『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』は、シリーズ屈指のボリュームを誇ることで知られる名作RPGです。
「クリアまでにとにかく時間がかかる」
「社会人が手を出すと終わらない」
そんな噂を耳にして、プレイを躊躇している方も多いのではないでしょうか。
また、新たに発表されたリメイク版『ドラゴンクエストVII Reimagined』では、プレイ時間がどう変化するのかも気になるところです。
この記事では、PS1版や3DS版の実績データ、そして最新作の開発インタビュー情報を基に、ドラクエ7のクリア時間について徹底的に解説します。
各ハードごとの違いや、なぜこれほどまでに長いと言われるのか、その理由も深掘りしていきます。
これからドラクエ7の世界に飛び込もうとしている方や、購入を検討している方にとって、最適なバージョン選びの参考になれば幸いです。
ドラクエ7のクリア時間は?【結論:ストーリーだけで約70~100時間】
結論から申し上げますと、ドラクエ7のメインストーリーをクリアするまでにかかる時間は、平均して約70時間から100時間と言われています。
これは、ドラクエシリーズの他のナンバリング作品と比較しても圧倒的に長い数字です。
ただし、プレイするハード(PS1版か3DS・スマホ版か)やプレイスタイルによって、所要時間は大きく異なります。
PS1版(オリジナル)の平均クリア時間と目安
2000年に発売されたオリジナルのPS1版は、クリアまでに最も時間を要するバージョンです。
多くのプレイヤーが、エンディング到達までに約100時間前後を費やしています。
早い人でも70時間から80時間程度は必要で、じっくりと会話を楽しんだり、迷ったりしていると120時間を超えることも珍しくありません。
当時のRPGとしては規格外のボリュームであり、これこそが「ドラクエ7=長い」というイメージを決定づけました。
3DS・スマホ版(リメイク)の平均クリア時間と目安
2013年に発売された3DS版および、その移植であるスマホ版は、システム面での快適化が図られています。
その結果、クリア時間はPS1版と比較して短縮されており、約60時間から80時間が目安となります。
スムーズに進めば60時間台でのクリアも可能ですが、それでも現代の一般的なRPGと比べれば十分な長編と言えるでしょう。
後述する「石版案内」などの機能追加が、プレイ時間の短縮に大きく貢献しています。
RTA(リアルタイムアタック)や最短クリアの記録は?
通常のプレイとは異なりますが、ゲームをいかに早くクリアするかを競うRTA(リアルタイムアタック)の世界では、驚異的な記録が出ています。
PS1版のバグを利用しない通常エンディングまでのRTAでは、トッププレイヤーたちが12時間台から13時間台でのクリアを達成しています。
一方で、特定のバグ技や『RPGツクール3』のディスク読み込みを利用した特殊な攻略(任意コード実行など)では、数分でエンディングを呼び出すといった記録も存在します。
これらは極限まで無駄を削ぎ落とし、乱数調整などを行った結果であり、一般プレイヤーの参考にはなりませんが、ゲームの仕様を突き詰めた一つの到達点と言えます。
なぜドラクエ7は「シリーズ最長」で「長い」と言われるのか?
ドラクエ7が「長い」と評されるのには、単にシナリオの文字数が多いだけではない、構造的な理由がいくつか存在します。
ここでは、プレイヤーの時間を奪う主な3つの要因について解説します。
原因1:石版(石板)集めと謎解きの難易度が高い
ドラクエ7の冒険の基本は、「不思議な石版」のかけらを集めて地図を完成させ、新たな世界へ旅立つことです。
この石版が世界中の至る所に隠されており、一つでも見落とすと次のストーリーに進めないという構造になっています。
特にPS1版では、石版のありかを示すヒントが少なく、地面に落ちている小さな石版を見つけるために世界中を彷徨う時間が長くなりがちでした。
また、ダンジョンの謎解きギミックも凝ったものが多く、攻略情報なしでは足止めを食らいやすい点もプレイ時間を伸ばす要因です。
原因2:島ごとに完結する「ショートストーリー」の積み重ね
本作の物語は、封印された島々を過去の世界で救い、現代に復活させるという流れの繰り返しです。
一つの島につき一つの物語が完結する「オムニバス形式」に近い構成になっています。
訪れる島の数が非常に多いため、「ひとつの問題を解決したと思ったら、また次の島で新たな問題が始まる」というサイクルが延々と続きます。
このため、物語の全体像やラスボスへの道のりが見えにくく、体感的なプレイ時間も長く感じられる傾向にあります。
原因3:職業熟練度上げと転職システムの奥深さ
ドラクエ6や7の特徴である「転職システム」も、プレイ時間を増大させる要素の一つです。
キャラクターを強化するためには、経験値だけでなく、戦闘回数を重ねて「熟練度」を上げる必要があります。
上級職や最上級職、さらにはモンスター職を目指そうとすると、膨大な回数の戦闘をこなさなければなりません。
特にPS1版には、特定の職業を続けて経験することで習得できる「職歴技」という隠し要素もあり、育成にこだわり始めるとストーリーが進まなくなるほど時間がかかります。
最初の戦闘(スライム)に出会うまでにかかる時間
ドラクエ7の「長さ」を象徴するエピソードとして有名なのが、ゲーム開始から最初の戦闘までの時間です。
PS1版では、オープニングから「謎の神殿」の謎解きを経て、初めてスライムと戦うまでに約1時間から2時間以上かかると言われています。
この序盤の展開の遅さが、多くのプレイヤーに「ドラクエ7は長いゲームだ」という強烈な印象を植え付けました。
なお、3DS版以降ではこの序盤の謎解きが大幅にカット・簡略化されており、より早く冒険に出られるようになっています。
ハード別のプレイ時間比較!PS1・3DS・スマホ版の違い
これからドラクエ7を遊ぶ場合、どのハードを選ぶかによってプレイ感覚や所要時間は変わってきます。
各ハードの特徴と、それがプレイ時間にどう影響するかを比較します。
PS1版はロード時間と移動速度で時間がかかる?
