1997年の発売から30年近くが経過した今なお、FF7(ファイナルファンタジーVII)のバグ技は新たな発見が続いています。
Wアイテム増殖バグやエアリス生存バグといった古典的なものから、2024年に発見されたDisc1の大半をスキップする「Oceanfly」まで、FF7のバグ技の世界は驚くほど奥深いものです。
しかし「やり方がよくわからない」「自分のバージョンでも使えるのか不安」という声も少なくありません。
この記事では、初代PS版からリメイク・リバースまで、FF7シリーズの主要なバグ技を網羅的に解説していきます。
各バグ技の具体的な手順はもちろん、対応バージョンの違いやフリーズのリスクまで、プレイに必要な情報をすべてまとめました。
FF7のバグ技とは?裏技との違いと基本知識
FF7のバグ技とは、ゲームプログラムの意図しない挙動を利用して、通常では不可能な操作やショートカットを実現するテクニックのことです。
一見すると「裏技」や「小ネタ」と混同されがちですが、厳密には異なる概念として区別されています。
バグ技と裏技・小ネタの違いを整理
裏技とは、開発者が意図的に仕込んだ隠し要素や仕様の範囲内で使えるテクニックを指します。
たとえばオール7フィーバーやチョコボレース中のスタミナ回復(R1+R2同時押し)は、プログラム上に正しく実装された仕様であり、いわゆる裏技に分類されるものです。
一方でバグ技は、開発者が想定していなかったプログラムの不具合を利用する手法になります。
Wアイテム増殖やサガフロワープなどが代表例で、ゲームの内部処理における穴を突くことで、本来ありえない結果を引き起こします。
小ネタは、ゲーム進行に直接影響しない豆知識的な情報です。
特定のNPCに話しかけると特別なセリフが聞ける、といったものが該当します。
これらの違いを把握しておくと、自分が求めている情報に素早くたどり着けるでしょう。
バージョンごとに使えるバグ技が異なる理由
FF7にはPS版(無印)、インターナショナル版、PC版、PS4/Switch/Xbox向けリマスター版など、複数のバージョンが存在します。
バージョンが異なると、プログラムの内部構造や修正状況も変わるため、使えるバグ技に差が生じます。
もっとも有名な例がWアイテム増殖バグで、インターナショナル版以降では有効ですが、PS版無印では同じ手順を踏むとアイテムが逆に減ってしまいます。
またサガフロワープのように物理的なディスク入れ替えが必要なバグ技は、ダウンロード版やリマスター版では原理的に再現できません。
さらにPC版はフレームレートやメモリ管理の仕組みがPS版と異なるため、タイミングがシビアになったり、逆に新たなバグが発生したりするケースもあります。
バグ技を試す際は、まず自分のプレイ環境がどのバージョンに該当するかを確認することが重要です。
【最重要】Wアイテム増殖バグのやり方と仕組み
Wアイテム増殖バグは、FF7のバグ技のなかでもっとも広く知られたテクニックです。
戦闘中にマテリア「Wアイテム」の操作を特定の手順で行うことで、任意のアイテムを最大99個まで増やすことができます。
Wアイテム増殖バグの具体的な手順
まず準備として、マテリア「Wアイテム」と増殖したいアイテムを用意してください。
Wアイテムはミッドガルの地下やイベント中に入手できるマテリアで、戦闘中に1ターンで2回アイテムを使用できるコマンドです。
手順は以下の通りです。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 任意のモンスターとエンカウントする |
| 2 | コマンドから「Wアイテム」を選択する |
| 3 | 1つ目に増殖したいアイテムを選び、使用対象を決定する |
| 4 | 2つ目は適当なアイテムを選択し、対象を決めずに○ボタンではなく×ボタンでキャンセルする |
| 5 | 手順4のキャンセル操作を繰り返すたびに、1つ目のアイテムが1個ずつ増えていく |
