2025年9月に発売された『Hollow Knight: Silksong(ホロウナイト シルクソング)』は、前作を超える評価と売上を記録し、Steam Awards 2025ではGame of the Yearにも輝きました。
しかし、発売直後から多くのプレイヤーが口を揃えて指摘している不満があります。
「ボスラッシュモードがない」という点です。
前作『ホロウナイト』では、DLC「Godmaster」で追加された「神の家(Godhome)」のボスラッシュが、エンドコンテンツとして絶大な人気を誇っていました。
シルクソングでもボスラッシュは実装されるのか、現時点で代替手段はあるのか、そして今後のDLC展開はどうなるのか。
この記事では、シルクソングのボスラッシュに関するあらゆる情報を網羅的に整理し、最新の動向まで詳しく解説していきます。
シルクソングにボスラッシュモードは実装されているのか
2026年2月現在、シルクソングには公式のボスラッシュモードは実装されていません。
前作では「Godmaster」DLCで追加された「神の家(Godhome)」において、倒したボスに何度でも再挑戦でき、さらに複数のボスを連戦する「パンテオン」形式のボスラッシュが楽しめました。
一方、シルクソングでは一度倒したボスに再戦する公式手段そのものが存在しません。
もう一度戦いたいボスがいても、セーブデータを巻き戻すか、別のセーブファイルを用意するしかないのが実情です。
この仕様は多くのプレイヤーにとって大きな不満材料となっており、ゲームメディアでも「シルクソング最大の惜しい点」として繰り返し取り上げられています。
特に、シルクソングのボス戦はそのクオリティの高さが絶賛されているだけに、再戦手段がないことへの落胆はより大きくなっているといえるでしょう。
前作Godmasterのボスラッシュとの違いを比較
シルクソングのボスラッシュに関する現状を正しく理解するには、前作のGodmaster DLCがどれほど充実していたかを知ることが重要です。
以下の比較表で、両者の差を確認してみましょう。
| 項目 | 前作 Godmaster DLC | シルクソング(2026年2月時点) |
|---|---|---|
| ボス個別再戦 | 全ボスに対応 | 不可 |
| ボスラッシュ(連戦) | パンテオン5段階 | 未実装 |
| 強化版ボス | 一部に高難度バリエーションあり | 未実装 |
| 新エンディング解放 | パンテオン完走で解放 | 該当なし |
| 縛りオプション | バインディング4種 | 該当なし |
| DLC提供時期 | 本編発売から約1年半後 | 未定 |
前作のGodmasterは、パンテオンと呼ばれる5段階のボスラッシュに加え、個別のボス再戦、縛りオプションであるバインディング、そしてパンテオン完走で解放される新エンディングまで備えた、非常に完成度の高いエンドコンテンツでした。
シルクソングではこれらの要素がすべて欠けている状態であり、前作のやりこみ層にとっては物足りなさを感じるポイントとなっています。
ただし、シルクソングのボス総数は全48体にのぼり、前作のベースゲーム(約28体)と比較すると大幅に増加しています。
ボスラッシュが実装された際のボリュームは、前作を大きく上回る可能性を秘めているといえるでしょう。
ソースコードから見つかったボスラッシュの痕跡
シルクソングに公式ボスラッシュモードが存在しない一方で、将来的な実装を強く示唆する発見が報告されています。
2025年10月、PC版のソースコードを解析したコミュニティメンバーにより、ボスラッシュモードに関連する新規コードが発見されました。
注目すべき点は、このコードが前作『ホロウナイト』のエンジンから残った古いデータではなく、シルクソング向けに新たに記述されたものであるということです。
さらに、前作のGodhome DLCの正式名称である「Gods & Glory(GG)」に関連するエントリも確認されています。
これらの事実は、Team Cherryがボスラッシュモードを当初から計画に含めていたものの、リリース時点では実装が間に合わなかったことを示唆しています。
Team CherryはBloombergのインタビュー(2025年8月)において、開発規模の肥大化により一部の要素を削減してリリースしたと明かしており、ボスラッシュもそうした「先送りされたコンテンツ」のひとつである可能性が高いでしょう。
Team Cherryが語るDLC計画とボスラッシュへの言及
ボスラッシュモードの公式実装に関して、Team Cherryからはいくつかの重要な発言が出ています。
2025年11月のBloombergインタビューにおいて、開発者であるAri Gibson氏はシルクソングのDLC制作にすでに着手していることを明かしました。
Gibson氏はインタビューの中で、ボスラッシュモードに対するコミュニティの強い要望を認識していると明言しています。
加えて、前作のGodmasterに匹敵する大規模DLCの提供についても可能性を示唆しました。
また、前作のKickstarterキャンペーン時代にお蔵入りとなったコンテンツの実装計画も語られています。
具体的には、追加ボス「Steel Assassin Sharpe」や、バッカー向け特典であった「Village of Lions」というエリアの名前が挙がっており、Gibson氏は「すべての義務を果たす」と宣言しました。
