『サイレントヒル アセンション』とは?視聴者が物語を決める最新作の仕組みと評価を解説

人気ホラーゲームの『サイレントヒル』シリーズですが、そのプロジェクトの一つとして発表された『サイレントヒル アセンション』について、どんな作品なのか気になっている人もいると思います。

この作品は、今までのゲームとはまったく違いまして、視聴者が物語の運命を決める「インタラクティブ・ストリーミング・シリーズ」という、新しい形式になっていますね。

この記事では、『サイレントヒル アセンション』の基本的な概要から、その特徴的な仕組み、物語のあらすじ、そしてユーザーからの評価まで、気になるポイントをまとめて解説していきます。

目次

『サイレントヒル アセンション』の概要:そもそもどんな作品?

『サイレントヒル アセンション』は、コナミが出している『サイレントヒル』シリーズのプロジェクトの一つです。

とはいえ、これは家庭用ゲーム機とかPCで遊ぶ、いつものビデオゲームじゃないんですね。

本作は「インタラクティブ・ストリーミング・シリーズ」と呼ばれていまして、視聴者が物語の大事なところで選択をして、その結果がストーリーに直接反映されるCGドラマ作品です。

世界中の視聴者がリアルタイムで物語の制作に参加するような、そんな感じの作品ですね。
2023年11月1日から配信が始まって、シリーズ復活の最初のプロジェクトとして、かなり注目されました。

『サイレントヒル アセンション』の仕組みってどんな感じ?

この作品の一番ユニークなところは、視聴者がただ物語を見るだけじゃなくて、積極的に関われる「参加型」のシステムですね。

その具体的な仕組みは、次のとおりです。

リアルタイムで物語の選択肢に投票する

物語が進んでいくと、登場人物が重大な決断をせまられる場面で、視聴者にいくつかの選択肢が出てきます。

視聴者はどの行動がいいか投票して、一番票を集めた選択肢が公式のストーリーとして決まって、物語が進んでいく感じですね。

それぞれのキャラクターには「贖罪」「苦しみ」「破滅」みたいな運命が設定されていて、視聴者の選択が彼らの未来を大きく変えることになります。

なお、投票はリアルタイム配信中だけじゃなくて、24時間くらいは受け付けているので、後から見ても物語に参加できるようになっています。

投票に必要な「IP(インフルエンスポイント)」

選択肢に投票するには、「IP(インフルエンスポイント)」という専用のポイントが必要です。

このIPは、毎日のログインボーナスとか、アプリの中にあるパズルみたいなミニゲームをプレイすると、無料でもらえます。

もちろん、リアルマネーで買うこともできまして、たくさんIPを使えば、物語の展開に大きな影響力を持つこともできますね。

とはいえ、この課金システムは、一部の人が投票結果を大きく左右できるということで、色々な議論を呼ぶ原因にもなりました。

自分のアバターが作中に出る「カメオ」システム

視聴者は自分だけのアバターを作ることができまして、そのアバターが作中の背景キャラクターとか、時には短いセリフがある役で登場する「カメオ」というシステムもあります。

IPを使ってカメオ出演の抽選に参加して、もし当たれば、自分のキャラクターが『サイレントヒル アセンション』の世界の一部になれる、という感じです。

このシステムは、視聴者がもっと物語に入り込めるように作られたものですが、作品の雰囲気に合わないアバターが出てきて、逆に集中できなかった、という意見もあったりします。

物語のあらすじと登場人物

『サイレントヒル アセンション』の物語は、まったく違う二つの場所で同時に進んでいきまして、それぞれの家族が恐ろしい出来事に巻き込まれていく様子が描かれます。

ペンシルベニア編:カルト教団「ファウンデーション」の物語

アメリカのペンシルベニア州にある「ホープス・ジャンクション」という町では、レイチェルという女性がいるカルト教団「ファウンデーション」を中心に話が進みます。

ある儀式が失敗したことがきっかけで、彼女たちの周りで次々と変なことが起こり始めます。

死んだはずの人の幻覚を見たり、説明できない怪物が出てきたりして、教団のメンバーたちは混乱していく、という感じです。

このパートでは、人間の疑いや隠された罪が、恐怖の原因として描かれていますね。

ノルウェー編:ヨハンセン家の物語

もう一つの舞台は、遠く離れたノルウェーの漁村「スティル・アラン」です。

ここでは、ヨハンセン家が母親の謎の死をきっかけに、家族がバラバラになる危機に直面します。

父親のカールは奥さんを殺したと疑われて、娘のアストリッドは、暴力的だった母親の過去に苦しんでいます。

一家につきまとう不吉なウワサと、町全体の閉鎖的な雰囲気が、サイレントヒルらしい暗い恐怖を作り出していますね。

視聴方法と配信形式について

『サイレントヒル アセンション』は、いつもの映像配信サービスとは違う、ちょっと特別な方法で見ることになります。

専用アプリ・公式サイトで見る(基本は無料)

