国民的RPGのナンバリングタイトルでありながら、「ひどい」「クオリティが低い」といった厳しい声が絶えない『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』。
オンライン版の世界を一人で楽しめる作品として期待された一方で、発売直後からグラフィックやシステム面での不満が噴出し、炎上に近い騒ぎとなりました。
また、2025年にはスマートフォン版も配信されましたが、こちらでも新たな評価の分かれ目が生まれています。
この記事では、なぜ本作がここまで酷評されてしまうのか、その具体的な理由をユーザーの声を交えて徹底的に分析します。
あわせて、スマホ版の操作性や、あえて今プレイする価値があるのかについても詳しく解説します。
本作を購入しようか迷っている方が、後悔のない選択をするための判断材料としてお役立てください。
ドラクエ10オフラインが「ひどい」と言われる5つの致命的な理由
多くのユーザーが本作に対して「ひどい」と感じてしまう背景には、主に5つの明確な要因があります。
これらは単なる好みの問題にとどまらず、ゲーム体験そのものを損なう要素として指摘されています。
2頭身キャラ(ちびキャラ)への違和感とグラフィックの評価
本作が最も批判されているポイントは、キャラクターが2頭身の「ちびキャラ」に変更された点です。
オンライン版では8頭身のリアルな等身で描かれていたキャラクターたちが、オフライン版ではデフォルメされた姿になっています。
これにより、シリアスなイベントシーンや感動的な場面でも緊張感が削がれてしまい、物語に入り込めないという意見が多数寄せられました。
特に、重要人物である魔王や英雄までもが可愛らしくなってしまっているため、迫力が感じられないのが難点です。
また、イベントムービーの一部ではオンライン版の等身がそのまま使い回されている箇所があり、シーンによって頭身が変わるという不自然な仕様も、「手抜き」と捉えられる原因となっています。
『ドラゴンクエストビルダーズ』のような可愛らしさとして受け入れられる場合もありますが、ナンバリング本編としての重厚さを求めたファンにとっては、期待外れな変更であったと言わざるを得ません。
ロード時間の長さとカメラワーク・UIの使いにくさ
快適なプレイを阻害するシステム面の問題も、評価を下げる大きな要因です。
特に指摘が多いのが、頻繁に発生するロード時間です。
町から出る時、建物に入る時、さらには鉄道などの移動手段を使うたびにロード画面が挟まるため、冒険のテンポが著しく損なわれます。
また、カメラワークについても不満の声が上がっています。
視点が基本的に俯瞰(上からの見下ろし)固定であるため、広大な世界の景色を見渡すことが難しく、没入感を得にくい構造です。
ユーザーインターフェース(UI)に関しても、「地図を開いたままでは村人と会話ができない」といった細かな不便さが散見され、洗練されていない印象を与えています。
オンライン版の「お使いクエスト」要素が残るゲーム進行
ストーリーを進めるためのクエスト構造が、オンラインゲーム特有の「お使い」形式のままであることも、ソロプレイにおいてはストレスの要因となっています。
「あっちの村で話を聞いてこい」「こっちの洞窟でアイテムを取ってこい」といった指示が矢継ぎ早に飛んできますが、その移動そのものに面白みを見出しにくいのが現状です。
オンラインであればフレンドとお喋りしながら移動する楽しさもありますが、オフラインで一人黙々と移動とロードを繰り返す作業は、苦痛に感じるプレイヤーも少なくありません。
物語の核心に迫る前に、これらのお使いクエストで疲弊してしまうケースが見受けられます。
ストーリー没入感を削ぐ「突然の強敵」と「説明不足」
フィールド探索中に、理不尽な強さの敵に遭遇して全滅するというバランス調整も批判の対象です。
これはオンライン版のエリア区分がそのまま残っている影響と考えられますが、レベル上げをして順当に進んでいるつもりでも、一歩足を踏み外すと即死級のモンスターが徘徊しているエリアに入ってしまうことがあります。
また、ゲーム序盤から「フレンド登録」「鍛冶」「錬金」などのシステム説明が村人から一方的に行われる点も、プレイヤーを置き去りにしがちです。
世界観に浸る間もなく、複雑なシステムを詰め込まれる感覚は、新規プレイヤーにとって「ワクワク感」よりも「面倒くささ」を感じさせる要因となっています。
フルプライス(8,580円)に対する価格設定への不満
これらのクオリティに対する不満を決定づけたのが、強気な価格設定です。
通常版の定価は8,580円(税込)と、フルプライスのゲームとしても高額な部類に入ります。
さらに、ストーリーの続きとなる「バージョン2」の内容は追加ダウンロードコンテンツ(DLC)として別売り(4,400円など)となっているため、物語を最後まで楽しむには合計で1万円以上の出費が必要です。
グラフィックの簡素化や使い回しの要素が見える中で、この価格設定は「割高である」「コスパが悪い」と判断されても仕方がありません。
この価格に見合う満足度が得られなかったことが、「ひどい」という評価をより強固なものにしています。
【2025年配信】スマホ版ドラクエ10オフラインも「ひどい」のか?