注意すべき点として、手順3で対象を選んだ直後にキャンセルしてしまうと、アイテムが使用扱いで消費されてしまいます。
必ず1つ目は対象を決定し、2つ目の選択時にキャンセルする順序を守ってください。
増殖できるおすすめアイテムと活用法
増殖の対象として特に有用なのは、戦闘中に使用可能なアイテム全般です。
ラストエリクサーを99個まで増やせば、回復の心配がなくなり、難敵との戦闘が格段に楽になります。
また各種ソース(パワーソース、マジックソースなど)を増殖してキャラクターに使えば、ステータスを大幅に強化することも可能です。
英雄の薬を大量に用意しておけば、ルビーウェポンやエメラルドウェポンといった隠しボス戦でも安定した攻略が見込めるでしょう。
さらにマジックポットにエリクサーを与えてAP稼ぎをする際にも、増殖バグでエリクサーを確保しておくと効率的です。
インターナショナル版でしか使えない?対応バージョン一覧
Wアイテム増殖バグの対応バージョンは、以下のように整理できます。
| バージョン | 増殖バグの可否 | 備考 |
|---|---|---|
| PS版(無印) | 不可 | 同じ手順でアイテムが減少する |
| インターナショナル版 | 可能 | バグ技の発祥バージョン |
| PC版(オリジナル) | 可能 | インター版と同様の挙動 |
| PS4/Switch/Xboxリマスター版 | 可能 | インター版ベースのため利用可 |
現在流通しているリマスター版やダウンロード版の多くはインターナショナル版を基にしているため、ほとんどの環境で再現できます。
ただしPS版無印のディスクでプレイしている場合は利用できない点に注意が必要です。
エアリス生存バグ(サガフロワープ)は本当にできる?
エアリス生存バグは、FF7の発売当時から多くのプレイヤーが追い求めた「夢のバグ技」です。
結論として、初代PS版に限り「サガフロワープ」と呼ばれる手法を使うことで、エアリスの死亡イベントを回避してゲームを続行できます。
サガフロワープの原理とディスク入れ替え手順
サガフロワープの原理は非常にシンプルです。
FF7のフィールドマップ画面でゲームディスクを別のゲーム(サガ フロンティア)のディスクに物理的に入れ替えます。
すると、ゲームが次のマップデータを読み込む際に、FF7のデータではなくサガ フロンティアのデータを誤って参照してしまいます。
読み込まれたデータの不整合により、クラウドが本来いるはずのない場所へワープする現象が起こるのです。
具体的な手順としては、古代種の神殿に到達する前のフィールドでディスクを入れ替えます。
ワープ先がランダムなため、うまく忘らるる都の先やDisc2のエリアに飛べるまで繰り返す必要があります。
成功すると、古代種の神殿でのイベントおよびエアリスの離脱シーンを丸ごとスキップした状態でゲームが進行し、エアリスがパーティーに残ったままDisc2に突入できます。
エアリス生存後に起きるフリーズと制限事項
エアリスを生存させた状態でのプレイには、いくつかの重大な制約が伴います。
まず、エアリスが本来いないはずの場面では、NPCの会話やイベントの進行が正常に処理されません。
3人全員が行動や会話を完了しないとイベントが進まない場面で、エアリス用のスクリプトが存在しないためにフリーズするケースが報告されています。
また古代種の神殿をスキップする都合上、マテリア「へんか」やバハムートなどが入手できなくなります。
これによりマスターコマンドやバハムート零式の作成も不可能になる点は、やり込みプレイヤーにとって大きなデメリットでしょう。
エアリス生存状態でのプレイは「実験的なもの」として楽しむのが現実的な位置づけです。
PS版以外でエアリスを生存させる方法はあるのか
PS版以外のバージョンでは、物理ディスクの入れ替えができないため、サガフロワープは再現できません。
ただし2024年に発見された「Oceanflyスキップ」を利用すれば、PS版・PC版を問わずエアリスを生存させた状態でゲームを続行できることが確認されています。
