2012年にフリーゲームとして公開され、瞬く間にホラーゲームの名作として語り継がれるようになった「魔女の家」。
リメイク版である「魔女の家MV」の登場により、美しく生まれ変わったグラフィックと新たな追加要素が加わり、再び大きな注目を集めています。
しかし、現在はSteam版、コンソール版、スマホ版と複数のバージョンが存在するため、「どれを遊べばいいの?」「リメイクで何が変わったの?」と迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、魔女の家MVの基本情報からバージョンごとの違い、Extraモードの追加要素、同ジャンル作品との比較、そして注意すべきデメリットまで、あらゆる疑問に答える形で網羅的に解説していきます。
魔女の家MVとは?原作フリーゲームからの進化を解説
魔女の家MVとは、2012年に個人開発者ふみー氏がRPGツクールVXで制作・公開したフリーホラーゲーム「魔女の家」を、RPGツクールMVで全面的にリメイクした作品です。
パブリッシャーはDANGEN Entertainmentが担当しており、2018年10月31日にSteamでPC版が発売されました。
原作フリーゲームの概要
原作の「魔女の家」は、13歳の少女ヴィオラが森の奥に佇む不気味な館からの脱出を目指す謎解きホラーアドベンチャーです。
プレイヤーは見下ろし型の2D視点で館内を探索し、各所に仕掛けられたパズルを解きながら先へ進みます。
最大の特徴は、ほぼすべての場面に即死トラップが配置された「死んで覚える」ゲームデザインにあります。
ニコニコ動画やYouTubeのゲーム実況を通じて人気が爆発し、フリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」の累計ダウンロードランキングでは1位を記録しました。
「青鬼」や「Ib」と並んで、RPGツクール製ホラーゲームの代表格として広く認知されています。
MVリメイク版で何が変わったのか
魔女の家MVでは、キャラクタースプライトやマップタイルなど、すべてのグラフィックが一から描き直されています。
解像度はフリー版の320×240から816×624へと大幅に向上し、2Dドット絵ならではの美しさがさらに際立つ仕上がりです。
開発者ふみー氏自身が「フリー版の5倍の工数をかけた」と語っており、館内の雰囲気や恐怖演出の精度が格段に増しています。
グラフィック面の進化に加えて、Easy・Normal・Extraの3段階から選べる難易度選択機能が新たに実装されました。
さらに、マウスやゲームパッドでの操作にも対応し、プレイ環境の自由度が広がっている点もリメイクの大きなポイントです。
魔女の家の全バージョンを徹底比較
現在、魔女の家は大きく分けて「フリー版」「MV版」「スマホ版」の3つのバージョンが存在します。
それぞれ対応プラットフォームや収録内容が異なるため、ここでは各バージョンの違いを詳しく整理していきます。
フリー版(PC・2012年公開)
フリー版は原作そのものであり、現在も公式サイトから無料でダウンロード可能です。
RPGツクールVXで制作されており、キーボード操作のみに対応しています。
難易度選択機能はなく、ゲームオーバー時はタイトル画面に戻される仕様です。
斜め方向への移動が可能で、操作の自由度は高いといえます。
ストーリーは2つのエンディング(ノーマルエンドとトゥルーエンド)に分岐するシンプルな構成で、プレイ時間の目安は2〜3時間程度です。
MV版(Steam・Switch・PS4・Xbox One)
MV版は魔女の家MVの本体ともいえるバージョンで、最も充実した内容を収録しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応機種 | Windows / macOS / Nintendo Switch / PS4 / Xbox One |
| 発売日 | PC版:2018年10月31日 / コンソール版:2022年10月13日 |
| 価格 | Steam版:14.99ドル(約1,520円) / コンソール版:税込1,650円 |
| 難易度 | Easy / Normal / Extra の3段階 |
| 操作方法 | キーボード / マウス / ゲームパッド |
| 対象年齢 | CERO・IARC 16歳以上 |
フリー版との最も大きな違いは、クリア後に解放されるExtraモードの存在です。
謎解きの内容が刷新され、追加のストーリー要素や限定イベントが楽しめるため、フリー版の経験者でも新鮮な気持ちでプレイできます。
なお、MV版ではフリー版にあった斜め移動が廃止されている点には注意が必要です。
