ポケモン金銀バグ技まとめ|今も使える裏技全10種を徹底解説

ポケモン金銀には、発売から25年以上が経過した今なお語り継がれるバグ技が数多く存在します。

増殖バグや色違い生成、さらには幻のポケモン「セレビィ」を入手する方法まで、プレイヤーの探求心によって次々と発見されてきました。

2017年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソール(VC)版が配信され、多くのバグ技がVC版でも再現可能であることが確認されています。

しかし、バグ技にはデータ消失やゲーム進行不能といった重大なリスクも伴います。

この記事では、ポケモン金銀で確認されている主要なバグ技の仕組みと手順、VC版での再現性、さらにはポケモンバンクへの転送可否まで、あらゆる情報を体系的にまとめました。

バグ技に興味はあるけれど何から調べればいいかわからない、という方にとって全体像を把握できる内容になっています。

目次

ポケモン金銀のバグ技とは?基本知識と注意点

ポケモン金銀のバグ技とは、ゲームプログラムの不具合や仕様の隙間を利用して、通常のプレイでは起こり得ない現象を意図的に引き起こすテクニックのことです。

第二世代にあたるポケモン金銀は、ゲームボーイカラー対応ソフトとして1999年に発売されました。

当時のハードウェア制約の中で開発されたため、メモリ管理やデータ処理にいくつかの脆弱性が残っており、これがバグ技の温床となっています。

バグ技の種類は幅広く、ポケモンや道具を複製する比較的シンプルなものから、ゲーム内で任意のプログラムを実行する高度なものまで存在します。

金銀バグ技はVC版でも再現できるのか

結論から言えば、ほとんどのバグ技はVC版でも再現可能です。

2017年9月に配信されたニンテンドー3DSバーチャルコンソール版は、オリジナルのゲームボーイカラー版をほぼそのままエミュレートしているため、プログラム上のバグもそのまま引き継がれています。

