キングダムハーツ3が安い理由とは?評価が賛否両論の真相

2019年に発売された待望のナンバリング最新作『キングダムハーツ3』。

しかし、発売から時間が経った今、中古ショップなどで非常に安価で販売されているのを見かけたことはありませんか。

「あれだけ期待されたのに、なぜこんなに安いんだろう?」
「もしかして、つまらないゲームだったの?」

そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、キングダムハーツ3が安い理由を、実際のプレイヤーからの評価やレビューを基に徹底解説します。

ストーリーが「ひどい」と言われる原因から、「神ゲー」「面白い」と評される魅力的な側面、さらには購入を迷っている方へのガイドまで、あらゆる情報を網羅しています。

この記事を読めば、キングダムハーツ3の本当の評価と、あなたが今プレイすべきかどうかが明確になるでしょう。

目次

【結論】キングダムハーツ3が安いと言われる3つの大きな理由

キングダムハーツ3が発売後に大きく値崩れし、現在も安価で取引されているのには、明確な理由が存在します。

多くのプレイヤーが指摘する主な原因は、ストーリー、販売方法、そしてゲームシステムという3つの側面に集約されます。

理由①:シリーズ完結編への期待を裏切ったストーリー展開

最も大きな理由は、約13年待ち続けた「ダークシーカー編」の完結編として、ファンの高い期待に応えられなかったストーリー展開にあります。

多くの謎が解決されることが期待されていましたが、実際には終盤が駆け足で、ご都合主義と感じられる展開が目立ちました。

さらに、既存の伏線を回収しきらないまま新たな謎を提示したため、「完結編なのにスッキリしない」という消化不良感を抱いたプレイヤーが続出したのです。

このストーリーへの失望が、発売後の評価を大きく左右し、中古市場への放出につながる最大の要因となりました。

理由②:「DLCありき」の未完成商法と判断された

物語の重要な補完や、プレイヤーが本当に見たかったであろうシーンの多くが、後日販売された有料DLC「Re Mind」に含まれていたことも大きな批判を呼びました。

これにより、多くのプレイヤーが「フルプライスの本編は未完成品だった」という印象を抱きました。

レビューでは「落丁した本を買わされ、1年後に抜けたページを再びフルプライスで買わされるようなものだ」といった厳しい意見も見られ、この販売方法に対する不満が、作品全体の評価を下げる一因となったのです。

理由③:一部のバトルシステムや演出への賛否両論

バトルシステム自体は爽快で楽しいという声が多い一方で、一部の演出には賛否がはっきりと分かれました。

特に、遊園地のアトラクションを呼び出して攻撃する「アトラクションフロー」は、その派手な演出がシリアスな場面の雰囲気を壊してしまう、頻繁に発生してバトルのテンポを悪くするといった批判が多く見られます。

このように、ストーリー以外のゲームプレイ部分でも、一部の要素がプレイヤーのストレスにつながったことが、評価が割れる原因の一つと考えられます。

なぜ?キングダムハーツ3のストーリーが「ひどい」と言われる具体的な原因

キングダムハーツ3の評価を語る上で、ストーリーへの批判は避けて通れません。

長年シリーズを追いかけてきたファンほど、その展開に納得できない部分が多かったようです。

ここでは、具体的にどの部分が「ひどい」と評されたのかを掘り下げていきます。

終盤の「キーブレード墓場」の展開が雑すぎるとの批判

物語のクライマックスである「キーブレード墓場」での決戦は、批判が最も集中した部分です。

光の守護者たちが集結したにもかかわらず、唐突な展開で一度全滅し、その後すぐに復活するという流れは、あまりにも雑で緊張感に欠けると指摘されています。

また、真XIII機関との連戦は、キャラクターが次々と倒されていく様子が「ラーメン屋の割り箸のように使い捨てられている」と揶揄されるほど、個々のエピソードが希薄でした。

