ピカチュウ版バグ技まとめ|今も使える裏技と最新の発見を全解説

ポケットモンスター ピカチュウ版は、赤・緑・青で猛威を振るったセレクトバグが修正されたことで知られています。

「ピカチュウ版ではバグ技がほとんど使えない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、ピカチュウ版でも使用可能なバグ技が複数存在し、近年ではセレクトバグなしで任意コード実行まで到達できるルートが次々と開拓されています。

この記事では、ピカチュウ版と赤緑青のバグ技の違いから、Fifth法によるミュウの捕獲手順、任意コード実行の具体的なセットアップ方法、さらにはRTAコミュニティで話題となった最新の活用事例まで、網羅的に解説していきます。

バーチャルコンソール版での再現性やデータ消失リスクへの対策についても触れていますので、安全にバグ技を楽しむための参考にしてください。

目次

ピカチュウ版のバグ技は赤緑青と何が違う?修正点と残ったバグ

ピカチュウ版は1998年9月12日に発売されたゲームボーイ用ソフトで、赤・緑・青の後発タイトルにあたります。

開発時点で既知だったバグの多くが修正されていますが、すべてのバグが消えたわけではありません。

ここでは、修正されたバグと残存するバグの全体像を整理します。

セレクトバグが修正された理由とピカチュウ版での仕様変更

ピカチュウ版で使えなくなった最大のバグが「セレクトバグ(セレクトBB)」です。

赤・緑・青では、道具メニューの特定の位置でセレクトボタンを押し、戦闘画面でもう一度セレクトを押すと、メモリ上のデータが入れ替わるという現象が発生していました。

この挙動を利用すれば、レベル100への即時到達、道具の増殖、技の書き換え、ミュウの出現など、極めて多彩なバグ技が実行可能だったのです。

ピカチュウ版ではこのセレクトボタンによるカーソル保持の処理が根本から修正され、メニューを閉じた時点でカーソル情報が消去されるようになりました。

結果として、セレクトバグを起点とするすべてのバグ技チェーンが無効化されています。

修正の背景には、赤・緑の発売直後からセレクトバグが雑誌やインターネットで広く知れ渡り、対戦環境や通信交換に混乱をもたらしていたことがあると考えられています。

赤緑青とピカチュウ版のバグ技対応表で違いを一目で確認

どのバグ技がピカチュウ版で使えるのかを把握しておくことは、実際にバグ技を試す際の第一歩となります。

以下の対応表で、主要なバグ技の使用可否を確認してください。

バグ技 赤・緑・青 ピカチュウ版
セレクトバグ(セレクトBB) 使用可能 修正済み・不可
レベル100化(セレクトバグ経由) 使用可能 不可
道具増殖(セレクトバグ経由) 使用可能 不可
ミュウ捕獲・タマムシデパート法 使用可能 不可
Fifth法(とくしゅエンカウント) 使用可能 使用可能
ミュウ出現・ハナダバグ 使用可能 使用可能
任意コード実行 使用可能 使用可能(手順が異なる)
SRAM Glitch(レポートバグ) 使用可能 使用可能(FFh初期化)
バイナリエディタ構築 使用可能 使用可能(かいがらバッヂ使用)
壁抜け(バグ道具使用) 使用可能 一部可能