増殖バグ、虫取り大会バグ、袋叩きニューラ変化法、任意コード実行といった主要なバグ技は、いずれもVC版での動作が多数のプレイヤーによって確認されています。

ただし、VC版特有の注意点も存在します。

VCメニューからのリセット操作はオリジナルのハードリセットとタイミングが異なるため、増殖バグなど精密なタイミングを要する操作では成功率に差が出る場合があります。

バグ技を実行する前に知っておくべきリスクと自己責任の原則

バグ技の実行には、常にデータ破損のリスクが伴います。

具体的には、セーブデータの消失や変質、ボックス内ポケモンのデータ破壊、ゲーム進行不能といった深刻な問題が発生する可能性があります。

特にVC版では「まるごと保存」や「まるごと復元」といったステートセーブ機能がポケモンシリーズに限り無効化されています。

つまり、一度バグによってデータが破損すると、元の状態に戻す手段が一切ありません。

バグ技を試す場合は、メインのセーブデータとは別のソフトを用意するなど、万全の対策を講じたうえで自己責任で行う必要があります。

通信交換や対戦に使用する予定のあるソフトでの実行は避けるべきでしょう。

クリスタル版では修正されたバグ技はどれか

ポケットモンスター クリスタルバージョンでは、金銀で確認されたいくつかのバグ技が修正されています。

最も影響が大きいのは虫取り大会バグ(虫取りバグ)の修正です。

金銀では虫取り大会の仕組みを利用してポケモンの種族や色違い状態を自由に変更できましたが、クリスタル版ではこの手法が使えなくなっています。

一方、増殖バグはクリスタル版でも実行可能ですが、成功のための猶予フレームが極端に狭く(1フレーム以下とも言われています)、実用性は大幅に低下しています。

失敗した場合にはフリーズや名前のバグ化といった問題が発生するリスクも高まります。

任意コード実行については、クリスタル版独自の手法(0x1500制御法など)が別途発見されており、金銀とは異なるアプローチでACEが可能です。

増殖バグのやり方と成功率を上げるコツ

増殖バグは、ポケモン金銀で最も有名かつ基本的なバグ技です。

ボックス切り替え時のレポート処理を中断することで、ポケモンを複製できます。

操作自体は非常にシンプルで、特別な準備がほとんど不要なため、多くのプレイヤーに親しまれてきました。

ポケモン増殖バグの手順をステップごとに解説

増殖バグの手順は以下のとおりです。

まず、増やしたいポケモンを手持ちに入れた状態で、ポケモンセンターのパソコンにアクセスします。

次に、増やしたいポケモンをボックスに預けます。

そしてボックスを別のボックスに切り替えます。

ボックスの切り替え時には自動的にレポートが書かれ、画面に「でんげんを きらないでください」というメッセージが表示されます。

このメッセージが表示されている最中に電源を切る、またはリセットすることでバグが発動します。

再起動後にボックスを確認すると、預けたポケモンがボックスに残っていると同時に、手持ちにも同じポケモンが存在しているはずです。

成功していればポケモンが1匹増えた状態になっています。

道具を同時に増殖させる応用テクニック

増殖バグの大きなメリットは、ポケモンだけでなく道具も同時に増やせる点にあります。

やり方はとても単純で、増殖させたいポケモンにあらかじめ道具を持たせておくだけです。

増殖に成功すると、ポケモンとともに持たせた道具も複製されます。

この方法を利用すれば、マスターボールやふしぎなアメといった希少な道具を大量に確保することが可能になります。

1回の増殖で手持ち5匹分まで同時に処理できるため、5匹にそれぞれ異なる道具を持たせることで効率的に複数種類の道具を増やすこともできます。

「でんげんを きらないでください」のどこで切るべきか

増殖バグの成否はリセットのタイミングに大きく左右されます。

「でんげんを きらないでください」というメッセージが画面に表示されている間が操作可能な猶予時間ですが、どの時点でリセットするかによって成功率が変わります。

一般的に言われているのは、メッセージの最後の「い」が表示されてからわずかに間を置いたタイミングが最も成功しやすいということです。

早すぎるとレポートの書き込みが不十分で失敗し、遅すぎるとレポートが完了してしまい通常のセーブとして処理されます。

何度か試して感覚をつかむことが成功への近道であり、最初は不要なポケモンで練習することを強く推奨します。

VC版で増殖バグを行う際の注意点

VC版で増殖バグを実行する場合、リセット方法の違いに注意が必要です。

VC版にはHOMEボタンを押してVCメニューからリセットする方法がありますが、この操作はオリジナルのハードウェアリセットとは処理の流れが若干異なります。

そのため、タイミングの感覚がゲームボーイ実機とは微妙にずれる可能性があります。

多くのプレイヤーがVC版での成功を報告しているため再現性自体は問題ありませんが、実機経験者は最初の数回で戸惑うかもしれません。

また、前述のとおりVC版ではステートセーブが使えないため、万が一データが破損しても巻き戻せない点を常に意識しておきましょう。

虫取り大会バグで好きなポケモンを色違いにする方法

虫取り大会バグは、むしとりたいかいの仕組みを逆手に取ったバグ技です。

ポケモンの外見データ(種族情報)を別のポケモンのものに書き換えることができ、主に任意のポケモンを色違いにする目的で利用されてきました。

金銀のバグ技の中でも応用範囲が広く、色違い生成にとどまらない多彩なテクニックが確立されています。

虫取りバグの仕組みと色違い生成の原理

虫取り大会に参加すると、手持ちポケモンが1匹だけ選ばれ、残りのポケモンは一時的に係員に預けられます。

この「預ける」と「戻す」の処理の間に特定の操作を挟むことで、ポケモンのデータが部分的に入れ替わる現象が起きます。

具体的には、手持ち2番目のポケモンの「外見データ」が、3番目に配置したポケモンの個体値データによって上書きされます。

ここで3番目に色違いのポケモン(たとえば赤いギャラドス)を配置しておけば、色違いの個体値が2番目のポケモンに反映され、結果として2番目のポケモンが色違いになるわけです。

ただし、この時点ではまだ外見が変わっただけで、内部データは不完全な状態です。

変化を確定させるには、対象のポケモンを進化させる必要があります。

赤いギャラドスを使った色違い作成の全手順

色違い作成に必要なものは、色違いのポケモン(赤いギャラドスが入手しやすい)、そらをとぶまたはテレポートを覚えたポケモン、そして色違いにしたい進化可能なポケモンの3匹です。

