『サイレントヒル』シリーズの中でも、ちょっと幻の作品として知られているのが『サイレントヒル ホームカミング』ですね。
実質的にはシリーズ5作目なのですが、日本では発売中止になっていまして、なので「そんな作品あったんだ」と感じる人もいると思います。
この記事では、「なんで『サイレントヒル ホームカミング』は日本で発売されなかったの?」という疑問に答えつつ、その理由とされる「グロ」い描写とか、ストーリーの「考察」、あとは基本的な「攻略」情報について、深掘りして解説していきますね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
『サイレントヒル ホームカミング』の基本情報
まず『サイレントヒル ホームカミング』ですが、これは2008年に海外で発売されたサバイバルホラーゲームです。
シリーズの生みの親であるコナミではなく、アメリカのDouble Helix Gamesという会社が開発を担当しました。
もともとは『サイレントヒル5』という仮の名前で発表されていまして、最終的にはナンバリングは付かなかったですが、実質的にはシリーズの続き、という感じです。
舞台は、おなじみのサイレントヒルだけじゃなくて、その隣町にある「シェパードグレン」という場所ですね。
主人公のアレックス・シェパードが、いなくなった弟のジョシュアを探すために故郷に帰る(ホームカミングする)ところから、物語が始まります。
なお、本作は2006年に公開された映画版『サイレントヒル』の影響がかなり強いのが特徴です。
例えば、壁紙がベリベリ剥がれるみたいに裏世界に変わっていく演出とか、人気のクリーチャー「三角頭」が出てきたりとか、映画にあった要素がゲームに入っている感じですね。
あと、戦闘システムがTPS視点に変わっていて、アクション性がすごく高くなっているのも、これまでのシリーズとは違う点かなと思います。
なぜ日本で発売中止になったのか?その理由を解説
ここが一番気になるポイントだと思いますが、結論として「グロすぎる描写と、ヤバいバグがあったから」かなと。
もともと日本でも発売される予定だったのですが、2009年に「発売やめます」と正式に発表されました。
じゃあ、その理由は何かというと、主に次の2つだと言われていますね。
理由①:過激な暴力・残酷(グロ)表現
発売中止になった一番大きな理由は、日本の審査基準を超えるレベルの残酷な描写、いわゆる「グロ」表現だと思います。
事実として、本作のグロさはシリーズの中でもかなり直接的でして、人の体がバラバラになったり、拷問されたりするシーンが結構あります。
例えばですが、主人公のお母さんが拷問器具で背骨をバキバキに折られたり、お父さんが三角頭(ブギーマン)に巨大なナタで体を真っ二つにされたり、、、。
こんな感じで、ちょっと倫理的にどうなの?という描写が多くて、これが日本での発売を難しくしたのかなと思っています。
理由②:進行不能につながる致命的なバグ
もう1つの理由として、ゲームクリアができなくなるレベルの、深刻なバグがたくさんあったことも挙げられますね。
特に有名なのが、ラスボスと戦っていると、なぜかボスが消えちゃって、ゲームが進まなくなるというバグです。
これでは商品として売れないですよね。
後になってから分かったことですが、こういうバグを直すのにかかる手間とかお金が、日本での売上予測と釣り合わない、と判断されたのも発売中止の理由だったみたいです。
『サイレントヒル ホームカミング』のストーリー攻略と考察
ここからは、物語の核心に触れる攻略と考察を解説していきます。
ネタバレありなので、これからプレイする予定の人は注意してください。
あらすじ:弟を探して故郷へ
主人公は軍人のアレックス・シェパード。
戦場でケガをして入院していましたが、弟のジョシュアがいなくなったと聞いて、故郷の「シェパードグレン」に帰ってきます。
しかし、町は深い霧に包まれていて、変なクリーチャーがうろつくヤバい場所になっていました。
アレックスは弟を探しながら、町に隠された恐ろしい秘密と、自分自身の過去に直面することになります。
物語の真相:ネタバレありの考察
ストーリーを進めていくと、かなり衝撃的な事実が分かってきます。
大切なので結論から書くと、「探していた弟はもう死んでいて、主人公は精神を病んでいた」という感じです。
シェパードグレンの町は、昔サイレントヒルの教団から逃げてきた人たちが作った村でした。
そして、神の怒りを恐れて、町の偉い人たち(4つの旧家)が、50年に1回、自分の子供を生贄に捧げるという儀式を続けていたんですね。
