世界中で話題のマスコットホラーゲーム『Garten of Banban』シリーズ。
その物語の核心に迫る上で避けて通れないのが、謎の物質「ジバニウム」の存在です。
ゲームをプレイしていると、可愛いキャラクターたちがなぜあのような姿になったのか、背景にある恐ろしい実験の正体が気になってくることでしょう。
この記事では、ジバニウムの基本的な性質から、実験によって生まれたモンスターたちの詳細、そして最新作で判明した衝撃の事実までを徹底的に解説します。
作中に散りばめられたレポートや隠し要素を紐解き、物語の深層を理解したい方はぜひ最後までお読みください。
ジバニウム(Givanium)とは?Garten of Banbanに登場する架空の物質
ジバニウムの基本的な性質と読み方(ジバニウム・ギバニウムの表記揺れ)
ジバニウム(Givanium)とは、ホラーゲーム『Garten of Banban』の世界において、すべての悲劇と怪奇現象の根源となっている架空の化学物質です。
作中のレポートでは「Case 1」として分類されており、この物質自体が研究の出発点となっています。
基本的な性質として、無機物に「命を吹き込む」という驚異的な力を持っています。
粘土のような物質にジバニウム溶液を注入することで、意思を持った生命体を生み出すことが可能です。
読み方については、英語の綴り「Givanium」から一般的に「ジバニウム」と呼ばれています。
一方で、一部の翻訳やファンの間では「ギバニウム」と表記されることもあります。
どちらも同じ物質を指しており、ゲームのアップデートや日本語翻訳の変遷によって表記が揺れることがありますが、本質的な違いはありません。
ゲーム内での外見と特徴(ドラム缶の色や液体の状態)
ゲーム内において、ジバニウムは特徴的な色の液体として描写されています。
主に施設の至る所に転がっているドラム缶や、ガラス容器に入った状態で確認することができます。
その色は鮮やかな水色と黄緑色が混ざり合ったようなグラデーションカラー、あるいはターコイズブルーに近い色合いです。
ドラム缶には白い文字で大きく「Gv」という元素記号のようなマークが記されています。
また、液体自体には可燃性があることが示唆されています。
作中では、Gv缶に着火して刺激を与えることで爆発を引き起こすシーンも存在し、取り扱いには細心の注意が必要な危険物質であることがわかります。
実在する物質?ジバニウムの元ネタと現実世界との関連性
結論から申し上げますと、ジバニウムはゲーム内だけの架空の物質であり、現実世界には存在しません。
名前の響きから「チタニウム」や「ゲルマニウム」といった実在の元素を連想させますが、これらとは無関係です。
しかし、この「命を持たないものに命を与える」というコンセプトは、古くからの錬金術やフランケンシュタインの物語を彷彿とさせます。
現実の科学における遺伝子操作やバイオテクノロジーへの警鐘とも取れる設定は、プレイヤーに倫理的な問いを投げかけています。
ゲームの世界観をリアルに感じさせるための、非常に良く練られた設定と言えるでしょう。
ジバニウム実験の全貌|モンスターが生まれる仕組みと恐怖の副作用
命を吹き込むプロセス|ジバニウム溶液と生物ゲノムの融合
バンバン幼稚園の地下施設で行われていた実験の主な目的は、ジバニウムを用いて人工生命体を作り出すことでした。
そのプロセスは、単にジバニウムを投与するだけではありません。
まず、基となる粘土などの無機物で体の形を作ります。
そこに、ジバニウムと特定の「生物ゲノム(DNA)」を混合させた「ジバニウム溶液」を注射器で注入します。
チャプター2で見つかるビデオテープには、成形された粘土に溶液を注入する映像が残されており、この手法が決定的であることが示されています。
ジバニウムと生物のゲノムが融合することで、対象はその生物の特徴や能力を引き継いだモンスターへと変貌します。