まず、手持ちを「そらをとぶ要員」「色違いにしたいポケモン」「赤いギャラドス」の順に並べます。

むしとりたいかいに参加したら、すぐにゲートに戻り、終了するか聞かれたら「いいえ」を選択します。

次にそらをとぶでコガネシティに飛びます。

手持ちが戻っているので、2番目と3番目のポケモンの順番を入れ替えるか、色違いにしたいポケモンをパソコンに預けます。

しぜんこうえんのゲートに戻って大会を終了させると、2番目のポケモンの外見が色違いの状態に変化しています。

最後にこのポケモンを進化させれば、正式に色違いの個体として確定します。

本来覚えない技を覚えさせる応用テクニック

虫取り大会バグの応用は色違い生成だけにとどまりません。

外見データが入れ替わった状態では、ポケモンの種族判定が一時的に変更されるため、本来覚えられないはずの技を習得させることが可能です。

たとえば、元のポケモンがピカチュウで、入れ替え先がみずタイプのポケモンであった場合、見た目上はみずタイプとして扱われるため、ひでんマシン「なみのり」を使用できます。

この状態でなみのりを覚えさせた後、育て屋に預けて姿を元に戻せば「なみのりを覚えたピカチュウ」が完成します。

同様の原理で、レベルアップ技の判定も入れ替え先の種族に基づいて行われるため、通常では不可能な技の組み合わせを実現できるのです。

虫取りバグで作った色違いはポケモンバンクを通過するのか

多くのプレイヤーが気になるポイントですが、虫取りバグで作成した色違いポケモンは、ポケモンバンク(Ver.1.5)のチェック機能に弾かれないことが確認されています。

さらに、Pokémon HOME(Nintendo Switch版1.1.0およびスマートフォン版1.2.0)への転送にも成功した報告があります。

これは、バグで生成された個体が改造ツールによるデータ改ざんとは異なり、ゲーム内の正規処理を経由して作られているためと考えられます。

ただし、任天堂やゲームフリーク側がチェックロジックを更新する可能性はゼロではないため、将来にわたって必ず通過できる保証はありません。

転送を試みる場合は最新の情報を確認することが大切です。

袋叩きニューラ変化法でセレビィを入手する方法

袋叩きニューラ変化法は、ポケモン金銀で幻のポケモン「セレビィ」を入手できる数少ないバグ技のひとつです。

任意コード実行を除けば、金銀でセレビィを手に入れる唯一の手段として広く知られています。

海外のバグ研究コミュニティで発見され、その後日本国内でも大きな話題となりました。

セレビィと「ふくろだたき」の内部コードが一致する理由

このバグ技の根幹にあるのは、偶然の一致とも言える内部データの仕組みです。

ポケモン金銀では、すべてのポケモンと技にそれぞれ固有の内部コード(16進数)が割り当てられています。

セレビィの内部コードは「FBh」(10進数で251)であり、これは技「ふくろだたき」に割り当てられた内部コードと完全に一致します。

バグ技では、特定の手順でポケモンの種族コードが参照される領域を技データの領域とすり替えることにより、ふくろだたきの内部コード「FBh」がポケモンの種族コードとして読み込まれ、結果としてセレビィが出現するという仕組みです。