これらの発言を総合すると、ボスラッシュモードを含むエンドコンテンツが、将来のDLCとして提供される計画は確実に存在するといえます。
ただし、具体的なリリース時期は明言されていません。
無料拡張Sea of Sorrowにボスラッシュは含まれるのか
2025年12月15日、Team Cherryはシルクソング初の拡張コンテンツ「Sea of Sorrow(悲嘆の海)」を正式発表しました。
Sea of Sorrowは2026年中のリリースが予定されている無料DLCで、航海をテーマにした新エリア、新ボス、新ツールが追加されます。
しかし、現時点の公式情報ではボスラッシュモードの搭載について言及されていません。
Sea of Sorrowの発表内容から推測すると、このDLCは前作における「Hidden Dreams」や「The Grimm Troupe」のような、ストーリーとエリアを拡張するコンテンツという位置づけです。
コミュニティでは、前作のDLC展開パターンに基づいた予測が広く共有されています。
前作では4つのDLCが段階的にリリースされ、最後のDLCであるGodmasterがボスラッシュを担っていました。
この流れに倣い、Sea of Sorrowの後にさらなるDLCが控えており、その中でボスラッシュモードが実装されるという見方が主流です。
Sea of Sorrow自体も新ボスが含まれるため、将来のボスラッシュDLCでのボス総数はさらに増えることが見込まれます。
Mod「Pantheon of Pharloom」でボスラッシュを体験する方法
公式のボスラッシュモードが存在しない現状において、PC版プレイヤーにはModという選択肢があります。
中でも最も人気が高いのが「Pantheon of Pharloom」というModです。
Thunderstoreで配布されているこのModは、2026年2月時点で累計42,000回以上ダウンロードされており、シルクソングのMod界隈で最も支持されているもののひとつです。
Pantheon of Pharloomでは、前作のGodhomeと同様に個別のボス再戦やボスラッシュチャレンジが楽しめます。
さらに、Mod内のUIメニューから針のアップグレード段階やアビリティの切り替えも可能で、さまざまな条件でボス戦を練習できる設計になっています。
導入手順は、まずBepInExをインストールし、ThunderstoreからModファイルをダウンロードして所定のフォルダに配置するだけです。
ただし、いくつかの注意点も把握しておく必要があります。
まず、このModは非公式コンテンツであるため、ゲーム本体のアップデートによって動作しなくなるリスクが常にあります。
また、Nintendo Switch、PlayStation、Xboxなどのコンソール版ではModを導入することはできません。
コンソール版プレイヤーがボスラッシュを楽しむには、公式DLCの実装を待つ以外に方法がないのが現状です。
本編に存在するボスラッシュ的コンテンツの攻略
シルクソング本編にはボスラッシュモードこそないものの、それに近い高難度のラッシュ系コンテンツがいくつか用意されています。
高貴の広間・発令の間
本編で最もボスラッシュに近い体験ができるのが、高貴の広間の「発令の間」です。
複数ウェーブにわたる雑魚敵ラッシュが展開され、最終ウェーブでは中ボスが2体同時に出現します。
作中トップクラスの難易度と一般的に評されており、攻略にはNPC「ガーランド」との共闘を活用するのが有効です。
共闘を利用すると体感の難易度が大きく下がるため、苦戦している場合は積極的に試してみてください。
コロシアム
前作にも存在したコロシアムは、シルクソングでもウェーブ形式のバトルチャレンジとして実装されています。
3段階のトライアルがあり、各ウェーブの雑魚敵を全滅させると次のウェーブに進む構成です。
最終ウェーブではボス級の敵が登場するため、ベースゲームで最もボスラッシュに近い構造を持つコンテンツといえます。
胆液の沼・グロウル戦前ラッシュ
ボス「Groal the Great」に至る道中にも雑魚敵ラッシュが存在します。
道具の消費を後半のボス戦に温存しておくことが攻略の鍵であり、遠距離道具を装備して臨むのが推奨されています。
シルクソングのボス難易度ランキングと攻略の注意点
シルクソングのボスラッシュが将来実装された場合、全48体のボスとの連戦が想定されます。
攻略に向けて、特に手強いとされるボスの傾向を把握しておくことが重要です。
複数のゲームメディアやコミュニティ投票の結果を総合すると、最難関ボスのランキングは以下のようになっています。
| 順位 | ボス名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | Lost Lace | テレポート・接触ダメージが苛烈。前作のAbsolute Radianceより難しいとの声が多数 |
| 2位 | Skarrsinger Karmelita | 初見撃破はほぼ不可能。複雑な攻撃パターンの把握が必須 |
| 3位 | The First Sinner | 高い攻撃頻度と隙のなさ |
| 4位 | Lace II | 2回目のレース戦。瞬間的な判断力が試される |
| 5位 | Grandmother Silk | ストーリー必須ボスとしては最高峰の難易度 |
ボスラッシュが実装された場合、こうした高難度ボスが連戦の後半に配置されることが予想されます。
