「デモンズソウルリメイク」と検索すると、「ひどい」「改悪」といったネガティブな言葉を目にして不安になる方は少なくありません。
PS5のローンチタイトルとして華々しく登場した本作ですが、なぜ一部のユーザーから厳しい評価を受けているのでしょうか。
そこには、原作への愛ゆえに生じる違和感や、死にゲーの原点ならではの容赦ない難易度が関係しています。
この記事では、デモンズソウルリメイクが「ひどい」と言われる理由を、キャラクターデザインやシステム変更の観点から徹底的に分析します。
原作との違いや、逆に評価されている改善点も詳しく解説しますので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。
デモンズソウルリメイクが「ひどい」「改悪」と言われる5つの主な理由
デモンズソウルリメイクが一部のファンから「ひどい」「改悪だ」と批判される背景には、主にオリジナル版(PS3)からの変更点が大きく影響しています。
開発元がフロム・ソフトウェアからBluepoint Gamesに変わったことで、解釈の違いが生じたことが主な要因です。
ここでは、具体的にどのような点が不評を買っているのか、5つのポイントに絞って解説します。
【キャラデザ】ポリコレの影響?ユーリアやサツキの顔が変わった
最も多くの批判が集まっているのが、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の顔グラフィックの大幅な変更です。
特に魔女ユーリアや放浪者サツキといったキャラクターのデザインが、オリジナル版と比べて「老けた」「魅力を感じない」という意見が多く見られます。
原作ではミステリアスな美しさを持っていたキャラクターが、リメイク版では写実的になりすぎた結果、泥臭い印象に変わってしまいました。
これに対し、一部のユーザーからは「昨今のポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)への配慮が過剰ではないか」という憶測も飛び交っています。
原作のデザインに愛着を持っていたプレイヤーにとって、このビジュアルの変化は受け入れがたい「改悪」と映っているようです。
【雰囲気】「なんか違う」?オリジナル版の独特な暗さと恐怖感の喪失
オリジナル版が持っていた独特の「暗さ」や「枯れた空気感」が失われたことも、ファンの間で議論の的となっています。
PS3版はハードの制約もあり、全体的に霧がかったような表現が多く、それが得も言われぬ恐怖感や寂寥感を醸し出していました。
一方、リメイク版はPS5の性能を活かして鮮明で美しいグラフィックを実現しましたが、その結果、画面が明るく色鮮やかになりすぎています。
これにより、「普通のハイファンタジーRPGになってしまった」「独特の不気味さが消えて、よくある洋ゲーのようになった」と感じる層が存在します。
技術的な進化が、必ずしも作品の持つ本来の味を再現するとは限らないという一例です。
【BGM】英雄らしさが消えた?塔の騎士などの楽曲アレンジへの不満
BGMのアレンジについても、好みが大きく分かれるポイントです。
オリジナル版の楽曲は、金管楽器を強調した不協和音のような響きが特徴で、それがデーモンたちの異質さや悲哀を表現していました。
しかしリメイク版では、壮大なオーケストラアレンジが施され、全体的に「ハリウッド映画のような音楽」へと変化しています。
特に序盤のボスである「塔の騎士」のBGMに関しては、原曲のコミカルさと不気味さが混ざったような特徴的なフレーズが薄れ、迫力はあるものの個性が埋没してしまったという指摘があります。
音楽が記憶と直結しているファンにとっては、この変更は違和感の大きな原因となっています。
【システム】ソウル傾向や所持重量など「古臭い不便さ」がそのまま
グラフィックは最新鋭になりましたが、ゲームシステムの中身は2009年の仕様をほぼそのまま踏襲しています。
これに対し、「映像だけ綺麗にして中身が古臭いままではストレスが溜まる」という批判があります。
特に、所持できるアイテムの総重量に制限がある「所持重量システム」や、死ぬと最大HPが半分になる仕様などは、近年の快適なゲームに慣れたプレイヤーには理不尽に感じられます。