この偶然の一致がなければ、セレビィをバグで生成することは不可能でした。

袋叩きニューラ変化法の具体的な手順

手順はやや複雑で、増殖バグの応用技術も必要になります。

まず、ふくろだたきを覚えたニューラを用意します。

ニューラはレベルアップでふくろだたきを自然に習得する数少ないポケモンです。

次に、増殖バグの過程で発生するデータのずれ(メモリシフト)を利用し、ニューラの技データがポケモンの種族データとして参照される状態を意図的に作り出します。

具体的には、ポケモンをボックスに預ける操作を繰り返す中で、内部データが1バイトずつずれていく現象を活用します。

正しい手順を踏むと、ニューラの種族コードがふくろだたきの内部コード(FBh)に置き換わり、セレビィとして認識されるようになります。

操作の難易度は高く、一つでも手順を間違えるとフリーズやデータ破損のリスクがあるため、事前に十分な情報収集を行ってから挑戦しましょう。

色違いセレビィを作ることは可能か

袋叩きニューラ変化法を虫取り大会バグと組み合わせることで、色違いのセレビィを作成した報告も存在します。

手順としては、まず虫取り大会バグで色違いの個体値を持つポケモンを作成し、そのうえで袋叩きニューラ変化法を適用してセレビィに変換するという流れです。

ただし、両方のバグ技を正確に実行する必要があるため、難易度は格段に高くなります。

また、クリスタル版では虫取り大会バグが修正されているため、この方法で色違いセレビィを作れるのは金銀版に限定されます。

成功した場合、非常に希少な色違いセレビィを正規のゲーム操作のみで入手できるという点で、バグ技愛好家の間では到達点のひとつとされています。

壁抜けバグのやり方と行ける隠しマップ一覧

壁抜けバグは、本来通過できない壁や障害物をすり抜けて移動できるようになるバグ技です。

増殖バグの副産物として生まれるバグポケモン(Lv.0の個体)を利用することで実行でき、通常プレイでは到達できないエリアへのアクセスが可能になります。

Lv.0バグポケモンの作成手順

壁抜けバグの前提として、まずLv.0のバグポケモンを作成する必要があります。

手順はまず、ボックスに不要なポケモンを複数預けます。

レポートを書かずにパソコンの電源を切り、再度起動した後にメニューからレポートを書きます。

「でんげんを きらないでください」のメッセージが表示される最後の「い」が出てからおよそ0.1秒後に電源を切ります。

成功すると、ボックス内に名前のない異常なポケモンが出現します。

このバグポケモンを育て屋に預けてすぐに引き取ると、Lv.0の状態でバグったアイコンを持つポケモンが完成します。

非常にシビアなタイミングが要求されるうえ、失敗するとフリーズする場合があるため、慎重に操作してください。

壁抜け状態にする具体的な操作方法

Lv.0のバグポケモンを手持ちに入れた状態で、壁抜けしたい場所に移動します。

屋外のフィールド上でバグポケモンのステータス画面を開くと、画面表示に異常が発生します。

ステータス画面を閉じてメイン画面に戻ると、フィールドの描画が崩壊した状態になります。

この描画崩壊の状態では、壁や建物の判定が無効化されており、通常は通れない場所を自由に歩き回ることが可能になります。

壁抜け状態を解除するには、建物に入る、そらをとぶを使うなどしてマップの再読み込みを行えば元に戻ります。

壁抜けで到達できるエリアと活用例

壁抜けバグを使用すると、ゲーム内の通常のマップ境界を越えて移動できます。

代表的な活用例としては、本来はイベント進行後でなければ到達できないエリアへの早期アクセスが挙げられます。

また、マップの「裏側」と呼ばれるデバッグ用のような未使用エリアに侵入できる場合もあり、バグ研究の対象として興味深い領域です。

ただし、壁抜け中は予期しないイベントのトリガーや、存在しないマップデータの読み込みによってフリーズやデータ破損が発生する危険性が常にあります。

探索する際は、直前にレポートを書いておくなどの対策を忘れないようにしましょう。

手持ち7匹以上バグと道具生成バグの仕組み

通常、ポケモンの手持ちは最大6匹までですが、バグポケモンを利用することで7匹以上のポケモンを手持ちに入れることが可能になります。

さらに、このバグ状態を利用すると本来入手できない道具が自然に生成される現象も確認されています。

バグポケモンを使って手持ちを7匹にする方法

壁抜けバグの項で紹介したLv.0のバグポケモンを手持ちに加え、手持ちを6匹にした状態でパソコンの「ボックスせいり」機能を使用します。

ボックスからもう1匹のポケモンを手持ちに移動させると、通常はエラーになるはずの処理がバグポケモンの存在によってすり抜け、手持ちが7匹の状態になります。

7匹目のポケモンはメモリ上で本来ポケモンのデータが格納されていない領域を参照しているため、ステータスが不安定な状態になっています。

マスターボールやたいせつなものを生成するやり方

手持ちが7匹以上の状態でポケモンの並び順を入れ替えると、7匹目のパラメータが連動して変化します。

この変化の過程で、7匹目のポケモンが突然道具を持っている状態になることがあります。

生成される道具はメモリの参照先によって決まるため、操作によってはマスターボール、たいせつなもの、さらには通常プレイでは入手不可能なバグアイテムが出現する場合もあります。

