Inscryptionのエンディング分岐を徹底解説【全種類まとめ】

Inscryptionをクリアした後、多くのプレイヤーが「エンディングに分岐はあるのか」「選択肢によってラストが変わるのか」という疑問を抱きます。

Act 2でスクライブを交代させる場面や、Act 3での行動が最後の展開に影響するのではないかと期待するのは自然なことでしょう。

この記事では、Inscryptionのエンディングの種類や構造、プレイヤーの選択がもたらす変化の有無、さらにはARGを通じた隠し要素まで、あらゆる角度から解説していきます。

ラストの内容を正しく理解することで、この作品が持つ深いストーリーの全貌が見えてくるはずです。

なお、記事の性質上、ストーリー全編にわたる重大なネタバレを含みます。

未クリアの方はご注意ください。

目次

Inscryptionにマルチエンディングは存在するのか

Inscryptionにマルチエンディングは存在しません。

プレイヤーがどのような選択をしても、ゲームは同一の結末に到達します。

Act 2の終盤ではスクライブの交代先を選ぶ場面がありますが、この選択はAct 3における一部の会話テキストに影響を与えるだけです。

エンディングの映像やストーリーの結末そのものが変わることはありません。

マルチエンディングを採用したゲームとしてよく比較されるUndertaleやドキドキ文芸部とは異なり、Inscryptionは一本道のストーリー構造を採用しています。

開発者であるDaniel Mullinsが意図したのは、プレイヤー全員が同じ衝撃的な結末を体験することだったと考えられます。

ただし、ゲーム本編とは別に、ARGと呼ばれるゲーム外の謎解き活動を通じて発見された隠し映像が1つ存在します。

これを含めると、広い意味でのエンディング映像は2種類あるといえます。

しかし、ゲーム内の選択によって到達先が変わるいわゆるエンディング分岐とは性質が異なる点に注意が必要です。

Inscryptionのエンディングは全部で何種類あるのか

Inscryptionのエンディングは、通常エンディングとARG隠しエンディングの2種類です。

通常エンディングはゲームを最後までプレイすれば必ず見ることができます。

一方のARG隠しエンディングは、ゲーム内の暗号を解読するコミュニティの協力によって発見されたYouTube上の限定動画です。

通常のプレイでは到達できず、ゲーム内にその映像が収録されているわけでもありません。

エンディングの種類 到達方法 分岐条件
通常エンディング ゲームを最後までクリアする なし(全プレイヤー共通)
ARG隠しエンディング ゲーム外の暗号解読で発見されたYouTube動画 ゲーム内選択とは無関係

以上の通り、プレイヤーの判断によってラストの内容が切り替わるような仕組みは実装されていません。

2種類のエンディングは、いずれもプレイヤーの行動選択によって到達先が変わるものではなく、「分岐」というよりは「本編」と「補足映像」という関係性で捉えるのが適切です。

通常エンディングの詳細な流れ

フィナーレ突入までの経緯

Act 3の終盤でP03がInscryptionをインターネット上にアップロードしようとする場面が訪れます。

これは作中で「The Great Transcendence(大いなる超越)」と呼ばれる計画で、P03がOLD_DATAの力を拡散させる狙いがあります。

アップロード直前にLeshyが復活してP03を排除しますが、同時にGrimoraがゲームデータ全体の削除を開始します。

P03がLukeのPC全体へのファイルアクセス権限を取得していたため、Grimoraはその権限を利用してフロッピーディスク上のすべてのデータを消去しようと試みます。

ここからフィナーレに突入し、ゲーム世界が消滅に向かう中で各スクライブとの最後の対戦が始まります。

Grimoraとの最終戦

最初に訪れるのはGrimoraの墓所です。

プレイヤーはボーンコストのカードを使い、盤面を移動しながらGrimoraと戦います。

デッキはGravedigger3枚とFrank & Stein2枚で構成されており、カード選択イベントではBonehound、Banshee、Revenantの中から選ぶ機会もあります。