「ダークソウル3」や「エルデンリング」などの後発作品で改善された快適なUIやシステムを逆輸入しなかったことが、不親切だと捉えられています。
【演出】致命の一撃やSE(効果音)の爽快感が薄れたという声
戦闘時の演出や効果音(SE)の変更も、爽快感を削ぐ要因として挙げられています。
オリジナル版では、敵に致命の一撃(バックスタブやパリィ後の攻撃)を決めた際、「ドスッ」「ガキィン」という重みのある独特な音が鳴り響きました。
しかしリメイク版では、よりリアルな環境音や金属音を追求した結果、攻撃がヒットした時の音のインパクトが弱くなったと感じるプレイヤーがいます。
また、致命の一撃のモーション自体も変更されており、演出が長くなったり、カメラワークが変わったりしたことで、テンポが悪くなったという意見も散見されます。
難易度は理不尽?「難しすぎてひどい」と感じる新規層の壁
原作ファンからの「改悪」という批判とは別に、リメイクから初めてプレイした新規層からは「難易度が高すぎてひどい」という声が上がります。
デモンズソウルは死にゲーの元祖であり、後続の作品と比べても独特のシビアさを持っています。
ここでは、新規プレイヤーが直面する壁と、なぜ理不尽に感じるのかを解説します。
エルデンリングと比較してどっちが難しい?ボスと道中の違い
「エルデンリング」から入ったプレイヤーがデモンズソウルを遊ぶと、その難易度の質のちがいに戸惑うことが多いです。
エルデンリングはボスが非常に強力ですが、チェックポイント(祝福)がボスの直前にあり、リトライが容易です。
対してデモンズソウルは、ボスの強さ自体はそれほどでもありませんが、ボスにたどり着くまでの「道中」が非常に長く、険しく作られています。
道中で死ぬとステージの最初からやり直しになるため、ボス戦の練習をする前に心が折れてしまう構造になっています。
この「リトライの面倒くささ」が、現代のプレイヤーには理不尽な難しさとして映ります。
回復アイテムが尽きる?リメイクでも変わらないシビアな仕様
近年のソウルシリーズでは、休憩すれば補充される「エスト瓶」のような回復システムが一般的です。
しかしデモンズソウルは、敵からドロップしたり購入したりする消費アイテムの「草」で回復を行います。
そのため、ボス戦で負け続けると回復アイテムが枯渇し、回復手段がないまま再挑戦するか、アイテム稼ぎ(マラソン)を強いられることになります。
この仕様はリメイク版でも変更されておらず、回復リソースの管理に失敗すると詰みやすくなる点が、初心者にとって厳しいハードルとなっています。
死ぬとさらに難しくなる「ソウル傾向」の罠と対策
デモンズソウルには「ソウル傾向」という独自のシステムが存在します。
これはプレイヤーが生身の状態で死ぬと、そのエリアの世界傾向が「黒」に近づき、敵の攻撃力やHPが上昇するというものです。
つまり、「死んで覚えるゲーム」でありながら「死ぬほど難易度が上がってクリアが遠のく」という矛盾したペナルティが存在します。
このシステムを知らずに生身で何度も挑戦し、敵が強化されて攻略不可能になってしまうケースは少なくありません。
対策としては、エリア攻略中はあえてソウル体(HP半分)の状態で進めることが推奨されますが、説明不足で不親切な仕様と言えます。
チェックポイント(篝火)が少なくて心が折れる問題
前述の通り、デモンズソウルにはステージの途中にチェックポイント(要石)が存在しません。
スタート地点とボス撃破後のエリアにしか要石がないため、一度死ぬとスタート地点まで完全に戻されます。
ショートカットを開通させることで移動時間は短縮できますが、それでも一度のミスで数十分の進捗が無駄になるプレッシャーは相当なものです。
この「中間ポイントのなさ」は、近年のゲームデザインと比較すると非常にストイックであり、手軽に遊びたい層からは「ひどい仕様」と受け取られがちです。
リメイク版で追加された良要素と改善点(評価されるポイント)
ここまで否定的な意見を取り上げてきましたが、デモンズソウルリメイクには素晴らしい評価点も多数存在します。