意図した道具を狙って生成するには内部データの知識が必要ですが、何度か入れ替えを繰り返すだけでも偶然有用な道具が手に入ることがあります。

フリーズを回避するためのポイント

手持ち7匹以上バグは、他のバグ技と比べてフリーズの発生率が格段に高いバグです。

7匹目のポケモンのデータは本質的に不正な値であるため、ステータスを表示しようとした際や、特定の並び順にした際にゲームが停止する可能性があります。

フリーズのリスクを減らすコツとしては、入れ替え操作を1回行うごとに状態を確認すること、異常を感じたらすぐに操作を中断することが挙げられます。

また、実行前には必ずレポートを書いておき、フリーズした場合に最小限の被害で済むよう備えておきましょう。

色違いメタモンを確定で入手するバグ技

色違いメタモンの確定入手は、第一世代(赤・緑・青・ピカチュウ)と第二世代(金・銀)を連携させて実行する世代横断型のバグ技です。

ゲームボーイ版同士の通信が必要になるほか、VC版でも3DS2台を使って再現が可能です。

第一世代と第二世代をまたいだ操作手順

まず、第二世代の色違いポケモン(赤いギャラドスが最適)をタイムカプセルで第一世代に送ります。

第一世代でわざマシン31(ものまね)を使い、このポケモンにものまねを覚えさせます。

第二世代に一度戻し、わざわすれを利用してものまね以外の技をすべて忘れさせます。

再度第一世代に送り、手持ちの先頭にして野生のメタモンと戦闘に入ります。

第1ターンでものまねを使い、メタモンのへんしんを覚えます。

するとメタモンも「へんしんを覚えた色違いポケモン」に変身します。

第2ターン以降で覚えたへんしんを使い、ポケモンを交代せずにメタモンを捕獲します。

捕獲したメタモンを第二世代に転送すると、色違いのメタモンとして認識されます。

「へんしん」の個体値コピー仕様を利用した原理

この技の原理は、第一世代に存在する「へんしんの連鎖による個体値コピー」という仕様にあります。

第一世代では、へんしんを2回以上使ったポケモンを捕獲すると、最後に変身した相手ではなく、1つ前に変身したポケモンの個体値がコピーされます。

つまり、メタモンが色違いポケモンに変身した後、こちらがへんしんを使うことで連鎖が発生し、メタモンを捕獲した際に色違い個体値がメタモン自身に書き込まれるのです。

第二世代では「へんしん状態のポケモンにはへんしんできない」という制限があるため、この連鎖は第一世代でしか成立しません。

これが世代間通信を必要とする理由です。

必要なソフトと通信環境の準備リスト

このバグ技を実行するには、以下の環境が必要になります。

第二世代のソフト(金または銀)と第一世代のソフト(赤・緑・青・ピカチュウのいずれか)が各1本ずつ必要です。

ゲームボーイ版の場合は、ゲームボーイ本体2台と通信ケーブルが求められます。

VC版の場合は、ニンテンドー3DS本体が2台必要で、それぞれに金銀と赤緑青ピカチュウのいずれかがダウンロードされていることが条件です。

また、第二世代側ではタイムカプセルが利用可能な段階(フスベシティ到達後)まで進めておく必要があります。

第一世代側も、野生のメタモンと戦闘できる地点まで攻略を進めておきましょう。

任意コード実行(ACE)でできることと導入手順

任意コード実行(Arbitrary Code Execution、通称ACE)は、ゲーム内のバグを応用してプレイヤーが自由にプログラムを実行する最も高度なバグ技です。