ボス戦の直前、Grimoraは大掛かりな演出を用意しますが、削除プロセスによって舞台装置が消え、戦闘は開始前に中断されます。

対戦が続けられなくなった後、GrimoraとプレイヤーはT握手を交わし、Grimoraは静かに消滅します。

Leshyとの最終戦

次に場面はLeshyの山小屋に移ります。

ゲームシステムはAct 1と同じ仕様で、プレイヤーはAct 1で使用していたデッキを使って戦います。

ただし、トーキングカード(喋るカード)はデッキから除外されています。

対戦中、天秤が削除されて勝敗の判定が消滅します。

Leshyは「スコアをつける必要はない」と語り、それでもカードを出し合うやり取りが続きます。

やがてベルやカード自体も次々と消えていき、最後には何もなくなった状態でLeshyと握手を交わします。

多くのプレイヤーがこのシーンに強い感動を覚えたと語っており、Inscryptionのフィナーレを象徴する場面として広く知られています。

Magnificusとの最終戦

最後に登場するのはMagnificusです。

プレイヤーはMoxコストのカードを使い、HP400制のバトルに臨みます。

このバトルではデュエルディスクが登場する派手な演出が用意されており、Act全体を通じても屈指のインパクトを持つ戦闘です。

なお、デュエルディスクを使った戦闘はMagnificus戦の固定イベントであり、他のスクライブで発生させることはできません。

戦闘が進むにつれてフィールドが削除されていきますが、Magnificusは消滅に激しく抵抗します。

最終的にプレイヤーに向かって這い寄ろうとするものの、握手には至らず消え去ります。

Grimoraとの穏やかな別れ、Leshyとの感慨深い対局とは対照的に、Magnificusの抵抗は無念さを強く印象づけるシーンです。

OLD_DATAの発見とルーク・カーダーの最期

すべてのスクライブが消滅した後、プレイヤーはAct 2のキャラクターの姿で白い空間を歩きます。

途中で木彫り師(Woodcarver)が現れ、OLD_DATAへのアクセスを止めるよう警告しますが、木彫り師自身も削除されてしまいます。

先に進むとOLD_DATAを発見し、展開するとモザイク処理された画像ファイルが大量に表示されます。

画面はLuke Carderの実写映像に切り替わり、ディスクをハンマーで破壊しようとするLukeの姿が映し出されます。

Lukeは記者のHermanに電話でGameFunaの不正を告発しようとしますが、ドアのノック音で中断されます。

扉を開けた先にはGameFunaの社員Amandaが立っており、LukeはAmandaに射殺されます。

Amandaはフロッピーディスクを回収してその場を去り、エンドクレジットが流れます。

これがInscryptionの通常エンディングのすべてです。

ARGを通じた隠しエンディングの内容

ARGとは「Alternate Reality Game(代替現実ゲーム)」の略で、ゲームの内外をまたぐ謎解きイベントを指します。

Inscryptionでは発売直後からプレイヤーコミュニティがゲーム内に散りばめられた暗号の解読に取り組みました。

解読に必要な情報の一部は、Act 2で骨の王(Bone Lord)と遭遇したり、Act 3で隠しボスの菌類学者(Mycologist)を倒したりすることで入手できます。

これらの情報をDiscordコミュニティが協力して解析した結果、YouTubeに非公開で投稿されていた映像へのリンクが判明しました。

隠しエンディングの映像では、Leshyに阻止されたはずのP03のアップロードが実は成功しており、Inscryptionの再アップロードが進行する様子が描かれています。

