「ポケットモンスター ハートゴールド」には、発売から16年以上が経った今でも次々と新しいバグ技が発見され続けています。
セーブデータが消える致命的なものから、ちょっとした表示のずれまで、その種類は実に多彩です。
「面白そうなバグ技を試してみたいけれど、データが壊れたら怖い」「どのバグ技が安全で、どれが危険なのか整理して知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハートゴールドで確認されているバグ技を危険度別に整理し、それぞれの発生条件や回避方法、さらにはDNSエクスプロイトや任意コード実行といった話題の裏技まで、網羅的に解説していきます。
安全にバグ技を楽しむために必要な知識を、ここでしっかり押さえておきましょう。
ハートゴールドのバグ技とは?基本知識と注意点
HGSSで確認されているバグ技の種類と分類
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー(HGSS)は、2009年9月12日にニンテンドーDS向けに発売された「金・銀」のリメイク作品です。
第4世代(Generation IV)に分類されるため、ダイヤモンド・パール・プラチナと共通のバグも数多く存在しています。
HGSSで確認されているバグ技は大きく分けて以下のようなカテゴリに整理できます。
| 分類 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 致命的バグ | セーブデータの消失や読み込み不能 | レポート消失バグ、スリープ再開不可バグ |
| フリーズ系バグ | ゲームが操作不能になる | バトルタワーフリーズ、GTSフリーズ |
| 進行影響バグ | アイテムやポケモンに異常が出る | でんきだま消失、色違い通常色化 |
| 表示・演出バグ | 見た目や音の不具合 | 連れ歩きポケモン浮遊、環境音残留 |
| エクスプロイト | 仕様の穴を利用した裏技 | DNSエクスプロイト、GTS通信進化 |
| 高度なバグ技 | 任意コード実行やTweaking | ACE、ファントムバッジ入手 |
軽微な表示崩れから、セーブデータそのものが飛んでしまう深刻なものまで、幅広く存在している点がHGSSのバグ技の特徴といえるでしょう。
バグ技を試す前に知っておくべきリスクとセーブデータの守り方
バグ技には常にリスクが伴います。
最も怖いのはセーブデータの消失です。
HGSSでは一部のバグがマジコン対策の誤作動ではないかと指摘されており、原因不明のまま公式の修正パッチも提供されていません。
バグ技を試す前に守ってほしい基本ルールは、次の通りです。
まず、バグ技を実行する直前に必ずレポートを書いてください。
通信系のバグ技を試す場合は、通信前に手動でセーブしておくことが重要です。
自動セーブだけに頼ると、意図しないタイミングで不正なデータが書き込まれる恐れがあります。
また、大切なポケモンやアイテムは事前に別のROMに退避させておくと、万が一の際にもダメージを最小限に抑えられます。
致命的バグが発生した場合でも、セーブデータ自体は壊れていないケースが多く、任天堂サービスセンターへの修理依頼で復帰できた報告もあります。
慌ててデータを初期化しないことも大切なポイントです。
【危険度別】ハートゴールドの主要バグ技一覧
データ消失の恐れあり|致命的バグと回避方法
最も警戒すべきなのが、セーブデータに直接影響を及ぼす致命的なバグです。
1つ目は「DS本体スリープによるレポート再開不可能バグ」です。
バトルビデオを最後まで見ずに「やめる」を選んだ直後にDSの蓋を閉じたり、25番道路の高台でスイクンとの戦闘イベント中にスリープモードにしたりすると、次回起動時にレポートが読み込めなくなることがあります。
ただし、セーブデータそのものは破損しておらず、任天堂サービスセンターに修理を依頼すれば復旧できたという報告が複数あがっています。
2つ目は「レポート消失バグ」です。
タイトル画面からゲームを開始しようとした際に「レポートのないようがきえてしまった!」と表示され、データが全て初期化される現象です。
原因は明確には特定されていませんが、ソフトの接触不良による読み込み失敗が原因であるケースも多く、カートリッジの端子をクリーニングして挿し直すだけで復活する場合もあります。
回避策としては、ポケウォーカーとの連携時を含め、こまめにレポートを書く習慣をつけることが最善です。
フリーズ系バグの発生条件と対処法
フリーズ系のバグはゲームの操作が一切できなくなるため、直前のセーブ地点からやり直す必要があります。
