人気ホラーゲーム『Garten of Banban(ガーテンオブバンバン)』シリーズにおいて、数多くの謎に包まれたキャラクターたち。
その中でも、プレイヤーに強烈なインパクトを与えたのが「ケース17」と呼ばれる存在です。
なぜ彼は「ケース17」と呼ばれるのか、そして最新作『Garten of Banban 0』で明らかになった衝撃の過去とは何なのか。
本記事では、ケース17の正体であるビターギグルについて、そのプロフィールからレポート内容、他のキャラクターとの複雑な関係性までを徹底的に解説します。
シリーズの物語をより深く理解し、考察を楽しみたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。
ガーテンオブバンバン「ケース17」の正体は誰?
結論:ケース17は「ビターギグル(Bittergiggle)」
『Garten of Banban』シリーズに登場する「ケース17」の正体は、チャプター4のメインヴィランとしても活躍した「ビターギグル(Bittergiggle)」です。
彼はゲーム内の壁画やポスターで「笑顔ほど大切なものはない」と語る道化師のキャラクターとして描かれています。
実験体番号である「ケース17」という呼び名は、主に研究施設内のレポートや、職員たちが管理目的で使用していた識別番号です。
プレイヤーや他のモンスターたちからは、その固有の名前であるビターギグルと呼ばれています。
特徴と見た目:緑と紫の半身を持つ道化師(ジェスター)
ビターギグルの最大の特徴は、身体の左右で色が真っ二つに分かれている特異なデザインです。
彼の左半身は紫色で波打つような質感をしており、常に「しかめっ面」をしています。
一方で、右半身は緑色で滑らかな質感をしており、こちらは「笑顔」を浮かべています。
また、手足の配色も左右で反転しており、非常にアンバランスかつ不気味な印象を与える見た目が特徴です。
彼は人間のような二足歩行を行いますが、その腕は伸縮自在で、まるで蛇のように動くこともあります。
なぜ「ジェスター」とも呼ばれるのか?呼び名の違い
ビターギグルのことを「ジェスター(Jester)」と呼ぶプレイヤーが多いことには理由があります。
チャプター4が正式にリリースされる前、開発段階のファイル名やファンコミュニティの間で、彼の見た目が宮廷道化師(ジェスター)そのものであったため、この呼び名が定着しました。
実際にゲーム内でも、彼自身が「I am a Jester(私は道化師だ)」と名乗るシーンが存在します。
そのため、「ビターギグル」が固有名詞、「ジェスター」が彼の職業や役割、あるいは開発コードネームのような位置づけとして理解されています。
ケース17(ビターギグル)のレポート内容と実験データ詳細
ゲーム内で確認できる「ケース17」レポートの記述内容
施設内に散らばる「実験体更新報告書(Case Update Report)」には、ケース17に関する重要な記述が残されています。
レポートによると、彼はジバニウム実験によって生み出された生命体であり、高度な知能を持っていることが示唆されています。
特に注目すべきは、彼が単なるモンスターではなく、明確な役割を与えられていた点です。
彼は人々を笑わせるためのジョークを常に考えていますが、そのジョークの内容が時に過激であり、周囲を混乱させる要因となっていたことが記録されています。
使用されたゲノムや実験タイプに関する考察
ケース17がどのような生物のゲノムを使用して作られたのかは、完全には特定されていません。
しかし、彼の人間的なプロポーションや高度な言語能力、そして複雑な感情表現から、人間のゲノムがベースになっている可能性が高いと考察されています。
また、彼の身体が左右で分裂している様子は、ジバニウム実験における「遺伝子の不完全な融合」や「多重人格的な性質」を表しているとも考えられます。
関連する実験体「実験道化師(17G)」との違い
チャプター4では、ビターギグルとよく似た形状ですが、色が異なる「実験道化師」たちが登場します。
彼らには「ケース17G」などの枝番のような番号が割り振られていると考えられます。
これらはビターギグル(ケース17)を完成させる過程で生まれた失敗作、あるいは派生種であり、ビターギグル自身は彼らを「家族」と呼んでいました。
しかし、彼らはビターギグルほどの知性や完全な肉体を持っておらず、身体の一部が欠損していたり、言葉を話せなかったりする不完全な存在です。
最新作『Garten of Banban 0』で判明したケース17の過去
ベビービターギグルが登場する場所と状況(手術室)
シリーズの前日譚にあたる『Garten of Banban 0』では、まだ幼い姿(ベビーサイズ)のビターギグルが登場します。
プレイヤーは彼を、施設内の「Temporary Operating Room(臨時手術室)」で発見することになります。
彼はベッドに拘束された状態で放置されており、部屋には致死性のガスが充満し始めているという絶体絶命の状況でした。
このシーンは、彼が施設側から危険な存在、あるいは実験対象として厳重に管理されていたことを裏付けています。
なぜ拘束されていたのか?ガス漏れと「犯人」についての考察
ビターギグル自身の台詞によると、彼は「明日まで」という理由でそこに置き去りにされていました。
地震(あるいは施設の崩壊)の影響で鎮静ガスのパイプが破損し、意識を保ったまま死の危機に瀕していたのです。
彼を拘束したのは、シリンジョン(ケース4)や施設の研究員たちである可能性が高いです。
彼らはビターギグルの予測不能な行動やジョークを危険視し、定期的な処置や実験のために彼を拘束していたのではないかと推測されます。