つまり、通常エンディングではP03の計画が頓挫したように見えますが、裏では目的が達成されていた可能性が示唆されているのです。

この映像はゲーム内の操作だけでは到達できず、ゲーム外の暗号解読という集団的な活動を通じて初めて発見されるものです。

「マルチエンディング」や「エンディング分岐」とは異なる形式であり、あくまで物語の補足的な位置づけとなっています。

コンソール版限定のARGについて

2022年にPS4、PS5、Nintendo Switch版が発売された際、PC版のARGとは別にコンソール専用の新たな秘密が仕込まれました。

この秘密は数か月間にわたって未発見の状態が続き、2023年にコミュニティの協力によってようやく解明されています。

コンソール版のARGはPC版ARGの延長線上にある内容で、GameFunaやOLD_DATAに関する追加情報が含まれていました。

ただし、こちらもゲーム内のエンディング分岐には該当しません。

家庭用ゲーム機でInscryptionを遊ぶプレイヤーの間では、この仕掛けが話題となり、プラットフォームを超えた謎解き体験として評価されています。

プレイヤーの選択で変化する要素一覧

エンディングそのものは変わりませんが、プレイ中の行動によって細かな差分が生まれる要素がいくつか存在します。

それぞれを整理して紹介します。

Act 2のスクライブ交代選択

Act 2の最後にプレイヤーは4人のスクライブのうち1人を選んで交代させます。

この選択によって、Act 3やフィナーレで一部のNPCが発する台詞の内容が変わります。

ゲームプレイ上の差異はなく、エンディングの結末にも一切影響しません。

Act 3のGoobertイベント

Act 3でGoobertという隠しキャラクターを発見し、会話をすべて消化すると、フィナーレのMagnificusパートで通路にGoobertの絵画が表示されます。

この絵画表示がプレイヤーの行動によって変化する唯一の視覚的な差分です。

ただし、Goobert自身は絵から消えた状態で描かれており、物悲しい演出となっています。

Act 2の菌類学者イベント

Act 2で4種類すべての合体カードを作成すると鍵が手に入り、Act 3で隠しボスの菌類学者と戦えるようになります。

菌類学者の撃破は実績「おぞましいアンコール」の解除条件であり、さらにARGの暗号解読にも関連する情報を含んでいます。

Act 2の骨の王イベント

Act 2の戦闘中に「壊れたオボル貨」を使うことで骨の王に遭遇できます。

骨の王から得られる情報はARGの解読に必要な手がかりの一つで、ストーリーの深層を理解する上で重要な要素です。

クレジットの表記差分

メニュー画面から閲覧できるクレジットにはプレイヤーの欄に「あなた!」という表記がありますが、エンディング後に流れるクレジットではこの表記が消えています。

ゲーム内でLuke Carderが殺害されたことを受けた演出的な変化であり、メタフィクションとしての巧みさを感じさせる仕掛けです。

エンディングに対する評価の傾向

高く評価されているポイント

Inscryptionのフィナーレは、多くのプレイヤーから感動的だという声が寄せられています。

各スクライブとの最後の対戦で世界が少しずつ消えていく演出は、「静かな喪失感」として広く称賛されています。

とりわけLeshyとの最終戦で天秤が消え、勝ち負けのない純粋なカードゲームに変わっていく流れは、ゲーム体験として唯一無二だという声が目立ちます。

Metacriticでは85点のメタスコアを記録しており、批評家からも高い評価を獲得しています。

賛否が分かれるポイント

一方で、エンディングに対して不満を感じるプレイヤーも一定数存在します。

最も多い指摘は、GrimoraとMagnificusのフルキャンペーンが体験できないことへの物足りなさです。

Act 1はLeshy、Act 3はP03が支配するパートですが、残り2人のスクライブの世界を深く体験する機会がなく、フィナーレで中断されてしまう構造に「ゲームの後半を奪われた気分だ」と感じるユーザーもいます。

また、GameFunaによるKaycee HobbesやLuke Carderの死に対して作中で何の決着もつかない点について、「物語が未解決のまま終わる」という不満も見受けられます。

さらに、ストーリーの全貌を把握するにはARGの解読結果や前作のThe Hex、Pony Islandの知識が必要になるため、ゲーム単体では理解しきれない構造を欠点と捉える意見もあります。

ただし、Redditのコミュニティではエンディングに対する否定的な投稿の賛同率は低い傾向にあり、全体としては肯定的な評価が圧倒的に多いのが実情です。

エンディングに関わるストーリーの背景設定

OLD_DATAとカーネフェルコード

OLD_DATAはInscryptionのストーリーにおける最も重要な存在で、作中では「悪そのものをコード化したもの」として描かれています。

設定上、第二次世界大戦時にヒトラーの遺体から発見されたカーネフェルカードに由来する暗号で、これを電子化したものがOLD_DATAとされています。

ゲーム内ではモザイク処理された不気味な画像として表現されており、直接的な姿は一切描かれません。

この曖昧さがプレイヤーの想像力を刺激し、考察コミュニティの活発な議論を生み出しています。

GameFunaとCIAの関与

GameFunaはInscryptionの開発を請け負った架空のゲーム会社です。

作中の情報を総合すると、GameFunaはCIAの関連組織から依頼を受けてOLD_DATAをゲーム内に隠蔽する役割を担っていたとされています。

元開発者のKaycee HobbesがOLD_DATAの危険性に気づいて内部告発しようとした際、不審な死を遂げています。

同様に、ディスクを発見してGameFunaの不正を暴こうとしたLuke Carderも最終的に殺害されており、GameFunaの隠蔽工作は一貫して描かれています。

