【サイレントヒル シャッタードメモリーズ】攻略とネタバレ考察|Wii/PSP/PS2

『サイレントヒル シャッタードメモリーズ(SILENT HILL SHATTERED MEMORIES)』は、Wii、PSP、そしてPS2で発売されたホラーアドベンチャーゲームです。

シリーズ第1作(SH1)をベースにしながらも、ストーリーや設定を根本から再構築した「リ・イマジネーション作品」として知られています。

本作の最大の特徴は、武器を持って戦うことができない「戦えない恐怖」と、プレイヤーの行動を分析する「心理分析システム」です。

この記事では、『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』のゲームシステム攻略と、その衝撃的な結末についての核心的なネタバレ考察を詳しく解説します。

目次

『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』とは?

本作は、従来の『サイレントヒル』シリーズとは一線を画す、非常にユニークな特徴を持った作品です。

初代『SH1』の「リ・イマジネーション」作品

『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』は、1999年に発売された初代『サイレントヒル』のストーリーを踏襲しています。

主人公ハリー・メイソンが、自動車事故の後に行方不明になった娘シェリルを探して、雪に覆われた街サイレントヒルを彷徨うという導入は同じです。

しかし、登場人物の設定やストーリー展開は大幅に異なり、単なるリメイクではなく「もしSH1が全く別の物語だったら」を描いた、完全な新作と言えます。

対応プラットフォーム (Wii, PSP, PS2)

本作はWii、PSP、PS2という複数のプラットフォームで展開されました。

特にWii版では、Wiiリモコンを懐中電灯のように使って暗闇を照らしたり、クリーチャーを振り払ったりする直感的な操作が特徴でした。

PSP版やPS2版は、携帯機や従来のコントローラーで手軽に遊べるよう最適化されています。

シリーズ異色の「戦えない」ホラー

従来のシリーズと最も異なる点は、主人公ハリーが武器を一切使用できないことです。

シリーズの象徴であった「裏世界」は、本作では瞬時にすべてが凍りつく「氷の世界」として表現されます。

氷の世界では「ロウショック」と呼ばれるクリーチャーが出現しますが、ハリーにできるのはただ逃げることだけです。

「戦えない」という無力感が、プレイヤーに新たな形の恐怖を植え付けます。


ゲームシステムと攻略のポイント

本作の「攻略」は、敵を倒すことではなく、独自のシステムを理解することにあります。

攻略の鍵「心理分析システム」

ゲームは、ドクターK(カウフマン)と名乗る精神分析医によるカウンセリングの場面から始まります。

プレイヤーはゲーム本編の合間に、このカウンセリングルームで様々な心理テストを受けさせられます。

「家族の絵に色を塗る」「はい/いいえで質問に答える」といったテストの結果や、ゲーム本編中でのプレイヤーの行動(特定のポスターを長く見つめる、どの部屋を探索するかなど)が、ゲーム全体に影響を与えます。

キャラクターの服装や性格、出現するクリーチャー(ロウショック)のデザイン、会話の内容、そして最終的なエンディングまで、すべてがプレイヤーの深層心理に基づいて変化していくのです。

探索パートと「氷の世界」(悪夢)

ゲームは、街を探索する「探索パート」と、クリーチャーから逃げる「氷の世界」パートで構成されています。

探索パートでは、謎解きや物語の手がかりを探します。

しかし、物語が核心に触れそうになると、世界は突如として「氷の世界」に変貌します。

この世界では、ただ一つの出口を目指してクリーチャーから逃げ続けなければなりません。

携帯電話の活用法

攻略において最も重要なアイテムが、ハリーが持つ「携帯電話」です。

この携帯電話には複数の機能が搭載されています。

  • マップ(GPS): 現在地と目的地を確認できます。氷の世界では、このGPSだけが頼りです。
  • カメラ: 不可解な場所を撮影すると、隠されたメッセージやゴーストが写ることがあります。
  • 電話・メール: ストーリーの進行や、マップ上の特定の番号にかけることで、物語のヒント(エコーメッセージ)を得られます。
  • ノイズ: 従来のラジオのように、クリーチャーが近くにいるとノイズを発して危険を知らせます。

ストーリーと結末のネタバレ考察(核心)

※ここからは、『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』の物語の核心に触れる重大なネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。

本作のストーリーは、表面的な恐怖以上に、非常に切なく衝撃的な真実を隠しています。

序盤のストーリー:娘シェリルを探すハリー

雪の降る夜、ハリー・メイソンは娘のシェリルを助手席に乗せて車を運転していましたが、事故を起こし意識を失います。

目を覚ますとシェリルの姿はなく、ハリーは彼女を探して不気味なサイレントヒルの街を探索し始めます。

彼は女性警官のシビル・ベネットや、謎の女性ダリア、看護師のリサといった、初代『SH1』でお馴染みの名前を持つ人物たちと出会いますが、彼女たちの様子はハリーの知るものとはどこか異なっています。