この実験によって生み出された生命体は、レポート上で「Type 2」と分類されています。
実験体(Type2)が抱える「絶え間ない激痛」と巨大化の原因
夢のような技術に見えるジバニウム実験ですが、そこには恐ろしい副作用が存在します。
開発されたすべてのキャラクターは、ジバニウムの効果によって「絶え間ない激痛」に苦しみ続けているのです。
この激痛を緩和するために、彼らには鎮静効果のある薬を投与したり、ジバニウムの濃度を調整したりする必要がありました。
また、ジバニウムには対象を「巨大化」させる性質があります。
初期の実験では生物ゲノムを混ぜずに単体で注射を行っていましたが、その結果、対象はとてつもない大きさへと成長し、体表に無数の静脈が浮き上がるという異様な姿になりました。
ジャンボ・ジョシュなどの巨大なモンスターは、このジバニウムの増殖作用が強く出ている例と考えられます。
ジバニウムクロイ(Genome Cloy)現象|過剰なゲノムが引き起こす拒絶反応
ジバニウム実験には、混ぜ合わせる遺伝子の数にも限界やルールが存在します。
それが「ジバニウムクロイ(Genome Cloy)」、または「ゲノムクロイ」と呼ばれる現象です。
これは、1つの個体に3つ以上の異なる生物ゲノムを混ぜ合わせた場合に発生します。
この現象が起きると、最も特徴的な1つの優性ゲノムを除き、他のゲノムは体内で破棄または無効化されてしまいます。
つまり、欲張って多くの生物の能力を持たせようとしても、ジバニウムの性質によって体が拒絶反応を示し、キメラのような存在を作ることは困難であるという設定です。
この現象は、作中のレポートで「Type 6」に関連する記述として説明されています。
ジバニウム引力(Givanium Entrapment)|バウンセリア女王の袋の謎
もう一つ、特異な性質として「ジバニウム引力(Givanium Entrapment)」があります。
これは主にクイーン・バウンセリアに関連する能力として描かれています。
ジバニウムによって成長した個体が、バウンセリアの腹部の袋(ポーチ)の中に入ると、強力な引力のような作用が働き、自力で脱出することができなくなります。
この力によって、女王はダダドゥ卿やその他の「いたずらっ子」たちを袋の中に閉じ込め、封印していました。
しかし、この拘束力は絶対ではなく、笑うなどの反射的な作用によって袋の筋肉が緩むと、閉じ込められていた者たちが外へ飛び出してしまうリスクもあります。
この設定は、チャプター4以降のストーリー展開において非常に重要な鍵を握っています。
ジバニウムから生まれたモンスター・キャラクター一覧
ジバニウムシチズン(Givanium Citizen)|Case 4Bの特徴と社会性
ジバニウムシチズン(Case 4B)は、外科医であるシリンジョンによって生み出された量産型のキャラクターたちです。
彼らは特定の動物モデルを持たず、細身の人型をしており、全身がジバニウムと同じ薄緑色をしています。
最大の特徴は、独自の社会性を持っていることです。
「シティンジョン」と呼ばれる居住区で生活し、帽子を被っておしゃれをしたり、バーや劇場を運営したりと、人間のようなコミュニティを形成しています。
しかし、彼らの多くは知能が低く設定されており、人間(特に主人公)に対して攻撃的または反抗的な態度を取ることが多いです。
シリンジョンの実験材料として頻繁に「再利用」され、命を軽視されている悲劇的な存在でもあります。
ジバニウムインファンツ・ベイビー・ブロブ|成長過程と形態の違い
ジバニウム生命体には、成体になる前の幼体や、異なる成長段階が存在します。
「ジバニウムインファンツ」は、シチズンの幼体と思われる姿をしており、頭から直接小さな足が生えたような愛らしい一頭身のフォルムが特徴です。
一方、「ジバニウムベイビー」はチャプター7などで登場する、インファンツがそのまま巨大化したような不気味な姿のモンスターです。