2025年1月、待望のスマートフォン版が配信されましたが、こちらもコンシューマー版とは違った角度での賛否両論が巻き起こっています。
手軽に遊べるようになった反面、スマホ特有の課題も浮き彫りになっています。
スマホ版の操作性は?バーチャルパッドとコントローラー対応の現状
スマホ版で最も懸念されるのは、タッチパネルによる操作性です。
画面上に表示されるバーチャルパッドで移動やカメラ操作を行いますが、物理キーがないため、細かい操作や誤タップが発生しやすいというデメリットがあります。
特に、メニュー画面の選択や戦闘中のコマンド入力において、指で画面が隠れてしまったり、意図しない箇所を押してしまったりするストレスがあります。
コントローラーに対応しているかどうかが重要視されますが、機種やOSのバージョンによっては反応が鈍かったり、一部のボタンが機能しなかったりという報告もあり、完璧な操作環境とは言い難い状況です。
コンシューマー版のコントローラー操作に慣れている人にとっては、スマホ版の操作感は「劣化」と感じられる可能性があります。
容量がデカすぎる?ダウンロードとストレージの問題
スマホ版は大容量のデータダウンロードが必要となるため、端末のストレージ容量を圧迫するという問題があります。
ゲーム本編だけでも数GB、さらに追加DLCや高画質データを含めると、数十GB規模の空き容量が求められる場合があります。
Wi-Fi環境が必須であることはもちろん、ダウンロード完了までに長い時間がかかるため、購入してすぐに遊べないという苛立ちを感じるユーザーもいます。
古い端末や、容量の少ないスマホを使用している場合、そもそもインストールすらできない可能性があるため、事前確認が必須です。
スマホ版とSwitch・PS4版の違いは?価格とグラフィックの比較
スマホ版とコンシューマー版(Switch・PS4など)の内容自体に大きな違いはありませんが、価格面ではスマホ版の方が安価に設定されていることが多いです。
セール期間中であれば、コンシューマー版の半額近い価格で購入できることもあり、コストパフォーマンスを重視するならスマホ版に軍配が上がります。
グラフィックに関しては、スマホの小さな画面で見る分には、2頭身キャラの粗やテクスチャの低解像度が目立ちにくいため、逆に「これくらいで丁度いい」と感じる場合もあります。
ただし、大画面で迫力ある映像を楽しみたい場合は、やはりコンシューマー版の方が適しています。
【結論】スマホ版は「寝転がって遊ぶ」ならアリな理由
総合的に見て、スマホ版は「気軽さ」を最優先するプレイスタイルであれば、十分に選択肢に入ります。
ドラクエ10オフラインはレベル上げや素材集めといった単純作業の時間が長いため、ベッドで寝転がりながら、あるいは移動中の隙間時間にサクサク進められるスマホ版の利便性は大きなメリットです。
「ひどい」と言われるグラフィックも、スマホゲームとして割り切って遊べば許容範囲内という意見も多く見られます。
本腰を入れてじっくり腰を据えるのではなく、カジュアルにドラクエの世界に触れたいというニーズには合致していると言えるでしょう。
ドラクエ10オフラインと他シリーズ・オンライン版との比較
本作の評価が低くなる要因の一つに、他のドラクエ作品や元となったオンライン版との比較による「落差」があります。
比較対象が変われば、評価の軸も変わってきます。
ドラクエ11と比較して「劣化」と感じてしまうポイント
直近のナンバリング作品である『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(ドラクエ11)』と比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。
ドラクエ11は、キャラクターの表情、フィールドの美しさ、演出のドラマチックさにおいて非常に高い完成度を誇っていました。
それに対し、ドラクエ10オフラインは前述の通り2頭身キャラであり、演出も紙芝居的な簡素なものが目立ちます。
「最新のドラクエ」として11のようなクオリティを期待したファンにとっては、進化どころか退化してしまったように感じられ、それが「劣化」という厳しい評価に繋がっています。