Oceanflyスキップはワールドマップの接地判定バグを利用し、ミッドガル脱出後に直接忘らるる都へ到達する手法です。
忘らるる都の殺害ムービー自体は再生されますが、エアリスはパーティーに残り続けるという状態になります。
ただしこの方法もスピードラン向けの高度なテクニックであり、手順は非常に複雑です。
一部の場面でフリーズが起きる点もサガフロワープと共通しています。
オール7フィーバーで大ダメージを出す方法
オール7フィーバーは、戦闘中にキャラクターのHPが7777になると自動的に発動する特殊な演出です。
厳密にはバグではなくゲーム内の仕様ですが、強力すぎる効果から「裏技」として広く認知されています。
HP7777への調整手順と発動条件
発動条件はシンプルで、戦闘開始時にHPがちょうど7777であることだけです。
しかし自然にHPが7777になることはまずないため、意図的な調整が必要になります。
手順としては、まずHPアップ系のマテリアを装備して最大HPを7777以上にしてください。
次に適当な敵と戦闘に入り、「あやつる」で敵の行動を封じた状態で味方にミニマムをかけます。
ミニマム状態で味方に攻撃すると1ダメージずつ与えられるため、HPを7677まで正確に削ります。
戦闘終了後にポーションを1個使えばHPが100回復して7777に到達し、次の戦闘でオール7フィーバーが発動します。
発動すると7777ダメージを最大64回連続で与え、合計で約49万ダメージという破格の火力を叩き出します。
発動後にHPが1になるデメリットへの対処法
オール7フィーバーには、発動した戦闘の終了後にHPが強制的に1になるというデメリットがあります。
この状態でフィールドに戻ると、次のエンカウントで一撃で倒されるリスクが生じます。
対処法としてもっとも確実なのは、発動後すぐにポーションやケアルで回復することです。
ただしHP1の状態は戦闘終了時に確定するため、戦闘中に回復しても無駄になります。
フィールドに戻ったら速やかに回復アイテムや魔法でHPを立て直してください。
なお、倒したいボスが1体だけの場合はデメリットを気にせず使い切るのも有効な戦略です。
ルビーウェポンのような超強敵でも、オール7フィーバーの火力なら大幅にHPを削れるため、攻略の突破口として大いに役立ちます。
知っておくと得する実用バグ技・裏技一覧
FF7には、Wアイテム増殖やエアリス生存バグほどの知名度はないものの、知っておくと攻略が快適になるバグ技・裏技が数多く存在します。
ここでは日常的なプレイで活用しやすいテクニックをまとめて紹介します。
好感度を無限に上げるバグ(ティファ・ユフィ)
FF7にはキャラクターごとの好感度パラメータが存在し、ゴールドソーサーのデートイベントで誰と一緒になるかが決まります。
ティファの好感度を効率的に上げたい場合は、神羅ビルの独房イベントが最適です。
タークスに捕まった後の独房でティファに話しかけ、「俺にまかせておけ」を選択する動作を繰り返すだけで、好感度が無限に上昇していきます。
何度話しかけてもイベントがループするため、好きなだけ好感度を上げることが可能です。
ユフィの場合は、仲間にするイベントの仕組みを利用します。
森でユフィとエンカウントした後の選択肢で正解を選ぶと好感度が上昇しますが、最後にわざと逃がしても好感度はリセットされません。
再度エンカウントして正解を選び直す作業を繰り返せば、仲間にする前から好感度を大幅に上げておけるのです。
大空洞のアイテム二重取りのやり方
大空洞ではパーティーを2つのルートに分岐させて進む場面があります。
クラウドが進まなかったルートに配置した仲間は、道中のアイテムを拾ってきてくれる仕様になっています。
ここでポイントとなるのが、仲間と合流する前にクラウドが分岐点まで引き返す操作です。
引き返してから再度進むと、仲間が拾ったアイテムに加えて自分でも同じアイテムを拾えるため、二重取りが成立します。
メガオールなどの貴重なマテリアもこの方法で2個入手できるので、大空洞に入る前にセーブしてから挑むのがおすすめです。
