【Ib】ゲームの薔薇とは?意味や仕組みを徹底解説

美術館を舞台にしたホラーゲーム『Ib(イヴ)』をプレイしていると、真っ先に気になるのが「薔薇(バラ)」の存在ではないでしょうか。

花びらが散るたびにキャラクターの命が削られ、すべて失えばゲームオーバーという独特のシステムは、多くのプレイヤーに緊張感と没入感を与えてきました。

さらに薔薇の色にはキャラクターごとの物語的意味が込められており、花言葉との関連を知ると作品の奥深さに驚かされます。

この記事では、Ibに登場する薔薇の基本的な仕組みからエンディング分岐への影響、花言葉に隠された象徴的な意味、そしてリメイク版での変更点や最新イベント情報まで、あらゆる角度から解説していきます。

初めてプレイする方も、周回プレイで考察を深めたい方も、薔薇に関する疑問がすべて解消される内容となっています。

目次

Ibのゲームに登場する薔薇(バラ)とは何か

Ibの世界では、薔薇がキャラクターの生命そのものを表しています。

一般的なゲームにおけるHPバーやライフゲージの代わりに、一輪の花がその役割を担うという斬新な仕組みが、本作最大の特徴のひとつです。

ここでは薔薇システムの基本ルールを整理します。

薔薇はキャラクターの命そのもの|HPとしての役割

Ibの作中では、不思議な美術館の世界に迷い込んだキャラクターたちの命が、一輪の薔薇として具現化されます。

薔薇の花びら一枚一枚がヒットポイント(HP)に相当し、敵との接触や環境上の罠に触れるたびに花びらが一枚ずつ散っていく仕組みです。

ゲーム画面の左上には常に薔薇の状態が表示されており、残りの花びら枚数をリアルタイムで確認できます。

数値で表示される一般的なHPゲージとは異なり、美しい花が少しずつ散っていく視覚的な演出が、プレイヤーに「命の重さ」を直感的に伝えてくれる点が秀逸です。

作中の張り紙には「あなたとバラは一心同体。

自分の命の重さを知れ」という警告が記されており、薔薇を大切に守ることが攻略の基本となります。

花びらが散るとゲームオーバーになる仕組み

操作しているキャラクターの薔薇からすべての花びらが失われると、そのキャラクターは命を落とし、ゲームオーバーとなります。

花びらが散る原因は主に3つあります。

1つ目は、美術館内を徘徊する敵キャラクター(赤い服の女、無個性など)との直接接触です。

2つ目は、床のトゲや落下する障害物といった環境ハザードへの接触になります。

3つ目は、特定の会話イベントや選択肢によって発生するダメージです。

特に3つ目は見落としやすく、メアリーに赤いバラを渡す選択をした場合など、何気ない会話がダメージにつながるケースもあるため注意が必要です。

花びらが残り1枚になると画面の雰囲気も変化し、緊迫感がいっそう高まります。

水の入った花瓶で回復する方法と注意点

散ってしまった花びらを回復させるには、マップ上に点在する「水の入った花瓶」に薔薇を活ける必要があります。

花瓶に薔薇を入れると花びらが最大枚数まで完全に回復するため、見つけたらこまめに利用することが攻略の鍵です。

ただし、ほとんどの花瓶は一度しか使用できません。

一度活けた花瓶は水が枯れてしまい、再利用は不可能となります。

例外として「Eternal Blessing」と呼ばれる青い花瓶や、天井からの水滴で自然に補充されるガス室の花瓶は繰り返し使うことができます。

花瓶の配置はエリアごとに限られているため、むやみにダメージを受けず、回復ポイントの位置を把握しておくことが重要になるでしょう。

キャラクターごとの薔薇の色と花びら枚数の違い

Ibには3人の主要キャラクターが登場し、それぞれが異なる色の薔薇を持っています。

色だけでなく花びらの枚数にも差があり、これがゲームバランスやストーリーの伏線にも深く関わっています。

キャラクター 薔薇の色 最大HP(花びら枚数) 初期HP 補足
イヴ 5枚 3枚 主人公。9歳の少女
ギャリー 10枚(フリー版)/ 7枚(リメイク版) 20代の男性。途中から仲間に
メアリー 不明 造花のためHPとして機能しない

