っている感じです。
岡本さんは、「サイレントヒルを場所じゃなくて、世界的な現象として再構築すること」を目標にしていて、『f』が日本を舞台にしているのも、この考え方がベースにあるからだと思います。
そう考えると、『ショートメッセージ』は、この「サイレントヒル現象の世界化」をプレイヤーに伝えるための、壮大な物語の始まりだったのかもしれないですね。
ファンの間で見られるその他の共通点と考察
虐待やいじめといった共通のテーマ性
『ショートメッセージ』では、SNSでの誹謗中傷とか、いじめ、ネグレクトみたいな現代的なテーマが扱われていました。
一方、『f』のシナリオを書いているのは、『ひぐらしのなく頃に』で有名な竜騎士07さんなので、トレーラーからも児童虐待とか差別といった重いテーマが予想できますね。
「機能不全家族」「曖昧なアイデンティティ」「ループ」といった、2つの作品に共通しそうなテーマも、繋がりを考える上で大切な要素かなと思います。
否定的な意見:繋がってほしくないファンの声も
もちろん、ファン全員が2つの作品の繋がりを望んでいるわけでもないです。
一部のファンからは、『ショートメッセージ』のゲーム性とかストーリーに否定的な意見もあって、「全く関係ない、完全に独立した作品であってほしい」みたいな声も、わりと見かけますね。
あと、2つの作品のプロットが似たような感じになってしまうことへの心配もあって、今後の展開は、ファンの期待と不安が混ざった感じになっています。
まとめ:『ショートメッセージ』は新たなサイレントヒルユニバースへの招待状か
『SILENT HILL: The Short Message』と『SILENT HILL f』の間に、今のところ公式に認められた繋がりはないです。
とはいえ、
- ケッテンシュタットを呪った「日本の魔女」の存在
- 「桜」や「花」という共通のビジュアル
- 「サイレントヒル現象の世界化」というシリーズの新しい考え方
これらの要素は、2つの作品が同じ世界観とか、同じテーマを共有していることを強く示している感じがします。
もしかしたら、『ショートメッセージ』は、単体の短編作品というだけじゃなくて、これから始まる新しい「サイレントヒル・ユニバース」への招待状だったんじゃないかなぁ、と思ったりします。
『f』が発売されることで、これらの謎がどう明かされるのか、ファンの期待は高まりますね。


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