バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティはひどい?続編の真相を解説

2021年に公開された映画「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」は、ゲーム原作に忠実な映画化を謳いながらも、公開直後から「ひどい」という声が相次ぎました。

続編を期待していたファンも多かったものの、結局その企画は実現せず、2026年には完全新作のリブート映画が公開される予定となっています。

本作がなぜこれほど批判されたのか、続編企画はどうなったのか、そして今後のシリーズ展開はどうなるのか。

この記事では、批判の具体的な理由から最新の映画情報まで、バイオハザード映画の全貌を詳しく解説していきます。

目次

バイオハザード ウェルカム トゥ ラクーン シティが「ひどい」と言われる理由

本作が「ひどい」と評価される背景には、脚本、キャラクター、映像、予算という4つの大きな問題点があります。

ゲームファンからも映画ファンからも厳しい評価を受けた本作の問題点を、一つずつ見ていきましょう。

ゲーム1作目と2作目を1本に詰め込んだ脚本の破綻

本作最大の問題点は、ゲーム「バイオハザード」1作目と2作目のストーリーを、わずか107分の映画1本に詰め込んでしまったことです。

原作ゲームはそれぞれが10時間以上のプレイボリュームを持つ大作であり、その両方を1本の映画で描こうとしたことで、展開が駆け足になりました。

スペンサー邸の探索とラクーン市警察署での脱出劇が同時並行で進むため、どちらのストーリーも中途半端な描写に終わっています。

初見の観客には状況が理解しづらく、原作を知るファンには物足りない内容となってしまいました。

レオンやウェスカーなどキャラクター改変への批判

原作ゲームに忠実な映画化を謳っていたにもかかわらず、キャラクターの性格は大幅に改変されました。

特に批判が集中したのはレオン・S・ケネディの描写です。

ゲーム版のレオンは有能でクールな新人警官として人気を博していましたが、映画版ではドジで無能なキャラクターとして描かれました。

アルバート・ウェスカーについても、ゲーム版の冷徹で野心的な黒幕像とは異なり、金のために仲間を裏切るだけの小悪党に矮小化されています。

「原作に寄せているのにキャラクターは別人」という矛盾が、ファンの失望を招きました。

全編暗すぎて何が起きているかわからない映像演出

本作では全編を通して非常に暗い映像が続き、画面上で何が起きているのか判別しづらいという批判が多く寄せられました。

ホラー映画における暗い映像は恐怖を演出する定番の手法ですが、本作では度を越していたと多くの観客が感じています。

アクションシーンやゾンビとの戦闘場面でも視認性が悪く、せっかくのクリーチャーの造形が確認できないという不満の声もありました。

映画館の大画面でも見づらかったため、自宅のテレビやスマートフォンでの視聴ではさらに厳しい状況だったと言えます。

製作費2500万ドルの低予算が招いた限界

本作の製作費は2500万ドルと、近年のハリウッド映画としては低予算の部類に入ります。

比較すると、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「バイオハザード」第1作は3300万ドル、シリーズ最終作「ザ・ファイナル」は4000万ドルの製作費が投じられていました。

低予算の影響は特に視覚効果やセットの規模に表れており、ラクーンシティという大都市のはずが、実際の映像では小さな田舎町にしか見えないと指摘されています。

ゲームの世界観を忠実に再現するには予算が足りなかったという見方が一般的です。

批評サイトの評価スコアと観客の反応

本作は批評家からも観客からも厳しい評価を受けました。

各種レビューサイトの数字を見ると、本作がどのように受け止められたかが明確にわかります。

Rotten Tomatoes批評家30%・観客66%の意味

映画批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家スコアが30%、観客スコアが66%という結果でした。