代表的なものに「バトルタワーフリーズ」があります。
バトルタワーのマルチバトルでパートナーを選ぶ際、手持ちポケモンの「つよさをみる」が表示されている状態でBボタンを押すと、100%の確率でフリーズが発生します。
「もどる」の選択肢が正常に機能しないことが原因とみられています。
「GTSフリーズ」も注意が必要です。
ほしいポケモンの検索でヒットがなく、上画面にトレーナーが表示されていない状態で「えらぶ」を押すと暗転してフリーズします。
ただしGTSは入室時と交換成立時に自動でレポートが書かれるため、フリーズしても直近の状態から再開可能です。
さらに「ふたごじま梯子バグ」では、フリーザーのいた場所の右にある梯子を裏側から登ると画面が真っ黒になって進行不能になります。
表側から登れば問題ないため、ふたごじまを探索する際は梯子の方向に注意してください。
スリープモードから復帰した直後に画面が暗転したまま戻らないバグも報告されています。
発生条件はさまざまで再現性が低いものの、スリープ前のこまめなセーブが有効な対策です。
ゲーム進行に影響する中程度のバグまとめ
ゲームの進行を大きく妨げるほどではないものの、アイテムやポケモンに思わぬ影響を及ぼすバグも複数確認されています。
「でんきだま消失バグ」は、でんきだまを持たせたピカチュウを連れたままユニオンルームで別のポケモンを交換すると、ピカチュウのでんきだまが消えてしまうというものです。
詳しい発生条件は判明していないため、ユニオンルームを利用する際はピカチュウを手持ちから外しておくのが無難でしょう。
「色違いポケモンが通常色に戻るバグ」は、色違いのポケモンで殿堂入りした際に通常色に変わってしまう報告があり、イーブイとエテボースで確認されています。
全てのポケモンで発生するわけではないようですが、大切な色違いで殿堂入りする際には念のため注意が必要です。
「ガンテツボール受取バグ」は、手持ちのボール数とガンテツから受け取るボール数の合計が1000を超える場合に、受取メッセージは表示されるのに実際にはボールが増えないという不具合です。
大量にぼんぐりを預けている場合は、事前にボールの総数を確認しておきましょう。
「アンノーンノート」のバグでは、26種のアンノーンを捕まえた状態で「?」を捕まえると「!」が登録され、逆に「!」を捕まえると「?」が登録される現象が起きます。
図鑑コンプリートには影響しませんが、気になる方は覚えておくとよいでしょう。
また、オリジンフォルムのギラティナで殿堂入りするとアナザーフォルムに戻ってしまうバグもありますが、再度はっきんだまを持たせれば解消されます。
知っておくと面白い軽微なバグ・小ネタ集
ゲームの進行には支障がないものの、知っていると思わず笑ってしまうようなバグも数多く存在します。
「連れ歩きポケモン浮遊バグ」は、手持ちのポケモンが毒状態のとき、段差を降りる瞬間に「毒に耐え切った」メッセージが表示されると、連れ歩きポケモンが段差の上に浮いたままついてくるというものです。
エリアを移動すれば元に戻ります。
「環境音残留バグ」では、海岸の波の音が聞こえるエリアからBGMの変わらない場所に「そらをとぶ」で移動すると、波の音がそのまま流れ続けます。
マップの切り替えや戦闘に入ることで解消されるため、実害はありません。
育て屋のおばあさんに電話をかけた際、2匹目のポケモンだけがレベルアップしていると、同じポケモンの情報を2回続けて教えてくれるという微笑ましいバグもあります。
19番・20番水道でいわくだきを使った際に野生ポケモンと遭遇すると、戦闘フィールドがなぜか水上仕様になるバグも確認されています。
陸上にいるはずなのに水面が広がる光景は、ちょっとしたシュールな体験です。
ポケギアのマップでは、ライコウやエンテイのマーカーが南側にある状態で特定の操作をすると、時刻表示付近に灰色の謎の模様が浮かび上がることもあります。
いずれもゲームプレイに影響はないため、発見を楽しむ程度の気持ちで触れてみてください。
ハートゴールドで今も使える有名なバグ技・裏技
DNSエクスプロイトで過去の配布ポケモンを受け取る方法
DNSエクスプロイトは、Nintendo Wi-Fi Connectionのサービスが終了した後でも、ファンが運営するDNSサーバーを経由して過去のWi-Fiイベント配布ポケモンを受け取れる手法です。
2026年現在でも多くのユーザーによって動作が確認されており、HGSSのバグ技・裏技の中では最も広く利用されているものの1つといえます。
手順はシンプルです。
ハートゴールドまたはソウルシルバーを起動し、タイトル画面から「ニンテンドーWi-Fiコネクション設定」にアクセスします。