セレクトバグ系の技はすべて封じられていますが、Fifth法や任意コード実行など、セレクトバグを経由しないバグ技はピカチュウ版でも健在です。

むしろ近年の研究によって、ピカチュウ版固有のルートが数多く確立されており、バグ技の奥深さは赤緑青に引けを取りません。

VC版(バーチャルコンソール)でもバグ技は再現できるのか

2016年2月27日に配信されたニンテンドー3DS向けバーチャルコンソール版でも、ほぼ同様のバグ技を再現できます。

VC版はゲームボーイのROMをそのままエミュレーションしているため、ゲームプログラム自体に変更は加えられていません。

つまり、赤・緑・青のVC版ならセレクトバグも含めて使用可能であり、ピカチュウのVC版ならFifth法や任意コード実行が同じ手順で再現できるということです。

ただし、注意すべき点が一つあります。

通常の3DSバーチャルコンソールソフトにはバックアップ機能(まるごとバックアップ)が搭載されていますが、ポケモンシリーズはこの機能に対応していません。

レポートを書いてしまうとバグ実行前の状態に戻す手段がないため、万全を期すならバグ技専用のソフトを用意するのが望ましいでしょう。

ピカチュウ版でも使えるバグ技一覧と具体的な手順

ピカチュウ版でもセレクトバグを使わずに実行できるバグ技は複数存在します。

なかでもFifth法は再現性が高く、任意のポケモンとの遭遇やミュウの捕獲が可能な代表的手法です。

ここでは、ピカチュウ版ユーザーが実際に使えるバグ技を、具体的な手順とともに紹介します。

Fifth法で任意のポケモンを出現させる方法と仕組み

Fifth法は、トレーナーの反応判定とマップ遷移の処理順序のズレを利用したバグ技です。

名称は発見者のハンドルネームに由来しており、赤・緑・青だけでなくピカチュウ版でも問題なく使用できます。

基本的な仕組みは次のとおりです。

まず、一定距離で主人公を発見するタイプのトレーナーの反応範囲に入った瞬間、メニューを開いて「そらをとぶ」や「テレポート」で別の場所に脱出します。

この操作により、ゲーム内部では「戦闘イベントが発生したが完了していない」という中途半端な状態が残ります。

脱出先ではスタートボタンでメニューが開けなくなっているため、別のトレーナーと対戦してメニューの制限を解除する必要があります。

最後に、最初のトレーナーがいた道路に戻ると、勝手にメニューが開き、閉じた瞬間に野生ポケモンとの戦闘が始まるのです。

ここで出現するポケモンの種類は、メニュー制限の解除後に最後に戦ったポケモンの「とくしゅ」ステータス値によって決定されます。

狙ったポケモンを出すには、メタモンと戦わせて「へんしん」で自分のポケモンのステータスをコピーさせ、とくしゅの値を間接的にコントロールする方法が一般的です。

必要なものは、「そらをとぶ」を覚えたポケモン、とくしゅの値を調整したポケモン、そして捕獲用のボールです。

ハナダバグでミュウを捕まえる手順を初心者向けに解説

ハナダバグは、Fifth法の特殊なケースとして広く知られるミュウ出現手法です。

ピカチュウ版でも再現可能なため、幻のポケモンであるミュウを正規のプレイ内で手に入れられる貴重な方法となっています。

ハナダバグが成立する理由はシンプルで、ハナダジム内のトレーナーが使用するポケモンのとくしゅステータス値が、偶然ミュウのインデックス番号である「21」と一致しているためです。

具体的な手順は以下のとおりです。

まず、ハナダジム内のトレーナーをまだ倒していないことが前提条件となります。

次に、24番道路にいる池の横の男の前で、下方向をちょん押ししてトレーナーに上から見つかるようにしつつ、すかさずメニューを開いて「テレポート」で脱出してください。

脱出後はメニューが開けない状態になっているため、ハナダジム内の未対戦トレーナーと戦って制限を解除します。

そのあとゴールデンブリッジへ向かうと、自動でメニューが開きます。

Bボタンで閉じると戦闘が始まり、レベル7のミュウが出現するのです。

好きなボールで捕獲すれば、正規のプレイ手順で入手したミュウとして扱われます。

なお、ハナダジムのトレーナーを先に倒してしまっている場合は、別のとくしゅ値21のポケモンを用意する必要があるため難易度が上がります。

冒険序盤にハナダシティへ到達した時点で実行するのが最も手軽でしょう。

道具欄拡張バグでバグアイテムを入手するやり方

ピカチュウ版では、セレクトバグによる道具欄の破壊ができないため、別の手段で道具欄を拡張する必要があります。

後述する任意コード実行のセットアップにも直結する重要な技術です。

代表的な方法の一つが「毒サファリ+いあいぎり法」を利用した道具欄の拡張です。

サファリゾーンに入場後、すぐにゲートに戻ってやめるかの質問に「いいえ」と答え、レポートを書いてリセットすることで、残り歩数を保持したままサファリゾーンの外に出られるようになります。

