ダークソウル2には数多くの個性的なNPCが登場しますが、中でも宮廷魔術師ナヴァーランほど謎に満ちた存在はいないでしょう。
アン・ディールの館で霧の向こうに封印された男は、話しかけるタイミングによって全く別の顔を見せます。
穏やかに「近寄らないでくれ」と懇願する人格と、笑いながら暗殺を依頼してくる凶悪な人格。
この二重人格のNPCを巡っては、クエストの進め方を間違えて貴重な魔術を取り逃したというプレイヤーの声が後を絶ちません。
本記事では、ナヴァーランの居場所やクエストの正しい手順、入手できるアイテムの一覧、レバーを引いた場合のリスク、さらには混沌装備のテキストから読み解けるロア考察まで、すべてを網羅的に解説していきます。
宮廷魔術師ナヴァーランとは何者か
宮廷魔術師ナヴァーランとは、ダークソウル2に登場するNPCの一人で、商人・クエスト提供者・闇霊侵入者という三つの顔を持つ異色の存在です。
英語版の正式名称は「Royal Sorcerer Navlaan」で、英語版の声優はBlake Ritsonが担当しています。
Blake Ritsonはダークソウル1のヴィンハイムのグリッグスや、ダークソウル3の脱走者ホークウッドの声も担当しており、シリーズを通じて馴染み深い声優の一人です。
ナヴァーランはゲーム内の伝承において「異端の魔術師」として記録されており、混沌装備と呼ばれる特殊な防具を身にまとっています。
さらに闇術「生命の残滓(Scraps of Life)」を発明した人物ともされ、魔術の世界において極めて高い才能を持っていたことがうかがえます。
プレイヤーが生者の状態で話しかけた場合と亡者の状態で話しかけた場合で、まったく異なる人格が応答するという独自のギミックが最大の特徴です。
ナヴァーランの居場所とアン・ディールの館での見つけ方
ナヴァーランはアン・ディールの館(Aldia’s Keep)の1階に位置しています。
具体的には、篝火「前庭」から館内に入り、広間の突き当たりを右に進んだ先にある通路の奥です。
通路の先には青白い半透明の霧があり、ナヴァーランはこの霧の向こう側に封印された状態で佇んでいます。
霧を通過してナヴァーランのもとへ向かうことはできますが、ここで重要な注意点があります。
広間の突き当たりを左に進むとレバーが設置されており、このレバーを引くと霧が解除されてしまいます。
霧が解除されるとクエストラインが受けられなくなるため、レバーには絶対に触れないでください。
オンラインプレイでは、レバーの手前に「引き返せ」というメッセージが大量に置かれていることでも有名です。
多くのプレイヤーがこの警告に助けられている一方で、気づかずにレバーを引いてしまい後悔したという報告も攻略コミュニティでは定番の話題となっています。
ナヴァーランの二重人格と正体の謎
ナヴァーランの最大の特徴は、プレイヤーの状態に応じて切り替わる二重人格です。
生者で話しかけた場合の主人格
生者の状態でナヴァーランに話しかけると、おどおどした口調で「近寄らないでほしい」「このまま朽ちさせてくれ」と懇願してきます。
この穏やかな人格は自分の中に潜む凶悪なもう一人の存在を恐れており、外の世界に害を及ぼさないために自らを霧の中に封じ込めたとされています。
プレイヤーに対して一切の敵意を見せず、ただ静かに消えることを望む姿は、ダークソウルシリーズの中でも特に悲哀を感じさせるキャラクターの一人です。
亡者で話しかけた場合の裏人格
一方、亡者の状態で話しかけると、打って変わって饒舌で攻撃的な人格が現れます。
この裏人格は自らの誕生について「この愚かな器が新しい魔術を生み出そうとした結果、偶然にも私が生まれた」と語ります。
主人格が眠っている間に標的を見つけて狩りを行っていたものの、主人格に気づかれて封印されてしまったという経緯を嬉々として話してくれます。
裏人格はプレイヤーに暗殺依頼を持ちかけ、断れば「外に出て大量殺戮をする」と脅迫するなど、非常に危険な存在として描かれています。
混沌装備のテキストが示す真の正体
ナヴァーランの正体については、装備テキストが重要な手がかりを提供しています。
混沌のフードには「男は自らを封じ込めたと言うが、人格を持った魔法など聞いたことはない」と記されています。
さらに混沌のローブ・グローブ・ブーツには「男の名はナヴァーランという。
だがそれは、本当は誰の名前なのだろうか」という一文が添えられています。