イヴの赤い薔薇|最大5枚で初期は3枚からスタート

主人公イヴが持つ薔薇は赤色で、花びらの最大枚数は5枚です。

ただし、ゲーム序盤で薔薇を手に入れた直後は花びらが3枚しか付いておらず、最初に花瓶で回復するまでは非常に脆い状態が続きます。

最大でもHP5という数値は決して多くなく、敵に2~3回接触するだけで危機的状況に陥るため、慎重な探索が求められます。

9歳の少女というキャラクター設定と、少ない花びら枚数が生み出す緊張感は、本作のホラー演出を支える重要な要素といえるでしょう。

ギャリーの青い薔薇|フリー版とリメイク版での枚数差

不思議な世界の中でイヴが出会う青年ギャリーは、青い薔薇を所持しています。

フリーウェア版での最大花びら枚数は10枚で、イヴの2倍の耐久力を誇ります。

成人男性であるギャリーのほうが打たれ強いという設定が、花びらの枚数差で表現されている点は興味深いところです。

一方、2022年以降に発売されたリメイク版では、ギャリーの花びら枚数が7枚に減少しています。

ゲームバランスの再調整が理由と考えられており、リメイク版ではギャリー操作時の難易度がやや上がった印象を受けるプレイヤーも多いようです。

ギャリーは序盤で青い服の女に薔薇を奪われ瀕死の状態になっており、イヴが青い薔薇を見つけて花瓶に活けることで初めて仲間に加わります。

メアリーの黄色い薔薇が造花である理由と伏線

物語の中盤から合流する少女メアリーは、黄色い薔薇を持っています。

しかし、メアリーの薔薇は実は造花であり、HPゲージとしての機能を持ちません。

この設定はメアリーの正体に直結する重大な伏線です。

メアリーは人間ではなく、芸術家ゲルテナが生涯最後に描いた絵画作品であり、造花の薔薇は「作り物の命」を象徴しています。

作中に登場するゲルテナの作品説明にも「お前の心はつくりもの」と記されており、プレイヤーが注意深く探索すれば正体に気づけるよう設計されているのです。

メアリーは他の2人と比べて彩度が高いグラフィックで描かれており、こうした視覚的な差異も絵画であることを暗示する巧みな演出となっています。

薔薇の色に隠された花言葉と物語の象徴的な意味

Ibに登場する3色の薔薇には、それぞれ現実世界の花言葉が対応しています。

作者が意図的に色を選んだとされており、花言葉を知るとキャラクターの本質や物語のテーマがより鮮明に浮かび上がってきます。

赤い薔薇が示す「真実の愛」とイヴの本質

赤い薔薇の花言葉は「真実の愛」「勇気」「尊敬」「情熱」です。

9歳という幼さでありながら、見知らぬ世界で出会ったギャリーを助け、恐怖に立ち向かうイヴの姿は、まさに「勇気」そのものといえるでしょう。

また、エンディング「再会の約束」では、イヴがギャリーにハンカチを渡し、お互いの記憶を取り戻すという展開が描かれます。

花言葉の「真実の愛」は、恋愛だけでなく人と人との純粋なつながりを意味しており、イヴとギャリーの絆を象徴する色として選ばれたと考察されています。

青い薔薇の花言葉「不可能と奇跡」が暗示するもの

青い薔薇は自然界には存在せず、長年にわたって品種改良での実現が試みられてきた花です。

そのため、かつての花言葉は「不可能」でしたが、2004年にサントリーが世界初の青いバラの開発に成功したことを受けて、花言葉は「夢が叶う」「奇跡」「神秘」へと変化しました。

ギャリーが青い薔薇を持つ理由には、この花言葉の変遷が深く関わっていると広く考察されています。

絵画の世界という絶望的な状況からの脱出は、まさに「不可能に思える奇跡」に他なりません。

加えて「一目惚れ」という花言葉も持っており、ギャリーとイヴの出会いの運命的な性質を暗示していると読み取ることもできるでしょう。

黄色い薔薇に込められた「嫉妬」とメアリーの正体

黄色い薔薇の花言葉には「友情」と「嫉妬」という相反する意味が含まれています。

さらに「薄れゆく愛情」「裏切り」「不貞」といったネガティブな花言葉も持ち合わせており、メアリーの二面的な性格を見事に表現しています。

メアリーは最初、人懐っこく明るい少女としてイヴたちに接近し「友情」を築こうとしますが、物語が進むにつれて本性を現し、外の世界へ出るためにギャリーの薔薇を奪おうとするのです。