PS1版は、戦闘ごとのロード時間は当時のゲームとしては比較的短い部類でしたが、エンカウント率の高さや移動の手間がプレイ時間に影響しています。
また、画面の視点変更を駆使して石版を探す必要があり、探索にかかる時間も長めです。
さらに、フリーズバグのリスクも存在したため、こまめなセーブややり直しによって時間が取られることもありました。
じっくりと腰を据えて、当時の難易度や空気感を味わいたい人向けのバージョンと言えます。
3DS・スマホ版は「石版レーダー」と「シンボルエンカウント」で短縮
リメイクである3DS・スマホ版では、「石版レーダー」という機能が追加されました。
近くに石版があるかどうかが画面上でわかるため、探索にかかる時間が劇的に短縮されています。
また、フィールド上のモンスターが目に見える「シンボルエンカウント」方式に変更されたことで、不要な戦闘を避けてスムーズに移動できるようになりました。
戦闘のテンポも調整されており、レベル上げもしやすくなっているため、PS1版よりもサクサク進めることができます。
時間がない人はどのバージョンを遊ぶべきか?
現時点で「なるべく時間をかけずにストーリーを楽しみたい」という方には、3DS版またはスマホ版をおすすめします。
システム面の親切設計により、詰まるポイントが大幅に減っているため、途中で挫折するリスクも低いです。
スマホ版であれば、通勤・通学時間などの隙間時間を利用して少しずつ進めることも可能です。
一方で、2026年発売予定の『Reimagined』を待てるのであれば、そちらが最も現代的なプレイ感になる可能性があります。
最新作『ドラクエ7 Reimagined』のクリア時間はどう変わる?
新たに発表されたリメイク作品『ドラゴンクエストVII Reimagined』では、現代のプレイヤーに合わせた大規模な調整が行われています。
事前情報や開発者のインタビューから、クリア時間がどう変化するかを予測します。
現代の「可処分時間」を配慮したテンポアップ調整
プロデューサーの市川氏などの発言によると、本作の開発にあたっては「現代のユーザーの可処分時間」が深く考慮されているとのことです。
昔のように何十時間もゲームに没頭できる環境ばかりではない現代人に合わせ、無駄な待ち時間や冗長な部分を徹底的に削ぎ落とす方針が取られています。
特に、前述した「最初の戦闘までの長さ」についても、1時間を超えないように短縮調整されていることが示唆されています。
倍速モード・オートバトル・UI改善による時短効果
『Reimagined』では、戦闘システムに「倍速モード」や「オートバトル」が搭載されることが判明しています。
雑魚敵との戦闘を一瞬で終わらせることができるため、レベル上げや熟練度稼ぎにかかる時間が大幅に短縮されるでしょう。
また、メニュー画面などのUI(ユーザーインターフェース)も刷新され、視認性や操作性が向上しています。
これらのシステム改善により、プレイ中のストレスや無駄な操作時間が減り、ストーリー進行により集中できる環境が整っています。
シナリオ削除・再編と「新規ストーリー」追加によるボリュームの変化
本作では、オリジナル版の膨大なシナリオを再構築するにあたり、一部のストーリーやダンジョンの構成が見直されています。
テンポを良くするために冗長な部分が整理される一方で、新たなキャラクターの掘り下げや、新規ストーリーの追加も予定されています。
また、「ダーマの水晶」というアイテムによりどこでも転職が可能になるなど、移動の手間を省く変更も加えられています。
単に短くなるだけでなく、中身の密度を高める形での調整が行われているようです。
プロデューサーが語る「それでも100時間超え」の真意とは
テンポアップや効率化が進む一方で、開発陣は「それでもクリア時間は100時間を超えるものになるだろう」とも語っています。
これは、単に攻略が難しいという意味ではなく、やり込み要素や育成、追加された新規要素を含めると、遊び尽くすには膨大な時間が必要だという意味です。
「快適にはなったが、ボリュームが減ったわけではない」というのが『Reimagined』の大きな特徴と言えるでしょう。
サクサク進めたい人は早くクリアでき、じっくり遊びたい人はとことん遊べる、メリハリのある設計が期待されます。
クリア後の要素・やり込みを含めると200時間超え?