この状態で歩数を消費し、特定の位置でサファリゲーム終了のアナウンスを発生させると、バグマップと呼ばれる通常は到達できない空間に侵入できます。

バグマップ内で「いあいぎり」を使用すると、パソコンの道具の預け数が本来の上限を超えて増加し、メモリ上の隣接データを道具として読み込むことが可能になります。

この拡張された道具欄のなかには、「はやぶさバッヂ」や「かいがらバッヂ」といったバグアイテムが含まれており、これらが任意コード実行の鍵となるのです。

手順が複雑なため、実行の際は信頼できるWikiの手順書を参照しながら、一つずつ工程を確認していくことをおすすめします。

ピカチュウ版で任意コード実行を行う方法とは?

任意コード実行は、ゲームのバグを利用してプレイヤーが自由にプログラムコードを実行する技術の総称です。

ピカチュウ版ではセレクトバグが使えないため到達が難しいとされてきましたが、現在では複数の確立されたルートが存在します。

任意コード実行(ACE)の基本的な仕組みをわかりやすく解説

任意コード実行(ACE:Arbitrary Code Execution)とは、ゲーム内のメモリ操作を通じて、開発者が意図しないプログラムをCPUに実行させる行為を指します。

初代ポケモンが搭載しているゲームボーイのCPU(Z80互換のシャープ製LR35902)は、メモリ上に書かれた数値をそのまま命令として解釈します。

つまり、ポケモンのニックネームや道具の個数といったゲーム内データも、CPU側から見れば実行可能な命令列に見える場合があるということです。

任意コード実行の流れは大きく分けて3段階です。

第一段階で、バグ技を使ってメモリの特定領域に意図した数値を書き込みます。

第二段階で、バグアイテムの使用などをきっかけに、プログラムの実行ポインタを書き込んだ領域にジャンプさせます。

第三段階で、書き込んだ数値がZ80の命令として順次実行されます。

ピカチュウ版では、ボックスに預けたポケモンのニックネームにコード(Z80のアセンブリ命令に対応する文字)を埋め込み、バグアイテムでジャンプさせるのが基本的なアプローチとなっています。

毒サファリ+いあいぎり法のセットアップ手順

毒サファリ+いあいぎり法は、ピカチュウ版で任意コード実行環境を構築するための代表的なルートです。

セレクトバグが使えない制約のもとで、道具欄の拡張からバグアイテムの回収、そして任意コード実行まで一貫して到達できる点が大きな特長といえます。

大まかな流れは次のとおりです。

まず、パソコンに道具を50種類預け、コインの枚数を下2桁が65になるよう調整しておきます。

続いて、サファリゾーンで歩数保持バグを発動させ、残り歩数が少ない状態でゾーン外に出ます。

セキチクシティのポケモンセンター付近で残り歩数をゼロにすると、係員に強制送還される代わりにバグ空間に侵入可能です。

バグ空間内の特定座標で「いあいぎり」を使うと、パソコンの道具預け数が50から109に増加します。

この拡張領域にある54番目付近の道具として「はやぶさバッヂ」が出現するので、これを回収します。

さらにゲームコーナーでコインを購入して枚数を調整すると、同じ54番目の位置に「かいがらバッヂ」が生成されるため、これも回収してください。

最後に、パソコンの道具9番目以降を「かみなりのいし」「わざマシン07」「スペシャルアップ」「まひなおし」「わざマシン33」の順に正しい個数で並べると、はやぶさバッヂの使用時にボックス内ポケモンのニックネーム領域にジャンプする仕組みが完成します。