赤ん坊のような鳴き声を発しながら這い寄ってくる姿は、プレイヤーに強烈な恐怖を与えます。
さらに、チャプター0には「ジバニウムブロブ」と呼ばれる個体が登場します。
これはベイビーをさらに小さくしたような存在で、幼少期のバンバンたちと共に暮らしていたことが明らかになっています。
主要キャラクターの遺伝子構成(ヒト、クモ、クラゲなど)
各キャラクターは、ジバニウムと特定の生物ゲノムの組み合わせによって生まれています。
作中のレポート(Case Update Report)などから判明している、または推測される主な構成は以下の通りです。
- バンバン(Case 6): U.A.(ウスマン・アダム博士)のヒトゲノム
- バンバリーナ(Case 7): W.M.のヒトゲノム
- ナブナブ(Case 8): クモの遺伝子
- オピラバード(Case 10): フラミンゴ(途中で変更された経緯あり)
- ジャンボ・ジョシュ(Case 12Gなど関連): おそらくゴリラ、あるいはジバニウム単体での変異の可能性
- スティンガー・フリン(Case 13): クラゲとヒトゲノム
- スロー・セリーヌ(Case 11): カタツムリ
特にヒトゲノムが含まれているキャラクターは、高い知能と会話能力を持っている傾向があります。
しかし、ヒトゲノムはジバニウムと混ざりにくい性質を持つため、実験は困難を極めたとされています。
ナブナブの価値は6億円?ジバニウム生命体の経済的価値
ジバニウムを用いた実験には、莫大な費用がかかっています。
チャプター7の冒頭で流れるビデオでは、実験体であるナブナブを殺害または損傷させた場合の賠償金について言及されています。
その額は、当時の従業員の平均年収の約158年分に相当すると警告されています。
これを物語の舞台とされる2016年頃のカナダドルと円相場で換算すると、ナブナブ1体の価値は約826万カナダドル、日本円にして約6億9800万円にも上ると考察されています。
ナブナブは作中で「友達がいない」「孤独」といった扱いを受けていますが、企業にとっては非常に高価で貴重な資産であることがわかります。
このことから、ジバニウム自体も極めて高価な物質であると推測されます。
最新考察:ジバニウム村とチャプター8・0で判明した新事実
チャプター0隠し部屋の報告書|Case 6C(フランボ)と「反悪魔」の正体
最新の前日譚であるチャプター0の隠し部屋では、物語の根幹を揺るがす重要なレポートが発見されました。
それが「Case 6C」に関する報告書です。
Case 6Cの正体は、チャプター8の主要キャラクターとなる「フランボ(Flumbo)」であることが濃厚です。
彼はバンバン(Case 6)の遺伝子情報をベースに、バンバンが抱える「悪魔化(フェラル化)」という欠陥を取り除くために作られた改良版です。
そのため、フランボは「反悪魔(Anti-Devil)」とも呼ばれています。
レポートには、Case 6Cが完成した暁には、旧型であるCase 6(バンバン)は「再利用(処分)」される予定であったことが記されています。
この事実が、バンバンとフランボの複雑な因縁を生むきっかけとなりました。
チャプター8で登場する「ジバニウム村」と長老の役割
チャプター8では、新たなロケーションとして「ジバニウム村」が登場します。
ここは、ゾルフィウスの胃袋の中にあるとされる不思議な空間です。
村には、通常のジバニウムシチズンとは異なり、理性的で友好的な住民たちが暮らしています。
その中心人物が「長老」です。
長老は冠を被り、他の住民よりも首が太い特徴的な見た目をしています。
彼はシリンジョンの独裁的な支配から逃れ、真実を知ってしまったために追放された者たちをまとめています。
長老は非常に賢明で、プレイヤーに対しても協力的であり、誤解があれば謝罪し、村を守るために自己犠牲も厭わない高潔な精神を持っています。