ドラクエ7の真の恐ろしさは、ストーリーをクリアした後に待っているやり込み要素の多さにあります。
これらをすべて遊び尽くそうとすれば、200時間あっても足りないかもしれません。
裏ダンジョン(神さま・4精霊)攻略にかかる時間
エンディング後には、「謎の異世界」や「さらなる異世界」と呼ばれる高難易度の隠しダンジョンに挑戦できます。
ここでは、シリーズおなじみの「神さま」や精霊たちといった強力なボスが待ち受けています。
彼らを倒すためには、本編クリア時よりもさらに高いレベルと装備、そして熟練した戦術が必要となり、準備だけでも数時間を要します。
移民の町・モンスターパークの完成に必要な時間
世界各地から移民を集めて町を発展させる「移民の町」や、モンスターを懐かせて集める「モンスターパーク」も巨大なコンテンツです。
特にモンスターパークのコンプリートを目指す場合、すべての種類のモンスターと出会い、懐かせる必要があります。
中には出現率の低いレアモンスターもいるため、図鑑埋めのような作業に没頭することになります。
全職業マスター・モンスター職コンプリートへの道
ドラクエ7には人間職だけでなく、モンスターの姿になれる「モンスター職」が多数存在します。
これら全ての職業をマスターし、全ての特技や呪文を習得しようとすれば、途方もない回数の戦闘が必要です。
さらに、モンスター職に就くために必要な「モンスターの心」を集める作業も、運が絡むため非常に時間がかかります。
最強のキャラクターを作り上げる過程こそが、ドラクエ7の最大のエンドコンテンツとも言えます。
歴代ドラクエシリーズとドラクエ7のボリューム比較
最後に、ドラクエ7の長さがシリーズの中でどれくらいの位置付けなのか、他の作品と比較してみましょう。
ドラクエ11やドラクエ9と比べてどっちが長い?
近年の大作である『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』もかなりのボリュームがありますが、メインストーリー単体の長さで比較すると、やはりドラクエ7の方が長いとされています。
ドラクエ11は演出やムービーがリッチですが、ストーリー進行は比較的スムーズです。
一方、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』は、ストーリー自体は短めですが、クリア後の宝の地図などのやり込み要素が無限に近いボリュームを持っています。
「ストーリークリアまでの道のりの長さ」という点では、ドラクエ7がシリーズ随一と言って間違いありません。
シリーズナンバリングごとの平均クリア時間ランキング一覧
一般的に言われている、ストーリークリアまでの平均時間の目安は以下の通りです。
(※プレイスタイルにより前後します)
こうして見ても、ドラクエ7がいかに飛び抜けてボリューミーな作品であるかが分かります。
まとめ:ドラクエ7 クリア時間と選び方
* ドラクエ7のストーリークリア時間は、平均して約70~100時間とシリーズ最長クラスである
* PS1版は難易度や移動の手間から約100時間かかることが多く、腰を据えて遊ぶ必要がある
* 3DS・スマホ版は石版レーダー等の機能により、約60~80時間程度まで短縮されている
* 長さの原因は、石版探しの難易度、オムニバス形式の物語数、熟練度稼ぎの3点にある
* PS1版では最初のスライムと戦うまでに1時間以上かかる「謎の神殿」が有名である
* 最新作『Reimagined』は現代人の可処分時間を考慮し、倍速やオートバトルでテンポアップしている
* 『Reimagined』ではシナリオの再構築や移動の快適化が行われるが、総ボリュームは依然として大きい
* クリア後の裏ダンジョンやモンスター職コンプリートを含めると、プレイ時間は200時間を超える
* 時間がない人は3DS・スマホ版か、快適性が向上する『Reimagined』の発売を待つのが推奨される
* ドラクエ7は「終わらない冒険」を楽しみたい人にとって、最高のコストパフォーマンスを誇る作品である

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