オンライン版との違いは?ソロプレイとしての快適さと限界
オンライン版との最大の違いは、戦闘システムが従来の「ターン制コマンドバトル」に変更されている点です。
オンライン版ではリアルタイム要素のある「相撲システム(敵を押して妨害する)」が採用されていますが、オフライン版ではじっくり考えてコマンドを選べるため、ドラクエ本来の戦闘を楽しみたい人には好評です。
しかし、オンライン版のように定期的に新しいストーリーやコンテンツが追加され続けるわけではありません。
また、他のプレイヤーと協力して強敵を倒す達成感や、バザーでの経済活動といったオンライン特有の楽しさは味わえないため、遊びの幅には限界があります。
ドラクエ10オフラインに「サービス終了」はあるのか?誤解を解説
インターネット上で「ドラクエ10オフライン サービス終了」という検索ワードを見かけることがありますが、これは誤解を含んでいます。
オフライン版は買い切りのパッケージソフト(またはアプリ)であるため、オンラインゲームのような「サービス終了によって遊べなくなる」ということは原則としてありません。
ただし、スマホアプリ版に関しては、OSのアップデートに対応しなくなった場合や、ストアから削除された場合に再ダウンロードができなくなるリスクはゼロではありません。
「サービス終了」の噂は、オンライン版の話題や、アプリ版のサポート終了の可能性と混同されていることが多いので、安心して購入して問題ありません。
ひどい評判ばかりではない?評価されるべき「良い点」
批判的な意見が目立ちますが、本作にはオフライン版だからこそ楽しめる魅力や、評価されている点も確かに存在します。
全てが駄作というわけではなく、合う人には深く刺さる作品でもあります。
ストーリーは秀逸?バージョン1・2のボリュームとクリア時間
グラフィックへの不満はあれど、根幹となるストーリー自体の評価は非常に高いです。
バージョン1の「目覚めし五つの種族」からバージョン2の「眠れる勇者と導きの盟友」までの物語は、ドラクエらしい「人助け」と「魔王討伐」を軸にした王道の展開が楽しめます。
それぞれの種族が抱える問題や、大陸ごとの歴史背景などは作り込まれており、クリアまでのプレイ時間は数十時間から100時間を超えるボリュームがあります。
オンライン版の長い歴史の中で磨かれたシナリオを、凝縮して体験できるのは大きな魅力です。
オフライン版オリジナルの仲間キャラとボイス追加の恩恵
オフライン版の最大の独自要素は、魅力的なNPCが正式なパーティメンバーとして仲間になることです。
オンライン版ではゲスト扱いだった「ヒューザ」や「ラグアス王子」といった人気キャラクターたちと共に旅をし、戦闘に参加させることができます。
さらに、メインストーリーには豪華声優陣によるキャラクターボイスが追加されています。
これにより、キャラクターへの感情移入がしやすくなり、無機質になりがちなテキストだけの会話よりもドラマチックな体験が可能になっています。
レベル上げと戦闘スピードはオンラインより快適という声
ゲームバランスに関しては、オフライン版の方が遊びやすく調整されている部分があります。
戦闘スピードを「倍速」や「超はやい」に設定できる機能があり、テンポよく戦闘をこなすことができます。
また、オンライン版のようにレベル上げに膨大な時間を費やす必要がなく、適度に寄り道をしていればサクサクとレベルが上がっていきます。
「レベル上げが面倒くさい」「ストーリーだけ早く見たい」というプレイヤーにとっては、オンライン版よりも遥かに快適な環境が整っていると言えます。
ドラクエ10オフラインの「バージョン3」と今後のアップデート
これから購入を検討する人にとって、物語がどこまで続くのか、今後の追加要素はあるのかは気になるところです。
現時点での情報を整理します。
バージョン3以降のストーリー追加はある?現在の公式情報
結論から言うと、現時点では「バージョン3(いにしえの竜の伝承)」以降のストーリーがオフライン版に追加されるという公式発表はありません。
多くのファンが続きを望んでいますが、開発側からはバージョン2までの物語で一つの区切りとする方針が示唆されています。