事前準備として「そらをとぶ」と「いあいぎり」を両立できるポケモンが必要になりますが、ピカチュウ版では12番道路や13番道路に約5%の確率で出現するカモネギが両方の技を覚えられるため、これを捕獲しておくとスムーズです。

SRAM Glitch(レポートバグ)で新規データから環境を構築する方法

SRAM Glitchは、レポート書き込み中に電源を切るという大胆な操作で、メモリの初期化不整合を引き起こすバグです。

新規データから戦闘を一切行わずに任意コード実行環境を構築できるため、最も効率的なルートの一つとして知られています。

ピカチュウ版(および青版)では、タイトル画面で「上+B+SELECT」を押してデータを完全消去すると、SRAMの全領域がFFhで埋め尽くされるという特性があります。

赤・緑版ではこの値が00hになるため、バージョンによって挙動が異なる点に注意が必要です。

手順の概要としては、まずデータを完全消去した後、ライバルの名前を特定の文字列(後期版では「て んオオ」など)に設定します。

主人公の部屋に到達したら、レポート書き込み中の「はい・いいえ」ウインドウが消えた直後に電源を切ります。

成功すると「つづきから はじめる」が選択可能になり、手持ちデータだけが保持された異常な状態でゲームが再開できます。

この状態では手持ちポケモンの数が255匹として認識されるため、9番目バグの要領で道具欄を破壊し、パソコン経由でバグアイテムを操作できるようになるのです。

タイミングがシビアなため成功率は100%ではありませんが、失敗してもデータ消去からやり直せばよいだけなので、リスクは比較的低い方法といえるでしょう。

はやぶさバッヂとかいがらバッヂの違いとジャンプ先アドレス

ピカチュウ版の任意コード実行で中心的な役割を果たすバグアイテムが「はやぶさバッヂ」と「かいがらバッヂ」です。

どちらもゲーム内に正規のグラフィックや名前が用意されていない、いわゆる不正データのアイテムですが、使用時にCPUのプログラムカウンタを特定のアドレスにジャンプさせる効果を持ちます。

はやぶさバッヂは、後期版(Ver.1.1〜1.3およびVC版)ではアドレスD4CAhに飛びます。

この場所はパソコンの道具9番目の種類に対応するメモリ領域であり、道具の配置をジャンプ命令として機能するように調整することで、ボックス内ポケモンのニックネーム領域へ再ジャンプさせるのが基本設計です。

一方、初期版ではアドレスDDCAhに飛ぶため、ボックス5匹目の親名3文字目から実行が始まります。

かいがらバッヂは、初期版・後期版ともにアドレスD9B2hに飛びます。

この場所は現在使用中のボックスの預け数にあたり、直後にはポケモンの外見データが続いています。

メノクラゲの外見データがZ80のjr命令として機能することを利用し、適切なポケモンの並びでジャンプ先を制御するのがかいがらバッヂの運用方法です。

はやぶさバッヂは道具でコードを書けるため比較的柔軟性がありますが、ピカチュウ版ではセレクトバグで道具の個数を調整できないため組み立ての難易度が高くなります。

かいがらバッヂはポケモンの種類と配置で制御するため、ボックスの管理が煩雑になる反面、一度セットアップすれば繰り返しの実行が容易です。

任意コード実行で何ができる?バイナリエディタ構築と応用例

任意コード実行が可能になると、ゲーム内でできることの範囲は劇的に広がります。

図鑑の完成、イベントフラグの操作、さらには本来存在しないキャラクターとの戦闘まで、その応用は多岐にわたります。

ゲーム内バイナリエディタを構築してメモリを直接編集する方法

バイナリエディタとは、メモリ上の任意のアドレスを直接読み書きできるツールのことです。

通常はパソコン上のソフトウェアとして使いますが、任意コード実行を応用すれば、ゲームボーイのゲーム内にバイナリエディタを構築できます。

ピカチュウ版では「かいがらバッヂ」を起点に、ボックス内ポケモンのニックネームに書き込んだコードを実行することで、画面上にメモリの内容を表示し、十字キーで値を書き換えられるインターフェースを呼び出す方法が確立されています。