黄色い薔薇の花言葉が持つ光と影の二面性は、まさにメアリーというキャラクターそのものを映し出しています。

造花という事実と合わせて考えると、友情すらも「作り物」だったのかという問いが浮かび上がり、プレイ後に深い余韻を残す仕掛けとなっています。

薔薇に関わる重要イベントと操作方法のコツ

薔薇はストーリーの鍵を握るアイテムであり、プレイヤーの行動次第で展開が大きく変わります。

ここでは、薔薇が関わる重要イベントと操作の際に押さえておきたいポイントを紹介します。

青い薔薇を救出してギャリーを仲間にする手順

ゲーム序盤、ギャリーは青い服の女に薔薇を奪われ、花びらをむしられて瀕死の状態で倒れています。

このままではギャリーは助からないため、プレイヤーはイヴを操作して近くの部屋にある青い薔薇を探し出す必要があります。

見つけた青い薔薇を水の入った花瓶に活けて回復させ、ギャリーのもとへ持っていくと彼を救出できます。

この一連の流れが完了するとギャリーが仲間に加わり、以降はイヴでは読めなかった漢字を読んでくれたり、重い障害物を動かしてくれたりと、探索の幅が大きく広がります。

ギャリーを仲間にするかどうかでストーリー展開が根本から変わるため、必ず救出することをおすすめします。

メアリーに薔薇を渡す選択肢で起きるダメージの罠

メアリーと合流した後の会話イベントで、「赤いバラを触らせてほしい」と頼まれる場面があります。

ここで薔薇を渡す選択肢を選んでしまうと、メアリーが花びらを1枚千切ってしまい、イヴが1ダメージを受けるというトラップが発生します。

初見では善意で渡したくなる場面ですが、この選択はメアリーの本性を暗示するイベントでもあるのです。

花びらが貴重なリソースであるIbにおいて、不用意な選択がHPの損失に直結する点は常に意識しておきましょう。

迷ったときは、なるべく薔薇を他人に渡さないことが安全な判断となります。

薔薇を守るための操作方法と探索時の立ち回り

Ibには戦闘システムがなく、敵から身を守る唯一の手段は「逃げること」です。

操作方法はシンプルで、方向キーでイヴを移動させ、決定キーで周囲のオブジェクトを調べるという基本動作だけで進行できます。

敵が出現したら、まず接触を避けるように距離を取りながら移動することが大切です。

赤い服の女などの敵は額縁を引きずりながら追いかけてくるため、部屋の構造を活かして回り込むように逃げると安全に切り抜けられます。

また、花瓶の位置を事前に把握しておくことで、ダメージを受けた直後に素早く回復できるルートを確保しておくとよいでしょう。

セーブポイントはノートとペンのマークで示されるため、危険なエリアに入る前にはこまめにセーブしておく習慣が攻略の助けとなります。

薔薇の状態がエンディング分岐に与える影響

Ibには全7種類のエンディングが用意されており、薔薇に関する選択や状態がルート分岐の重要な条件となっています。

どの結末を迎えるかは、プレイヤーの行動ひとつひとつにかかっているのです。

ギャリーの薔薇が奪われると進むルートとは

物語の中盤以降、特定の条件を満たすとギャリーの青い薔薇がメアリーに奪われてしまう展開が発生します。

薔薇を奪われたギャリーは命を失い、エンディング「忘れられた肖像」や「いつまでも一緒」といったルートへと進むことになります。

「忘れられた肖像」では、イヴが一人で現実世界に戻るものの、ギャリーの記憶は失われ、美術館にはギャリーに似た男性を描いた見知らぬ絵画が飾られているという哀しい結末が待っています。

ギャリーの薔薇が奪われるかどうかは、それまでの探索中にゲルテナの作品を破壊したかどうかなど、細かな行動の積み重ねによって左右されます。

ギャリーの「死亡率」と呼ばれる内部パラメータを低く保つことが、望ましいエンディングへの条件となるのです。

薔薇を燃やす選択が導く結末の違い

メアリーの正体が判明した後、プレイヤーにはメアリーの本体である絵画を燃やすかどうかという重大な選択が突きつけられます。

絵画を燃やせばメアリーは消滅し、イヴはギャリーとともに現実世界への脱出を試みることができます。

一方、絵画を燃やさずに脱出した場合、エンディング「いつまでも一緒」へ進み、メアリーが現実世界でイヴの家族の一員として振る舞うという不穏な結末が訪れます。

この場合、ギャリーの存在は完全に消え去っており、イヴのポケットに残されたキャンディやライターだけが彼との記憶の痕跡となるのです。

薔薇を燃やすか否かという選択は、単なるゲーム上の分岐にとどまらず、命と存在の重さを問いかける本作の根幹的なテーマに直結しています。

全7種エンディングと薔薇の関係を整理

7つのエンディングは、大きく分けてハッピーエンド系、ノーマルエンド系、バッドエンド系に分類できます。

トゥルーエンドである「再会の約束」は、ギャリーの好感度を最大まで上げたうえで、メアリーの絵画を燃やした際にハンカチを渡すという条件を満たす必要がある、最も到達が難しいエンディングです。