衝撃の結末:「ハリーは18年前に死んでいた」

物語の終盤、ハリーはシェリルがいるという「灯台」にたどり着きます。

しかし、そこは灯台ではなく、ドクターKの診療所でした。

そして、ドクターKは衝撃の事実を告げます。

ハリー・メイソンは、冒頭の自動車事故で「18年前に死亡している」と。

プレイヤーが操作していたハリー・メイソンは、現実の存在ではありませんでした。

彼は、18年前に父を失ったショックから立ち直れない娘「シェリル」が、自らの心の中に作り出した「理想の父親」の幻影だったのです。

真の主人公「シェリル」とドクターKの正体

ゲームの合間に挿入されていたカウンセリングは、すべて現実世界で行われていたものでした。

ドクターK(マイケル・カウフマン)のカウンセリングを受けていた「患者」(プレイヤー視点)こそ、7歳の少女ではなく、大人になった(実年齢25歳の)シェリル本人だったのです。

プレイヤーがハリーとして行ったすべての行動(心理テストや探索)は、シェリルがドクターKに語った「父親の思い出」そのものでした。

なぜ物語は生まれたか?シェリルのトラウマ

シェリルは、父ハリーの死を18年間受け入れることができませんでした。

彼女は父の死という現実を拒絶し、自分の心の中に「もし父が生きていたら」という妄想の世界(=プレイヤーが体験したサイレントヒル)を作り上げてしまったのです。

ドクターKが「他のセラピストとは上手くいかなかった」と語る場面がありますが、これは、シェリルが過去のセラピーで語った「父の物語」が、それこそ初代『サイレントヒル』のようなカルト教団や邪神、果てはUFOが出てくるような荒唐無稽な(=現実逃避の)物語だった可能性を示唆しています。

ドクターKの治療(=今回のゲームプレイ)は、その妄想を辿りながら、シェリルが「本当の父親(ハリー)」の姿と向き合い、現実を受け入れられるように導くためのセッションだったのです。


マルチエンディングの分岐条件(ネタバレ)

本作のエンディングは、プレイヤーの心理分析の結果(シェリルが抱く「本当の父親像」)によって分岐します。

エンディングでは、冒頭のホームビデオの「続き」が再生され、ハリーの真の姿が明らかになります。

離婚 (Love Lost)

最も標準的とされるエンディングです。

夫婦関係は冷え切っていましたが、ハリーは家を出る際、シェリルに「(離婚は)お前のせいじゃない」と愛情を伝えて去っていきます。

シェリルが父の死を受け入れ、現実を歩み出す結末です。

泥酔 (Drunk Dad)

ゲーム中、アルコールや薬物に関するオブジェクトを注視し続けるとこのエンディングに分岐しやすくなります。

ビデオには、酒に酔ってシェリルに絡む、アルコール依存症の父親の姿が映し出されます。

不倫 (Sleaze and Sirens)

性的なオブジェクト(セクシーなポスターなど)を注視し続けると分岐しやすくなります。

ハリーが妻以外の女性(リサやミッシェル)と不倫している様子がビデオに映し出されます。

喧嘩 (Wicked and Weak)

暴力的・禁欲的な選択をしたり、登場人物に非協力的な態度をとると分岐しやすくなります。

作家として成功せず、妻のダリアから一方的になじられ、殴られる無気力な父親の姿が描かれます。

UFOエンド(隠しエンディング)

2周目以降、特定の場所に隠された13機のUFOをすべて撮影すると到達できる、シリーズお馴染みのギャグエンディングです。

シェリルが「父はエイリアンにさらわれた」と主張し、ドクターKは宇宙人に、シェリルは柴犬の姿に変わってしまいます。


『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』の評価

本作は、その革新的な試みゆえに、賛否両論の評価を受けています。

賛否両論のポイント(戦えないシステム)

従来のシリーズファンからは、「戦えない」ゲームシステムや、お馴染みの「錆と血の裏世界」ではなく「氷の世界」であったことから、「これはサイレントヒルではない」という否定的な意見も多く見られました。

探索パートと逃走パートが完全に分離している点も、ゲームプレイの単調さを指摘される要因となりました。

高く評価されるストーリーと演出

一方で、プレイヤーの心理をゲームに反映させる「心理分析システム」と、それによって紡ぎ出されるストーリーテリングは、非常に高く評価されています。

すべての謎が解き明かされるラストの衝撃と、亡き父を想い続けた娘の切ない物語は、多くのプレイヤーに深い感動を与えました。

「サイレントヒル」という舞台設定を、「カルト教団の力」ではなく「個人の深層心理・トラウマの具現化」として再解釈した点において、本作はシリーズの中でも屈指のシナリオであるという声も根強くあります。


まとめ

『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』は、Wii、PSP、PS2でリリースされた、シリーズの中でも特に異彩を放つ一作です。

攻略の鍵は「戦うこと」ではなく、プレイヤー自身の行動が反映される「心理分析システム」を体験することにあります。

従来のファンからは賛否が分かれるものの、その衝撃的なネタバレと切ないストーリーは、他のホラーゲームでは味わえない唯一無二の体験を提供してくれます。

「もう一つのサイレントヒル」として描かれた父と娘の物語を、ぜひ体験してみてください。

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