この手法を使えば、ポケモンの種族値、個体値、経験値、覚えている技、図鑑の登録フラグ、イベントの進行状況など、ゲームのあらゆるデータを自在に操作できるようになります。

改造ツールや外部機器を一切使わず、正規のカセットとコントローラ操作だけで実現できる点が、バグ技コミュニティで高く評価されている理由です。

ただし、メモリの値を誤って書き換えるとセーブデータが完全に壊れる危険性があるため、操作は慎重に行う必要があります。

図鑑完成を一気に達成するバグ技の活用テクニック

ピカチュウ版で図鑑を完成させるには本来、通信交換やバージョン限定ポケモンの入手など多くの手間がかかります。

しかし任意コード実行を利用すれば、一人でも全150種類の図鑑登録を達成できます。

最も直接的な方法は、前述のバイナリエディタで図鑑の登録フラグを直接書き換えるアプローチです。

各ポケモンの「みつけた」「つかまえた」フラグはメモリ上の特定アドレスにビット単位で格納されているため、該当ビットを1に書き換えるだけで登録が完了します。

もう一つの方法として、Fifth法と任意コード実行を組み合わせて、全ポケモンを順番に出現させて捕獲していくルートもあります。

こちらは実際にポケモンを手持ちに加えることになるため、より正規のプレイに近い形で図鑑を埋められるのが利点です。

バグあり図鑑完成RTAでは、SRAM Glitchで環境を構築してからバイナリエディタで一括登録するチャートが採用されており、数十分程度で全図鑑を完成させる記録が生まれています。

本来存在しないキャラとの戦闘を実現した最新の事例

任意コード実行の応用範囲を象徴する事例として、初代ポケモンの中に「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のキャラクターであるナンジャモを登場させ、対戦するという試みが2025年に大きな話題となりました。

この手法では、バイナリエディタを使ってゲーム内メモリにナンジャモのドット絵データと戦闘用パラメータを直接書き込んでいます。

ドット絵はコミュニティの協力者が作成したものを、バイナリデータとしてニックネーム領域やボックスデータに手動で入力するという途方もない作業が必要です。

ROM自体は一切改造しておらず、正規のカセット上でコントローラ操作のみで実現されている点がポイントです。

「ナンジャモ撃破RTA」として42分12秒74の記録が公開され、SNSで大きな反響を呼びました。

1996年発売のゲームで2022年以降のキャラクターと戦えるという事実は、初代ポケモンのバグ技が持つ可能性の広さを端的に示しています。

ピカチュウ版バグ技を実行するときの注意点とリスク

バグ技は本来ゲームが想定していない操作であるため、実行には常にリスクが伴います。

楽しみながらも安全に取り組むために、事前に押さえておくべきポイントを確認しましょう。

データ消失やフリーズが起きる条件と事前にすべきバックアップ

バグ技の実行中に最も起こりやすいトラブルはフリーズとデータ破損です。

フリーズは、バグアイテムの使用時にジャンプ先のメモリが無効な命令だった場合や、道具欄の操作でイベントフラグが書き換わりマップの整合性が崩れた場合に頻繁に発生します。

また、道具欄拡張バグでメモリの隣接データを不用意に操作すると、ライバルの名前やバッジの所持状況、イベント進行フラグなどが意図せず変更され、ゲームの進行が不可能になるケースもあります。

