『Rise of the Ronin(ライズ オブ ローニン)』の購入を検討する際、多くのゲーマーが最も気にするポイントの一つが「このゲームは死にゲーなのか?」という点ではないでしょうか。
開発を手掛けるTeam NINJAが過去に高難易度アクションゲームを輩出してきたことから、「難しすぎてクリアできないのではないか」と不安に思う方もいれば、逆に「歯ごたえのある死にゲーを楽しみたい」と期待する方もいます。
この記事では、実際にプレイしたユーザーの評価やゲームシステムに基づき、『ライズ オブ ローニン』が「死にゲー」と呼ばれる理由や実際の難易度、そして作品の魅力を徹底的に解説します。
難易度設定の仕組みや他作品との比較を通じて、本作があなたに合ったゲームかどうかを判断する材料としてお役立てください。
『ライズ オブ ローニン』は死にゲーなのか?【結論:設定次第で変わる】
結論から申し上げますと、『ライズ オブ ローニン』は「死にゲー」として遊ぶことも、「爽快なアクションRPG」として遊ぶことも可能です。
プレイヤー自身がゲーム内の設定やプレイスタイルを選択することで、体験が大きく変化する設計になっています。
ここでは、本作の難易度システムについて詳しく解説します。
Team NINJA作品だが「死にゲー」ではない?難易度選択の仕組み
本作の開発は、『仁王』シリーズや『Wo Long: Fallen Dynasty』などを手掛けたコーエーテクモゲームスのTeam NINJAが担当しています。
これまでの作品は高難易度な「死にゲー」として知られていましたが、『ライズ オブ ローニン』は幅広い層が楽しめるよう、明確な難易度選択システムが導入されました。
具体的には、以下の3つの難易度からいつでも自由に選択・変更が可能です。
- 薄明(イージー相当): ストーリーを楽しみたい方向け
- 黄昏(ノーマル相当): 適度な手応えを楽しみたい方向け
- 宵闇(ハード相当): 緊張感のある戦闘を楽しみたい方向け
このシステムにより、本作は必ずしも「万人が死にゲーと感じる作品」ではなくなっています。
アクションが苦手でもクリア可能?難易度「薄明(イージー)」の救済措置
アクションゲームに不慣れな方や、幕末のストーリーを中心に楽しみたい方にとって、難易度「薄明」は非常に強力な味方となります。
単に敵が弱くなるだけでなく、「薄明」選択時のみ利用できる特別なオプション設定が存在するためです。
- 体力の回復量増加
- 攻撃を受けた際の気力(スタミナ)減少の緩和
これらの設定をオンにすることで、敵の攻撃を多少受けても倒されにくくなり、ボタン連打気味のプレイでもストーリーを進めることが可能になります。
そのため、「死にゲーだから」という理由で敬遠する必要はありません。
死にゲー好きも満足できる?高難易度「暗夜」と「石火(パリィ)」の奥深さ
一方で、骨太なアクションを求めるゲーマーにとっても、本作は十分に満足できる内容となっています。
難易度を「宵闇(ハード)」に設定すると、敵の攻撃力や好戦性が増し、一瞬の油断が命取りとなる「死にゲー」へと変貌します。
さらに、ストーリークリア後には最高難易度である「暗夜」が解放されます。
高難易度においては、敵の攻撃をタイミングよく弾く「石火(パリィ)」の技術が極めて重要です。
敵の連撃を見切り、石火を決めて相手の体勢を崩し、致命の一撃を入れるという攻防は、Team NINJA作品ならではの緊張感と達成感を味わわせてくれます。
実際の評判・口コミは?「つまらない」「飽きる」と言われる理由を分析
インターネット上のレビューや知恵袋などでは、「面白い」という意見とともに、「つまらない」「飽きる」といった否定的な声も見受けられます。
なぜ評価が分かれているのか、具体的な要因を分析します。
知恵袋やレビューで見る「理不尽」「難しすぎる」という意見の真意
「難しすぎる」「理不尽だ」という感想を持つプレイヤーの多くは、主にボス戦でのシチュエーションに苦戦している傾向があります。
特に以下の点が、難易度を跳ね上げている要因です。
- 1対2の戦闘: ボス戦などで複数の強敵を同時に相手にする場面があり、一方的に攻撃を受け続けることがある。
- パリィのタイミング: 「石火」の判定がシビアであり、失敗すると大ダメージを受けるため、慣れるまではストレスを感じやすい。
ただし、これらは仲間キャラクター(徒党)を連れて行くことや、装備の強化、難易度を下げることである程度解消できる要素でもあります。
オープンワールドの探索要素(猫集め・宝箱)は作業ゲーになりがち?