バックアタック解除やへんかの攻撃力維持テクニック
バックアタック(背面からの奇襲)を受けると、キャラクターが敵に背を向けた状態で戦闘が始まり、被ダメージが増加してしまいます。
この不利な状況を回避するには、戦闘開始直後にR1+L1ボタンを一瞬だけ押してください。
逃走コマンドが一瞬入力されることで、キャラクターが自動的に敵の方向を向き直し、バックアタックのデメリットを帳消しにできます。
またマテリア「へんか」を使った攻撃は通常大幅にダメージが低下しますが、ユフィが武器「不倶戴天」を装備している場合に限り、通常攻撃と同等のダメージを出すことが可能です。
敵をアイテムに変える「へんか」で高ダメージを維持できれば、レアアイテムの収集効率が飛躍的に向上します。
99個盗みバグの条件と手順
99個盗みバグは、一度の「ぬすむ」コマンドでアイテムを99個入手できるバグ技です。
事前条件として、盗みたいアイテムを1つも所持していない状態にしておく必要があります。
戦闘に入った後、装備変更を行いながら「ぬすむ」を実行すると、本来1個しか盗めないはずのアイテムが99個の状態でインベントリに追加されます。
Wアイテム増殖バグと比較すると手順がやや不安定なため、一般的にはWアイテム増殖バグの方が広く利用されています。
ただしWアイテムのマテリアを入手する前の段階では、こちらのバグ技が役に立つ場面もあるでしょう。
RTA・スピードランで使われる上級バグ技
FF7のスピードラン(RTA)コミュニティでは、通常プレイでは考えられないような高度なバグ技が数多く研究・実用化されています。
これらのバグ技はゲームの内部処理を深く理解したうえで成り立つもので、発見のたびにタイム記録が大幅に更新されてきました。
カームスキップ(カームカット零式)の原理と手順
カームスキップは、2021〜2022年頃に発見され、FF7のRTA界隈に大きな衝撃を与えたバグ技です。
通常、ミッドガル脱出後はミスリルマインを通過してカームの町へ向かい、クラウドの長い回想イベントを見る必要があります。
カームスキップではチョコボを捕獲した後、ワールドマップ上で特定の動きを行うことで、山脈地帯を強引にすり抜けます。
原理としては、チョコボ騎乗中にクラウドのポリゴン接地判定が更新されなくなる仕様を利用しています。
チョコボに乗った状態で特定の順番でマップエリアをロードさせると、接地判定に使われるデータが本来とは異なる情報を参照し、通常では通過できない地形を歩けるようになるのです。
海外の研究者たちによって手順は洗練され、現在では「カームカット零式」という呼称でPS版・PC版共通の最速手順が確立されています。
この技で約15分のタイム短縮が可能であり、現在のFF7スピードランでは必須テクニックとなっています。
7番街兵士すり抜けで30分短縮する方法
7番街兵士すり抜けバグは、ゲーム序盤で約30分もの大幅な短縮を実現するテクニックです。
7番街でバレットとティファがパーティーに加入した後、通路を塞いでいる2人のNPC兵士の真下を強引にすり抜けます。
兵士の背後のエリアは、プログラム上では5番街の公園前マップへの移動判定が設定されています。
すり抜けに成功すると、ウォールマーケット手前のマップまで一気にワープできるのです。
この結果、5番魔晄炉の攻略からエアリスとの出会いに関するイベントまで、すべてカットされます。
RTA以外の通常プレイでは物語の重要な場面を飛ばすことになるため推奨されませんが、スピードランにおいては定番のルート短縮手法として定着しています。
約束の地ワープ(デバッグルームワープ)の全工程
約束の地ワープは、複数のバグ技とセーブデータ操作を組み合わせて、開発用のデバッグルームに到達し、エンディングまで一気に飛ぶ高度な技です。
主にPC版のRTAで活用されており、全工程は非常に複雑です。
大まかな流れとしては、まずミッドガル脱出後にカーム近郊でセーブデータAを作成します。