ゾルフィウスの体内にある世界?ジバニウム増殖と村の関係
ジバニウム村が存在する場所は、巨大な月のような顔を持つキャラクター「ゾルフィウス」の体内である可能性が高いとされています。
チャプター8の展開では、キャラクターたちが落下した先がゾルフィウスの口の中であり、その先に村が広がっていました。
この村の周辺には「ジバニウム増殖」に関する研究データやホワイトボードが存在し、ジバニウムが無限に増え続ける性質について言及されています。
ジバニウムの増殖は以下の特性を持つとされています。
- 増殖の調整は不可能
- 一時的な停止は可能
- 加速させることは可能だが、安全ではない
この制御不能な増殖作用が、ゾルフィウスの巨大な体内空間や、モンスターたちの巨大化に関与していると考えられます。
シリンジョン(外科医)とジバニウムの関係性|Case 4Bのクローン実験
チャプター8や最新のストーリーで際立つのが、外科医シリンジョンの狂気的な実験です。
彼はジバニウムを用いて「Case 4B」のクローンを大量に作成し、自らの外科手術のスキルを磨くための練習台にしていました。
彼にとってジバニウム生命体は単なる材料であり、失敗作は即座に廃棄・再利用するという冷徹な姿勢を貫いています。
また、彼はナブナリーナへの歪んだ執着を持っており、ジバニウムを使って彼女のクローンを作ろうと試みる描写もあります。
シリンジョンはジバニウムの特性を熟知し、それを悪用して施設内を支配しようとするマッドサイエンティスト的な役割を担っています。
ジバニウムに関するよくある質問(FAQ)
ジバニウムの化学式や元素記号(Gv)の意味は?
ジバニウムの元素記号として使われている「Gv」は、架空の設定です。
現実の周期表には存在しません。
作中のボードには、陽子数(原子番号)が無限大であるかのような特殊な記述が見られることもあり、物理法則を超越した物質であることを示しています。
「Gv」は単純にGivaniumの頭文字を取った略称と考えられます。
ジバニウムを人間に注射するとどうなるのか?
人間が直接ジバニウムを摂取や注射された場合の明確な描写は、プレイヤーキャラクター自身にはありません。
しかし、モンスターたちの多くが元々人間であった可能性や、ヒトゲノムを混ぜて作られていることから、人間が摂取すれば細胞が変異し、異形の怪物になってしまう可能性が極めて高いです。
また、ジバニウム自体に強い毒性や副作用(激痛)があるため、まともな状態ではいられないでしょう。
作中の「ジバニウム」と「ギバニウム」は別のもの?
いいえ、全く同じものです。
これは翻訳の際に「Gi」を「ジ」と読むか「ギ」と読むかの違いによるものです。
公式の日本語訳や多くの考察コミュニティでは「ジバニウム」が定着していますが、初期の機械翻訳や一部のwikiでは「ギバニウム」と書かれていることがあります。
どちらで検索しても、同じ物質の情報に辿り着きます。
まとめ:ジバニウムの全貌と最新情報の要約
- ジバニウム(Gv)は無機物に命を与える架空の化学物質
- 色は水色と黄緑色のグラデーションで、ドラム缶に入っている
- 生物ゲノムと混ぜて粘土に注射することでモンスターが誕生する
- 実験体は副作用として絶え間ない激痛と巨大化に苦しんでいる
- 3つ以上のゲノムを混ぜると「ジバニウムクロイ」という拒絶反応が起きる
- ナブナブ1体の価値は約7億円とも言われ、非常に高価な物質である
- Case 6C(フランボ)はバンバンの欠陥を克服した「反悪魔」である
- チャプター8にはゾルフィウスの体内に広がる「ジバニウム村」が登場する
- 村の長老はシリンジョンの支配に抵抗する知性的な人物である
- ジバニウムの無限増殖は制御困難であり、物語の大きな脅威となっている

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