『サイレントヒルf』レビュー・考察まとめ|エンディングまでのネタバレあり

【警告】本記事では、ゲーム『サイレントヒルf』のエンディングや物語の核心に触れる重大なネタバレをガッツリ含んでいます。

まだクリアしていない方や、ネタバレを見たくないよ、という方はここで読むのをやめておくのがおすすめです。

2025年9月25日に発売された、人気サイコロジカルホラーシリーズの最新作『SILENT HILL f(サイレントヒルf)』。

本作は、舞台を1960年代の日本に移していて、シナリオに『ひぐらしのなく頃に』とかで有名な竜騎士07さんを起用したことで、発売前からかなり注目されていましたね。

実際にプレイしたユーザーからの評価・評判ですが、「美しいがゆえにおぞましい世界観と、周回前提の重厚なシナリオは最高峰」みたいに絶賛する声がある一方で、「戦闘システムや謎解きのバランスにはストレスを感じる」といった感じで、賛否両論な声も見られます。

この記事では、『サイレントヒルf』をクリアしたプレイヤーの感想やレビューと、あの難解な物語の核心に迫る「考察」を、ネタバレありで詳しくまとめていこうと思います。

目次

📈『サイレントヒルf』の評価・評判(クリア後感想まとめ)

『サイレントヒルf』の評価は、PS Storeの平均評価(2025年10月時点)でも5段階中4.41と高い水準をキープしていますが、レビューの内容をみると、称賛と批判がはっきり分かれている感じですね。

⭕ 肯定的なレビュー・感想(良かった点)

  • 美しいがゆえにおぞましい世界観本作のコンセプトである「美しいがゆえにおぞましい」世界観は、多くのプレイヤーから絶賛されていますね。1960年代の日本の田舎町「戎ヶ丘(えびすがおか)」の閉鎖的な空気感とか、彼岸花や狐、土着信仰といった和風モチーフが、今までのシリーズとは違う新しい恐怖を生み出していると、高く評価されているみたいです。「舞台の美しさに目を見張るものがあり、これだけでも買った価値があった」みたいな声も多いです。
  • 竜騎士07さんによる重厚なシナリオシナリオを手掛けた竜騎士07さんらしい、周回プレイを前提とした物語の構成が、本作のいちばんの魅力かなと思います。1周目だと謎だらけで断片的な情報しか手に入らないんですけど、周回を重ねるごとに主人公・雛子の会話とか序盤の展開すら変わってきて、だんだん真相が分かってくる仕組みです。この「霧が晴れていくような」体験が、プレイヤーを強く引き込む感じですね。
  • 主人公・深水雛子の強烈なキャラクター性主人公の深水雛子を演じた俳優の加藤小夏さんの演技とモーションキャプチャーが素晴らしい、と好評です。さらに、加藤さん本人がYouTubeで行ったゲーム実況配信が「主人公本人のリアクションが良すぎる」「美人版狩野英孝」みたいにネットで大バズりを起こしたみたいでして、キャラクターへの愛着と知名度をさらに高めた感じですね。

❌ 否定的なレビュー・感想(賛否が分かれる点)

  • 洗練さに欠ける戦闘システムいちばん賛否が分かれているのが、戦闘デザインかなと思います。「スタミナ管理が煩雑すぎる」「武器の耐久度がストレス」「敵の予備動作が乏しくて、回避タイミングがシビア」「ソウルライクの出来損ない」など、アクション部分に関する厳しい意見が目立っていますね。特に、狭い日本家屋での戦闘で武器が壁に弾かれる仕様は、ちょっと擁護が難しいかな、という声もあります。
  • 不親切で爽快感のない謎解きシリーズ恒例の謎解きも、今作はやや不評みたいです。「ヒントが抽象的すぎて総当たりになりがち」「カカシの謎解きや狐の壁画パズルは、答えを見てもなぜそうなるのか分かりにくい」みたいな指摘があって、解けた時の爽快感に欠けるなぁ、と感じる人が多いようです。
  • 日本語吹き替えのクオリティ主人公・雛子の演技は好評なんですけど、「友人など一部のキャラクターの演技が世界観に合っていない」「プロの声優を起用してほしかった」という感じで、日本語吹き替えのキャスティングに対する不満も一部ではあるみたいですね。

📝『サイレントヒルf』考察(ネタバレあり)

ここからは、『サイレントヒルf』の物語の核心に迫る考察を、エンディングのネタバレを含めて解説していこうと思います。

物語の核心:「現実」は存在しない?

本作の物語を理解するうえで、いちばん重要かなと思う考察のひとつが、「作中に一度も“現実”は出てきていない」という説ですね。

プレイヤーが体験する「女子高生としての日常」も「白無垢姿で儀式に臨むパート」も、全部、主人公・深水雛子の精神世界(あるいは薬物による幻覚)である可能性が、かなり高いかなと思います。

物語の分岐点は、雛子が幼馴染の「岩井 修」に結婚(常喜寿幸との縁談)を後押しされて、事実上拒絶された瞬間。

このショックで彼女の精神は崩壊しちゃって、神々の干渉もあって、二重の現実逃避(精神世界)が始まったんじゃないかな、と考察できますね。

「赤いカプセル」と「薬」の正体

修が雛子に「頭痛薬」として渡していた赤いカプセル。

これも本作の重要なキーアイテムです。

考察ブログやプレイ感想なんかを見てみると、これはただの頭痛薬じゃなくて、**「もう一人の自分(精神世界)と対話できる特殊な薬(幻覚剤)」**だったとされていますね。

