『かまいたちの夜×3(トリプル)』をプレイしていると、誰もが一度は「犯人は北野啓子ではないか?」と疑念を抱く瞬間があるはずです。
あるいは、クリア後に「啓子が真犯人のシナリオがある」という噂を耳にして、その詳細や出し方を知りたいと考えている方も多いでしょう。
本作はシリーズ完結編として、過去作の伏線を回収しつつ、プレイヤーの予想を裏切る多層的なシナリオ構成を持っています。
中でも「啓子が犯人」となるルートは、その衝撃的な動機と結末から、多くのファンの心に深い爪痕を残しました。
この記事では、本編である「真相編」との違いから、隠しシナリオ「犯人編」の出現条件、そして啓子が犯行に至った戦慄の動機までを徹底的に解説します。
三日月島で起きた事件のもう一つの真実を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
かまいたちの夜3の「犯人」は誰?シナリオによる決定的な違い
「三日月島事件の真相編」の真犯人は村上つとむと香山春子
まず明確にしておくべき事実は、本作のメインストーリーである「三日月島事件の真相編」における真犯人は北野啓子ではないということです。
このルートでの実行犯は、前作で行方不明となっていた「村上つとむ」であり、その共犯者として「香山春子」が暗躍していました。
香山春子は、元夫である香山誠一への複雑な感情と、過去に世話になった小林今日子への義理から、弟である村上の復讐計画に加担します。
彼女は、館の鍵のトリックやアリバイ工作を行い、村上が自由に動き回れるようサポートしていました。
したがって、通常のプレイで到達するトゥルーエンド(No.80)の世界線では、啓子はあくまで事件に巻き込まれた被害者の一人であり、主人公たちと共に謎を解く探偵役の一端を担っています。
裏シナリオ「犯人編」の主役こそが北野啓子
一方で、「犯人編」と呼ばれる隠しシナリオ(黒の栞ルート)では、北野啓子が単独犯としての真犯人になります。
このシナリオは、本編の裏側で進行していた「もしもの世界」を描いたものではなく、物語の前提そのものを覆すパラレルワールドのような位置づけです。
ここでは、啓子が自らの目的のために、偶然発生した事件や他の登場人物の思惑を巧みに利用し、冷徹に殺人を重ねていく様子が描かれます。
プレイヤーは犯人である啓子の視点で物語を読み進めることになり、彼女の心情や犯行の瞬間を克明に体験することになるのです。
なぜ「啓子が犯人」と言われるのか?物語の多層構造を解説
なぜ多くのプレイヤーの間で「啓子が犯人」という説が根強く語られるのでしょうか。
その理由は、本編中における啓子の挙動にいくつかの不審点があり、それがミスリードとして機能しているからです。
例えば、彼女が所持していたマスターキーで特定のドアが開かなかった事実や、彼女自身の性格の変化などが挙げられます。
また、バッドエンドの一つであるNo.18「啓子ちゃんが犯人だ」では、透たちの誤った推理によって啓子が犯人扱いされ、警察に連行されてしまう結末も存在します。
このように、本編中でも「容疑者」として扱われる展開があることと、実際に彼女が真犯人となる隠しシナリオが存在することが、情報の混同を生む要因となっているのです。
北野啓子が犯人となる「犯人編(啓子編)」の出し方と出現条件
黒の栞を出現させるための必須条件(No.36, 60, 78クリア)
啓子が主役となる「犯人編」をプレイするためには、まず「黒の栞」を出現させる必要があります。
黒の栞を出現させるための具体的な条件は以下の通りです。
まず、メインシナリオである「真相編」のバッドエンドを含む特定のエンディングを回収しなければなりません。
具体的には、エンディングNo.36、No.60、No.78の3つをクリアしていることが必須条件となります。
これらは物語の核心に迫りつつも、あと一歩で真相に届かなかったり、全滅したりするような結末です。
番外編クリア後にエンディングリストNo.79を選択する手順
上記のエンディング回収に加え、「ピンクの栞」でプレイ可能になる「ちょっとエッチな番外編」をクリア(エンディングNo.90に到達)する必要があります。
これらの条件をすべて満たすと、セーブデータの栞の色が黒に変化します。
しかし、黒の栞になっただけでは、自動的に犯人編が始まるわけではありません。
以下の手順でシナリオを開始してください。
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トップメニューから「エンディングリスト」を選択します。
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リストの中から「No.79」の項目を探します。
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No.79を選択決定します。
これにより、通常はエンディング名を確認するだけのリストから、隠しシナリオである「犯人編」へとジャンプすることができます。