視聴は、スマホの専用アプリか、公式サイト『Ascension.com』からになります。

NetflixとかAmazonプライム・ビデオみたいな、一般的なサービスでは配信されていません。

見ること自体は基本無料ですが、前に話したIPの購入とか、アバターのアイテムが入ったシーズンパスみたいな課金要素はありますね。

毎日ちょっとずつ更新される配信フォーマット

この作品は、普通のテレビドラマみたいに週に1話が放送されるわけじゃないです。

毎日数分くらいの新しいシーンがライブ配信されて、物語がちょっとずつ進んでいくという、かなりユニークな形をとっています。

この形式は、視聴者が毎日物語の展開を追いかけて、投票に参加しやすいように作られたんだと思います。

ただ、物語が細切れになるので全体像がつかみにくくて、話のテンポが悪いと感じた視聴者も多かったみたいですね。

『サイレントヒル アセンション』の評価と課題

新しい試みとして登場した『サイレントヒル アセンション』ですが、その評価はかなり分かれています。

斬新な試みと熱心なファン

視聴者が物語を作るというコンセプトは今までにないもので、この新しい体験に魅力を感じて、最後まで物語を見届けた熱心なファンもいますね。

毎日更新されるストーリーを追いかけて、他の視聴者とチャットで考察しながら参加することに、コミュニティとしての一体感とか、楽しさを見つけた人もいた、という感じです。

物語の分かりにくさとテンポの悪さ

毎日ちょっとずつ物語が進む形式は、逆にストーリーを追いづらくする原因にもなりました。

伏線とか登場人物の関係性を忘れやすくて、いつも集中していないと話についていけなくなる、というストレスを感じる声が多かったですね。

キャラクターのセリフで状況を説明する場面が多すぎることや、感情が伝わりにくいキャラクターのアニメーションも、物語への没入感を邪魔する原因として言われています。

課金システムへの批判

物語の大事な選択を、たくさん課金した一部のユーザーが左右できてしまうシステムは、一番大きな批判の的になりました。

無料ユーザーや少しだけ課金した人の意見が反映されにくい仕組みは、みんなで物語を作るというコンセプトと合っていないと感じた人が多かった、という感じです。

『サイレントヒル』らしさが足りないという声

過去のシリーズ作品が持っていた、個人のトラウマを深くえぐるような心理的な怖さとか、独特の不気味な雰囲気、象徴的なモンスターのデザインといった要素が薄い、という意見も多いですね。

本作のクリーチャーは、特定のキャラクターの心理を映したものではなくて、どのキャラクターの場面でも同じように出てくるので、シリーズのファンからは「これはサイレントヒルじゃない」という厳しい声も聞こえてきました。

まとめ:『サイレントヒル アセンション』とは何だったのか

『サイレントヒル アセンション』は、シリーズのプロジェクトの一つとして、今までのゲームとは違う「視聴者参加型のインタラクティブ・ストリーミング作品」という、かなり挑戦的な作品でした。

その主な特徴は、次のとおりです。

  • 視聴者の投票によって物語の展開がリアルタイムで変わる
  • 専用のアプリや公式サイトで、基本無料で視聴できる
  • ペンシルベニアとノルウェー、二つの場所で物語が同時に進む
  • 毎日数分のシーンが配信されるという独特のフォーマット

こんな感じの新しい試みは、一部で熱狂的なファンを生みましたが、一方で、物語の分かりにくさや課金システム、そして『サイレントヒル』らしさが足りないといった点から、多くの批判的な評価も受けました。

成功したとは言いにくい面もありますが、『サイレントヒル』というシリーズが新しい表現に挑戦した一つの記録として、記憶される作品になるかなと思います。

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