本作はオープンワールドを採用していますが、探索要素に関して「作業感が強い」「飽きる」という指摘もあります。
マップ上には多数のアイコンが表示されますが、その内容は以下のようなものが中心です。
- 猫を集める(猫蒐集)
- 宝箱を開ける
- お尋ね者を討伐する
- 治安の悪化した地域を解放する
これらはキャラクターの能力強化につながる重要な要素ですが、やること自体がパターン化されやすいため、長時間プレイしていると単調に感じてしまうプレイヤーもいるようです。
グラフィックがPS5水準ではない?賛否両論のビジュアルについて
本作はPlayStation 5専用タイトルですが、グラフィックに関しては賛否両論があります。
「幕末の街並みや雰囲気は素晴らしい」と評価される一方で、最新の超大作ゲームと比較すると、「テクスチャが粗い」「前世代機レベルに見える」といった厳しい意見も見られます。
特に、『ゴースト・オブ・ツシマ』のような圧倒的な映像美を期待してプレイすると、肩透かしを食らう可能性があります。
ただし、動作の快適性やロード時間の短さは高く評価されており、ゲームプレイそのものへの支障は少ないと言えます。
他作品との比較|ゴーストオブツシマやSEKIRO、仁王と何が違う?
『ライズ オブ ローニン』は、よく他の侍ゲームや死にゲーと比較されます。
それぞれの作品との違いを明確にすることで、本作の立ち位置を解説します。
ツシマとの違い:ストーリーの重厚さとハクスラ要素の有無
『ゴースト・オブ・ツシマ』と比較した場合、最も大きな違いは「ハクスラ(ハック・アンド・スラッシュ)要素」の有無です。
- ツシマ: 装備性能による差は少なく、プレイヤーの技術と重厚な映画的ストーリー体験が重視される。
- ローニン: 敵を倒してより強い武器や防具を集めるRPG的なハクスラ要素が強く、エンターテインメント性が高い。
また、ローニンは坂本龍馬などの実在の偉人たちと交流を深めるキャラクターゲームとしての側面も強く持っています。
SEKIROとの違い:パリィ(弾き)の判定とスタミナ管理の難しさ
フロム・ソフトウェアの『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』と比較すると、戦闘システムに違いがあります。
- SEKIRO: スタミナ(気力)の概念がなく、体幹ゲージと弾きのリズムに特化したアクション。
- ローニン: 「気力(スタミナ)」の管理が必須。攻撃やガード、回避で気力を消費するため、リソース管理も求められる。
ローニンには多種多様な武器種(刀、槍、二刀など)や流派があり、SEKIROよりも攻撃方法のバリエーションが豊富である点も特徴です。
仁王・ウォーロンとの違い:オープンワールドとスタミナ制限の緩和
同じ開発チームの『仁王』や『Wo Long』と比較すると、以下の点が進化・変更されています。
- オープンワールド化: ステージクリア型ではなく、広大な幕末の日本をシームレスに移動できる。
- スタミナ制限の緩和: 『仁王』などに比べると気力消費がマイルドになっており、よりスピーディーでアグレッシブなアクションが可能。
基本的な戦闘の手触りはこれら過去作に近いものの、より遊びやすく調整されていると言えます。
戦闘が「難しすぎる」と感じた時の攻略・対処法
もしプレイ中に「敵が強すぎて進めない」と感じた場合でも、諦める必要はありません。
本作にはアクション技術だけに頼らない攻略法がいくつか存在します。
パリィ(石火)が決まらない時のコツとガード・回避の使い分け
敵の攻撃をすべて「石火」で弾こうとすると、難易度が跳ね上がります。
攻略のコツは、ガードと回避を適切に使い分けることです。
- 基本はガード: 通常攻撃はL1ボタンのガードで防ぎ、様子を見る。
- 大技のみ弾く: 敵が赤く光るガード不能攻撃(大技)をしてきた時だけ、タイミングよく石火を狙う。
- 回避を活用: 乱戦時やタイミングが掴めない時は、回避で距離を取るのも有効。
無理にパリィを狙わず、安全策を取ることで生存率が大きく上がります。
レベル上げと装備厳選(ハクスラ)でボスをゴリ押しする方法
『ライズ オブ ローニン』はアクションRPGですので、キャラクターのステータスや装備の性能が戦闘に大きく影響します。