唯一スタッフロールが流れ、イヴとギャリーが現実世界で再会を果たし記憶を取り戻すという感動的な結末が描かれます。

「片隅の記憶」はギャリーとの脱出に成功するものの互いの記憶が失われるノーマルエンド、「ひとりぼっちのイヴ」はイヴが一人取り残されるバッドエンドとなります。

バッドエンド群のうち「ようこそゲルテナの世界へ」では、心が壊れたギャリーと動けなくなったイヴをメアリーが見捨てられず、3人で狂気の世界に留まるという切ない結末を迎えます。

いずれのエンディングでも薔薇の取り扱いが分岐条件に深く関わっており、プレイヤーの薔薇への向き合い方がそのまま物語の結末を決定づけるのです。

リメイク版で薔薇システムはどう変わったのか

2022年にSteamで発売されたリメイク版では、グラフィックの全面刷新やシステムの改良が行われました。

薔薇に関してもいくつかの変更点があり、プレイ感覚に影響を与えています。

ギャリーの花びら枚数が10枚から7枚に変更された背景

リメイク版における最も目立つ薔薇関連の変更点は、ギャリーの青い薔薇の花びら枚数が10枚から7枚に減少したことです。

フリーウェア版ではギャリーのHPがイヴの2倍あったため、ギャリー操作パートの難易度は比較的低く抑えられていました。

リメイク版で7枚に調整されたことで、ギャリー操作時にもより慎重な立ち回りが求められるようになっています。

この変更はゲームバランスの再調整として行われたものと推測されており、イヴとギャリーの操作感の差を縮めつつ、適度な緊張感を維持する狙いがあると考えられています。

グラフィック刷新で薔薇の演出はどう進化したか

リメイク版ではドット絵のグラフィックが全面的に描き直され、薔薇の表現もより繊細になりました。

花びらが散る際のエフェクトや、花瓶に活けたときの回復演出がよりスムーズかつ美しくなったことで、プレイヤーの没入感は一段と高まっています。

また、会話システムの追加やズームモードの実装により、薔薇に関連するイベントシーンの臨場感も向上しました。

一方で、物語やエンディングの大幅な改変はあえて行われていないと作者自身が明言しており、原作の魅力を損なわない形でのブラッシュアップに徹している点は高く評価されています。

リメイク版の対応機種と価格まとめ

リメイク版Ibは複数のプラットフォームで展開されており、幅広い環境でプレイ可能です。

プラットフォーム 発売日 価格(通常版) 備考
Steam(Windows 10) 2022年4月11日 セール時は30%OFFの実績あり
Nintendo Switch 2023年3月9日 パッケージ版あり 豪華版は発売直後に完売、後日再販
PlayStation 5 / PlayStation 4 2024年3月14日 4,400円 豪華版は5,500円

Nintendo Switch版の豪華版にはアートブックとレースのハンカチ(作中でイヴが所持するアイテムの再現)が同梱されており、ファンの間で非常に人気が高い商品となっています。

Ibの薔薇にまつわる最新イベントとコラボ情報

Ibは2012年の公開以降、根強い人気を保ち続けており、近年はリアルイベントや他作品とのコラボレーションも活発に展開されています。

謎解きミュージアムで体感する薔薇と美術館の世界

「Ib謎解きミュージアム」は、ゲームの世界観を現実の空間で体験できる没入体感型の謎解きイベントです。

2023年に東京のGallery AaMoで初開催されて以降、大阪や福岡でも公演が行われました。

2025年2月8日から3月9日にかけては東京凱旋展が開催され、完全新規の謎解き要素も追加されて好評を博しています。

さらに2025年11月21日から2026年6月30日までの期間で、街歩き型の謎解きイベントも展開中との情報があり、Ibの世界を現実で体験できる機会は広がり続けています。

作中の美術館の雰囲気を再現した会場内で、薔薇やゲルテナ作品にまつわる謎を解く体験は、ファンならずとも楽しめる内容となっているようです。

第五人格×Ibコラボで再現されたゲルテナの世界

2025年4月17日から5月15日にかけて、非対称型対戦ゲーム『Identity V(第五人格)』とIbのコラボイベントが開催されました。

コラボでは、イヴが「記者」、ギャリーが「リッパー」、メアリーが「空軍」のSSR衣装として登場し、ゲーム内にはゲルテナの美術作品が展示される特別な空間も再現されています。