DNS設定で「自動取得」を「しない」に変更し、プライマリDNSにファンサーバーのアドレス(代表的なものとして178.62.43.212や164.132.44.106など)を入力します。
設定後にゲームを起動し、「ふしぎなおくりもの」からWi-Fi経由で受け取りを実行すると、セレビィやデオキシスなど当時の配布ポケモンを入手可能です。
エミュレータ環境でも利用できるとの報告がありますが、接続環境によってはうまくいかない場合もあるため、Wi-Fi設定を丁寧に確認することが重要です。
なお、サーバーはファン有志によるボランティア運営のため、将来的に停止する可能性もある点は理解しておきましょう。
GTS通信進化バグで1人で進化させるやり方
通常、ゲンガーやカイリキーなどの通信進化ポケモンを進化させるには、他のプレイヤーとの通信交換が必要です。
しかしGTSの仕様を利用すれば、1人でも通信進化を完了できます。
まず、進化させたいポケモン(必要なら進化用アイテムを持たせた状態)をGTSに預けます。
この際、絶対に取引が成立しない条件で出品するのがポイントです。
たとえば「レベル9以下のミュウツー」を希望すれば、条件を満たすポケモンが存在しないため、取引される心配はほぼありません。
次にGTS上で適当なポケモンを検索し、別のトレーナーと1回交換を成立させます。
その後、自分が預けたポケモンを引き取ると、ゲーム内部で「通信交換が行われた」と判定され、進化が発生します。
ただし、リスクがゼロではないことは覚えておいてください。
ごくまれにタイミングの問題で先に他のプレイヤーに交換されてしまう可能性があります。
大切なポケモンを預ける場合は、できるだけ人が少ない時間帯を狙うとよいでしょう。
現在はDNSエクスプロイトを利用してGTSに接続する必要がありますが、前述のDNS設定を済ませていれば問題なくアクセスできます。
ポケモンの子守歌でエンカウント率が爆上がりする仕組み
ポケギアのラジオで「ポケモンの子守歌」を流すと、本来は野生ポケモンの出現率が下がるはずです。
ところがHGSSでは、プログラムの計算処理にアンダーフローが発生し、逆にエンカウント率が大幅に上昇するという意図しない挙動が起こります。
技術的な仕組みを簡単に説明すると、草むらや洞窟での移動時にエンカウント判定の基本値は20に設定されています。
子守歌を流すとこの値から25が引かれるため、計算結果はマイナスになります。
しかしゲームのプログラムはマイナスの値を想定しておらず、値がアンダーフロー(数値の下限を超える)を起こして上限値の100に設定されてしまうのです。
結果として、子守歌を流しながら歩くと通常の5倍近いエンカウント率になります。
レベル上げや野生ポケモンの厳選に活用しているプレイヤーも少なくないようです。
逆に言えば、エンカウントを減らしたい場面では子守歌を流さないよう注意が必要です。
むしよけスプレー系のアイテムを併用するのが確実な対策といえるでしょう。
Tweaking(壁抜け)でイベントをスキップする手順
Tweaking(ツイーキング)は、自転車に乗った状態で特定のパターンの高速移動を繰り返すことで、マップの読み込みを異常にさせるバグ技です。
ダイヤモンド・パール・プラチナで有名になった手法ですが、HGSSでも同様の原理で実行可能です。
成功すると画面上に「void」と呼ばれる暗黒空間が出現し、通常は通れない場所を移動できるようになります。
HGSSではこのTweakingを利用して、ワカバタウンで「ファントムバッジ」と呼ばれる不正なバッジデータを入手することが知られています。
ファントムバッジがあると、ひでんわざの使用制限が解除されたり、トージョウのたきなどのストーリー上の障壁をスキップしたりすることが可能になります。
ただしTweakingは非常にシビアな操作を要求されるバグ技です。
成功率は低く、操作を誤るとフリーズする場合もあります。
また、ストーリーのフラグが乱れることで予期しない不具合が発生するリスクもあるため、メインのセーブデータでの実行は避けたほうが安全です。
ハートゴールドで増殖バグはできる?コピー技の真相
HGSSではポケモン増殖バグが使えないと言われる理由
金・銀やエメラルドで大きな話題になったポケモンの増殖バグですが、HGSSでは基本的に使用できないとされています。
最大の理由は、ポケモン保管システム(PC)の仕様変更です。
過去の作品ではボックス切り替え時にセーブが走る仕組みを悪用し、電源を切るタイミングを調整することでポケモンをコピーできました。
しかしHGSSではPCの操作フローが改修され、同様の手法が通用しなくなっています。