そのため、バージョン3以降の物語を知りたい場合は、オンライン版へ移行するか、動画などで補完する必要があります。
「物語が途中で終わるのが嫌だ」という方は、この点を理解した上で購入する必要があります。
バージョン2(DLC)の導入タイミングと追加要素
バージョン2の内容は「超大型拡張ダウンロードコンテンツ」として提供されています。
これを導入することで、新たな冒険の舞台「レンダーシア大陸」へ渡ることができるようになります。
基本的にはバージョン1(ゲーム本編)をクリアした後にプレイする内容ですが、購入自体は最初からセットで行うことも可能です。
バージョン2では、カジノや新たな職業、スキルなども追加され、遊びの幅が大きく広がります。
完全クリアまでのプレイ時間とやり込み要素の有無
バージョン1とバージョン2を合わせると、メインストーリーを追うだけでもかなりのプレイ時間を要します。
さらに、各地に散らばるサブクエスト、釣り、カジノ、転生モンスターの収集、最強装備の作成(鍛冶・錬金)など、やり込み要素は豊富に用意されています。
これらを網羅しようとすれば、100時間以上遊べるボリュームは十分に確保されており、腰を据えてRPGに取り組みたい人の欲求を満たしてくれます。
【総評】ドラクエ10オフラインを今買うべき人・やめておくべき人
ここまで解説したメリット・デメリットを踏まえ、本作を「買うべき人」と「やめておくべき人」を整理します。
中古やセールの割引価格なら「買い」なのか?
定価での購入は「高い」と感じる人が多いですが、中古市場やダウンロード版のセール価格であれば、評価は変わってきます。
半額程度で購入できるのであれば、ストーリーのボリュームやボイス付きのイベントを考慮すると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
「ひどい」という評判でハードルが下がっている分、安く購入して遊んでみたら「意外と面白かった」と感じる可能性は十分にあります。
ドラクエナンバリングとして楽しむための心構え
本作を楽しむためには、「最新技術のドラクエ」ではなく、「古き良きコマンドバトルのドラクエ」を遊ぶというスタンスが重要です。
グラフィックや演出に過度な期待をせず、テキストや世界観、キャラクターの掛け合いを楽しむことに重きを置けば、不満点は気になりにくくなります。
2頭身キャラも、かつてのスーパーファミコン時代のドラクエが進化したものだと捉えれば、懐かしさを感じられるかもしれません。
オンライン未経験者がオフライン版から入るメリット
本作の最大のターゲットは、「ドラクエ10の世界に興味はあるが、オンラインゲームはやりたくない」という層です。
- 他人とのコミュニケーションに疲れたくない
- 自分のペースでゆっくり遊びたい
- 月額料金を払いたくない
こういった理由でドラクエ10を敬遠していた人にとって、オフライン版は唯一無二の選択肢です。
オンライン版の膨大なストーリーを、ソロプレイ専用に最適化された環境で体験できることは、他には代えがたいメリットと言えます。
まとめ:ドラクエ10オフライン ひどいと言われる理由と真価
- 2頭身キャラへの変更や使い回し演出が、没入感を削ぐ最大の要因である
- 頻繁なロード時間やUIの使いにくさが、快適なプレイを阻害している
- フルプライス+DLCという強気な価格設定が、内容に見合わないと批判された
- スマホ版は操作性に難があるものの、寝転がって遊べる手軽さは評価できる
- ドラクエ11と比較するとグラフィック面での劣化が目立つ
- ストーリー自体は王道で面白く、ボリュームも十分に確保されている
- オフライン版独自の仲間キャラやボイス追加は、ファンにとって嬉しい要素である
- 戦闘やレベル上げはオンライン版より快適になっており、サクサク進められる
- バージョン3以降の追加予定はなく、物語の続きはオンライン版への移行が必要
- セール価格や中古であれば、オンライン未経験者にとって遊ぶ価値はある

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