勝てないボスがいる場合は、以下の方法を試してみましょう。
- サブミッションをこなしてレベルを上げる。
- より攻撃力の高い武器や防御力の高い防具を集める。
- 武器や防具を鍛冶屋で強化する。
- 回復アイテム(丸薬)の所持数を増やすスキルを習得する。
十分な準備をすれば、アクションが苦手でも「ゴリ押し」で勝てるようになるバランスになっています。
どうしても勝てない時はマルチプレイ(徒党)で協力依頼しよう
本作では、ミッションに最大2名のNPC(徒党)を連れて行くことができます。
戦闘中に操作キャラクターを瞬時に切り替えることができるため、主人公がピンチになったら仲間に切り替えて戦う、といった戦法が可能です。
また、オンラインマルチプレイにも対応しており、他のプレイヤーに助けを求めることもできます。
一人で攻略するのが難しい場合は、仲間との共闘を活用しましょう。
クリア時間はどれくらい?ボリュームとストーリーの魅力
大作ゲームをプレイする上で、クリアまでの時間やボリュームも気になるポイントです。
初見クリアまでの平均時間とストーリーの長さ
プレイスタイルによって異なりますが、クリア時間の目安は以下の通りです。
- メインストーリー中心: 40時間〜50時間程度
- 探索やサブクエストを含む: 60時間〜90時間程度
オープンワールドの探索要素をどれだけこなすかでプレイ時間は大きく変動しますが、フルプライスのRPGとして十分なボリュームを持っています。
幕末の偉人(坂本龍馬・新選組)との因縁・ロマンス要素
ストーリーの大きな魅力は、坂本龍馬、桂小五郎、高杉晋作、新選組の面々など、幕末のスターたちと深く関われる点です。
「因縁」と呼ばれるシステムにより、特定のキャラクターと交流を深めることで、以下のようなメリットがあります。
- 新しい流派やスキルを習得できる。
- キャラクターの意外な一面を知れるサブストーリーが発生する。
- **「比翼の契り(ロマンス)」**を結び、恋人関係になることができる。
史実とは異なる展開や、歴史上の人物との恋愛要素を楽しめるのも本作の特徴です。
クリア後のやり込み要素と2周目の引き継ぎについて
エンディングを迎えた後も、ゲームは終わりではありません。
クリア後には最高難易度「暗夜」が解放され、より強力な装備(極上品)を入手できるようになります。
また、「留魂録」という機能を使えば、現在の強さを引き継いだまま過去のミッションを再プレイすることが可能です。
これにより、1周目では選ばなかった「佐幕派」「倒幕派」の異なる選択肢のルートを回収したり、見逃したイベントを補完したりすることができます。
まとめ:ライズ オブ ローニン 死にゲーの完全ガイド
死にゲー初心者や幕末ファンには「最高のアクションRPG」
『ライズ オブ ローニン』は、難易度選択によって「死にゲー」にも「爽快な時代劇アクション」にもなる懐の深いゲームです。
幕末の雰囲気を楽しみながら、自分のペースで遊びたい方には最適の作品と言えるでしょう。
純粋な死にゲーや超美麗グラフィックを求める人は注意が必要
一方で、フロム・ソフトウェア作品のようなストイックな死にゲー体験や、最先端のフォトリアルなグラフィックを最優先する方には、少し物足りなさを感じる部分があるかもしれません。
- 難易度は「薄明(イージー)」「黄昏(ノーマル)」「宵闇(ハード)」からいつでも変更可能。
- アクションが苦手でも、レベル上げや装備強化、難易度設定でクリア可能。
- 高難易度「暗夜」では、本格的な死にゲーとしての歯ごたえを楽しめる。
- 探索要素やグラフィックには賛否があるが、幕末オープンワールドの雰囲気は高評価。
- ハクスラ要素やキャラクターとの交流(因縁・ロマンス)が充実している。
- 『仁王』や『SEKIRO』と比較すると、スタミナ管理がありつつも遊びやすい調整。
- クリア時間は通常プレイで60時間前後、やり込みを含めると100時間近く遊べる。
- 「石火(パリィ)」が戦闘の鍵だが、ガードや回避、マルチプレイで代用も可能。
- 史実をベースにしつつも、プレイヤーの選択で体験が変わるIF要素がある。
- 幕末の歴史や侍アクションが好きなら、間違いなく楽しめる良作。

コメント