スマホ版(iOS・Android・2020年配信)
スマホ版はGOODROIDが原作者のふみー氏と共同で開発したリメイク作品で、2020年6月16日に配信が開始されました。
基本無料で遊べるのが最大のメリットであり、グラフィックはMV版に準拠した高解像度のドット絵を採用しています。
ただし、MV版に搭載されているExtraモードは含まれていません。
代わりに、動画広告を視聴することでヒントが得られる機能や、クリア後に解放される倍速モードが独自の追加要素として用意されています。
スマホ版の違いとして最も注意すべき点は、ゲーム中に広告が常時表示されることです。
広告を非表示にする課金オプションが存在しないため、ホラーゲームとしての没入感が損なわれるという声が多く寄せられています。
どのバージョンを選ぶべきか
初めて魔女の家をプレイするなら、MV版(Steam版またはコンソール版)が最もおすすめです。
グラフィックの美しさ、難易度選択の柔軟性、そしてExtraモードによる追加コンテンツまで、すべてが揃ったバージョンだからです。
無料で手軽に体験したいならPCのフリー版が適していますが、スマホ版は操作性と広告の問題から積極的に推奨する声は少ない状況です。
Extraモードの追加要素と解放条件
魔女の家MVを語る上で欠かせないのが、リメイク版で新たに実装されたExtraモードの存在です。
多くのユーザーから「MV版を購入する最大の理由」として挙げられており、フリー版を既にクリアしたプレイヤーにも強くおすすめできる要素となっています。
Extraモードの解放方法
Extraモードをプレイするには、まずEasyまたはNormal難易度でトゥルーエンドに到達する必要があります。
条件を満たした状態で「はじめから」を選択すると、難易度選択画面にExtraの項目が新たに出現します。
Normal難易度でのクリアは2〜3時間程度で達成できるため、解放までのハードルはそれほど高くありません。
Extraモードで何が変わるのか
Extraモードでは、ゲーム内の変更点が多岐にわたります。
まず、謎解きの大半がNormal版から刷新されており、より高い難度のパズルに挑戦することになります。
即死トラップの配置箇所も大幅に増えているため、Normal版をスムーズにクリアできた方でも油断は禁物です。
ストーリー面では、館内に配置された日記やメモの内容が書き換えられています。
魔女エレンの過去や内面がより詳細に描写されるため、物語への理解が一層深まる構成です。
黒猫のセリフもNormal版とは異なるものに変化しており、新たな視点から物語を追体験できます。
加えて、Extra限定の追加イベントや演出が複数用意されているため、エンディングに至るまでの体験が大きく変わります。
魔女の家MVのエンディング分岐と隠し要素
魔女の家は「衝撃的なエンディング」で知られる作品です。
ここでは各エンディングへの分岐条件と、やり込みプレイヤー向けの隠し要素について解説します。
ノーマルエンドとトゥルーエンド
エンディングは大きく2種類に分岐します。
分岐のタイミングは、ゲーム終盤の魔女の部屋にあるアイテムを取得するかどうかです。
ノーマルエンドは何も取らずにそのまま館を脱出するルートで、物語の核心には触れないまま幕を閉じます。
一方、トゥルーエンドでは特定のアイテムを入手してから脱出することで、プレイヤーが操作してきた「ヴィオラ」の正体に関する衝撃の真実が明かされます。
この反転構造は「信頼できない語り手」と呼ばれる手法であり、2Dホラーゲームならではの秀逸なストーリーテリングとして高く評価されています。
隠しエンド(ノーセーブエンド)
あまり知られていない隠し要素として、「ノーセーブエンド」が存在します。
一度もセーブを行わず(黒猫に話しかけず)にトゥルーエンドの条件を満たしてクリアすると、通常のトゥルーエンドに加えて特別な追加演出が表示されます。
即死トラップだらけのゲームをセーブなしでクリアするのは相当な難度ですが、挑戦する価値のある隠し要素です。
コンソール版のトロフィーと実績
PS4版およびXbox One版には、トロフィーや実績が実装されています。
「私の部屋」というトロフィーは、ノーデス(一度も死なない)かつノーセーブでクリアすることが解放条件です。
そのほかにも「遊ぶのやめた」(魔女の家に入らないまま終了する特殊行動)や、「絶望の果て」(Extraモードでトゥルーエンドに到達)など、やり込み要素が充実しています。
PS4版ではプラチナトロフィーの取得も可能で、コンプリートの難易度は中程度と見なされています。
魔女の家・Ib・青鬼を比較!自分に合うホラーゲームは?