修は、雛子にこの薬を与え続けることで、彼女が結婚を拒否して、自分への気持ちに気づいてほしい、と望んでいた可能性があります。

1周目のノーマルエンドでは、雛子がこの薬をオーバードーズ(過剰摂取)した結果、精神が完全に崩壊しちゃいます。

現実(と思われる世界)で刃物による殺人事件を起こして、逮捕されるっていう、わりと衝撃的な結末ですね。

2人の雛子:「深水雛子」と「◾︎◾︎雛子」

雛子の精神は、二柱の神の干渉によって分裂していたと考えられます。

  1. 「深水雛子」九十九神(つくもがみ)によって引き起こされた、学生時代の「理想」と「恐怖」が渦巻く人格。鉄パイプを振り回す強靭な姿ですね。
  2. 「◾︎◾︎雛子」狐神(きつねがみ)に誘導されて、家父長制や結婚を(半分諦めつつ)受け入れようとする人格。白無垢姿のほうです。

ゲームの序盤は、これら二つの精神世界を行き来する感じですが、終盤で世界が融合して、両方の世界のクリーチャーが同時に出てくるようになりますね。

神々の対立:狐神 vs 九十九神

雛子の精神世界は、彼女を巡る二柱の神の「代理戦争」の場でもあった、という感じです。

  • 狐神(常喜家)雛子を常喜家の当主「常喜 寿幸」と結びつけようとする存在ですね。寿幸に憑依して、厳格な家柄や結婚という「呪縛」の象徴として描かれているかなと思います。
  • 九十九神(付喪神)雛子が大切にしていた人形に宿って、狐神の縁談を全力で阻止しようとした存在です。

特に友人の「五十嵐 咲子」は、九十九神信仰の血脈を持つ巫女だった可能性がありますね。

彼女は雛子を助けようと精神干渉を試みたんですけど、狐神側(あるいは雛子の精神)によって「穢れ」と見なされて排除された(=ボス化して襲ってきた)と考えると、辻褄が合うかなと思います。

🎬 マルチエンディングの分岐と考察

本作には複数のエンディングがあって、雛子の「選択」によって結末が大きく変わります。

ノーマルエンド(1周目)

いちばん悲惨な結末ですね。

赤いカプセルのオーバードーズによって、精神が完全に崩壊。

自分を受け入れようとしたもう一人の自分(白無垢雛子)をも否定して、結婚式場(と思われる場所)で関係者を次々と殺害。

最終的に警察に逮捕されて、物語は終わります。

バッドエンド(結婚・自分殺し)

修を取り込んだ付喪神(九十九神)がラスボスになるルートです。

戦いの末、雛子は寿幸との結婚を受け入れます。

でも、それは「深水雛子」としての自分自身を殺すことを意味していました。

エンディングでは、白無垢姿の雛子が寿幸と家に入っていく中で、削り取られた雛子の顔面だけが「嫌だ嫌だ」と泣き叫び続けるっていう、かなり後味が悪い感じですね。

グッドエンド(修ルート)

もう一人の自分(白無垢ヒナコ)に打ち勝って、寿幸(キツネのすがた)をラスボスとして倒すルートです。

雛子の選択を否定された寿幸(狐神)は、強引に儀式を進めようとしますけど、そこに修がバットを持って乱入します。

最終的に雛子と修は結婚式から二人で逃げ出します。

でも、その代償として戎ヶ丘の神(狐神)の加護が失われちゃって、村は有毒ガス(硫化水素)によって滅びてしまったことが示唆されますね。

真エンディング(神殺しルート)

全ての真相に気づいた雛子が、自分を操ろうとした神々と決別するルートです。

雛子(九十九神ベース)とヒナコ(狐神ベース)が共闘して、それぞれの神の元凶である「狐の当主」と「付喪神」の両方を倒します。

最後は寿幸本人が二人を逃がしてくれて、雛子は神々の「余計なお世話」から解放されます。

彼女は自分だけの、静かに悩める場所=『静寂の戎ヶ丘(サイレントヒル)』を手に入れて、自らの足で未来へ歩みだすところで物語は幕を閉じます。

💥主人公・深水雛子はなぜあんなに強いのか?

本作の発売後、ネット上で「主人公が強すぎる」とかなり話題になりました。

陸上部所属っていう設定はあるものの、か弱い女子高生に見える雛子が、平然と鉄パイプや薙刀を振り回して、おぞましいクリーチャーを返り討ちにする姿から、

  • 「JK=女傑の略記」
  • 「戎ヶ丘の狂犬」
  • 「JKに転生したトラヴィス(※過去作の最強主人公)」

みたいに、数々の畏敬(?)を込めた愛称で呼ばれていますね。

この「強さ」についても考察できます。

さっきも書いた通り、本作の出来事がすべて雛子の精神世界(あるいは薬物による幻覚)の中での出来事だと仮定するなら、あの戦闘能力は「虐げられてきた自分」を守るための防衛本能の具現化で、「こうありたかった」という彼女の願望が反映された姿なのかもしれませんね。

まとめ

『サイレントヒルf』のレビュー、感想、そしてネタバレありの考察をまとめてみました。

評価・評判としては、**「世界観と竜騎士07さんのシナリオは最高峰」の傑作である一方で、「戦闘や謎解きのアクション部分は洗練されておらず賛否両論」**という側面も持つ、かなり尖った作品かなと思います。

物語の考察はすごく難解で、プレイヤーによって色々な解釈が生まれていますけど、それこそが周回プレイを前提とした本作の奥深さであり、最大の魅力ですね。

まだプレイされていない方は、この唯一無二の「美しいがゆえにおぞましい」世界を、ぜひご自身で体験してみてください。

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