で、今回の生贄に選ばれていたのが、なんと主人公のアレックス本人でした。
両親がアレックスに冷たかったのは、生贄にするときに辛くならないように、わざと距離をとっていた、という訳です。
さらに、アレックスがずっと探していた弟のジョシュアは、数年前にボートの事故で、すでに死んでいました。
アレックスはそのショックで精神的に病んでしまって、「自分は弟を守れなかった弱い人間じゃない。人々を守る強い軍人なんだ」という妄想にとらわれて、精神病院に入院していた、というのが真実です。
こんな感じで、ぶっちゃけ救いのないストーリーですね。
エンディング分岐の攻略ポイント
本作にはエンディングが5つありまして、ゲーム中のいくつかの選択肢で結末が変わります。
大切な選択肢は次の3つです。
(1) 母親リリアンを楽にしてあげるか
(2) 父親アダムの懺悔を許すか
(3) ウィーラー保安官を治療するか
これらの選び方によって、主人公が助かるハッピーエンドっぽいものから、自分が三角頭になっちゃうバッドエンド、あとはお決まりのUFOエンドまで、色々な結末が見られます。
クリーチャーと「三角頭(ブギーマン)」の考察
本作に出てくるクリーチャーは、ストーリーと深く関わっていて、考察すると面白いですね。
各ボスクリーチャーと生贄の儀式
途中で戦うことになるボスたちは、4つの旧家がやっていた生贄の儀式をそのまま形にしたようなデザインになっています。
- セプルチャー(埋葬) → バートレット家の「生き埋め」
- スカーレット(人形) → フィッチ家の「切り刻む」
- アスフィクシア(窒息) → ハロウェイ家の「窒息させる」
- アムニオン(羊膜) → シェパード家の「水に溺れさせる」
こんな感じで、子供を失った親の苦しみとか罪悪感がクリーチャーになっているのかな、と思います。
なぜ「三角頭(ブギーマン)」が出てきたのか?
『サイレントヒル2』で超有名になった三角頭ですが、本作では「ブギーマン」という名前で登場します。
じゃあ、なんで出てきたのかというと、ファンサービス的な意味合いが大きいとは思うのですが、ストーリー的な意味もあるかなと。
本作のブギーマンは、主人公のアレックスを襲ってきません。
じゃあ何をするかというと、アレックスのお父さんを処刑します。
これは、息子を生贄にできなかったという罪を犯したお父さん自身の「罰してほしい」という気持ちとか、アレックスがお父さんに対して抱いていた複雑な感情が、ブギーマンという形で現れたのかな、と僕は考えています。
『サイレントヒル ホームカミング』の評価とプレイ方法
日本で発売されなかった本作ですが、ゲームとしてはどんな評価なんでしょうか。
アクション重視の戦闘と高い難易度
本作はTPS視点になったことで、敵の攻撃を避けながらコンボを決めるといった、アクション性の高い戦闘が特徴です。
その分、敵は素早くて強いので、シリーズの中でも戦闘の難易度はかなり高いですね。
なので、静かな恐怖が好きだった昔からのファンからは、賛否両論ある感じです。
PC(Steam)版なら今でもプレイできます
『サイレントヒル ホームカミング』は、プレステとかだと海外版を買うしかありません。
しかし、PC版なら今でもSteamで買うことができます。
なお、日本からは直接ストアを開けないので、海外のゲームキー販売サイトとかを使う必要がありますが、そこまで難しくはないです。
公式では日本語に対応していませんが、有志の方が作った日本語化パッチを使えば、日本語でプレイすることも可能です。
少し手間はかかりますが、この幻の作品を体験してみたいという人には、おすすめですね。
まとめ:幻のサイレントヒルを体験してみよう
というわけで、今回は『サイレントヒル ホームカミング』について解説しました。
グロすぎる表現とかバグの問題で、日本では発売中止になった、いわくつきの作品です。
海外の会社が作ったことで、アクション性が高くなっていたり、映画の要素が入っていたりと、シリーズの中でもちょっと変わった雰囲気を持っています。
ストーリーは、弟を殺してしまった罪悪感から精神を病んだ主人公が、生贄の儀式という町の闇に巻き込まれていくという、かなり救いのない内容です。
とはいえ、この鬱々とした感じが、いかにもサイレントヒルらしい魅力かなと思っています。
プレイするまでのハードルは少し高いですが、シリーズの歴史を知る上では欠かせない一本なので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

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