主人公(フランボ)との会話全訳とストーリー上の重要性
主人公(フランボ)が部屋に入ると、ビターギグルは必死に助けを求めます。
「助けてくれ!ここに縛り付けられたまま置いていかれたんだ。地震で何かが壊れて、鎮静ガスが漏れている」
「ここから出してくれ。道化師の死体なんて笑えない臭いがするぞ」
救出後には、「君に借り(貸し)ができたな。私は17番、君の1日をジョークで満たす道化師だ」と自己紹介し、友情を結びます。
この出会いは、後のチャプターで彼が主人公に対して見せる執着や、複雑な感情の原点となる重要なエピソードです。
救出パズルの攻略:モニターの波形合わせの手順
ビターギグルを救うためには、部屋のガス供給システムを停止させるパズルを解く必要があります。
具体的には、部屋にある複数のモニターを操作し、電気信号の波形を合わせるミニゲームです。
左側にある操作パネルを使い、モニターに表示される波形と、パネル側の波形が一致するタイミングでボタンを押して通電させます。
故障している(画面が赤い)モニターは避け、正常なモニター全てに通電させることでシステムをオーバーロードさせ、ガスの供給を止めることができます。
失敗すると部屋が爆発してしまうため、慎重な操作が求められます。
ケース17を取り巻くキャラクター相関図とストーリー考察
シェリフ・トードスター(ケース9)との複雑な友情関係
ビターギグルを語る上で欠かせないのが、シェリフ・トードスター(ケース9)との関係です。
かつて二人は、クイーン・バウンセリアに仕える同僚であり、親友のような関係でした。
しかし、王国の崩壊や思想の違いから対立することになります。
トードスターは秩序と規律を重んじますが、ビターギグルは混沌と笑いを求めたため、二人の道は決定的に分かれてしまいました。
クイーン・バウンセリア(ケース14)と王国の崩壊
ビターギグルはもともと、クイーン・バウンセリアの「王国」の住人でした。
しかし、彼のジョークが原因で女王を笑わせてしまい、その結果、女王の袋(ポーチ)に封印されていた「ダダドゥ卿」たちを解き放ってしまうという大事件を引き起こしました。
この出来事が王国の平和を崩壊させる引き金となり、ビターギグル自身も深い罪悪感やトラウマを抱えている可能性があります。
ペットであるキティサウルス(ケース26)との絆
凶暴な生物として知られるキティサウルス(ケース26)ですが、ビターギグルに対しては非常に忠実なペットとして懐いています。
『Garten of Banban 0』でも、救出されたビターギグルの元へキティサウルスが駆け寄るシーンが描かれています。
孤独な道化師にとって、言葉を持たずとも寄り添ってくれるキティサウルスは、唯一心を許せる家族のような存在なのかもしれません。
ダダドゥ卿(ケース18)による洗脳と変化
チャプター6以降の展開では、ビターギグルはダダドゥ卿(ケース18)の軍門に下り、洗脳された状態で登場します。
ダダドゥ卿の能力によって身体の色が灰色に変色し、かつての陽気さは失われ、冷酷な兵士のように振る舞っています。
これは彼にとって最も皮肉な結末であり、プレイヤーにとっては彼を救済できるかどうかが今後の大きな関心事となっています。
ケース17(ビターギグル)に関するよくある質問(FAQ)
ケース17の日本語吹き替え声優は誰?
『Garten of Banban 8』から実装された日本語フルボイス版において、ビターギグルの声を担当しているのは、声優の**新田英人(にった ひでと)**さんです。
彼の特徴的な高い笑い声や、狂気と愛嬌が入り混じった演技が見事に再現されており、日本のファンからも高い評価を得ています。
チャプター4の最後でケース17はどうなった?死亡説の真偽
チャプター4のクライマックスにおいて、ビターギグルはジャンボジョッシュ(あるいは他の巨大な力)によって身体を真っ二つに引き裂かれるような描写がありました。
この時点で死亡したと思われましたが、後のチャプターで「ノーティワンズ(いたずらっ子たち)」の一員として、つぎはぎだらけの姿や洗脳された姿で再登場しています。
ジバニウム生命体の生命力は凄まじく、物理的な損傷だけでは完全には死亡しない可能性があります。
今後の続編(チャプター8・9)での再登場はあるか?
『Garten of Banban 0』での登場や、チャプター8の日本語吹き替えキャストに名前があることから、今後の作品でも重要な役割を果たすことは確実です。
特に主人公(フランボ)との過去の友情が明らかになった今、彼が正気を取り戻し、再び味方となる展開や、悲劇的な最期を迎える展開など、物語の核に関わってくることが予想されます。
まとめ:ガーテンオブバンバン ケース17の全貌と考察
- ケース17の正体は、緑と紫の半身を持つ道化師「ビターギグル」である
- 別名「ジェスター」とも呼ばれ、人を笑わせることを至上の目的としている
- 最新作『Garten of Banban 0』ではベビーサイズの姿で登場した
- 0の作中で、主人公フランボによってガス室から救出された過去を持つ
- 救出時のパズルはモニターの波形を合わせることでクリアできる
- シェリフ・トードスターとは元同僚だが、現在は対立関係にある
- 王国の崩壊を招いた原因の一端を担っており、深い因縁がある
- 日本語吹き替え版の声優は新田英人氏が担当している
- 一度は死亡したかに見えたが、洗脳された姿でシリーズに再登場している
- 主人公との過去の絆が、今後のストーリー展開の重要な鍵を握る

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