『Garten of Banban(ガーテンオブバンバン)』シリーズにおいて、ひときわ異彩を放つキャラクター「シリンジョン(Syringeon)」。
赤い体に4本の腕を持ち、注射器やメスを装備したその姿は、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを与えます。
「チャプター7では味方だったのに、なぜ攻撃してきたの?」
「最新作のチャプター8で死亡したというのは本当?」
「彼が執拗に手術を行おうとする本当の目的は何?」
このように、彼の謎めいた行動や結末について詳しく知りたいという方は多いのではないでしょうか。
シリンジョンは単なるモンスターではなく、物語の核心に迫る重要な「医師」としての役割を担っています。
この記事では、シリンジョンの正体や隠された目的、そして衝撃的なストーリーの結末までを徹底的に解説します。
彼が「怪物」と呼ばれる理由や、バンバンたちとの複雑な関係性を知ることで、作品の世界観をより深く楽しめるようになるでしょう。
Garten of Banban「シリンジョン(Syringeon)」とは何者か?
シリンジョンとは、人気ホラーゲーム『Garten of Banban』シリーズに登場する、高度な知能と外科手術の技術を持つ主要なマスコットキャラクターの一体です。
彼は自らを「医師」と定義し、施設内の深層部で独自の研究と管理を行っています。
一見すると恐ろしい外見をしていますが、話が通じる知性的な一面も持ち合わせており、物語においてプレイヤーと深く関わることになります。
プロフィール解説:注射器とハサミを持つ赤い怪物
シリンジョンの外見における最大の特徴は、鮮やかな赤い体色と、体から伸びる4本の腕です。
それぞれの腕の先には、通常の手指ではなく、注射器、ハサミ、メスといった鋭利で物騒な医療器具が直接取り付けられています。
顔にはまん丸な目があり、口は埴輪のように大きく開いたままで固定されており、感情が読み取りにくい不気味さを漂わせています。
頭部の形状はシュモクザメに似ており、どこか海洋生物を思わせるデザインも特徴的です。
彼は施設内で「外科医」として活動できる専用の手術室を拠点としており、そこで日々何らかの研究や実験を行っています。
名前の由来とモチーフ:「Syringe(注射器)」+「Surgeon(外科医)」
「シリンジョン(Syringeon)」という独特な名前は、彼の特徴を表す2つの英単語を組み合わせた造語です。
具体的には、「Syringe(シリンジ=注射器)」と「Surgeon(サージョン=外科医)」が由来となっています。
この名前が示す通り、注射器を体の一部として持ち、外科手術を行う医師というキャラクター性が名前そのものに表現されています。
また、医療行為を行う存在でありながら、同時に恐ろしい怪物でもあるという二面性が、このネーミングにも込められていると言えるでしょう。
担当声優(CV):日本語版は後藤光祐氏が熱演
シリンジョンの声は、威圧的でありながらどこか知性を感じさせる低音が特徴です。
各言語版の担当声優(CV)は以下の通りです。
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原語版(英語):Ray O’Hare
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日本語吹き替え版:後藤光祐
特に日本語版では、チャプター8から本格的なフルボイスによる吹き替えが実装されました。
後藤光祐氏の演技により、彼の尊大な態度や、急に激昂する情緒不安定な様子が見事に表現されています。
「医者の言うことを聞かんか!」といった迫力ある怒号は、日本のプレイヤーに強烈なインパクトを与えました。
シリンジョンの性格と能力|医者か独裁者か
シリンジョンは単に暴れ回るだけの怪物とは異なり、明確な自我と社会性を持っています。
しかし、その性格は極めて歪んでおり、彼が支配する領域では独裁者のように振る舞います。
ここでは、彼の性格的な特徴と、身体的な能力について詳しく解説します。
性格:ナルシストで短気な「シティンジョン」の市長
シリンジョンは地下深くに「シティンジョン(Cityngeon)」という自らの名を冠した街を作り上げ、そこで市長として君臨しています。
この街には、「理由なく逮捕されても従うこと」「銅像の前を通る時はお辞儀をすること」「市長(シリンジョン)は絶対的な存在であること」といった理不尽なルールが敷かれています。
彼は自身の能力に絶対の自信を持つナルシストであり、自分たちが支配する、自分たちにとって都合の良い社会を築こうとしていました。
一方で、自分の思い通りに事が進まないとすぐに癇癪を起こす、極めて短気で精神的に未熟な一面も持ち合わせています。
能力:4本の腕と医療器具を駆使したマルチタスク戦闘
シリンジョンの身体能力は非常に高く、特に4本の腕を駆使した多角的な動作が得意です。
それぞれの腕にあるハサミやメスは、戦闘においては高い殺傷能力を持つ武器となります。
また、これらを器用に使いこなすことで、複数の作業を同時に行う「マルチタスク」能力にも長けています。
単純な腕力では他の巨大モンスターに劣る場合もありますが、道具を使う技術と知能の高さにおいては、施設内のマスコットたちの中でもトップクラスと言えるでしょう。
さらに彼は発明家としての一面も持っており、ドローンを操作するリモコンや王笏(セプター)の機能拡張など、高度な技術力を有しています。
マッドドクターとしての思想:役に立たない者は「再利用」する