これらのテキストは、裏人格が語る「魔術の実験で生まれた」という説明そのものに疑問を投げかけています。
ファンコミュニティでは「実は裏人格こそが元々のナヴァーランであり、穏やかな主人格のほうが後から生まれた存在ではないか」という考察や、「そもそも二重人格ではなく、別の存在がナヴァーランの体に憑依しているのではないか」という説が長年にわたって議論されています。
この謎がゲーム内で明確に解答されることはなく、プレイヤーの解釈に委ねられているのがダークソウルらしいストーリーテリングです。
ナヴァーラン暗殺クエストの受注条件と手順
ナヴァーランの暗殺クエストは、ダークソウル2の中でも特にユニークなクエストラインとして知られています。
受注するためには、以下の二つの条件を同時に満たす必要があります。
一つ目は、ナヴァーランが霧に封印された状態であること。
つまり、アン・ディールの館のレバーを引いていないことが前提です。
二つ目は、プレイヤーが亡者の状態でナヴァーランに話しかけることです。
亡者状態で話しかけると裏人格が現れ、4人のNPCの殺害を依頼してきます。
各依頼では対象NPCが持つ特定のアイテムを証拠の品として持ち帰る必要があり、依頼は順番に進行するため、一つずつクリアしていく形式です。
なお、このクエストで最も重要なポイントは、暗殺対象のNPCを実際に殺害する必要が一切ないという点です。
証拠の品はすべて、ゲーム進行度やステータス条件を満たすことで平和的に入手できます。
NPCを殺さずにクエストを完遂できるという設計は、多くのプレイヤーからダークソウルらしいひねりの効いたクエストデザインとして高い評価を受けています。
暗殺依頼の全4段階と報酬アイテム一覧
ナヴァーランの暗殺クエストは全4段階で構成されています。
以下に各依頼の対象NPC、証拠品、報酬、そして殺害せずに証拠品を入手する方法をまとめます。
第1の依頼:渡し屋ギリガン
ナヴァーランはギリガンを「欲深い、死んだって誰も気にしない」と散々に酷評しています。
証拠の品は「妙な梯子の置物(Ladder Miniature)」で、報酬として「退魔の指輪(Dispelling Ring)」が手に入ります。
梯子の置物はギリガンから購入するだけで入手できるため、殺害する必要はありません。
第2の依頼:地図書きケイル
ケイルについてナヴァーランは、「自分が閉じ込められている間に体を調べてきた気持ちの悪い奴」と嫌悪感をあらわにしています。
証拠の品は「ケイルの兜(Cale’s Helm)」で、報酬は「愚者の香料(Simpleton’s Spice)」です。
ケイルの兜は、マデューラの館にある地図の8つの火をすべて灯すとケイル本人から譲り受けることができます。
第3の依頼:破門のフェルキン
フェルキンに対しては「それなりに手強そうな奴」と一定の評価を見せており、他のターゲットとは異なる態度が印象的です。
証拠の品は「夕暮れの杖(Sunset Staff)」で、報酬はクエストでしか手に入らない貴重な呪術「封じられた太陽(Forbidden Sun)」です。
夕暮れの杖はフェルキンに知力と信仰をともに20以上の状態で話しかけると譲り受けられます。
ただし、この条件はビルドによっては厳しいため、ステータスの調整が必要になるケースもあります。
PS3版ではアン・ディールの館のミミックから杖を入手する方法もありましたが、Scholar of the First Sin版では削除されています。
第4の依頼:緑衣の巡礼(翡翠の伝令)
最後のターゲットはレベルアップを担当する重要NPC、緑衣の巡礼です。
ナヴァーランは「他の3人は小物だ。
この女を始末すれば何の憂いもない」と並々ならぬ執着を見せます。
証拠の品は「古びた羽(Aged Feather)」で、報酬は強力な魔術「魔力解放(Unleash Magic)」です。
古びた羽は竜の巣(Dragon Aerie)で緑衣の巡礼に話しかけるだけで譲り受けることができるため、殺害は不要です。
報酬アイテム一覧表
| 依頼 | 対象NPC | 証拠品 | 報酬 | 平和的入手方法 |
|---|---|---|---|---|
| 第1 | 渡し屋ギリガン | 妙な梯子の置物 | 退魔の指輪 | ギリガンから購入 |
| 第2 | 地図書きケイル | ケイルの兜 | 愚者の香料 | 地図の火を全灯火後に入手 |
