エルデンリングの物語で、多くの褪せ人が出会う「百智卿、ギデオン=オーフニール」
序盤ではデミゴッドの情報を教えてくれる頼れる協力者ですが、物語の終盤で突如として私たちの前に立ちはだかります
なぜ彼は主人公と敵対する道を選んだのでしょうか
また、「クズ」と評されるほどの非道な行いの裏には、どのような思惑があったのでしょうか
この記事では、百智卿ギデオンの正体から裏切りの理由、そしてボスとしての攻略法まで、様々な角度から徹底的に考察していきます
百智卿、ギデオン=オーフニールとは何者?【基本情報】

円卓の情報屋?主人公の協力者としての役割
百智卿、ギデオン=オーフニールは、褪せ人たちの拠点「円卓」を率いる中心人物の一人です
彼は円卓が持つ膨大な情報に精通しており、主人公がまだ見ぬデミゴッドの居場所を教えてくれる、いわば情報屋のような役割を担っています
主人公がデミゴッドを倒して大ルーンを回収し、その情報をギデオンに提供することで、彼はさらなる知識を得るという、WIN-WINの関係を築いていました
「全てを識る」ことでエルデの王を目指す褪せ人
ギデオンは自らを「全てを、識ろうとしている」と語ります
この言葉通り、彼は武力ではなく、世界のあらゆる知識を集め、その力をもってエルデの王になることを目指す、頭脳派の褪せ人です
「百智卿」という二つ名も、彼のその尽きることのない知識欲から付けられたものです
オープニングムービーにも登場する重要人物
ギデオンはゲーム開始時のオープニングムービーで紹介される褪せ人の一人であり、物語のキーパーソンであることが示唆されています
ホーラ・ルーや糞喰いといった伝説的な人物たちと並んで紹介されることからも、彼が単なるNPCではなく、狭間の地の歴史において重要な存在であったことがうかがえます
【最重要考察】ギデオンはなぜ主人公と敵対するのか?

結論:「識ることの終わり」を恐れたため
ギデオンが主人公と敵対する最大の理由は、主人公がエルデの王になることで、彼が人生の目的としてきた「識ること」に終わりが訪れるのを恐れたためです
彼は、永遠に続く世界の探求こそが自らの存在意義だと考えていました
しかし、主人公が神を殺し、律を修復して世界に「完成」をもたらすことは、彼の哲学を根底から覆す「あるはずのない終わり」だったのです
キーワード①:ギデオンが触れてしまった「女王マリカの遺志」の正体
ギデオンの装備「百智の兜」には、「女王マリカの遺志に触れた時 ギデオンは恐れてしまった あるはずのない終わりを」と記されています
多くの考察で語られているように、女王マリカの本当の遺志は「黄金律という永遠を終わらせ、新たな時代を始めること」でした
永遠に知識を探求し続けたいギデオンにとって、世界の永遠性が失われるというマリカの遺志は、到底受け入れられるものではなかったのです
キーワード②:彼の歪んだ解釈「ずっと足掻き続けること」の真意
戦闘前のセリフで、ギデオンは「女王マリカは、私たちに望んでいるのだ ずっと、足掻き続けることをね」と語ります
しかし、前述の通り彼はマリカの真の遺志に触れているはずです
この発言は、永遠の終わりという事実を受け入れられない彼が、自らの哲学を守るためにマリカの遺志を自分に都合よく捻じ曲げて解釈した結果であると考えられます
百智卿と呼ばれながらも、自身の恐怖心から真実から目を背けてしまったのです
死ぬ間際のセリフ「人は神を殺せぬ」に隠された本心とは
主人公に敗れたギデオンは、「褪せ人は、王とはなれぬ」「人は、神を殺せぬのだ」という言葉を残して消えます
これは、主人公が神(ラダゴンやエルデの獣)を殺すための「死のルーン」を手に入れたことを知らなかった可能性を示唆しています
しかし同時に、永遠が終わってしまうという現実を最後まで認めたくないという、彼自身の願望や自分への言い聞かせも含まれていたのではないでしょうか
ギデオンはクズ?作中で語られる非道な行い一覧
聖樹の秘割符のため「しろがね村」を虐殺
ギデオンは知識のためなら手段を選ばない非情な一面を持っています
その最たる例が、デミゴッド「ミケラ」の居場所へ至るための「聖樹の秘割符」を求めて、無抵抗の民が住む「しろがね村」を襲撃し、住民を虐殺した事件です
NPCラティナの相棒である狼ロボも、この時に彼の手によって命を奪われました
義理の娘ネフェリ・ルーを「用済み」と切り捨てる冷酷さ
風の戦士ネフェリ・ルーはギデオンの義理の娘であり、彼を父と慕い尽力していました
しかし、しろがね村の惨状を知り、彼の行いに疑念を抱いた彼女に対し、ギデオンは「疑う事を知ってしまった以上、もう用済み」と冷酷に切り捨てます
彼女をあくまで自分の知識探求のための駒としか見ていなかったことがうかがえる行動です
従者エンシャを刺客に差し向け、罪をなすりつける非情な一面
主人公が聖樹の秘割符を手に入れると、円卓でギデオンの従者エンシャが襲い掛かってきます
これはギデオンが主人公から割符を奪うために差し向けた刺客であったと考えられますが、彼は主人公に対し「エンシャが先走った」と述べ、全ての責任を死んだ従者になすりつけました
目的のためには部下の命や名誉すらも平然と利用する、彼の狡猾さが表れています
ボス「百智卿、ギデオン=オーフニール」の強さと攻略法