ダークシーカー編の集大成として、もっと丁寧な描写を期待していたファンにとって、この展開は大きな失望となりました。

仲間たちの復活劇がご都合主義に感じられる

過去作で悲劇的な結末を迎えたアクアやロクサス、シオンといった人気キャラクターたちの復活は、多くのファンが待ち望んだ感動的な瞬間でした。

しかし、その復活に至るまでの過程があまりにも唐突で、説明不足であったため「ご都合主義だ」という批判も少なくありません。

特に、長年闇の世界に囚われていたアクアや、ノーバディとして存在が複雑化していたロクサスたちの救出劇が、比較的あっさりと描かれたことに、物語としての深みを感じられなかったプレイヤーも多かったようです。

伏線が未回収のまま、新たな謎(ヴェルサス/ヨゾラ)が提示された

本作は「ダークシーカー編の完結」と銘打たれていたにもかかわらず、過去シリーズから引き継がれた伏線(例えば「黒い箱」の正体など)の多くが未回収のまま終わりました。

それどころか、エンディングやDLCでは「ヨゾラ」という謎の新キャラクターを大々的に登場させ、次回作への新たな謎を提示しています。

完結を期待していたファンにとっては、物語が綺麗に終わらなかったことへの不満と、続編のために物語が引き延ばされたという印象を与えてしまいました。

「アナ雪」など一部ワールドでソラが傍観者になっている

ディズニーワールドの再現度は非常に高い評価を得ていますが、一部のワールドではソラたちの存在意義が薄いという問題がありました。

特に批判が多かったのが『アナと雪の女王』のワールド「アレンデール」です。

ここでは、原作映画のストーリーをなぞるだけで、ソラが物語にほとんど介入しません。

プレイヤーはただ雪山を歩かされるだけで、「ソラがいる意味がない」「ただの傍観者になっている」といった不満の声が上がりました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』のワールドでも同様の指摘が見られ、物語への没入感を削ぐ要因となりました。

唐突なソシャゲ要素の介入に古参ファンが置いてきぼりに

物語の重要なシーンで、スマートフォン向けアプリ『キングダム ハーツ ユニオン クロス』のキャラクターや要素が唐突に登場したことも、多くのプレイヤーを困惑させました。

特に、クライマックスバトルで現れる「エフェメラ」というキャラクターは、アプリ版をプレイしていないユーザーにとっては「誰?」という状態で、完全に置いてきぼりにされた感覚を味わうことになります。

家庭用ゲーム機でシリーズを追いかけてきたファンにとって、このようなソシャゲとの連携は、物語への理解を妨げる不要な要素だと受け取られました。

ストーリー以外の不満点|イライラする・残念と言われるポイント

キングダムハーツ3への不満は、ストーリーだけに留まりません。

ゲームプレイ中のシステムや、シリーズの伝統ともいえる要素の欠如など、細かい部分にもプレイヤーが「イライラする」「残念だ」と感じるポイントが散見されました。

雰囲気を壊す?賛否が分かれる「アトラクションフロー」

バトル中に発動できる派手な必殺技「アトラクションフロー」は、本作の評価を大きく分けたシステムの一つです。

コーヒーカップやジェットコースターといったアトラクションが出現し敵を一掃する爽快感がある一方で、多くの批判も受けました。

「シリアスなボス戦で突然陽気な音楽が流れ、雰囲気が台無しになる」「演出が長くてテンポが悪い」「誤操作で発動してしまいイライラする」といった声が多く、なぜソラがこの力を使えるのかという作中での説明が一切ないことも、違和感を強める要因となっています。

FFヴェルサス13の私物化?「ヨゾラ」の存在が炎上した背景

有料DLC「Re Mind」に登場する裏ボス「ヨゾラ」は、その存在自体が大きな物議を醸しました。

彼の容姿や設定が、ディレクターの野村哲也氏が過去に手掛け、開発中止となった幻の作品『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』の主人公に酷似していたためです。

これが「キングダムハーツという作品を使って、未練のあるヴェルサスをやり直そうとしているのではないか」「作品の私物化だ」という批判につながり、一部で炎上状態となりました。