魔女の家は、Ibや青鬼と並んでRPGツクール製ホラーゲームの三大名作に数えられています。
3作品はいずれもプレイ時間が短く手軽に楽しめますが、恐怖の方向性やゲーム性に明確な違いがあります。
| 比較項目 | 魔女の家 | Ib | 青鬼 |
|---|---|---|---|
| 恐怖の種類 | 即死トラップ・ゴア表現 | 心理的恐怖・不気味な雰囲気 | 追いかけっこの緊張感 |
| ストーリー | どんでん返し型 | キャラクター重視のマルチED | 謎解き中心 |
| 難易度 | 高(初見殺し多数) | 中程度 | 中〜高 |
| プレイ時間 | 2〜3時間 | 2〜4時間 | 1〜3時間 |
| リメイク版 | MV版(2018年) | リメイク版(2022年) | 複数のスマホ版・派生作 |
衝撃的なストーリーの反転を味わいたいなら魔女の家が適しています。
作品世界の雰囲気にじっくり浸りたいならIb、追いかけられるスリルを重視するなら青鬼が合うでしょう。
いずれも数時間で1周できるため、3作品すべてをプレイすることを勧める声が多い点も特徴的です。
開発者のふみー氏は同年にリリースされたIbから影響を受けたと公言しており、両作品には通じる世界観やテイストが感じられます。
魔女の家MVの評判は?ユーザー評価の傾向
魔女の家MVは、各プラットフォームで非常に高い評価を獲得しています。
ここでは実際の評価データと、ユーザーの間で共通して挙げられるポイントを整理します。
各プラットフォームの評価データ
Steamでは累計レビューで「圧倒的に好評」のステータスを獲得した実績があり、好評率は96%を超えています。
直近30日間のレビューでも「非常に好評」(好評率91%)を維持しており、発売から数年が経過した現在でも安定した評価を受けていることがわかります。
PlayStation Storeでは274件のレビューに対して平均4.82/5.0という極めて高いスコアが記録されています。
高く評価されているポイント
多くのユーザーが共通して評価しているのは、以下の3つの要素です。
1つ目は、短いプレイ時間の中に凝縮されたストーリーの完成度の高さです。
特にトゥルーエンドで明かされるどんでん返しは「ホラーゲーム史上でも屈指の衝撃」と表現されることが少なくありません。
2つ目は、2Dドット絵の表現力を最大限に活かした恐怖演出です。
3Dホラーとは異なる「想像力に訴えかける怖さ」が本作の持ち味であり、リメイクによるグラフィック向上がその魅力をさらに引き出しています。
3つ目は、Extraモードによるリプレイ性の高さです。
フリー版の経験者にとっても新鮮な体験ができる点が、MV版の購入動機として最も多く挙げられています。
魔女の家MVの注意点とデメリット
高評価を得ている魔女の家MVですが、プレイ前に把握しておきたい注意点やデメリットも存在します。
バージョンごとに異なる問題もあるため、それぞれ確認しておきましょう。
ゲーム内容に関する注意点
まず、CERO・IARCのレーティングが16歳以上に設定されている通り、ゴア表現や残酷な死亡描写がゲーム全編を通して登場します。
Easy難易度を選んでもジャンプスケアやグロテスクな演出は軽減されないため、そういった表現が極端に苦手な方には向きません。
また、Normal難易度のストーリーと謎解きはフリー版とほぼ同一の内容です。
フリー版を既にプレイした方にとっては、Extraモードが解放されるまでの道のりが既知の内容の繰り返しになる点は留意が必要でしょう。
1周あたりのプレイ時間が2〜3時間と短いため、ボリューム面で価格に見合わないと感じるユーザーも一定数います。
ただし、Extraモードまで含めると5〜8時間程度のプレイ時間が確保できるため、全体を通してプレイすれば十分な満足感が得られるという評価が一般的です。
スマホ版固有の問題点
スマホ版は無料で遊べる一方、常時表示される広告バナーがホラー体験を著しく妨げるという批判が広く見られます。
死亡演出の直後に広告が挟まれるケースもあり、「恐怖の余韻が台無しになる」と感じるユーザーが多いようです。
加えて、バーチャルパッドによる操作の精度が低く、特に追いかけっこシーンで思い通りに動けないストレスが指摘されています。
課金による広告非表示オプションも用意されていないため、スマホ版よりもPC版やコンソール版を選ぶべきだという意見が大勢を占めています。
技術的な既知の問題
PC版では、一部の環境でコントローラー入力が左上方向に固定される不具合が報告されています。