シリンジョンは、「役に立たないと判断した実験体や部下は容赦なく処分する」という冷酷な思想を持っています。
彼はこれを「再利用(リサイクル)」と呼んでおり、失敗作をジバニウムの原料に戻したり、別の生物に作り変えたりすることを躊躇しません。
チャプター7では、手際の悪いアシスタントを文字通り切り捨てるシーンがあり、彼にとって他者は「利用価値があるかどうか」だけで判断される道具に過ぎないことが描写されています。
この徹底した合理主義と冷酷さが、彼を狂気のマッドドクターたらしめているのです。
シリンジョンの目的は何?なぜ手術に執着するのか
シリンジョンが執拗に手術や実験を繰り返す背景には、明確な目的が存在します。
彼が目指していたものとは一体何だったのか、その行動原理を深掘りします。
真の目的:ジバニウムの研究と「完璧なケース」の創造
シリンジョンの最大の関心事は、謎の物質「ジバニウム」の研究と、それを用いた生命体の創造や改良です。
彼はプレイヤーや他のキャラクターを、研究のための「サンプル」や「パーツ」として見なしています。
彼が手術を行おうとするのは、対象からジバニウムを抽出したり、自身の理想とする「完璧なケース(実験体)」を作り出すためです。
彼にとっての治療とは、相手を健康にすることではなく、自分の研究目的に沿った形に作り変えることを意味しています。
バンバン(ウスマン)への歪んだ執着と実験体扱い
シリンジョンは、主人公格であるバンバンに対して異常な執着を見せていました。
彼はバンバンのことを、遺伝子元となった人物である「ウスマン(博士)」の名前で呼ぶことがあります。
しかし、それは敬意からではなく、バンバンを「ウスマン博士の代わりになり得る実験体」として見ていたためです。
彼はバンバンを自身の最高傑作あるいは重要なパーツとして認識しており、その完成(最終段階)を見届けることを強く望んでいました。
この歪んだ認識が、後の悲劇的な結末を招くことになります。
ダダドゥ卿との因縁:なぜ王笏(セプター)を守っていたのか
物語の中盤において、シリンジョンは悪役である「ダダドゥ卿」と敵対関係にありました。
ダダドゥ卿は強力な洗脳能力を持つ「王笏(セプター)」を完成させようとしており、シリンジョンはその最後のパーツ(カケラ)を守っていました。
かつてはダダドゥ卿と旧友のような関係だったことも示唆されていますが、ダダドゥ卿が暴走し、施設全体を支配しようとしたことで袂を分かったようです。
シリンジョンが王笏を守っていたのは正義感からではなく、「自分の領域や計画を邪魔されたくない」「ダダドゥ卿の支配下に入りたくない」という、あくまで自分本位な理由が大きいと考えられます。
【ネタバレあり】各チャプターでの活躍とストーリー遍歴
ここからは、ゲーム本編におけるシリンジョンの具体的な活躍と結末について解説します。
物語の核心に触れるネタバレを含みますので、ご注意ください。
チャプター6(VI):ホワイトボードに残された伏線とメッセージ
チャプター6では、シリンジョン本人は直接姿を現しませんが、彼の存在を匂わせる重要な伏線が登場します。
冒頭の監視カメラ映像に映る手術室のホワイトボードには、「王笏のカケラを守れ」というメッセージが書き込まれ、最終的に丸印がつけられていました。
これは彼が何らかの使命を帯びて動いていることを示唆しています。
また、バンバンが別れ際に「下で外科医を探して」とプレイヤーに伝言を残したことからも、彼が次なるキーパーソンであることが予告されていました。
チャプター7(VII):味方から敵へ?ラスボス説が出た衝撃のラスト
チャプター7でついに本格登場したシリンジョンは、当初プレイヤーを捕獲し手術しようとします。
しかし、共通の敵であるダダドゥ卿を倒すため、一時的に協力関係を結ぶことになります。
彼はプレイヤーに武器を提供し、献身的にサポートしてくれる頼もしい味方のように振る舞いました。
ところが、物語のラストで事態は急変します。
全てが解決し休息を取ろうとしていたプレイヤーたちが壁の異変に気づくと、彼は突然激昂しました。
「医者の言うことを聞かんか!!」
そう叫んでプレイヤーを殴り倒し、強制的に気絶させてチャプターを終了させます。
この理不尽な暴力により、彼は「話の通じる協力者」ではなく、本質的には「危険な怪物」であることが露呈しました。
この衝撃的な展開から、ファンの間では「シリンジョンこそが真のラスボスではないか」という説も囁かれました。
チャプター0(前日譚):施設を管理する冷酷な「創造主」としての顔
本編の前日譚にあたるチャプター0でも、シリンジョンは重要な役割を果たしています。
ここでは、彼が施設全体を管理する立場にあり、バンバンたちマスコットに対して冷酷な「管理者」「創造主」として振る舞う様子が描かれています。
彼はバンバンに対し「君は後任となる」「もうチャンスはない」と告げ、失敗作を容赦なく切り捨てる冷徹さを見せつけました。
この頃から既に、彼にとってマスコットたちは愛情を注ぐ対象ではなく、計画のための道具に過ぎなかったことが分かります。
チャプター8(VIII):バンバン激昂による死亡シーンと結末
最新のチャプター8では、シリンジョンは明確な「敵」として立ちはだかります。
彼はプレイヤーとフリンを刑務所に収容し、脱走したプレイヤーに対して懸賞金をかけ、執拗に追い詰めます。
そしてついに、バンバンとの関係に決着が訪れます。
彼はバンバンと手を組んでいるように見せかけていましたが、実際には実験体としてしか見ていないことを露呈させてしまいます。