Daniel Mullins作品の世界観のつながり

Inscryptionは、同じ開発者によるPony Island(2016年)、The Hex(2018年)と世界観を共有しています。

特に重要なのがThe Hexに登場するSadoというキャラクターです。

Sadoはゲーム間を自由に移動し、現実世界にまで干渉できる存在として描かれています。

Inscryptionのエンディングでは、AmandaがLukeを射殺する瞬間にAmandaの顔が一瞬Sadoの白い顔に差し替わるフレームが挿入されています。

この演出は、Amandaの背後にSadoの存在があることを暗示しており、3作品を通じたメタフィクション的な物語の連続性を示唆しています。

開発者の次回作とストーリーの今後

Daniel Mullinsの次回作であるPony Island 2: Panda Circusが2023年末に発表されています。

2026年2月には新たなスクリーンショットが公開されており、2026年内のリリースが見込まれています。

Pony Island 2はPony Islandの直接的な続編ですが、Daniel Mullins作品が共有する世界観を考えると、Inscryptionで未解決のまま残された謎に何らかの答えが示される可能性があります。

具体的には、OLD_DATAの最終的な行方、P03のアップロードが成功した後の世界、Sadoの真の目的などが考察コミュニティで注目されている未解決テーマです。

新作のリリースによって、Inscryptionのエンディングに新たな解釈が生まれる可能性は十分にあり、今後の続報に注目が集まっています。

Inscryptionとエンディング分岐がある類似作品の比較

Inscryptionのようなメタフィクション的な驚きを持つゲームや、デッキ構築型ローグライクの中には、エンディング分岐を採用している作品も存在します。

購入前の参考として、エンディング構造の違いを整理します。

作品名 エンディング分岐 特徴
Inscryption なし(通常1種+ARG映像1種) 一本道ストーリー+ゲーム外ARGで補完
Undertale あり(3種以上) プレイヤーの行動が結末を大きく左右
ドキドキ文芸部 あり(通常+隠し) メタフィクション構造が共通
Slay the Spire なし 純粋なローグライク、ストーリー要素は薄い
The Hex(同開発者前作) あり(真エンディング) 特定条件で隠しエンディングに到達可能

マルチエンディングの有無がゲームの優劣を決めるわけではありません。

Inscryptionは一本道だからこそ、すべてのプレイヤーが同じ衝撃と喪失感を共有できる構造になっています。

エンディング分岐を楽しみたい場合はUndertaleやThe Hexが、デッキ構築のリプレイ性を重視する場合はSlay the Spireが適しているでしょう。

まとめ:Inscryptionのエンディング分岐に関する完全ガイド

  • Inscryptionにマルチエンディングは存在せず、プレイヤーの選択に関係なくラストは同一の結末に到達する
  • エンディングの種類は通常エンディングとARG隠しエンディングの2つで、いずれもゲーム内の分岐によるものではない
  • Act 2のスクライブ交代選択はAct 3の一部台詞に影響するのみで、最後の展開には一切関わらない
  • フィナーレではGrimora、Leshy、Magnificusと順番に最後のカードゲームを行い、ゲーム世界が段階的に消滅する
  • OLD_DATAの発見後、Luke Carderが射殺される実写映像に切り替わりエンドクレジットが流れる
  • ARG隠しエンディングはコミュニティの暗号解読で発見されたYouTube動画で、P03のアップロード成功を示唆する内容である
  • プレイ中の行動で変化するのはNPCの台詞差分、Goobertの絵画表示、クレジットの表記差分など細部に限られる
  • ストーリーの全貌理解にはARGの解読結果や前作The Hex、Pony Islandの知識が役立つ
  • エンディングに対する評価は全体として極めて高いが、未解決要素の多さやフルキャンペーンの不在に不満を持つ層も存在する
  • 次回作Pony Island 2: Panda Circusが2026年内にリリース予定で、Inscryptionの未解決の謎に新たな展開が加わる可能性がある
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次