国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの中でも、特に評価が真っ二つに分かれる異色作として知られる『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』。
「シリーズ最高傑作」と称賛する声がある一方で、「鬱展開がきつい」「長すぎて挫折した」という意見も少なくありません。なぜこれほどまでに評価が割れるのでしょうか?また、噂される最新リメイク版ではどのような変化が期待されているのでしょうか?
この記事では、ドラクエ7が賛否両論となる理由を深掘りし、プレイヤーのリアルな評判や、最新の「リイマジンド」情報までを網羅的に解説します。これからプレイしようか迷っている方や、かつての思い出を振り返りたい方に、本作の真の魅力と評価の実態をお届けします。
ドラクエ7の評価が「賛否両論」に分かれる3つの理由
ドラクエ7を語る上で避けて通れないのが、その特異なゲームデザインとシナリオです。多くのプレイヤーを惹きつける一方で、一部の人を遠ざけてしまう主な要因は以下の3点に集約されます。
「鬱展開・トラウマ」が多すぎるストーリー(レブレサック・マチルダ)
本作最大の特徴であり、評価を分ける最大の要因が「救いのないストーリー」の多さです。
通常のRPGでは、魔物を倒せば村に平和が戻り、感謝されるのが定石です。しかしドラクエ7では、魔物を倒しても村人同士の対立が解消されなかったり、救ったはずの主人公たちが誤解されたまま村を追われたりと、後味の悪い結末を迎えるエピソードが散見されます。
特に有名なのが「レブレサック」と「ウッドパルナ」のシナリオです。
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レブレサック: 命懸けで村を救った恩人が、村人たちの保身のために歴史から抹消され、石を投げられるという衝撃的な展開。
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ウッドパルナ: 最初のシナリオでありながら、倒すべきボスが悲劇的な背景を持つ女性(マチルダ)であり、正義とは何かをプレイヤーに突きつけます。
これらの「鬱シナリオ」は、プレイヤーに深いトラウマを植え付ける一方で、ご都合主義ではない「リアリティのある人間ドラマ」として高く評価する層も存在します。
「石板集め」の作業感とクリアまでの長さ
ゲームシステム面で最も批判されやすいのが、冒険を進めるためのキーアイテム「石板」を集めるプロセスです。
ドラクエ7は、世界中に散らばった石板のかけらを集め、地図を完成させることで新たな世界(過去)への扉が開くシステムを採用しています。しかし、この石板の場所が分かりにくく、ノーヒントで世界中を探索しなければならない場面も多いため、多くのプレイヤーが「石板探し=苦痛な作業」と感じてしまいました。
また、クリアまでのプレイ時間が平均して100時間を超えるほどの圧倒的なボリュームも、忙しい現代のプレイヤーにとっては「長すぎる」というマイナス評価に繋がりやすいポイントです。
キーファ離脱による喪失感とパーティ編成の悩み
ストーリー序盤からのメインキャラクターであり、主人公の親友である「キーファ」の離脱も、評価に大きな影響を与えています。
物語の序盤、共に冒険し主力アタッカーとして育ててきたキーファが、ある理由から永久にパーティを離脱します。装備や種(ステータスアップアイテム)を彼につぎ込んでいたプレイヤーにとっては、戦力的な損失だけでなく、精神的な喪失感も計り知れません。
この離脱イベントは物語上の重要な転換点ですが、「裏切られた気分」「育成が無駄になった」と感じるプレイヤーも多く、作品全体の評価を下げる一因となっています。
実際につまらない?面白い?プレイヤーの本音を評判から分析
発売から長い年月が経った今でも、ネット上では活発な議論が交わされています。ここでは、否定的な意見と肯定的な意見の双方を整理し、その実態に迫ります。
否定派の意見:「苦痛」「長い」と感じるポイント
「つまらない」「合わなかった」と感じるプレイヤーの多くは、以下の点にストレスを感じている傾向があります。
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テンポの悪さ: 最初の戦闘までに数時間かかる(PS版)など、スロースターターな展開に飽きてしまう。
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お使い感: 石板を見つけるために、同じ場所を何度も往復させられることへの徒労感。
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陰鬱な雰囲気: 常に暗い話が続くため、プレイしていて気が滅入る。
特に、「冒険のワクワク感よりも、作業の面倒くささが勝ってしまった」という意見が多く見られます。
肯定派の意見:「ストーリーの深み」「職業システム」の魅力
一方で、「シリーズ最高傑作」「神ゲー」と推すプレイヤーは、以下の要素を高く評価しています。
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シナリオの重厚さ: 単純な勧善懲悪ではない、人間の弱さや醜さを描いた物語は、大人になってからプレイすると心に染みる。
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育成の楽しさ: 豊富な職業とモンスター職を極め、キャラクターをカスタマイズするやり込み要素が面白い。
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世界観の没入感: 徐々に世界が広がっていく達成感と、各地域に残された歴史の謎を解き明かす楽しさ。
肯定派の多くは、鬱展開さえも「作品の味」として捉え、その奥にあるテーマ性に感銘を受けています。
結論:大人になってから評価が変わる「スルメゲー」
総合すると、ドラクエ7は「噛めば噛むほど味が出るスルメゲー」と言えます。
子供の頃は「暗くて難しいゲーム」という印象しかなかった人が、大人になってから再プレイし、「こんなに深い物語だったのか」と再評価するケースが非常に多いのが特徴です。人間の複雑な心理描写や、解決できない問題に対する葛藤など、プレイヤー自身の成熟度によって受け取り方が大きく変わる作品なのです。
万人受けはしませんが、ハマる人にとっては他のドラクエでは味わえない、唯一無二の感動体験を提供してくれる傑作であることは間違いありません。
【最新情報】「ドラクエ7 リイマジンド」で評価はどう変わる?