批評家スコア30%は「腐ったトマト」の判定となり、プロの批評家からは低評価を受けたことを示しています。

一方で観客スコアは66%と比較的高く、批評家と観客の間で評価が分かれた作品であることがわかります。

なお、ミラ版シリーズの批評家スコアは初代33%、最終作37%であり、批評家からの評価という点では大きな差はありませんでした。

映画.com平均2.7点など国内レビューの傾向

日本国内の映画レビューサイトでも厳しい評価が目立ちます。

映画.comでは292件のレビューに基づき、5点満点中2.7点という評価となっています。

Filmarksでも5000件以上のレビューが投稿されており、賛否両論ながらも否定的な意見が多数を占めています。

IMDbでは10点満点中5.2点と、海外でも同様に低めの評価が付けられました。

ゲームファンと映画ファンで評価が分かれる理由

本作の評価が分かれる大きな要因は、視聴者のバックグラウンドにあります。

ゲームを知らない観客からは「普通のB級ホラー映画として楽しめた」という声がある一方、原作ゲームのファンからは「キャラクター改変が許せない」という厳しい意見が多く見られます。

また、ミラ版シリーズのファンからは「あちらの方がまだ独自路線として割り切れた」という比較意見も少なくありません。

原作に忠実と謳いながらキャラクターを改変したことが、かえってファンの期待を裏切る結果となりました。

続編「アンブレラ・クロニクルズ」企画はなぜ消えたのか

本作のエンディングでは続編を示唆する展開がありましたが、結局続編は製作されませんでした。

一時は企画が進行しているという報道もあったものの、最終的には完全リブートへと方針が転換されています。

2023年に浮上した続編企画の詳細

2023年6月、カナダ・オンタリオ州サドベリーで「ジ・アンブレラ・クロニクルズ」という映画企画が進行中との報道がありました。

オンタリオ州政府から200万ドルの支援金が出資され、本作と同じくRaccoon HG Film Productionsが製作を担当する予定でした。

「アンブレラ・クロニクルズ」というタイトルは、Wii用ゲーム「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」と同名であり、ファンの間で期待が高まりました。