次にチョコボを使ったカームスキップでミスリルマインの反対側に出て、タークスのイベントを見た後にセーブデータBを作成します。
続いてゲームを再起動してセーブデータAを読み込み、カームの回想イベント内で写真イベントカットバグを発生させ、クラウド単騎でニブル山に入ります。
ニブル山を逆走して全滅した後にセーブデータBを読み込み、特定のエンカウントと全滅を繰り返すことで、メモリ上のマップデータが意図的に書き換えられます。
最終的にデバッグルームにワープし、特定のNPCに話しかけてエンディング直前のシーンに移行するという仕組みです。
エンカウントする敵の種類に運要素が絡むため、タイムのブレが大きいのが難点ですが、成功すればゲームの大部分をスキップしてクリアに到達できます。
Oceanflyスキップとは?Disc1大半を飛ばす最新発見
Oceanflyスキップは2024年10月に発見された、FF7スピードラン史上最大級のルート短縮手法です。
ミッドガル脱出後、チョコボを使ってワールドマップ上の海を渡り、直接忘らるる都に到達するというものです。
この技が実用化されれば、Any%カテゴリで約2時間ものタイム短縮になると見込まれています。
原理はカームスキップと同じワールドマップの接地判定バグですが、Oceanflyではクラウドが保持する6つのポリゴン履歴をフル活用し、より大規模なマップデータの書き換えを行います。
特定のポリゴンをクラウドに記憶させた状態でチョコボに乗り、精密な移動パターンでマップエリアのロード順を操作することで、海上を歩行可能にしているのです。
PS1版での実用化にはスキップ実行中のエンカウントをゼロに抑える乱数調整が必要であり、コミュニティで研究が続けられています。
なおこの発見はFF7リメイクシリーズのディレクターである浜口直樹氏もSNS上で言及し、驚きの反応を示したことで話題になりました。
ワールドマップ接地判定バグの技術的な仕組み
カームスキップやOceanflyスキップの根幹をなすワールドマップの接地判定バグは、FF7というゲームの設計を深く理解することで初めてそのメカニズムが見えてきます。
ここでは技術的な仕組みをできるだけわかりやすく解説します。
ポリゴン履歴とメモリスロットの関係
FF7のワールドマップは、無数の三角形ポリゴンで構成された地形を、細かいエリアに分割して管理しています。
ゲーム機のメモリには最大32個分の「スロット」が用意されており、キャラクターの現在地周辺のエリアデータがこれらのスロットに読み込まれます。
キャラクターが大きく移動すると、遠くなったエリアのデータは破棄され、新たなエリアのデータが別のスロットに上書きされていきます。
一方、クラウドは自分が接触した直近6つの三角形ポリゴンの情報を「ポリゴン履歴」として保持しています。
ポリゴン履歴には、ポリゴンのデータがメモリ上のどのスロットに格納されているかを示す参照情報(ポインタ)と、ポリゴンが属するマップエリアの座標が記録されています。
通常の移動ではポリゴン履歴は常に最新の状態に更新されるため、問題は起きません。
しかしチョコボに乗ると、この更新の仕組みに隙が生まれるのです。
チョコボ騎乗中にクラウドの判定が更新されない理由
ポリゴン履歴はキャラクターごとに独立して管理されています。
つまりクラウドがチョコボに乗っている間は、チョコボのポリゴン履歴だけが移動に応じて更新され、クラウドのポリゴン履歴は乗り込んだ時点の情報で止まったままになります。
チョコボから降りると、クラウドの古いポリゴン履歴を使って接地判定が行われますが、乗り込んだ場所と降りた場所が同じマップエリアでなければ、エリア座標が一致しないため古い履歴は無視されます。
問題が起こるのは、チョコボで遠くまで移動してからまた元のエリアに戻ってきた場合です。
一度遠くに行くことでエリアデータがメモリから破棄され、戻ってきた際には同じエリアが別のスロットに再ロードされる可能性があります。