近年、ドラクエ7のフルリメイク、あるいは「リイマジンド(再構築版)」に関する情報がネット上で大きな話題となっています。既存の不満点を解消し、現代風に進化するとされる最新情報のポイントをまとめました。
不満点だった「石板探し」は大幅に改善される見込み
最大の懸念点であった「石板探し」のストレスは、大幅に軽減されると予想されています。
最新情報によると、ミニマップ上に石板のありかが表示されたり、案内人による明確なヒント機能が実装されたりと、迷うことなくスムーズに収集できる仕組みが導入される見込みです。これにより、「石板が見つからなくて詰む」という事態は過去のものとなり、物語への没入感が削がれることなく冒険を楽しめるようになるでしょう。
シナリオ再構築と追加エピソード(主人公・マリベルの過去)
ストーリー面でも、現代のプレイスタイルに合わせた大胆な調整が行われるようです。
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シナリオの取捨選択: 物語の本筋への影響が薄い一部のエピソード(クレージュやリートルードなど)がカット、または短縮される可能性があります。
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新規エピソードの追加: 削除されるだけでなく、主人公とマリベルの幼少期を描いたエピソードなどが新たに追加されるという情報もあります。
これにより、物語のテンポが向上すると同時に、キャラクターへの感情移入がより深まることが期待されています。一部シナリオの削除には賛否がありますが、全体としては「遊びやすく、分かりやすい」構成への進化と言えるでしょう。
快適なシステム(倍速・どこでも転職)で遊びやすさは向上
システム面では、近年のリメイク作や他作品で好評な機能が取り入れられる模様です。
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倍速モード: 戦闘スピードを調整できる機能により、レベル上げや熟練度稼ぎがサクサク進むようになります。
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どこでも転職: わざわざダーマ神殿に戻らなくても、メニュー画面から手軽に転職が可能になるという情報もあります。
これらの改善により、かつて「長い」「面倒」と言われたドラクエ7の欠点が解消され、評価が大きく好転する可能性があります。
まとめ:ドラクエ7 評価の完全ガイド
ドラクエ7は、その独特な暗さとボリューム故に評価が分かれる作品ですが、リメイク版による改善で新たな評価を獲得しつつあります。
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ドラクエ7の評価が割れる主因は「鬱ストーリー」「石板探しの作業感」「キーファ離脱」にある。
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「レブレサック」などの鬱展開は、トラウマであると同時に、作品の深みとして肯定的に評価されている。
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否定派は「テンポの悪さと長さ」を、肯定派は「重厚なシナリオと育成の楽しさ」を重視する傾向がある。
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大人になってからプレイすることで、人間の業を描いた物語の真価が理解できる「スルメゲー」である。
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最新の「リイマジンド」情報では、石板探しの難易度が緩和され、遊びやすくなる見込み。
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リメイク版では一部シナリオのカットや順序変更が行われ、テンポアップが図られている。
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主人公やマリベルの過去など、キャラクターを深掘りする新規エピソードの追加が期待されている。
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倍速モードやどこでも転職など、現代的な快適システムの実装により、過去の不満点が解消される可能性が高い。
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「人を選ぶ」という評価は変わらないかもしれないが、「ハマる人には唯一無二の傑作」であることは揺るがない。
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未プレイの人や過去に挫折した人も、リメイク版などの環境が整えば、再挑戦する価値は十分にある。

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