デミゴッドの撃破状況で技が増える?使用魔術・祈祷まとめ
ボスとしてのギデオンは、主人公が倒してきたデミゴッドの情報を元に、その能力をコピーして使用してくるのが最大の特徴です
例えば、マレニアを倒していれば「朱きエオニア」を、モーグを倒していれば「血授」といった強力な祈祷を繰り出してきます
まさに「百智卿」の名にふさわしい、多彩な攻撃パターンを持つ強敵です
要注意技は「三なる光輪」と「因果性原理」
ギデオンが使用する技の中でも、特に厄介なのが「三なる光輪」と「因果性原理」です
「三なる光輪」は、一度放たれると戻ってくるブーメランのような性質を持ち、回避しづらい光輪を3つ同時に放つ祈祷です
「因果性原理」は、物理攻撃を受けるとカウンターで大爆発を起こす祈祷で、威力が非常に高く、一撃で倒される危険性があります
弱点は開幕の長台詞?簡単な倒し方とゴリ押し戦術
ギデオンはボス戦の開始時に長いセリフを話し、その間は完全に無防備です
この隙を利用して、高火力の戦技や魔術を叩き込むことで、戦闘を有利に進めることが可能です
また、体力自体は他のボスに比べて低いため、強力な遺灰で注意を引きつけ、その隙に一気に攻撃を仕掛けるゴリ押し戦術も有効です
【深掘り考察】ギデオンと二本指・大いなる意志の関係性
当初は従っていた「二本指の導き」とは何だったのか
物語の中盤まで、ギデオンは「我ら褪せ人の導き」に従う同志として主人公に協力していました
この「導き」とは、大いなる意志の使者である「二本指」が示す、「エルデの王となり黄金律を修復せよ」という使命のことです
当初の彼は、二本指の導きに従うことが自らの知識探求にも繋がると考えていたのかもしれません
「二本指など、とうの昔に壊れていた」と悟った理由
主人公が黄金樹を焼くという大罪を犯そうとした際、ギデオンはそれを止めず、「二本指など、とうの昔に壊れていたのだ」と語ります
彼の祈祷「王たる聖防護」のテキストによれば、彼は二本指との長い対話の末に、指も黄金樹も、そして世界の律そのものが既に壊れているという真実を悟ったとされています
この悟りが、彼が二本指の導きから外れ、独自の判断で行動するきっかけとなったのです
ギデオンはエルデの王になることを諦めていたのか?
ギデオンは主人公と敵対する際、エルデの王になろうとする意志そのものは否定していません
しかし、彼自身は「識ること」の探求に没頭するあまり、王になるという当初の目的を見失っていた可能性があります
あるいは、マリカの遺志に触れ、「王になる=識ることの終わり」という絶望的な結論に至ったことで、自ら王になる道を放棄したとも考えられます
ギデオンの人物像を読み解く重要アイテムとセリフ
彼の哲学が記された「百智装備」「百智の王笏」のテキスト解説
ギデオンの装備品には、彼の思想や哲学が色濃く反映されています
「百智の王笏」には「識ることの終わりなきを示している それでも、百智卿は手を伸ばすのだ」とあり、彼の尽きない探求心を表しています
一方で、「百智装備」には「知とは、自らの無知を知ること」とあり、知識の探求が永遠に終わらないものであるという彼の人生哲学が記されています
物語の進行で変化するギデオンのセリフ・発言集
ギデオンのセリフは、主人公の活躍によって大きく変化していきます
最初は主人公を「居候」と呼び冷たく接しますが、大ルーンを手にすると「同志」と認めるようになります
そして、ミケラの情報など、未知の知識を得た際には興奮して早口になるなど、人間らしい一面も垣間見せます
終盤の絶望に至るまでの彼の心境の変化を、セリフから追うことができます
ギデオンの人間関係・主要キャラクターとの相関図
キャラクター | 関係性 | 備考 |
---|---|---|
主人公(褪せ人) | 当初は協力者、後に敵対 | 互いを利用し合う関係から、世界の終わりを巡り対立する |
ネフェリ・ルー | 義理の娘 | 当初は手駒として利用するが、彼女が自我に目覚めると見限る |
王骸のエンシャ | 従者 | ギデオンの命令で主人公を襲うが、失敗すると責任をなすりつけられる |
女王マリカ | 畏怖と絶望の対象 | 彼女の「永遠を終わらせる」という遺志を知り、恐怖する |
二本指 | かつての導き手 | 当初は従っていたが、その指針が壊れていることを見抜き、見限る |
まとめ:エルデン リング ギデオン 考察の要点
- ギデオンは「全てを識る」ことでエルデの王を目指す褪せ人である
- 主人公が王になることで「識ること」が終わるのを恐れ、敵対した
- 彼の言う「マリカの望み」は、真実を受け入れられない故の歪んだ解釈である
- 知識のためなら虐殺も厭わない非情で狡猾な一面を持つ
- ボスとしては主人公の撃破状況に応じて技をコピーする強敵
- 弱点は戦闘開始時の長いセリフで、その間に大ダメージを与えられる
- 当初は二本指の導きに従っていたが、やがてその指針が壊れていると悟った
- 彼の装備品のテキストには、尽きることのない知識欲と哲学が記されている
- 物語を通して彼のセリフは変化し、心境の移り変わりが読み取れる
- 彼の行動原理は一貫して「永遠に知識を探求し続ける」ことであった
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