個別のボスへの対策を事前に練っておくことが、パンテオン完走への第一歩となるでしょう。
なお、攻略に行き詰まった際にはクレストの切り替えが効果的です。
特に「ワンダラークレスト」は攻撃速度が上がり、前作に近い操作感でプレイできるため、一般的に「実質イージーモード」と評されています。
デフォルトの「リーパークレスト」は攻撃範囲が広い反面、動作速度が遅く、ボスの苛烈な攻撃に対処しきれないケースが生じやすい仕様です。
難易度に苦戦しているプレイヤーは、まずクレストの変更を試すことを推奨します。
ボスランバック問題がボスラッシュ需要を高めている背景
シルクソングにおけるボスラッシュの需要が前作以上に高まっている理由は、本編のボスランバック(チェックポイントからボスまでの移動距離)が非常に長いことと深く関係しています。
シルクソングではチェックポイントの役割を「椅子」が果たしていますが、椅子の配置がボス部屋から遠く離れていることが多く、ボスに敗北するたびに長い道のりを再走しなければなりません。
道中には雑魚敵やアスレチック要素もあるため、ボスに再挑戦するまでに数分を要するケースも珍しくありません。
特に「Groal the Great」のランバックはコミュニティで最も批判されており、大規模な読者投票ではソウルライク系ゲーム全体で最悪のランバックとして1位に選ばれています(得票率16.2%)。
この問題は発売直後から大きな議論を呼び、Team Cherryは2025年9月のパッチで序盤ボスの体力削減などの調整を行いました。
しかし、ランバックそのものの抜本的な短縮は2026年2月現在でも実現していません。
ボスラッシュモードが実装されれば、こうしたランバックを介さずに純粋なボス戦だけを楽しめるようになります。
ランバックへの不満が大きいほど、ボスラッシュの需要は高まるという構図が、シルクソングのコミュニティには明確に存在しているのです。
スティールソウルモードとボスラッシュの関係
シルクソングには、一度でも死亡するとセーブデータが消去される高難度モード「スティールソウルモード」が、クリア後の要素として用意されています。
このモードでは、ボスの攻撃パターンを事前に完璧に把握しておくことが文字通り生死を分けます。
前作では、Godhomeのおかげでスティールソウルモードに挑戦する前にすべてのボスの練習ができました。
しかしシルクソングではボス再戦手段がないため、スティールソウルモードで初めて遭遇するボスに対してぶっつけ本番で挑まなければなりません。
これは前作のプレイ体験と比較すると大きなデメリットです。
なお、スティールソウルモードには限定の隠しボス「召喚されし救世主」が存在しており、通常モードでは戦うことができません。
将来のボスラッシュDLCでこの限定ボスが含まれるかどうかも、コミュニティで注目されている話題のひとつです。
シルクソングの評価データから見るボスラッシュの重要性
シルクソングの評価を数値で確認すると、メディアとユーザーの間に興味深い温度差が見えてきます。
Metacriticのメディアスコアは、PC版・PS5版ともに92点と非常に高い評価を獲得しています。
ユーザースコアも9.0/10と好成績で、The Game Awards時期の売上は発売3か月で700万本(Game Passプレイヤーを除く)を突破しました。
一方、Steamユーザーレビューは発売直後の時点で約76%が好評にとどまる「やや好評」ステータスでした。
前作『ホロウナイト』が約40万件のレビューで97%好評の「圧倒的に好評」であることを踏まえると、ユーザー間の評価は明確に下がっています。
低評価レビューの大半は難易度、ランバックの長さ、そしてチェックポイント配置に関する不満で占められています。
ボスラッシュモードのようなエンドコンテンツの充実は、こうした不満を持つプレイヤー層にとっても新たな魅力となり得ます。
ボスラッシュによってランバックなしの純粋な戦闘体験が提供されれば、ゲーム全体の評価向上にも寄与する可能性が高いでしょう。
まとめ:シルクソングのボスラッシュに関する現状と今後
- 2026年2月時点でシルクソング本編に公式のボスラッシュモードは存在しない
- ソースコード内にボスラッシュ用の新規コードが発見されており、将来的な実装は確実視されている
- Team CherryはDLC開発への着手とボスラッシュ需要の認識を公式に表明済みである
- 2026年配信予定の無料拡張「Sea of Sorrow」は航海テーマのエリア追加であり、ボスラッシュとは別のDLCと見られている
- 前作のDLC展開パターンに倣い、ボスラッシュDLCは最後の大型コンテンツとして提供されるとの予測が主流である
- PC版ではMod「Pantheon of Pharloom」(累計42,000DL超)でボスラッシュを体験可能だが、非公式のため動作保証はない
- コンソール版(Switch / PS / Xbox)ではMod導入不可のため、公式実装を待つしかない
- ボスランバックの長さがボスラッシュ需要をさらに高めている要因である
- スティールソウルモードでのボス練習手段がないことも公式ボスラッシュ実装を求める声の一因である
- クレストの切り替え(特にワンダラークレスト)が攻略の難易度調整として有効であり、ボスラッシュ実装時にも多様な戦闘スタイルの活用が期待されている

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