対策として最も重要なのは、通常プレイ用のセーブデータではバグ技を実行しないことです。

バグ技専用のカセットやVC版のソフトを別途用意するのが理想的でしょう。

VC版ではポケモンシリーズに限りバックアップ機能が無効化されているため、レポートを書いてしまうと元に戻せません。

この点は特に注意が必要です。

バグ技で入手したポケモンはポケムーバーで送れるのか

VC版で捕獲したポケモンは、3DSの「ポケムーバー」を使ってポケモンバンク経由でサン・ムーン以降の作品に転送できます。

しかし、バグ技で入手したポケモンにはポケムーバーのチェックで弾かれるものが多いという点を理解しておきましょう。

具体的には、セレクトバグで生成したミュウやバグポケモン、正規のインデックス番号に存在しないポケモンなどは転送時に拒否されます。

一方で、Fifth法(ハナダバグ)で正規の手順に近い形で捕獲されたミュウも、VC版ではポケムーバーで送ることができないとされています。

これはポケムーバー側がミュウの正規配布データと照合しており、配布イベント以外で入手されたミュウを一律に弾く仕様になっているためです。

バグ技で入手したポケモンは、基本的にそのソフト内で楽しむものと割り切るのが無難でしょう。

初期版・後期版・VC版でバグの挙動が異なるポイント

ピカチュウ版には複数のバージョンが存在し、バグ技の挙動に差異があります。

カセット版は初期版(Ver.1.0)と後期版(Ver.1.1〜1.3)に大別され、VC版はVer.1.3がベースとなっています。

最も影響が大きい違いは、はやぶさバッヂ使用時のジャンプ先アドレスです。

初期版ではDDCAhに飛ぶのに対し、後期版およびVC版ではD4CAhに飛びます。

このため、パソコンの道具の並べ方やニックネームコーディングのチャートがバージョンごとに異なります。

かいがらバッヂは初期版・後期版・VC版のいずれでもD9B2hに飛ぶため、こちらのルートならバージョン差を意識せずに済む利点があります。

自分のカセットやVC版がどのバージョンに該当するかは、タイトル画面の表示やゲーム内の細かな挙動で判別できます。

バグ技の手順書を参照する際は、必ず対応バージョンを確認してから実行するようにしてください。

RTAやTASで話題になったピカチュウ版バグ技の最新トレンド

バグ技は単なる裏技にとどまらず、RTAやTASの世界で競技的・芸術的に活用されています。

ピカチュウ版のバグ技を取り巻くコミュニティの最新動向を見ていきましょう。

バグあり図鑑完成RTAの基本チャートと注目された記録

バグあり図鑑完成RTAは、バグ技の使用を前提として150種類のポケモン図鑑を最速で埋めるカテゴリです。

ピカチュウ版のチャートでは、SRAM Glitch(レポートバグ)を使って新規データから素早く任意コード実行環境を構築し、バイナリエディタで図鑑フラグを一括で書き換える手法が主流となっています。

このルートでは戦闘をほぼ行わないため、通常プレイの図鑑完成とは全く異なるスピード感で進行するのが特徴です。

レポートバグのタイミングを正確に取る技術と、ニックネームコーディングの正確な入力が記録の鍵を握ります。

動画投稿サイトでは、ゆっくり解説付きの実演動画が多くの再生回数を集めており、バグ技入門としても注目されています。

任意コード実行カテゴリで生まれた驚きのRTA種目

任意コード実行を前提としたRTAカテゴリは、近年ますます多様化しています。

前述のナンジャモ撃破RTAはその代表例で、初代ポケモンの中に後続作品のキャラクターを生成して倒すまでのタイムを競います。

そのほかにも、オーキド博士に破壊されたセーブデータを任意コード実行で修復するRTAや、ゲーム内にオリジナルのドット絵イラストを描画するチャレンジなど、競技というよりもパフォーマンスに近い種目も生まれています。

こうしたカテゴリの面白さは、ゲームのバグを単なる「ズル」ではなく、創造的なツールとして活用している点にあるといえるでしょう。

コミュニティの活動は現在も活発で、新しいチャートや種目が継続的に提案されています。

TASで実演されたピカチュウ版の限界を超えるバグ技

TAS(Tool-Assisted Speedrun)は、エミュレータのフレーム単位の入力やステートセーブを駆使して、理論上の最速・最適プレイを追求する分野です。

ピカチュウ版のTASでは、コントローラの入力操作だけでメモリ上にアセンブリコードを構築し、任意コード実行でエンディングに直行するルートが実演されています。

人間には不可能なフレーム単位の精密操作によって、ゲーム開始からわずか数分でスタッフロールを表示させるTASも存在し、TASVideosなどのアーカイブサイトで閲覧可能です。