しかし、この企画が本作の直接的な続編なのか、それとも再リブートなのかは明らかにされないまま、続報は途絶えています。

興行収入4200万ドルでも続編が作られなかった背景

本作は製作費2500万ドルに対し、全世界興行収入は約4200万ドルを記録しました。

数字だけを見ると製作費を上回っていますが、映画の興行では宣伝費や配給手数料を含めると、製作費の2倍以上の興行収入がないと黒字にならないと言われています。

日本での興行収入は約6億1000万円にとどまり、前作シリーズの「ザ・ファイナル」が記録した42.7億円と比較すると、大幅な減少となりました。

商業的な失敗と批評面での不振が重なり、続編製作のゴーサインは出されなかったと考えられます。

配信では成功していたというウェスカー役の証言

興味深いことに、ウェスカー役を演じたトム・ホッパーは、本作が配信では成功を収めたと述べています。

「オンデマンドで非常に成功し、多くの方々が自宅でこの作品を観てくれた」とホッパーは語り、製作会社のコンスタンティン・フィルムやソニーも喜んでいたと明かしました。

ホッパー自身は続編への出演に前向きな姿勢を示しており、スタジオ側も一時は続編を検討していた可能性があります。

しかし最終的には、続編ではなく完全新作のリブートという判断が下されました。

ミラ・ジョヴォヴィッチ版との違いを徹底比較

本作を語る上で欠かせないのが、2002年から2016年まで6作品が公開されたミラ・ジョヴォヴィッチ主演シリーズとの比較です。

両シリーズの違いを理解することで、本作の問題点がより明確になります。

アクション重視とホラー回帰という方向性の違い

ミラ版シリーズはポール・W・S・アンダーソン監督のもと、派手なアクションとSF的な世界観を前面に押し出した作品でした。

ゾンビとの戦闘はスタイリッシュなアクションシーンとして描かれ、ホラー映画というよりはアクション映画としての色合いが強かったと言えます。

一方、本作はゲーム初期作品が持っていたサバイバルホラーの雰囲気への回帰を目指しました。

暗い映像、限られた弾薬、じわじわと迫る恐怖といった要素を重視しましたが、結果的にはその演出が「暗すぎて見えない」という批判を招くことになりました。

オリジナル主人公アリスとゲームキャラ中心の差

ミラ版シリーズの大きな特徴は、ゲームには登場しないオリジナル主人公「アリス」を中心に物語が展開したことです。

ゲームのキャラクターも登場しますが、あくまでアリスを引き立てる脇役という位置づけでした。

本作ではアリスは登場せず、クレア、レオン、クリス、ジルといったゲームの人気キャラクターが主役を務めます。

ゲームファンの期待に応えようとした判断でしたが、キャラクターの改変が仇となり、かえって反発を招く結果となりました。

総興行収入12億ドル vs 4200万ドルの圧倒的な差

商業面での差は歴然としています。

項目 ミラ版シリーズ(6作品合計) ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
総製作費 約3億1300万ドル 2500万ドル
総興行収入 約12億4300万ドル 約4200万ドル
日本興行収入 累計1200億円超 約6億1000万円