クラウドのポリゴン履歴は「旧スロット」を参照したままなので、実際のデータが入っている「新スロット」とのあいだにズレが生じ、接地判定に予期しない値が読み込まれるのです。
なぜプレイヤーの操作で海渡りや山抜けを制御できるのか
一見すると、メモリのズレは完全にランダムな挙動を引き起こすように思えます。
しかしスロットへのエリアの割り当てはキャラクターの移動経路によって決定論的に決まるため、どのスロットにどのデータが入るかは操作次第で完全に予測できます。
同様に、クラウドに保持させるポリゴン履歴も、チョコボに乗る前にどのポリゴンの上を歩いたかで制御可能です。
つまり「どのポリゴンを踏んでからチョコボに乗り、どの経路で移動してどこで降りるか」を精密に設計すれば、接地判定のズレを任意にコントロールできるわけです。
スピードランコミュニティはこの原理を徹底的に解析し、海上や山脈の内部を通過できる移動パターンを特定しました。
プレイヤーの操作スキルと理論的なセットアップの両方が求められる、FF7バグ技の最高峰といえる技術です。
FF7リメイク・リバースのバグ技とグリッチ情報
初代FF7のバグ技は発売から長い年月をかけて発見・研究されてきましたが、リメイクプロジェクトの作品群にも固有のバグ技やグリッチが存在しています。
ここでは2020年発売のFF7リメイクと2024年発売のFF7リバースについてまとめます。
FF7リメイクの壁抜けグリッチと11章スキップ
FF7リメイクでは、特定のNPCや地形オブジェクトとの当たり判定を利用して、本来通過できない壁をすり抜ける「壁抜けグリッチ」が多数発見されています。
もっとも実用的とされるのが11章の大部分をスキップする「11章神速スキップ」です。
壁抜けでマップの境界外に出ることで、長い探索パートを飛ばして次のイベントポイントに直接到達できます。
またChapter14では特定の条件でカエル状態が解除されなくなるバグも報告されました。
ゲーム進行に致命的な影響を与えるものではありませんが、意図せず発生するとストレスの原因になるため注意が必要です。
リメイクの壁抜けグリッチはスピードラン用途が中心で、通常プレイで積極的に活用する機会は限られています。
FF7リバースの素材無限増殖バグとアプデ後の修正状況
FF7リバースでは、アイテムクラフト用の素材を無限に増殖できるバグが発売直後に発見されました。
素材の群生地で特定の操作を行うことで、本来1回しか取れない素材を繰り返し入手できたのです。
一方で2024年4月のアップデート後には、特定のサイドクエストが完了できなくなるフリーズバグが報告され、プラチナトロフィーの獲得が妨げられるという深刻な問題も発生しました。
この致命的な不具合はその後のアップデートで修正済みとなっています。
PS5版固有の問題として、長時間プレイ時にテクスチャが崩れたり、NPCの挙動がおかしくなったりするケースも報告されていましたが、パッチの適用によって多くは改善されています。
PC版リバースで報告されている不具合と対処法
FF7リバースのPC版は2025年1月23日にSteamおよびEpic Games Storeで発売されましたが、発売直後から多くの技術的問題が報告されました。
代表的な不具合としては、DX12関連のエラーによる起動不可、プレイ中の頻繁なカクつき、長時間プレイ後のクラッシュなどが挙げられます。
特にAMD製GPUとの相性問題が目立ち、AMD自身がドライバアップデート(Adrenalin Edition 25.1.1)で対応を進めました。
スクウェア・エニックスも2025年2月14日に公式アップデートを配信し、一部不具合の修正と最適化が実施されています。
PC版でプレイする際は、GPUドライバを最新版に更新し、ゲーム本体のアップデートも適用済みか確認することが重要です。
タスクマネージャーでCPU使用率を確認し、90%以上に達している場合はグラフィック設定を下げることでカクつきが改善される場合もあります。
FF7バグ技を使う前に知っておくべき注意点