ダークシーカー編の完結とは全く関係のない要素が、物語の最後に大きくフィーチャーされたことに拒否反応を示したファンは少なくありませんでした。

本編の補完が有料DLC「Re Mind」だったことへの不満

前述の通り、本編で描かれなかったキャラクターの心情や物語の裏側といった重要な部分が、約1年後に発売された有料DLCで補完されるという販売形式は、強い反発を招きました。

多くのプレイヤーは、これらの内容は本来であれば本編に収録されているべきだと感じており、完全版をプレイするためには追加料金が必要であるという商法に不満を抱きました。

この「DLCありき」の姿勢が、作品そのものの信頼性を損なう結果につながったと言えるでしょう。

歴代のFFキャラクターがほとんど登場しないことへの落胆

キングダムハーツシリーズは「ディズニーとファイナルファンタジーのコラボレーション」という側面も大きな魅力の一つでした。

しかし、本作の本編ではレオン(スコール)やクラウドといったお馴染みのFFキャラクターが一切登場しません。

物語の拠点だったトワイライトタウンのマップが縮小されたことと相まって、「過去作の魅力だった要素が削られている」と落胆する声が多く上がりました。

長年のファンにとって、この変更はシリーズのアイデンティティが失われたように感じられたのかもしれません。

本当にただの駄作?KH3が「神ゲー」「面白い」と評価される魅力

ここまで多くの批判点を紹介してきましたが、キングダムハーツ3は決して駄作の一言で片付けられるゲームではありません。

手放しで絶賛できない部分がある一方で、「神ゲー」と評価する声も確かに存在し、多くのプレイヤーを魅了した素晴らしい点も数多くあります。

シリーズ最高峰のグラフィックで描かれるディズニーワールドの作り込みは圧巻

PS4の性能を最大限に活かして描かれたディズニーワールドの美しさと再現度は、満場一致で高く評価されています。

『塔の上のラプンツェル』の森の光の表現、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の広大な海とリアルな街並みなど、その作り込みは「まるで映画の中に入り込んだよう」「VRで歩き回りたい」と言われるほどのクオリティです。

この圧倒的なグラフィックでディズニーの世界を冒険できるだけでも、プレイする価値があると感じるプレイヤーは少なくありません。

爽快感抜群のアクションと多彩なキーブレード変形

バトルアクションはシリーズの集大成とも言える完成度で、簡単操作で派手な技が繰り出せる爽快感は健在です。

特に今作の目玉である「キーブレード変形」は非常に好評でした。

1本のキーブレードがハンマーやドリル、二丁拳銃、ヨーヨーなど多彩な武器に変化し、戦闘スタイルがガラッと変わるシステムは、プレイヤーを飽きさせません。

様々なキーブレードを切り替えながら戦う楽しさは、本作ならではの大きな魅力です。

ファンは感涙必須!アクアやロクサスなど過去作キャラクターたちの結末

ストーリー展開への批判は多いものの、長年にわたり救いを求めていた過去作のキャラクターたちがようやく報われる瞬間は、多くのファンの涙を誘いました。

特に、闇の世界からアクアが帰還するシーンや、ロクサスとシオンが仲間たちと再会を果たす場面は、シリーズを追い続けてきたファンにとって最高のカタルシスとなるでしょう。

個々のシーンだけを見れば、シリーズ屈指の名場面が数多く存在することも事実です。

トイ・ストーリーやベイマックスなど、ワールド単体の評価は非常に高い

全体のストーリーとは別に、各ディズニーワールド単体の物語やギミックに目を向けると、非常に評価が高いワールドも存在します。

『トイ・ストーリー』のワールドでは、ロードを挟まずに3階建ての広大なオモチャ屋を探索でき、様々なロボットに乗り込んで戦うギミックが絶賛されました。

また、『ベイマックス』のワールドは映画の後日談を描くオリジナルストーリーとなっており、近代的な都市「サンフランソウキョウ」を飛び回る体験は格別です。

【購入ガイド】結局キングダムハーツ3はどんな人におすすめ?