| 第3 | 破門のフェルキン | 夕暮れの杖 | 封じられた太陽 | 知力・信仰20以上で譲渡 |
| 第4 | 緑衣の巡礼 | 古びた羽 | 魔力解放 | 竜の巣で話しかけて入手 |
レバーを引くとどうなるか―取り返しのつかない選択
アン・ディールの館のレバーを引いてしまった場合、ゲーム進行に大きな影響が生じます。
最も深刻な問題は、暗殺クエストが受注不可能になることです。
レバーを引くと霧が消えてナヴァーランが解放されますが、解放後に裏人格に話しかけても「殺したい奴が見つかった」としか言わず、クエストの依頼を受けることができなくなります。
これにより、クエスト報酬でしか手に入らない呪術「封じられた太陽」と魔術「魔力解放」の二つが永久に入手不能となります。
どちらも強力なスペルであるため、魔術系ビルドのプレイヤーにとっては致命的な損失です。
篝火の探究者(Bonfire Ascetic)を使用しても霧は復活せず、この選択は完全に不可逆です。
同一周回ではどうすることもできないため、入手したい場合は2周目以降で正しい手順を踏む必要があります。
一方で、レバーを引くことによるメリットも存在します。
ナヴァーランの商人機能が利用可能になり、生者状態で話しかけると各種装備やアイテムを購入できるようになります。
ただし、クエストを先に完遂してから商人機能を解放するほうが圧倒的に効率が良いため、一般的にはレバーを引く前にクエストを済ませることが推奨されています。
ナヴァーランの闇霊侵入と攻略法
レバーを引いてナヴァーランを解放すると、ゲーム内の複数のエリアで闇霊として侵入してくるようになります。
侵入が発生するエリアは、アン・ディールの館、巨人の森の「忘却の地」、溜まり、輝石街ジェルドラ、ドラングレイグ城、竜の巣の計6か所です。
なお、巨人の森での侵入は「巨人の絆」を入手した後に限り発生します。
闇霊としてのナヴァーランは武器を一切装備しておらず、素手で戦うという特異な戦闘スタイルを取ります。
手刀を3連続で繰り出す特殊モーションを持ち、さらに素手のまま闇術を詠唱するという離れ業を見せます。
通常、闇術の詠唱には杖や聖鈴といった触媒が必要ですが、ナヴァーランは触媒なしで魔法を放つことができ、闇術における卓越した技量の持ち主であることが戦闘面からも表現されています。
対策としては、闇属性への耐性を高める装備を身につけた上で、物理攻撃で押し切るのが有効です。
ナヴァーラン自体のHPはそれほど高くないため、近接武器での連撃で素早く倒すことが可能です。
ただし、強力な敵が近くにいるエリアで出現することが多いため、周囲の状況に注意しながら戦う必要があります。
解放後にナヴァーランを倒すと侵入は停止します。
倒した場合は一定時間後に墓石が出現し、ソウルを支払うことで商人機能を再び利用することも可能です。
クエスト完遂後のナヴァーランと販売アイテム
暗殺クエストを全4段階クリアすると、ナヴァーランの裏人格が「ここで事の行く末を眺めているとしよう」と語り、隠居を宣言します。
この時点でナヴァーランは商人として機能するようになり、亡者状態で話しかけるとアイテムの売買が可能になります。
さらに、クエスト完遂後に話しかけると「お前は特別だ」と言い、混沌装備一式(混沌のフード・混沌のローブ・混沌のグローブ・混沌のブーツ)をプレゼントしてくれます。
「血のあとは気にするな」という不気味な台詞とともに渡される混沌装備は、ナヴァーランのロアを考察する上で極めて重要なアイテムです。
販売しているアイテムのラインナップは多岐にわたります。
星占い装備一式や黒魔女装備一式といった防具のほか、雷カルツァイトの指輪+2、各種大矢(雷・炎・破壊の大矢)、ドラゴンチャーム、赤い水、篝火の探究者などが並びます。
魔術では「偉大な魔法の武器」と「強い魔法の盾」を無制限に購入でき、魔術師系のビルドにとっては有用な品揃えです。
なお、クエストを完遂した後にレバーを引いて解放すると、生者状態でも商人機能を利用できるようになりますが、闇霊としての侵入も同時に発生するようになる点は注意が必要です。
ナヴァーランに関するよくある疑問と注意点
レバーを引いてしまった場合にクエストを復活させる方法はあるか
残念ながら、同一周回内でクエストを復活させる方法は存在しません。