バグ技は攻略の幅を広げてくれる一方で、ゲーム本来の動作から逸脱する行為であるため、相応のリスクも伴います。
実際に試す前に、以下の注意点をしっかり把握しておいてください。
フリーズやセーブデータ破損のリスク
バグ技のなかには、ゲームのフリーズやセーブデータの破損を引き起こす可能性があるものが存在します。
特にサガフロワープやデバッグルームワープのような大規模なバグ技は、メモリの状態を大きく書き換えるため、予期しないエラーが発生するリスクが高くなります。
エアリス生存状態で特定のイベントに進むとフリーズするケースは、多くのプレイヤーによって確認されています。
対策としては、バグ技を試す前に必ず別枠でセーブデータを保存しておくことが鉄則です。
万が一データが壊れても元の状態に戻せるよう、正常なセーブデータを上書きしないでください。
バグ技使用がゲーム体験に与える影響
バグ技を使うと、開発者が意図したゲーム体験が損なわれる場合があります。
7番街兵士すり抜けで序盤のイベントをスキップすれば、エアリスとの出会いや5番魔晄炉攻略といった物語の核心部分を見逃してしまいます。
Wアイテム増殖でアイテムを大量に確保すれば攻略は格段に楽になりますが、戦闘の緊張感が薄れてしまう面もあるでしょう。
初めてFF7をプレイする方は、まずバグ技を使わずにストーリーを一通り体験してから、2周目以降で試すのがおすすめです。
バグ技はあくまでゲームの楽しみ方を広げる選択肢の一つとして、自分のプレイスタイルに合わせて活用してください。
オンラインやトロフィーへの影響はあるのか
FF7のオリジナル版やリマスター版はオフラインの単独プレイ専用であるため、バグ技を使用しても他のプレイヤーに影響を与えることはありません。
トロフィーやアチーブメントに関しても、バグ技の使用によって取得が無効になるという報告は一般的には確認されていません。
リマスター版に搭載されているゲームブースター機能(3倍速、エンカウント無効など)も公式に提供されているチート的な機能であり、これらを使ってもトロフィーは通常通り取得可能です。
ただしFF7リバースのような最新タイトルでは、バグを利用した進行によって特定のトロフィー条件が満たせなくなるケースが過去に報告されています。
アップデートで修正されることが多いものの、トロフィーのコンプリートを目指す場合は最新パッチを適用した状態でプレイするのが安全です。
まとめ:FF7バグ技の全体像と活用のポイント
- Wアイテム増殖バグはインターナショナル版以降で使用可能で、戦闘中にWアイテムコマンドの2つ目をキャンセルすることでアイテムを99個まで増やせる
- サガフロワープは初代PS版限定のバグ技で、ディスク入れ替えによりエアリスの死亡イベントを回避できる
- オール7フィーバーはHP7777で自動発動し、7777ダメージ×64回の圧倒的火力を出せるが、戦闘後にHP1になるデメリットがある
- 好感度無限上昇バグはティファ(神羅ビル独房)とユフィ(仲間イベント繰り返し)でそれぞれ利用できる
- カームスキップはチョコボとワールドマップの接地判定バグを利用し、カーム回想イベントを丸ごとスキップしてRTAで約15分短縮する必須技である
- 2024年10月に発見されたOceanflyスキップは、Disc1の大半を飛ばす史上最大級のルート短縮手法である
- ワールドマップ接地判定バグの原理は、チョコボ騎乗中にクラウドのポリゴン履歴が更新されなくなる仕様に起因する
- FF7リメイクでは壁抜けグリッチ、FF7リバースでは素材無限増殖バグなど、リメイク系作品にも固有のバグ技が存在する
- FF7リバースPC版は発売直後にDX12エラーやカクつきなどの不具合が多発し、公式アップデートやドライバ更新で対応が進められた
- バグ技を試す際はセーブデータのバックアップを必ず取り、フリーズやデータ破損のリスクに備えることが不可欠である

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