TASで発見された技術が人力RTAに逆輸入されることもあり、TASとRTAの相互発展がピカチュウ版のバグ技研究を前進させている側面があります。

ピカチュウ版バグ技の情報収集に役立つ信頼できる情報源

バグ技は手順が複雑で、誤った情報に基づいて実行するとデータ破損のリスクが高まります。

信頼できる情報源を把握しておくことは、安全にバグ技を楽しむうえで欠かせません。

バグ技研究の専門Wikiとコミュニティの活用法

ピカチュウ版のバグ技について最も体系的にまとめられているのが「pokemonbug @ ウィキ」です。

任意コード実行のセットアップ手順、バージョンごとのアドレス対応表、ニックネームコーディングの具体例などが詳細に記載されており、2025年から2026年にかけても継続的に更新が行われています。

ポケモンWikiの「裏技・バグ一覧(第一世代)」ページも、Fifth法やセレクトバグの原理を理解するうえで有用な情報源です。

こちらは百科事典的な記述が中心で、各バグの発見経緯や技術的背景まで網羅されています。

これらのWikiはコミュニティの有志によって維持されているため、最新の発見が反映されるまでにタイムラグが生じることもあります。

リアルタイムの情報を追いたい場合は、SNSで「任意コード実行」「5かいバグ」「ピカチュウ版 バグ技」などのキーワードを検索してみるとよいでしょう。

最新の発見や手順更新をチェックするための方法

バグ技の研究は現在進行形で進んでおり、新しいルートの発見や手順の最適化は定期的に行われています。

効率的に最新情報をキャッチアップするには、いくつかの方法を組み合わせるのがおすすめです。

動画投稿サイトでは、バグ技の解説動画や実演動画が定期的にアップロードされています。

ゆっくり解説形式の動画は初心者にもわかりやすく、手順の全体像を視覚的に把握するのに適しています。

また、はてなブログなどの技術系ブログでは、バグの内部メカニズムやメモリマップの詳細な分析記事が公開されることがあり、より深い理解を得たい場合に役立ちます。

ニコニコ動画の「5かいバグ」タグや、Redditのポケモン関連サブレディットも、国内外の研究成果が集まる場として機能しています。

情報源によって記述の正確性にばらつきがあるため、複数のソースで手順を照合してから実行に移すのが安全です。

まとめ:ピカチュウ版バグ技の全体像と安全な楽しみ方

  • ピカチュウ版ではセレクトバグ(セレクトBB)が修正されており、赤・緑・青で使えた多くのバグ技が無効化されている
  • Fifth法(とくしゅエンカウント)はピカチュウ版でも使用可能で、任意のポケモンの出現やミュウの捕獲ができる
  • ハナダバグはFifth法の特殊ケースであり、ハナダジムのトレーナー未撃破が前提条件である
  • 毒サファリ+いあいぎり法やSRAM Glitch(レポートバグ)により、セレクトバグなしで任意コード実行環境を構築できる
  • 任意コード実行の起点となるバグアイテムは「はやぶさバッヂ」と「かいがらバッヂ」の2種類で、バージョンによりジャンプ先アドレスが異なる
  • ゲーム内バイナリエディタを構築すれば、図鑑フラグやポケモンのステータスなどメモリ上のあらゆるデータを書き換えられる
  • 初期版・後期版・VC版で挙動に差異があるため、手順書のバージョン対応を必ず確認する必要がある
  • バグ技で入手したポケモンはポケムーバーで弾かれる可能性が高く、基本的にそのソフト内で楽しむものである
  • ナンジャモ撃破RTAや図鑑完成RTAなど、任意コード実行を前提とした競技カテゴリがコミュニティで活発に展開されている
  • データ消失やフリーズのリスクがあるため、バグ技専用のカセットやソフトを用意し、通常プレイ用のデータでは実行しないのが鉄則である
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次