篝火の探究者を使用してもレバーの状態はリセットされず、霧が再び出現することはありません。
暗殺クエストの報酬が必要な場合は、2周目(NG+)以降で改めて正しい手順でプレイする必要があります。
ナヴァーランを殺害するとペナルティはあるか
レバーで解放した直後にナヴァーランを倒した場合、罪のレベルは上昇しません。
一方、霧に封印されたままの状態でナヴァーランを攻撃して敵対させた場合は、通常のNPC殺害と同様のペナルティが発生します。
倒した後は一定時間で墓石が出現し、ソウル9,000を支払うことで商人機能を利用できるようになります。
生者と亡者のどちらで話すべきか
まず亡者の状態で話しかけてクエストを全段階受注・完遂し、その後に生者の状態で話しかけるという順番が最も効率的です。
生者で先に話しかけてしまってもクエスト自体が消滅するわけではありませんが、亡者の状態に切り替えて再度訪れれば裏人格の依頼を受けることが可能です。
クエスト中にNPCを殺害してしまった場合はどうなるか
証拠の品は対象NPCを殺害することでも入手できますが、殺害したNPCは復活しません。
特に緑衣の巡礼を殺害してしまうとレベルアップが不可能になるため、絶対に避けるべきです。
前述の通り、すべての証拠品は平和的な手段で入手可能なので、殺害する理由はありません。
ナヴァーランのロア考察と関連するキャラクター
ナヴァーランと地図書きケイルの関係
暗殺クエストの第2ターゲットである地図書きケイルとナヴァーランの関係は、ファンの間で注目されている考察ポイントの一つです。
ケイルはマデューラの館を拠点としていますが、「この家を勝手に使っている」という趣旨の発言をしています。
この発言から、マデューラの館がかつてナヴァーランの隠れ家だったのではないかという説が唱えられています。
ナヴァーランが「ケイルに体を調べられた」と不快感を示していることからも、両者の間に何らかの接点があったことはほぼ間違いないでしょう。
ナヴァーランとアン・ディールの関係
ナヴァーランが封印されているアン・ディールの館は、アン・ディール(アルディア)が様々な実験を行っていた場所です。
アン・ディールは不死の呪いを解く研究に没頭しており、館内には実験の痕跡が数多く残されています。
ナヴァーランの二重人格がアン・ディールの実験の結果として生まれたものなのか、あるいはナヴァーラン自身の魔術研究が原因なのかは明確にされていませんが、館に封印されているという事実から両者に何らかの関連があることは確実です。
「ナヴァーラン」という名前は誰のものか
前述の混沌装備テキスト「男の名はナヴァーランという。
だがそれは、本当は誰の名前なのだろうか」という一文は、ファンコミュニティにおける最大の議論テーマです。
「ナヴァーラン」が主人格の名前なのか、裏人格の名前なのか、あるいはそのどちらでもない別の存在の名前なのか。
ゲーム内で明確な答えは示されていませんが、この曖昧さこそがダークソウルシリーズの物語の魅力を体現しているといえます。
まとめ:ダークソウル2ナヴァーランの攻略と考察
- 宮廷魔術師ナヴァーランはアン・ディールの館1階の霧の中に封印されたNPCで、商人・クエスト提供者・闇霊侵入者の三つの役割を持つ
- 生者で話しかけると穏やかな主人格が、亡者で話しかけると凶悪な裏人格が現れる二重人格のキャラクターである
- 暗殺クエストは亡者状態かつナヴァーランが封印された状態でのみ受注可能で、全4段階で構成される
- クエストの暗殺対象は渡し屋ギリガン、地図書きケイル、破門のフェルキン、緑衣の巡礼の4名である
- 全ての証拠品はNPCを殺害せずに平和的手段で入手可能であり、殺害は推奨されない
- クエスト報酬の呪術「封じられた太陽」と魔術「魔力解放」はこのクエストでしか手に入らない貴重なスペルである
- アン・ディールの館のレバーを引くとクエストが永久に受注不能になるため、絶対に引いてはならない
- レバーで解放するとゲーム内6か所で闇霊として侵入してくるが、素手で戦う特殊な戦闘スタイルを持つ
- 混沌装備のテキスト「だがそれは、本当は誰の名前なのだろうか」はナヴァーランの正体に関する最大の謎である
- クエスト完遂後に商人機能が開放され、星占い装備や黒魔女装備、各種大矢などの豊富なアイテムを購入できる

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