通信交換中に一方のDS本体の電源を強制的にオフにするという方法が理論上は存在しますが、セーブデータが破損するリスクが極めて高く、実用的とはいえません。
多くのコミュニティでも「HGSSでの安全な増殖バグは存在しない」という見解が一般的です。
ポケウォーカーを利用したクローニングの仕組みと制限
HGSSに同梱されていた専用歩数計「ポケウォーカー」を利用したクローニングが一部で報告されています。
ポケウォーカーにポケモンを転送した後、ゲーム側でセーブが完了する前に電源を切ると、ポケウォーカーとゲーム内の両方にポケモンが存在する状態が生まれます。
一見すると増殖に成功したように見えますが、ゲーム側にはポケウォーカーへの転送記録が保存されていないため、ポケウォーカーからポケモンを戻そうとするとゲームが認識を拒否し、野生に逃がされてしまいます。
つまり実質的にはポケウォーカー側のポケモンは失われるため、完全な増殖とは言いがたい手法です。
不正なデータの混入を防ぐための安全機構が働いているためと考えられています。
エメラルドからの転送を使った代替手段
HGSS単体では増殖バグが困難であるため、多くのユーザーはエメラルドの増殖バグを活用した代替手段を利用しています。
エメラルドにはバトルタワーのPC前でセーブし、ボックス操作中に電源を切ることでポケモンやアイテムを複製できる有名なバグが存在します。
エメラルドでマスターボールやふしぎなアメなどを増殖させた後、DS LiteのGBAスロット(ダブルスロット機能)を使ってパルパーク経由でHGSSに転送するという流れです。
HGSSのパルパークは連続利用が可能で、1日の転送回数に制限がないため効率的に進められます。
ただし、エメラルドのソフトとGBAスロット付きのDS Lite(またはDS初代)が必要になる点は留意してください。
DSiやDSi LL、3DSにはGBAスロットがないため、この方法は使えません。
任意コード実行(ACE)とは?HGSSでできること
任意コード実行の基本的な仕組みをわかりやすく解説
任意コード実行(ACE:Arbitrary Code Execution)とは、ゲーム内のバグを組み合わせて、プレイヤーが自作のプログラムをゲーム上で動作させるという高度なバグ技です。
わかりやすく例えるなら、ゲームの「脳」に直接命令を書き込むようなイメージです。
ACEは初代ポケモン(赤・緑)のセレクトBBバグなどで古くから知られていましたが、第4世代のHGSSやプラチナでも2023年頃に実現が確認され、コミュニティで大きな反響を呼びました。
具体的な手法の詳細は専門性が高いため割愛しますが、ゲーム内のメモリ配置やポケモンの個体値・努力値といったデータを精密に調整し、特定の操作を行うことでゲームが意図しないコードを読み込む状態を作り出します。
改造ツールや外部機器を使わず、あくまでゲーム内の操作だけで実行できる点が特徴です。
ACEで実現できる具体的な改変内容と活用例
ACEが実行できるようになると、ゲームの様々な要素を自在に変更することが可能になります。
多くのユーザーの間で注目されている活用例としては、テキストの即時表示があります。
通常のHGSSではメッセージが1文字ずつ表示されますが、ACEを使うとテキストが瞬時に表示されるようになり、快適さが大幅に向上します。
フレームレートの上限解除も話題になりました。
DS本体の処理能力の範囲内ではありますが、通常よりも滑らかな画面表示を実現する試みが行われています。
さらに実用的な例では、バトルタワーで使用するポケモンの技や特性を自由に設定し、最も効率的な攻略パーティを構築するという活用法も研究されています。
たとえば、本来は覚えないはずの技を覚えたポケモンを作成するといったことも理論上は可能です。
ただし、ACEで改変したポケモンを通信交換やポケモンバンクに送ると不正データとして弾かれる可能性があるため、あくまで個人のROM内で楽しむのが前提となります。
RTA(スピードラン)での任意コード実行の使われ方
RTA(リアルタイムアタック)の世界では、ACEの発見がHGSSのスピードランに革命をもたらしました。
speedrun.comで管理されているHGSSのカテゴリのうち、「Any% Glitched」ではバグ技の使用が許可されており、ACEやTweakingを駆使して驚異的な速度で殿堂入りを目指す走者たちが記録を競っています。
ACEを使えばストーリーの大部分をスキップし、殿堂入りのフラグを直接書き換えることすら理論上は可能です。