これはRPGツクールMV製のゲーム全般で発生しうる既知の問題であり、コントローラーの接続を見直すか、キーボード操作に切り替えることで回避できます。
PS4版はPS5の後方互換機能で動作しますが、PS5ネイティブ対応ではないため、一部のPS5固有機能は利用できません。
小説・漫画のメディアミックス展開
魔女の家はゲーム本編の枠を超え、小説や漫画といったメディアミックス展開を果たしています。
物語の世界観をより深く理解したい方にとっては見逃せないコンテンツです。
ライトノベル「魔女の家 エレンの日記」
2013年10月31日にエンターブレインから刊行された本作は、原作者のふみー氏自らが執筆した前日譚です。
ゲーム本編に登場する魔女エレンが悪魔と出会い、魔力を手にするまでの過程が綴られています。
イラストはOguchi氏が担当しており、中国語版も青文出版社から刊行されています。
漫画版(影崎由那によるコミカライズ)
2017年5月から2018年2月にかけて、角川書店の「月刊ドラゴンエイジ」で漫画版が連載されました。
作画は影崎由那氏が担当し、全2巻の単行本にまとめられています。
英語版はYen Pressがライセンスを取得して出版しており、海外のファンにも広く読まれています。
読む順番の推奨
小説・漫画はいずれもゲームの前日譚にあたるため、ゲーム本編を先にクリアしてから読むことが推奨されています。
先に前日譚の内容を知ってしまうと、トゥルーエンドで明かされるどんでん返しの衝撃が薄れてしまう可能性があるためです。
ゲームクリア後に小説や漫画を読むことで、エレンというキャラクターへの理解がさらに深まり、作品全体の体験がより豊かなものになります。
魔女の家MVの最新動向と今後の展望
2018年のSteam版発売から7年以上が経過した現在でも、魔女の家MVは根強い人気を保ち続けています。
ここでは2025年から2026年にかけての最新の動向を確認しましょう。
現在のアップデート状況
PC版の最新バージョンはVer.1.06で、Windows版・Mac版ともに同一のバージョンが提供されています。
大規模な機能追加やコンテンツアップデートは行われておらず、安定した状態が維持されています。
公式サイトでは一部の不具合に関する修正予定が告知されているものの、具体的なアップデート日程は公表されていません。
新作・続編の可能性
2026年2月時点で、魔女の家の新作や続編に関する公式発表は確認されていません。
開発者ふみー氏からの新プロジェクトに関する言及も見られないため、現時点では新展開を期待する材料は乏しい状況です。
配信・実況シーンでの人気
YouTubeやTwitchでは、2025年から2026年にかけても魔女の家MVの初見プレイ配信が数多く投稿されています。
2022年のコンソール版発売やIbリメイク版の登場をきっかけとしたRPGツクール製ホラーゲームのリバイバルブームが追い風となり、新たなプレイヤー層の流入が続いています。
Steamでは定期的にセールが開催されており、2024年9月にはDANGEN Entertainmentのパブリッシャーセールで最大70%OFFの割引が実施されました。
手頃な価格で入手できる機会も多いため、まだプレイしていない方はセール時期を狙うのも一つの選択肢です。
まとめ:魔女の家MVの全バージョン比較と完全ガイド
- 魔女の家MVは2012年公開のフリーホラーゲームをRPGツクールMVで全面リメイクした作品である
- フリー版・MV版・スマホ版の3バージョンが存在し、収録内容と対応機種がそれぞれ異なる
- MV版はグラフィックの全面刷新に加え、Easy・Normal・Extraの3段階の難易度選択を実装している
- Extraモードはトゥルーエンドクリア後に解放され、謎解きの変更や追加ストーリーが最大の目玉である
- スマホ版は無料だが常時広告表示・操作性の低さ・Extraモード非搭載という問題を抱えている
- エンディングはノーマルエンド・トゥルーエンド・隠しエンド(ノーセーブ)の3種類に分岐する
- PS4版・Xbox One版にはトロフィーや実績が実装されており、やり込み要素として機能している
- Steamでは累計好評率96%超、PlayStation Storeでは平均4.82/5.0と各プラットフォームで高評価を維持している
- 小説・漫画のメディアミックス展開があるが、ゲーム本編クリア後に読むのが推奨されている
- 2026年現在も新規プレイ配信が活発に行われており、定期的なセールで手頃に入手可能である

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