「啓子編が出ない」場合に確認すべきチェックポイント
もし条件を満たしているはずなのに犯人編が始まらない場合は、以下のポイントを確認してください。
まず、エンディングリストのNo.36、60、78、90が埋まっているか再確認しましょう。
特に、真相編のバッドエンドは見逃しやすいものが多いため、攻略サイトのフローチャートなどを参考に未回収のものがないかチェックが必要です。
また、No.79を選択する際は、単にカーソルを合わせるだけでなく、決定ボタンを押してシナリオを開始する操作が必要です。
リスト上で「???」となっている場合でも、条件を満たしていれば選択して開始することが可能です。
【ネタバレ】啓子が犯行に及んだ衝撃の動機「あたしの可奈子」
親友・渡瀬可奈子への歪んだ愛情と独占欲
ここからは物語の核心に触れます。
犯人編における啓子の犯行動機は、親友である「渡瀬可奈子」への異常なまでの執着と独占欲でした。
表向きは仲の良い親友同士に見える二人ですが、このルートでの啓子は、可奈子に対して友情を超えた恋愛感情、あるいは所有欲に近い歪んだ愛情を抱いています。
彼女にとって可奈子は世界の全てであり、自分だけのものにしておきたい存在でした。
過去に可奈子が精神的に弱っていた時期、啓子は彼女を献身的に支え、その過程で二人は肉体関係を持つほど親密になっていたという背景が語られます。
しかし、可奈子が回復し日常に戻ると、その関係は一方的に解消されてしまいました。
啓子はその事実を受け入れられず、再び可奈子を自分だけのものにするために、この三日月島での計画を実行に移したのです。
美樹本洋介への嫉妬が生んだ殺意
啓子にとって最大の障害となっていたのが、カメラマンの「美樹本洋介」です。
可奈子は美樹本に好意を寄せており、二人の仲は急速に接近していました。
啓子にとって、自分から可奈子を奪った美樹本は憎悪の対象でしかありません。
「自分には加奈子しかいない」と思い詰める啓子は、美樹本という存在を消し去ることで、可奈子が再び自分に依存する状況を作り出そうと考えました。
このシナリオでは、普段のおっとりとした啓子の仮面が剥がれ落ち、嫉妬に狂う「クレイジーサイコ」な一面が露わになります。
エンディング「あたしの可奈子」が描くクレイジーな結末
犯人編の結末であるエンディングNo.79のタイトルは「あたしの可奈子」です。
このタイトルが示す通り、物語は啓子が邪魔者をすべて排除し、恐怖に怯える可奈子を優しく抱きしめるシーンで幕を閉じます。
他の登場人物たちが次々と殺害され、誰もいなくなった館で、啓子は可奈子に「もう頼れるのは私しかいない」と囁きます。
恐怖と絶望で啓子に縋り付く可奈子の姿を見て、啓子は至上の喜びを感じるのです。
それは、愛する人を孤立させ、自分だけを必要とする状況を強制的に作り出すという、極めて自己中心的で狂気的なハッピーエンドと言えるでしょう。
啓子による完全犯罪の全貌とトリック解説
マスターキーのすり替えと春子・村上の利用
啓子は、どのようにして孤立無援の状態から完全犯罪を成し遂げたのでしょうか。
彼女の恐ろしい点は、元々進行していた香山春子と村上つとむによる計画を瞬時に察知し、それを乗っ取ったことです。
春子は自分の部屋の鍵とマスターキーのタグをすり替えるトリックを使っていましたが、啓子はそのことに気づきます。
さらに、春子が書いた「皆を館から逃がすためのメッセージ」を書き換え、逆に全員を館に閉じ込めるよう誘導しました。
彼女は、自分に向けられた「マスターキーでドアが開かない」という疑念すらも、春子の仕掛けたトリックのせいにして利用したのです。
美樹本・村上・春子の殺害順序と手口
啓子の殺害計画は、自身の潔白を証明しつつ邪魔者を消すために、巧妙な手順で行われました。
まず、言葉巧みに美樹本を誘導し、隠し通路に潜んでいた実行犯の村上と鉢合わせさせます。
これにより、村上の手によって憎き美樹本が殺害されます。
次に、美樹本を殺害して疲弊していた村上の背後から忍び寄り、彼を絞殺して窓の外へ突き落としました。
最後に、全ての罪を村上に着せるため、春子を呼び出して風切り鎌で殺害します。
このように、啓子は自らの手を最小限しか汚さず、登場人物同士の争いや混乱を利用して、次々とターゲットを始末していきました。
自殺偽装のロープトリックと最後の惨劇
捜査の手が自分に伸びることを防ぐため、啓子は自らの死を偽装します。
彼女はロープトリックを用い、可奈子と一緒に首を吊ったように見せかけました。
しかし、実際には啓子の首には縄がかかっておらず、彼女だけが生きて抜け出せるようになっていたのです。
この偽装死によって、残された透や俊夫たちは「犯人も死んだ」あるいは「外部犯の仕業だ」と混乱します。
自由の身となった啓子は、疑心暗鬼に陥った生存者たちを一人ずつ確実に始末していき、最終的に可奈子と二人きりの世界を完成させました。
香山春子や他ルートとの比較で見る啓子の役割
真相編での啓子は探偵役?それともミスリード役?