改造ツールや外部デバイスを一切使わず、ゲーム内の操作だけであらゆるデータの書き換えが理論上可能になります。

バグ技研究の最終到達点とも呼ばれています。

任意コード実行とは何かをわかりやすく解説

ACEを一言で説明すると、ゲームのプログラムを「騙して」本来とは異なる処理を実行させることです。

ゲームのメモリには、プログラムのコードだけでなく、主人公の名前やポケモンのステータス、ボックスの名前といったプレイヤーが操作可能なデータも格納されています。

通常、ゲームはプログラムのコード部分だけを読んで処理を行います。

しかし、特定のバグを利用することで、ゲームが「プレイヤーが書き込んだデータ」をプログラムコードとして読み込んでしまう状態を作り出せます。

この仕組みを利用して、ボックス名やポケモンのステータスに特定のパターンのデータを仕込んでおけば、それが命令として実行されるわけです。

チートデバイスと同等のことが、ゲーム内操作だけで実現できるという点が最大の特徴です。

金銀で主流の「分類違いわざマシン」によるACEの仕組み

金銀でACEを実行する際に最も一般的に使われるのが「分類違いわざマシン」によるトリガーです。

ポケモン金銀では、道具がいくつかのポケット(どうぐ、ボール、わざマシンなど)に分類されて管理されています。

通常、わざマシンは「わざマシンポケット」に入っている状態で使用されます。

しかし、バグ操作によって「たいせつなものポケット」など本来の分類とは異なるポケットにわざマシンが配置された場合、使用時に通常のわざマシン処理ではなく、まったく別のメモリ領域のプログラムが呼び出されてしまいます。

この「別のメモリ領域」がプレイヤーの操作可能な範囲であれば、あらかじめ仕込んでおいたデータが命令として実行されます。

金銀では、たいせつなものポケットにわざマシン17を配置し、手持ちの2番目にアンノーン、3番目に特定条件のヌオーを配置した状態でわざマシン17を使用するという手順が広く知られています。

「バグモード図鑑」によるACEとの違い

ACEのもうひとつのトリガーとして「バグモード図鑑」があります。

ポケモン図鑑には表示モード(しんがたずかん等)の切り替え機能があり、この内部モード値を不正に変更すると、図鑑の処理がジャンプテーブルの範囲外を参照してしまい、不正なプログラムが実行されます。

分類違いわざマシンとの主な違いは、実行速度と安定性にあります。

バグモード図鑑は比較的素早く実行できる反面、図鑑の操作を誤ると予期しない動作を引き起こすリスクがあります。

一方、分類違いわざマシンはセットアップに時間がかかるものの、ワンタッチで安定的に実行できるメリットがあります。

クリスタル版では図鑑モードのジャンプ先が特に好条件であるため、バグモード図鑑が重用される傾向にあります。

ボックス名やメール文面にコードを書き込む方法

ACEで実行するプログラムは、ゲーム内のプレイヤーが編集可能なデータ領域に「書き込む」必要があります。

金銀で主に利用されるのは、ポケモンボックスの名前、最後に読んだメールの文面、手持ちポケモンのステータスの3つです。

たとえば、ボックス名は最大8文字(日本語版)まで入力でき、各文字は内部的に1バイトのデータとして格納されます。

ゲーム内の文字「あ」「い」「う」などはそれぞれ固有のバイト値を持っており、このバイト値がCPUの命令コードと一致するように文字を選んで名前をつけることで、ボックス名がそのままプログラムとして機能するわけです。

実際のセットアップでは、バグ研究コミュニティが公開している文字対応表やコード表を参照しながらボックス名を設定するのが一般的です。

ACEでセレビィ生成・ステータス改変はどこまで可能か

ACEを利用すれば、理論上はゲーム内のあらゆるデータを自由に書き換えることが可能です。

具体的にできることの範囲は極めて広く、セレビィを含む任意のポケモンの生成、個体値や努力値の自由な設定、覚える技の変更、色違いフラグの操作などが報告されています。

さらに高度な例としては、ゲーム内にバイナリエディタ(メモリ編集ツール)を実装し、任意のメモリアドレスを直接編集できる状態にした事例もあります。

実質的にゲームの全権限を掌握できるため、ACEは「バグ技の究極形」と評されています。

ただし、複雑なコードの記述にはアセンブリ言語やゲームボーイのハードウェア仕様に関する深い知識が求められ、誰でも気軽にできるものではありません。

ポケモン金銀バグ技のRTA・スピードランでの活用

ポケモン金銀のRTA(リアルタイムアタック)・スピードランにおいて、バグ技は記録短縮の鍵を握る重要な要素です。

使用可能なバグ技の範囲によって複数のカテゴリが存在し、それぞれに異なる戦略と魅力があります。

Any%カテゴリではバグ技でどこまで短縮できるのか

バグ技使用が全面的に許可される「Any%」カテゴリでは、任意コード実行(ACE)を活用することでクリアまでの時間を劇的に短縮できます。

ACEによってゲームのフラグを直接操作し、エンディングに必要な条件を即座に満たすことで、通常数時間かかるストーリーをわずか数分で完了させることが可能です。

実際に8分台での殿堂入り記録が報告されており、これはACEなしのカテゴリの記録と比較すると20倍以上の差があります。

Speedrun.comにはカテゴリ拡張として「Any% No ACE」(ACE禁止)や「Any% No Save Corruption」(セーブ破壊禁止)なども設けられており、バグ技の使用範囲を段階的に制限した競技も楽しまれています。