一方で、「Any% Glitchless」カテゴリではバグ技が禁止されており、乱数調整の技術を駆使した正攻法のプレイが求められます。
特にライコウの捕獲における乱数調整は非常に難易度が高く、走者の腕が問われる最大の見どころとなっています。
バグ技の有無によってまったく異なるゲーム体験が生まれる点が、HGSSのRTAが今なお人気を集める理由の1つです。
ファントムバッジで殿堂入り?ストーリースキップ系バグ技
バッジ4つで殿堂入りできるバグの発生条件
通常、ハートゴールドでは16個のジムバッジを集めてからチャンピオンに挑戦しますが、Tweakingで入手できる「ファントムバッジ」を利用すると、わずかバッジ4つ程度で殿堂入りが可能になります。
ワカバタウンで所定のTweaking操作を行い、void空間を経由してファントムバッジを取得すると、ひでんわざの使用制限やストーリー上のゲートチェックが解除されます。
トージョウのたきをはじめとする進行の壁をスキップし、一気にセキエイ高原に到達できるのです。
この手法はRTAの「Any% Glitched」カテゴリで実際に活用されており、ゲームの正規ルートでは数十時間かかるストーリーを大幅に短縮できます。
ただし、Tweaking自体の成功率が低いうえ、ストーリーフラグの整合性が崩れるため、殿堂入り後に予期しない不具合が起きることもあります。
ホウオウ・ルギアを2匹捕獲できるバグの詳細
ファントムバッジを利用したイベントスキップの副産物として、パッケージポケモンであるホウオウやルギアを2匹捕獲できる現象が確認されています。
通常、ホウオウやルギアは1匹しか出現しませんが、ファントムバッジによるフラグの乱れにより、スズのとう(またはうずまきじま)のシンボルが再出現するケースがあります。
まいこはん(着物娘)のイベントを起こした後、マップから出ずに行動すると、2匹目の捕獲が可能になるとされています。
伝説のポケモンを同一ROM内で複数所持できるのは非常に珍しく、バグ技愛好家の間で話題を集めました。
ただし、この状態は正規の動作から大きく逸脱しているため、捕獲後のデータの安定性は保証されません。
まいこはんイベント中のフリーズに要注意
前述のパッケージポケモン2匹捕獲を試みる際、まいこはんイベント中にフリーズが発生する条件が存在します。
特定の手順を踏むとイベントの進行スクリプトが正常に処理されず、ゲームが完全に停止してしまいます。
フリーズが発生した場合は電源を切ってリセットするほかなく、直前のセーブ地点からやり直しになります。
このバグ技を試す場合は、必ずまいこはんイベントに入る前にレポートを書いておいてください。
また、フリーズが発生する正確な条件は完全には解明されていないため、複数回の試行が必要になることも覚悟しておきましょう。
セレビィ関連のバグ技とときわたりイベントの裏話
バグ産セレビィでロケット団イベントは発動するのか
HGSSには、映画館で配布された特別なセレビィを手持ちに入れてウバメのもりのほこらに行くと発動する「ときわたりイベント」が存在します。
3年前の世界に飛び、ロケット団のボスであるサカキと対峙するという、ファンにとって非常に魅力的な特別イベントです。
ここで気になるのが、「正規の配布セレビィ以外でもイベントは起こせるのか」という疑問でしょう。
ダイヤモンド・パールのマーキングACE(任意コード実行の一種)を使用して生成したセレビィで検証した結果、イベントの発動に成功したという報告があります。
ゲーム内部ではセレビィの「出会った場所」や「配布IDとの一致」などがチェックされていますが、ACEで配布データを正確に再現した場合は条件を満たすようです。
ただし、不正に生成したポケモンの使用はオンライン対戦や公式大会ではルール違反となります。
あくまでオフラインの個人プレイの範囲で楽しむべき領域です。
DNSエクスプロイトでセレビィを入手する手順
ACEのような高度な技術を使わなくても、前述のDNSエクスプロイトを利用すれば配布セレビィを正規に近い形で入手できます。
手順は「ふしぎなおくりもの」のセクションで解説したDNS設定と同じです。
プライマリDNSをファンサーバーのアドレスに変更し、ふしぎなおくりものをWi-Fi経由で受け取るだけで、映画館配布と同じデータのセレビィが手に入ります。
受け取ったセレビィを手持ちに入れてウバメのもりのほこらに行けば、ときわたりイベントが正常に発動します。
映画館配布を逃してしまった方にとっては、2026年現在でもイベントを体験できる貴重な手段です。
サーバーが稼働している間に受け取っておくことをおすすめします。
ハートゴールドのバグ技に関するよくある質問
バグ技を使うとセーブデータは壊れる?