「私のお気に入りの実験体になるとは…」と口走ったことで、自分をウスマン博士だと思い込んでいるバンバンの逆鱗に触れました。
激怒して怪物化したバンバンに首を掴まれ、胸を拳で貫かれたシリンジョンは、そのまま高濃度のジバニウム液へと突き落とされます。
「最終段階を見られないのが残念だ」という捨て台詞を残し、彼は死亡しました。
自身の研究への執着と、被造物を見下す傲慢さが招いた自業自得の最期でした。
シリンジョンを取り巻くキャラクターとの関係性
シリンジョンは孤独な研究者に見えますが、他のキャラクターとも複雑な関係を築いています。
主要なキャラクターとの関係性を整理します。
バンバン&フランボ:実験体とデータの産物
シリンジョンにとって、バンバンとフランボは特別な実験対象でした。
バンバンはウスマン博士の遺伝子を持つ重要なサンプルであり、フランボはそのデータから生み出された存在である可能性が高いです。
彼は二人を利用して何らかの「最終段階」に至ろうとしていましたが、彼らを独立した人格として尊重することはありませんでした。
この認識のズレが、最終的な対立を生む原因となりました。
シェリフ・トードスター:共通の敵を持つ協力者
シェリフ・トードスターとは、比較的良好な協力関係にあったようです。
チャプター7では、トードスターと思われる人物から事前に情報を得ていたり、作戦を共有していたりする描写がありました。
二人とも「ダダドゥ卿の支配に抵抗する」「規律を重んじる」という点で馬が合ったのかもしれませんが、真の意味での友情があったかは定かではありません。
ジバニウムツインズ:彼を「お父さん」と慕う理由
作中に登場する「ジバニウムツインズ(双子)」は、シリンジョンのことを「お父さん」と呼んで慕っています。
彼らはシリンジョンのことを心配し、プレイヤーに伝言を託す場面もありました。
シリンジョンが彼らをどのように生み出し、どのように接していたのか詳細は不明ですが、少なくとも彼らにとっては絶対的な保護者であり、創造主であったことは間違いありません。
冷酷なシリンジョンにも、身内に対しては異なる一面があった可能性を示唆しています。
シリンジョンの人気とグッズ情報
その強烈なキャラクター性とデザインから、シリンジョンはファンの間でも高い人気を誇っています。
最後に、彼の人気理由やグッズ情報について紹介します。
ファンの反応:「ツンデレ」「パパ属性」として愛される理由
PixivやSNSなどのファンコミュニティでは、シリンジョンに対して独自の解釈が広まっています。
作中では口が悪く冷酷ですが、一時的にプレイヤーを助けてくれたり、ツインズから慕われていたりすることから、「実はツンデレではないか」「パパ属性がある」といった親しみを持たれることも多いです。
「医者の言うことを聞かんか!」という理不尽なキレ方も、ネタとして愛される要因の一つとなっています。
ぬいぐるみやアクリルスタンドなどのグッズ販売状況
現在、AmazonなどのECサイトや公式ショップでは、シリンジョンの関連グッズが多数販売されています。
赤い体に4本の腕、特徴的な顔立ちが再現されたぬいぐるみは、子供から大人まで幅広い層に人気です。
また、アクリルスタンドなどのコレクターズアイテムも展開されており、主要キャラクターの一人として確固たる地位を築いています。
まとめ:ガーテンオブバンバン シリンジョンの総括
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シリンジョンは注射器と外科医をモチーフにした4本腕の赤い怪物である
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性格は極めて独裁的かつナルシストで、自身の街「シティンジョン」を支配している
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ジバニウムの研究に執着し、役に立たない者は容赦なく「再利用」する冷酷さを持つ
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チャプター7では一時的にプレイヤーと協力するが、最後は理不尽に攻撃してくる
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チャプター8ではバンバンを実験体と呼び、激昂させて殺害されるという最期を迎えた
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バンバンのことは「ウスマン博士」の代わりとなる重要なサンプルとして見ていた
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ダダドゥ卿とは過去に関係があったが、王笏を巡って敵対関係にあった
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日本語版声優は後藤光祐氏が担当し、迫力ある演技が話題となった
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ジバニウムツインズからは「お父さん」と呼ばれ慕われている
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その強烈なキャラクター性から「ツンデレ」「パパ」としてファンに愛されている

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