Any% Glitchlessの世界記録と主な戦略

バグ技を一切使用しない「Any% Glitchless」は、純粋なプレイスキルと戦略で競うカテゴリです。

Speedrun.comのリーダーボードによると、英語版での世界記録は約3時間12分50秒となっています。

このカテゴリでは、御三家の選択、野生ポケモンとのエンカウント管理、ジムリーダーやチャンピオン戦での最適な行動選択が記録を左右します。

一般的にはヒノアラシ(のちのバクフーン)を選択するルートが主流とされており、高い攻撃性能を活かした速攻戦略が基本となります。

乱数調整(マニピュレーション)の使用可否によっても「Manipless」というサブカテゴリが分かれており、2026年3月時点でも新しい記録が提出され続けています。

ACEを使った8分台クリアの概要

ACEを使用したAny%カテゴリでは、ゲーム開始直後から任意コード実行の準備に取りかかります。

序盤の限られた操作の中で、ACEに必要なバグ状態をセットアップし、特定の手順を踏んで任意コードを発動させます。

実行されるコードは、殿堂入りフラグの直接書き込みやエンディングへの強制ジャンプなど、ゲームクリアに必要な最小限の処理です。

このカテゴリの記録は人間の操作速度とセットアップの最適化に依存するため、わずかな手順の改良や新しいセットアップの発見によって記録が更新される余地が常に残されています。

テクニカルな魅力とエンターテインメント性を兼ね備えたカテゴリとして、スピードラン配信でも根強い人気を誇っています。

VC版金銀からポケモンバンク・HOMEへの転送と注意点

VC版ポケモン金銀の大きな魅力のひとつは、捕まえたポケモンを最新作に転送できる点にあります。

ポケムーバーとポケモンバンクを経由することで、金銀のポケモンをPokémon HOMEへ送ることが可能です。

ただし、2023年以降のサービス変更により、利用環境には制限が生じています。

ポケムーバーを使った転送の基本手順

VC版金銀からポケモンを転送する流れは、3DSの「ポケムーバー」と「ポケモンバンク」の2つのアプリケーションを使用します。

まず、VC版金銀でポケモンをボックスに預けた状態で、ポケムーバーを起動します。

転送元のボックスを選択すると、ボックス内のポケモンがまとめてポケモンバンクに送られます。

ポケモンバンクに転送されたポケモンは、さらにPokémon HOMEのNintendo Switch版と連携することで、対応する最新作へ移動させることができます。

なお、転送は一方通行であり、一度送ったポケモンを金銀に戻すことはできません。

また、VC版から転送されたポケモンの個体値は元のデータを反映せず、ランダムで再設定される仕様です。

バグ技で作成したポケモンは転送チェックを通るのか

ポケモンバンクおよびポケムーバーには不正なポケモンを弾くチェック機能が搭載されていますが、金銀のバグ技で作成されたポケモンのすべてがブロックされるわけではありません。

虫取り大会バグで作成した色違いポケモンや、袋叩きニューラ変化法で生成したセレビィなど、ゲーム内の正規処理を経由して作られた個体はチェックを通過した報告が多数あります。

一方、明らかに不正なステータスや存在しない技を持つバグポケモンは弾かれる可能性が高いと考えられます。

チェック基準は任天堂側で随時更新される可能性があるため、転送を試みる前に最新のコミュニティ情報を確認することをお勧めします。

eショップ終了後の今から転送ルートを確保する方法

2023年3月にニンテンドーeショップの新規ダウンロードおよびポケモンバンクの利用券販売が終了しました。

しかし、すでにダウンロード済みのポケモンバンクとポケムーバーは引き続き無料で利用可能です。

つまり、eショップ終了前にこれらのアプリケーションをダウンロードしていた3DSであれば、2026年現在も転送機能を使うことができます。

新たにダウンロードする手段がない以上、転送ルートの確保には「すでに環境が整った3DS」が必須になります。

中古市場でVC版金銀とポケムーバーがインストール済みの3DS本体を探すという選択肢もありますが、動作保証やアカウントの紐付けに関する問題があるため慎重な判断が求められます。