ミラ版シリーズは6作品で12億ドル以上を稼ぎ出し、日本だけでも累計1200億円を超える大ヒットシリーズとなりました。

本作が商業的に苦戦した要因の一つには、ミラ版の圧倒的な存在感が挙げられます。

「ミラ版の方がまだ割り切れた」という声の真意

ゲームファンの間では「ミラ版の方がまだマシだった」という意見が少なからず見られます。

ミラ版は最初から「ゲームとは別物のオリジナル作品」として割り切ることができました。

しかし本作は「ゲーム原作に忠実」を売りにしながらキャラクターを大幅に改変したため、ファンの期待を裏切った感が強くなりました。

「最初から別物と言ってくれた方が良かった」という声は、この矛盾に対する不満の表れと言えます。

それでも評価できるポイントはあるのか

批判が多い本作ですが、一部では評価されている要素も存在します。

全否定するのではなく、本作が試みたことの中で成功している部分も確認しておきましょう。

洋館や警察署などロケーション再現への努力

ゲームファンが思わずニヤリとする場面は確かに存在します。

スペンサー邸の不気味な雰囲気や、ラクーン市警察署の内部構造は、ゲームの世界観を忠実に再現しようとした努力が感じられます。

有名なホールの階段や、タイプライターなどのゲーム内アイテムも登場し、原作を知る観客へのファンサービスが随所に盛り込まれていました。

低予算の中でも、ロケーションの再現には力を入れていたことがわかります。

リッカーやゾンビなどクリーチャーの再現度

クリーチャーのデザインについては比較的好意的な意見が見られます。

特にリッカーの造形は原作ゲームに忠実で、その不気味な動きも含めて再現度が高いと評価されました。

ゾンビが振り返るシーンはゲーム「バイオハザード」の象徴的な場面であり、映画でもそのオマージュが取り入れられています。

G-ウイルスに感染したウィリアム・バーキンの変異形態も、ゲームファンには馴染み深いビジュアルで描かれました。

B級ホラーとして割り切れば楽しめる層もいる

ゲームの知識がない観客からは「普通に楽しめるB級ホラー映画」という評価も寄せられています。

原作への思い入れがなければ、90年代を舞台にしたゾンビ映画として気軽に楽しめる作品という見方もできます。

サウンドトラックには90年代後半のポップスやオルタナティブロックが使用されており、当時の雰囲気を味わえる演出も好評でした。

期待値を下げて鑑賞すれば、それなりに楽しめる作品であることは確かです。

2026年新作リブート映画の最新情報

本作の続編ではなく、完全新作のリブート映画が2026年9月に公開予定となっています。

「バーバリアン」で高い評価を得たザック・クレッガー監督のもと、新たなバイオハザード映画が誕生します。

監督ザック・クレッガーとは何者か

ザック・クレッガーは2022年公開のホラー映画「バーバリアン」で一躍注目を集めた監督です。

「バーバリアン」は低予算ながら予測不能な展開と斬新な恐怖演出で批評家から絶賛され、興行的にも大きな成功を収めました。

クレッガーは自身が「バイオハザード」ゲームシリーズの大ファンであることを公言しており、長年にわたってこのシリーズをプレイしてきたと語っています。

興味深いことに、彼は過去のバイオハザード映画を一度も観たことがないとも明かしており、先入観なく新作に取り組んでいるようです。

2026年9月公開予定のキャストと撮影状況

新作リブート映画は2026年9月18日にアメリカで公開予定です。

撮影は2025年10月からチェコ・プラハで行われ、すでに完了しています。

現在発表されているキャストには、オースティン・アブラムス、ザック・チェリー、カーリー・レイス、ジョンノ・ウィルソンらの名前が挙がっています。

撮影現場からは雪に覆われたラクーンシティのセット写真が公開されており、ゲームの雰囲気を大切にした映像作りが期待されます。

「ゲームに忠実だが完全オリジナルストーリー」の意味

新作リブートは、本作とは異なるアプローチを取っています。

クレッガー監督は「ゲームの世界観やトーンには忠実だが、ストーリーは完全オリジナル」という方針を明らかにしました。

本作がゲームのストーリーを直接映像化しようとして中途半端になった反省を踏まえ、映画として独立した物語を構築するようです。

脚本は「ジョン・ウィック」シリーズ3作目と4作目を手がけたシェイ・ハッテンとの共同執筆となっており、アクション面での期待も高まっています。

ウェルカム版の失敗を踏まえた新作への期待

本作の失敗から学べる教訓は明確です。

ゲームのストーリーをそのまま映像化しようとすると、時間的制約から中途半端な作品になりやすいということ。

そしてキャラクターの魅力を損なう改変は、ファンの信頼を失う最大の要因になるということです。

新作がこれらの教訓を活かし、ゲームの世界観を尊重しながらも映画として独自の魅力を持った作品になることが期待されています。

結局この映画は見る価値があるのか

ここまで本作の問題点と評価できる点を見てきましたが、最終的に視聴する価値はあるのでしょうか。

視聴を検討している方に向けて、判断材料となる情報をまとめます。

おすすめできる人・できない人の特徴

本作をおすすめできるのは、以下のような方です。

バイオハザードシリーズをまったく知らず、先入観なくゾンビ映画を楽しみたい方。

B級ホラー映画が好きで、細かいことは気にせず雰囲気を味わいたい方。

シリーズ全作品をコンプリートしたいコレクター気質の方。

一方、以下のような方にはおすすめできません。

ゲーム版のレオンやウェスカーに強い思い入れがある方。

原作に忠実な映画化を期待している方。

暗い映像が苦手で、画面上の出来事をはっきり確認したい方。

視聴前に知っておくべき注意点

視聴する場合は、いくつかの点を心に留めておくと良いでしょう。

まず、本作はゲームの忠実な映像化ではなく、ゲームの設定を借りた別作品と考えた方が精神的に楽です。

キャラクターの性格は原作と大きく異なるため、「同じ名前の別人」として見ることをおすすめします。

また、視聴環境は明るい部屋よりも暗い部屋の方が、暗いシーンの視認性が多少は改善されます。

U-NEXTやHuluなど配信サービスでの視聴方法

本作は複数の動画配信サービスで視聴可能です。

U-NEXTでは見放題作品として配信されており、初回31日間の無料体験期間中にも視聴できます。

Huluでも2026年2月より配信が開始されています。

Amazon Prime VideoやApple TVなどでもレンタルまたは購入という形で視聴可能です。

劇場公開時に見逃した方も、自宅で気軽にチェックできる環境が整っています。

まとめ:バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティの評価と続編の行方

  • 本作が「ひどい」と言われる最大の理由は、ゲーム2作品を1本に詰め込んだ脚本の破綻である
  • レオンの無能化やウェスカーの矮小化など、キャラクター改変がファンの怒りを買った
  • 製作費2500万ドルの低予算が、映像面での制約を招いた
  • Rotten Tomatoesでは批評家30%、観客66%と評価が分かれた
  • 続編「アンブレラ・クロニクルズ」企画は一時進行したが実現しなかった
  • 興行収入4200万ドルは製作費を上回ったが、宣伝費込みでは赤字と推測される
  • ミラ版シリーズとは方向性が異なり、ホラー回帰を目指したが成功しなかった
  • クリーチャーの再現度やロケーションへのこだわりは評価できるポイントである
  • 2026年9月にザック・クレッガー監督による完全新作リブートが公開予定である
  • 新作は「ゲームに忠実だが完全オリジナルストーリー」という新アプローチを採用している
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