ここまでキングダムハーツ3の賛否両論な点を解説してきましたが、それを踏まえて「結局、自分は買うべきなのだろうか?」と迷っている方もいるでしょう。

ここでは、購入を判断するための具体的なガイドを提供します。

KH3の購入をおすすめできる人・できない人の特徴

キングダムハーツ3を楽しめるかどうかは、何をゲームに求めるかによって大きく変わります。

以下の表を参考に、ご自身がどちらに当てはまるかチェックしてみてください。

おすすめできる人おすすめできない人
シリーズ最高峰のグラフィックでディズニーの世界を冒険したい人緻密で矛盾のないストーリーを最も重視する人
爽快感のあるアクションゲームが好きな人「DLCありき」の販売方法に強い抵抗がある人
過去作のキャラクターたちの結末を自分の目で見届けたい人完結編として、すべての謎がスッキリ解決することを期待する人
ワールドごとのギミックやミニゲームを楽しめる人FFキャラクターとの共演を強く楽しみにしている人

今から買うならDLC「Re Mind」セット版は必須?

結論から言うと、物語をより深く理解したいのであれば、有料DLC「Re Mind」は必須と言えます。

本編だけでは説明不足だった部分が補完され、キャラクターの心情が丁寧に描かれるため、プレイ後の満足度が大きく変わります。

また、高難易度のリミットカットボスやシークレットボスといった、やり込み要素もDLCで追加されます。

現在では本編とDLCがセットになったバージョンも販売されているため、これから購入するならセット版を選ぶのが最もおすすめです。

Switch版は要注意!購入前に知るべきクラウドバージョンの仕様とは

キングダムハーツ3はNintendo Switchでもプレイ可能ですが、注意が必要です。

Switch版はゲームデータを本体にダウンロードするのではなく、サーバー上で動いているゲームをインターネット経由でプレイする「クラウドバージョン」となっています。

そのため、プレイ中は常に安定したインターネット接続環境が必須です。

通信が不安定になると、ゲームの動作がカクついたり、最悪の場合はプレイが中断されたりするリスクがあります。

購入前には必ず無料の体験版をダウンロードし、ご自身の通信環境で快適にプレイできるかを必ず確認してください。

シリーズ未経験でも楽しめる?プレイする順番も解説

キングダムハーツ3は、過去の全作品のストーリーが密接に絡み合っているため、シリーズ未経験の方がいきなりプレイするのは極めて困難です。

物語を全く理解できず、楽しめない可能性が非常に高いでしょう。

もしシリーズに興味を持ったのであれば、まずは過去作がセットになったコレクション版から始めることを強くおすすめします。

以下の順番でプレイすることで、キングダムハーツ3の物語を最大限に楽しむことができます。

  1. キングダム ハーツ – HD 1.5+2.5 リミックス – (6作品を収録)
  2. キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ (3作品を収録)
  3. キングダム ハーツIII

まとめ:キングダムハーツ3が安い理由と評価の真相

  • キングダムハーツ3が安い最大の理由は、完結編として期待外れのストーリー展開だったこと
  • 物語の補完を有料DLCとした「DLCありき」の販売方法も大きな批判を招いた
  • 「アトラクションフロー」など一部のバトルシステムや演出には賛否両論がある
  • 終盤の「キーブレード墓場」の展開は、雑でご都合主義だと特に批判されている
  • 伏線を未回収のまま、「ヨゾラ」など次回作への新たな謎を提示した点も不満点である
  • 一方で、グラフィックで再現されたディズニーワールドの作り込みは非常に高く評価されている
  • キーブレード変形など、爽快感のあるアクションバトルは本作の大きな魅力である
  • 批判はあるものの、過去作キャラクターの救済など感動的なシーンも多く存在する
  • 物語を完全に楽しむには有料DLC「Re Mind」の購入が推奨される
  • シリーズ未経験者は、過去作のコレクション版からプレイすることが強く推奨される
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