Ibのキャラクターが3Dで表現されるのは珍しい機会であり、原作ファンと第五人格プレイヤーの両方から大きな反響を集めました。

ゲルテナ展やコラボカフェなど関連イベントの歩み

Ibの関連イベントの歴史は、2023年のNintendo Switch版発売を機に大きく動き出しました。

2023年3月には渋谷PARCOで「ゲルテナ展」が開催され、作者kouri氏の監修のもと、ゲーム内の絵画が実物大で忠実に再現された展示が話題を呼びました。

前売りチケットは約1時間で完売するほどの人気ぶりで、その後名古屋PARCOや心斎橋PARCOでも巡回展が実施されています。

2024年には東京・大阪でコラボカフェも開催され、「無個性」「呑み込める夜」といったゲルテナ作品名を冠したドリンクメニューが提供されました。

GiGO京都ではIbのキャラクターが和風衣装をまとったオリジナルキービジュアルが展開されるなど、ゲームの枠を超えた文化的な広がりを見せています。

Ibの薔薇が多くのファンを惹きつける理由

公開から10年以上が経過した今もなお、Ibの薔薇は多くのファンの心を捉え続けています。

そこにはゲームデザインとしての完成度だけでなく、プレイヤーの感性に訴えかける普遍的な魅力が存在します。

命の重さを花びらで表現するゲームデザインへの評価

多くのゲームレビューやプレイヤーの感想において、薔薇をHPとして用いるシステムは「静かな恐怖」を演出する秀逸なデザインとして高く評価されています。

数字で減っていくHPバーと異なり、美しい花びらが一枚ずつ散っていく様子は、視覚的・感情的にプレイヤーの心を揺さぶります。

花が散りきった瞬間に訪れるゲームオーバーの演出は、単なるゲーム的な失敗ではなく「命が尽きた」という実感を伴うものです。

2Dのドット絵という限られた表現の中で、これほどまでに命の重さを感じさせる仕組みを作り上げた点は、個人制作のフリーゲームとしては驚異的な完成度といえるでしょう。

二次創作や考察が今も盛り上がり続ける背景

Ibの薔薇が持つ花言葉や象徴性は、二次創作や考察のテーマとして非常に豊かな素材を提供しています。

2012年の公開当時、pixivには2万点を超えるファンイラストが投稿され、現在に至るまで創作活動は途絶えることなく続いています。

赤・青・黄の薔薇が持つ花言葉の対比、メアリーの薔薇が造花であることの意味、ギャリーの青い薔薇に込められた「不可能」から「奇跡」への変遷など、考察の切り口は尽きません。

作者が二次創作をガイドラインの範囲内で容認している点も、ファンコミュニティの持続的な活性化に大きく貢献しています。

RPGツクール製ホラーの名作としての影響力

Ibは『ゆめにっき』や『魔女の家』とともに、RPGツクール製フリーホラーゲームの代表作として広く認知されています。

薔薇をHP(命の象徴)として用いるという独創的な発想は、後続の作品にも影響を与えたとされており、インディーゲームシーンにおける一つの到達点として語り継がれています。

フリーゲームから始まり、Steam、Nintendo Switch、PlayStationとプラットフォームを拡大し、リアルイベントや他タイトルとのコラボレーションにまで発展した軌跡は、個人制作ゲームの成功事例としても注目に値します。

2025年には『Ib』や『ゆめにっき』に影響を受けた新作『Alice’s World』が発表されるなど、Ibが切り拓いた表現の系譜は今も受け継がれ続けています。

まとめ:Ibのゲームにおける薔薇の意味と仕組みの全貌

  • Ibの薔薇はキャラクターの命(HP)そのものであり、花びらがすべて散るとゲームオーバーになる
  • 回復手段は水の入った花瓶に薔薇を活けることだが、大半の花瓶は一度しか使用できない
  • イヴの赤い薔薇は最大5枚、ギャリーの青い薔薇はフリー版10枚・リメイク版7枚である
  • メアリーの黄色い薔薇は造花であり、絵画という正体を暗示する重要な伏線となっている
  • 赤・青・黄の薔薇にはそれぞれ花言葉が対応し、キャラクターの本質や運命を象徴している
  • メアリーに薔薇を渡す選択や、ギャリーの薔薇が奪われるかどうかがエンディング分岐の鍵を握る
  • リメイク版ではギャリーの花びら枚数が7枚に減少し、操作時の緊張感が増している
  • 謎解きミュージアムや第五人格コラボなど、薔薇をモチーフにしたリアルイベントも活発に展開中である
  • 花びらで命の重さを表現するデザインは、静かな恐怖を演出する手法として広く評価されている
  • RPGツクール製ホラーの金字塔として後続作品にも影響を与え、10年以上経った今も考察や二次創作が盛んである
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