バグ技の種類によって壊れるリスクは大きく異なります。
DNSエクスプロイトやGTS通信進化バグのような比較的安全な手法では、セーブデータが破損する危険はほぼありません。
一方で、Tweakingや任意コード実行のような高度なバグ技は、操作を誤るとフリーズやデータ破損につながる可能性があります。
致命的バグの項目で紹介したスリープ関連のバグは、バグ技を「使う」のではなく「意図せず遭遇してしまう」タイプのものです。
いずれの場合も、実行前に必ずレポートを書くことが最も効果的な自衛手段となります。
ソウルシルバーでも同じバグ技は使える?
ハートゴールドとソウルシルバーはほぼ同一のプログラムで動作しているため、この記事で紹介したバグ技のほとんどがソウルシルバーでも再現可能です。
DNSエクスプロイト、GTS通信進化、Tweaking、子守歌のエンカウント率オーバーフロー、各種フリーズバグなど、いずれもHGSS共通のバグとして確認されています。
ただし、ストーリーの違いに起因する差異はあります。
たとえばホウオウのイベントはハートゴールドでは序盤、ソウルシルバーでは殿堂入り後に発生するため、ファントムバッジ関連のバグ技で生じる挙動が微妙に異なる場合があります。
バグ技で入手したポケモンは他作品に送れる?
DNSエクスプロイトで受け取った配布ポケモンは正規のデータ構造を持っているため、第5世代(ブラック・ホワイトなど)へのポケシフターや、ポケモンバンクを経由した移動が可能であると一般的に報告されています。
一方、ACEで生成したポケモンや、バグで異常なフラグが付いたポケモンは、転送時のチェックで弾かれるケースがあります。
特にポケモンバンクやポケモンHOMEは正当性チェックが厳しいため、バグ技で入手したポケモンがすべて送れるとは限りません。
大切なポケモンを安全に移動させたい場合は、正規の手段で入手することが最も確実です。
2026年現在でもDNSエクスプロイトは使える?
2026年3月時点で、DNSエクスプロイトはファンコミュニティが運営する複数のサーバーで引き続き稼働が確認されています。
RedditのHGSS関連コミュニティでは、実機だけでなくエミュレータ上での動作報告も多数寄せられています。
代表的なDNSサーバーのアドレスは178.62.43.212や164.132.44.106などですが、サーバーによって配布されるイベントの内容や数に差がある場合があります。
ファン有志のボランティアで運営されているため、予告なく停止する可能性はゼロではありません。
利用を考えている場合は、早めに試しておくのがよいでしょう。
まとめ:ハートゴールド バグ技を安全に楽しむための完全ガイド
- HGSSのバグ技は致命的なものから軽微なものまで幅広く存在し、危険度に応じた分類を理解することが重要である
- レポート消失バグやスリープ再開不可バグはセーブデータに直接影響するため最も警戒が必要である
- バトルタワーやGTSのフリーズバグは発生条件が明確であり、操作を避ければ回避できる
- DNSエクスプロイトは2026年現在も稼働しており、過去の配布ポケモンを受け取る手段として活用されている
- GTS通信進化バグを使えば1人でも通信進化ポケモンを進化させることが可能である
- ポケモンの子守歌はアンダーフローによりエンカウント率を逆に上昇させるため注意が必要である
- HGSS単体でのポケモン増殖バグは基本的に不可能であり、エメラルドからの転送が代替手段となる
- 任意コード実行(ACE)は2023年頃にHGSSでも実現が確認され、RTAやQOL改善に活用されている
- Tweakingによるファントムバッジ入手でストーリースキップが可能だが、フリーズや不具合のリスクが高い
- バグ技を試す際は必ず事前にレポートを書き、大切なポケモンは別ROMに退避させておくべきである

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