Bluepoint Gamesの技術力は確かであり、遊びやすさを向上させる改善も行われています。
ここでは、リメイク版ならではのメリットを紹介します。
圧倒的なグラフィックと60fps動作による没入感の向上
最大にして最高の評価点は、やはりその圧倒的なグラフィック品質です。
PS5の性能をフルに活かした映像は、鎧の光沢、石壁の質感、魔法のエフェクトに至るまで緻密に描かれ、現行機最高峰の美しさを誇ります。
また、パフォーマンスモードでは60fpsでの滑らかな動作が可能になり、アクションゲームとしての操作性や視認性が格段に向上しました。
原作の雰囲気が変わったという批判はあれど、純粋な映像美としての完成度は極めて高く、ダークファンタジーの世界に没入できる体験は格別です。
ロード時間皆無!死にゲーのストレスを軽減するPS5のSSD恩恵
死にゲーにおいて最もストレスとなる「死亡後のロード時間」が、PS5の超高速SSDによってほぼ皆無になりました。
オリジナル版では死ぬたびに長いロード画面を見せられましたが、リメイク版では数秒でリスタート可能です。
これにより、前述した「道中のやり直し」のストレスが大幅に軽減され、何度でも挑戦しようという意欲を維持しやすくなっています。
この快適さは、一度体験すると過去作には戻れないほどの革命的な改善点です。
【新機能】所持重量オーバー時に倉庫へ送る機能の実装
システム面での大きな改善点として、アイテム取得時に重量オーバーになった際、その場で倉庫へ転送できる機能が追加されました。
オリジナル版では、重量制限を超えるとアイテムを拾うことができず、泣く泣く手持ちのアイテムを捨てるか、諦めるしかありませんでした。
リメイク版ではこの不便さが解消され、探索中にアイテム整理のために帰還する必要がなくなりました。
原作の仕様を残しつつ、最低限の利便性を確保した良調整と言えます。
フォトモードの実装とキャラクタークリエイトの自由度
リメイク版では高機能な「フォトモード」が実装され、美しい風景や迫力ある戦闘シーンを自由に撮影できるようになりました。
また、キャラクタークリエイトも大幅に進化しており、パーツの調整項目が増えたことで、より理想に近いキャラクターを作成可能です。
前述のNPCの顔変更には不満があるものの、自キャラに関しては美形や個性的な顔を作りやすくなっており、自分だけの主人公で冒険を楽しむことができます。
デモンズソウルリメイクと原作(PS3版)の具体的な変更点まとめ
これからプレイする方のために、リメイク版とPS3版の具体的な違いを整理します。
ゲームの根幹は同じですが、細かな仕様変更や追加要素が存在します。
アイテムの所持重量制限と倉庫送り機能の違い
PS3版では、アイテムごとの重量に加え、所持できるアイテムの個数にも制限がありました。
特に回復アイテムの草にも重量があったため、大量に持ち歩くことが困難でした。
リメイク版では、回復アイテムの重量設定が見直され、さらに前述の通り「倉庫への転送機能」が追加されたことで、インベントリ管理の煩わしさが大幅に緩和されています。
オンラインマルチプレイのサーバー仕様とマッチング事情
リメイク版では、ネットワーク接続時にサーバーを選択できるようになりました。
これにより、特定の地域のプレイヤーとマッチングしやすくしたり、過疎化している場合にサーバーを変えて人を探したりすることが可能です。
また、「合言葉マッチング」が実装されたことで、レベル差があるフレンドとも手軽に協力プレイができるようになりました。
ただし、PS5の普及状況や発売からの経過時間により、時期によってはマッチングしづらい過疎の状態が発生することもあります。
新アイテム「陶貨」と隠し防具(つらぬきの騎士装備)の追加
リメイク版独自の追加要素として、「陶貨」という収集アイテムが登場しました。
これは、左右反転した世界でプレイする「フラクチャーモード」などで特定の条件を満たすと入手できるレアアイテムです。
陶貨を集めることで、原作では入手不可能だった人気ボス「つらぬきの騎士」の防具セットを入手できる隠し扉を開けることができます。
やり込みプレイヤー向けの新たな目標として追加された要素です。
壊れた「アーチストーン(北の巨人)」は追加されたのか?