将来的にこの転送ルートが完全に閉じられる可能性も否定できないため、環境をお持ちの方は早めに転送を済ませておくのが賢明です。

ポケモン金銀バグ技に関するよくある質問

バグ技に初めて挑戦する方や、詳しく知りたい方からよく寄せられる疑問をまとめました。

実行前に確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

増殖バグに失敗するとデータは消えるのか

増殖バグの失敗による最悪のケースは、セーブデータの破損です。

ただし、一般的に「失敗」として起こりやすいのは「増殖が発動しない(通常のセーブとして処理される)」というパターンであり、この場合はデータに影響はありません。

危険なのは、レポートの書き込みが中途半端な状態で中断された場合です。

このケースではセーブデータの一部が不完全な状態で保存されるため、ボックス内のポケモンの名前がバグ化したり、最悪の場合はセーブデータ自体が読み込めなくなることがあります。

リスクをゼロにすることはできないため、メインデータでの実行は控えるのが最善の判断でしょう。

バグ技で作ったポケモンはオンライン対戦で使えるのか

バグ技で作成したポケモンのオンライン対戦での使用は、ゲームによって扱いが異なります。

金銀そのものにはオンライン対戦の機能がないため直接的な問題にはなりませんが、ポケモンバンクやPokémon HOMEを経由して最新作に転送した場合、その作品のオンライン対戦で使用できるかどうかが問題になります。

転送チェックを通過した個体であっても、大会やランクマッチには独自の参加条件が設定されていることが多く、VC産のポケモンが使用可能かどうかはルールごとに異なります。

また、不正に生成されたと判断されたポケモンの使用は利用規約違反に該当する可能性もあるため、対戦目的での使用には十分な注意が必要です。

金銀バグ技の研究は今も続いているのか

1999年の発売から25年以上が経過した現在も、ポケモン金銀のバグ技研究は活発に続いています。

2025年にはバグポケモン図鑑をまとめた解説コンテンツが新たに公開され、コミュニティの関心の高さがうかがえます。

ポケモンWikiやpokemonbug@ウィキといったコミュニティサイトでは、任意コード実行のセットアップ手順が定期的に更新・精緻化されています。

2026年2月にポケモンシリーズが30周年を迎えたこともあり、初代や金銀を振り返る動きの中でバグ技への注目度が再び高まっている状況です。

海外ではRedditのr/pokemonやr/pokemoncrystalで新しい発見やテクニックが共有され、日英のコミュニティ間で知見が交換される環境が整っています。

RTA・スピードランの分野でも記録更新への挑戦は続いており、ポケモン金銀のバグ技は「完全に解明された」とは言い切れない、今なお進化するテーマです。

まとめ:ポケモン金銀バグ技の全容と押さえるべきポイント

  • ポケモン金銀のバグ技は1999年の発売以降、現在も新しい発見や手法の改良が続いている
  • VC版(3DSバーチャルコンソール版)でも大半のバグ技が再現可能である
  • 増殖バグはポケモンと道具を同時に複製できる最も基本的かつ有名なバグ技である
  • 虫取り大会バグを使えば任意のポケモンを色違いにでき、本来覚えない技の習得にも応用できる
  • 袋叩きニューラ変化法はセレビィの内部コードとふくろだたきの内部コードの一致を利用した唯一のセレビィ生成バグである
  • 壁抜けバグはLv.0のバグポケモンを利用してフィールドの移動制限を無効化する手法である
  • 任意コード実行(ACE)はバグ技の最終到達点であり、理論上あらゆるデータの書き換えが可能である
  • RTA・スピードランではACEの活用により8分台でのゲームクリアが実現されている
  • バグ技で作成した一部のポケモンはポケモンバンクやPokémon HOMEへの転送チェックを通過する
  • すべてのバグ技にはデータ破損のリスクが伴い、VC版ではステートセーブによる復元も不可能なため実行は自己責任である
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