本来の歴史である「真相編」において、啓子は透や俊夫とともに事件の謎を解こうとする協力者です。
彼女は鋭い勘を働かせ、時には重要な手がかりを見つける探偵役として機能します。
しかし、その一方で、食い意地が張ったコミカルな行動や、時折見せる冷めた態度は、プレイヤーに対して「こいつが怪しいのではないか?」と思わせるミスリードの役割も果たしています。
制作陣は、あえて啓子に不審な挙動をさせることで、真犯人である村上や春子の存在を隠蔽しようとしたのでしょう。
香山春子の動機(復讐)と啓子の動機(愛憎)の対比
香山春子と北野啓子、二人の「犯人」を比較すると、その動機の質が全く異なることがわかります。
春子の動機は、理不尽な運命に対する「復讐」や、弟を守りたいという「家族愛」に根ざした、ある意味で人間的なものでした。
対して、犯人編における啓子の動機は、純粋な「エゴ」と「執着」です。
他者の命や尊厳を一切顧みず、自分の欲望のためだけに殺戮を行う啓子の姿は、春子以上にホラー的な恐怖をプレイヤーに与えます。
この対比が、犯人編の不気味さをより際立たせていると言えます。
シリーズ屈指の「黒い啓子」が見られる他シナリオ
実は、啓子の「黒い一面」が描かれるのは犯人編だけではありません。
シリーズを通して、彼女は徐々に腹黒いキャラクターとして描かれる傾向にあります。
初代『かまいたちの夜』では比較的普通の女性でしたが、『2』以降は食欲旺盛なキャラクター付けや、少し毒のある発言が増えていきました。
『3』の犯人編は、そうした彼女のキャラクター性を極限まで誇張し、サイコホラーとして昇華させた集大成と言えるかもしれません。
かまいたちの夜3 啓子犯人ルートに関するよくある質問
啓子が犯人のエンディングは正史(トゥルーエンド)なのか?
いいえ、啓子が犯人となるエンディングNo.79は正史ではありません。
あくまで「もしも啓子が犯人だったら」というIFの物語を描いたパラレルワールドです。
正史はあくまで、香山誠一が生存し、村上と春子の罪が暴かれる「真相編」のトゥルーエンド(No.80)となります。
しかし、犯人編の完成度が非常に高く、伏線回収も見事であることから、ファンの中には「こちらのほうが物語として面白い」と評価する声も少なくありません。
犯人編の啓子の性格は本編と矛盾している?
基本的には矛盾しています。
本編の啓子は、多少の毒はあれど、基本的には友人を大切にする良識ある人物です。
犯人編で見せる残虐性や可奈子への異常な執着は、このシナリオ特有の設定と考えたほうが自然です。
ただし、「2」での出来事がトラウマとなり精神的に不安定になっていたという解釈をすれば、彼女の内面に潜んでいた狂気が極限状態で爆発した、と捉えることも不可能ではありません。
犯人編に入った後の選択肢による分岐はある?
犯人編(黒の栞ルート)に入ると、基本的には物語を読むだけの一本道となります。
本編のような複雑な選択肢による分岐や、推理を成功させるための入力パートはありません。
プレイヤーは、啓子の独白を通じて語られる犯行の一部始終を、ただ戦慄しながら見届けることになります。
これはゲームとしての攻略性よりも、物語としての意外性や恐怖演出に重きを置いたシナリオであるためです。
まとめ:かまいたちの夜3 犯人 啓子に関する総括
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本編「真相編」の真犯人は村上つとむと香山春子である
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隠しシナリオ「犯人編」では北野啓子が単独犯として描かれる
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啓子犯人ルートを出すには、No.36、60、78および番外編のクリアが必要
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黒の栞出現後、エンディングリストからNo.79を選択して開始する
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犯行の動機は、親友である渡瀬可奈子への歪んだ愛情と独占欲である
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啓子は美樹本への嫉妬から殺意を抱き、春子の計画を利用して犯行に及んだ
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自殺を偽装するロープトリックを使い、生存者たちを混乱に陥れた
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このシナリオは正史ではなく、パラレルワールドの位置づけである
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犯人編の結末「あたしの可奈子」はシリーズ屈指の狂気エンドとして有名
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啓子の黒い一面を極限まで描いた、ファン必見のシナリオである

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