原作ファンの間で長年期待されていた、壊れた6番目の要石(通称:北の巨人)のステージ追加についてですが、残念ながらリメイク版でも追加されませんでした。
この要石は原作開発時にカットされた未実装エリアであり、リメイクでの復活が切望されていましたが、Bluepoint Gamesは原作の範囲内でのリメイクに留めています。
そのため、ストーリーや攻略できるステージ数に関しては、原作と全く同じボリュームとなっています。
Steam(PC)版は発売される?PS5独占に対するユーザーの反応
デモンズソウルリメイクは現在PS5専用タイトルですが、PC(Steam)版の発売を待ち望む声は絶えません。
現状の情報を整理します。
GeForce Now流出リストの噂と現在の公式発表状況
過去にNVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce Now」のデータベースから、未発表タイトルのリストが流出し、その中にデモンズソウルリメイクの名前が含まれていました。
このリストにあった他のタイトル(ゴッド・オブ・ウォーなど)が実際にPC版として発売されたため、信憑性が高いと噂されています。
しかし、現時点ではソニーおよびBluepoint GamesからPC版に関する公式な発表は一切ありません。
PCで遊びたい層が抱える「PS5が入手困難だった」時期の不満
発売当初、PS5本体が極度の品薄状態だったため、「ソフトは出ているのにハードがなくて遊べない」という状況が長く続きました。
この時期に「なぜPC版を出さないのか」という不満が爆発し、それが作品へのネガティブな感情に繋がった側面もあります。
現在はPS5の供給が安定しましたが、高画質・高フレームレートをPC環境で追求したい層からの要望は依然として強いです。
Steam版リメイクを待つべきか、PS5版を買うべきか
ソニーは近年、PlayStation独占タイトルを数年遅れでPCへ移植する戦略をとっています。
そのため、将来的にSteam版が出る可能性はゼロではありませんが、それがいつになるかは全くの未定です。
「ブラッドボーン」のように長年移植されないケースもあるため、現時点で確実に遊びたいのであれば、PS5版を購入するのが賢明です。
PS5本体も入手しやすくなっているため、待つリスクよりも今すぐ体験する価値の方が高いと言えるでしょう。
【結論】デモンズソウルリメイクを買うべき人・やめておくべき人
デモンズソウルリメイクは「ひどい」部分もありますが、同時に「最高のリメイク」でもあります。
評価は、プレイヤーが何を求めているかによって大きく分かれます。
原作ファン(懐古厨)にとっては「別ゲー」として割り切れるか
PS3版の独特な雰囲気、BGM、キャラクターデザインに強い愛着がある方にとっては、リメイク版の変更点は受け入れがたい可能性があります。
「当時のあの空気感をもう一度」と期待すると、「なんか違う」という違和感が勝ってしまうでしょう。
あくまで「デモンズソウルをベースにした、最新技術による新しい解釈のゲーム」として割り切れるのであれば、新鮮な気持ちで楽しむことができます。
フロムゲー初心者には「エルデンリング」とどっちがおすすめ?
これから初めて「死にゲー」に挑戦する方には、正直なところ「エルデンリング」をおすすめします。
エルデンリングの方がシステムが親切で、自由度が高く、詰まった時の逃げ道が多く用意されているからです。
デモンズソウルは「死にゲーの原点」としての歴史的価値は高いですが、システムの不便さや道中の厳しさは、初心者にはハードルが高すぎる場合があります。
エルデンリングをクリアして、もっとフロム作品のルーツを知りたいと思った時に手に取るのが良いでしょう。
死にゲーに「美麗なグラフィック」と「没入感」を求めるなら買い
もしあなたが「最新ハードの性能をフルに使った、最高に美しいダークファンタジー世界を冒険したい」と考えているなら、本作は間違いなく「買い」です。
グラフィック、音響、触覚フィードバック(DualSense)による没入感は、他のどの死にゲーよりも優れています。
難易度は高いですが、ロード時間の爆速化によりリトライのストレスは最小限です。
圧倒的な映像美の中で、緊張感ある探索と達成感を味わいたい方には、唯一無二の体験となるでしょう。
まとめ:デモンズソウルリメイクの評価ガイド
- キャラデザやBGMの変更により、原作の雰囲気が損なわれたと感じるファンが多い。
- システム面は原作準拠のため、現代のゲームとしては不便な点が残る。
- 道中が長くチェックポイントが少ないため、新規層には難易度が理不尽に感じられる。
- グラフィックとロード時間は劇的に進化しており、没入感と快適性は最高峰。
- アイテム倉庫送り機能など、最低限の利便性向上は図られている。
- 未実装エリアの追加はなく、ストーリーボリュームは原作と同じ。
- PC版の発売は未定であり、現状はPS5で遊ぶのが確実な選択肢。
- 原作へのこだわりが強い人には「改悪」と映る可能性がある。
- フロムゲー初心者には難易度が高いため、エルデンリングの方が入りやすい。
- PS5の性能を体験したい人や、美しい死にゲーを求める人にはおすすめの作品。

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