世界中で大人気のホラーゲーム『Garten of Banban』には、個性的で魅力的なマスコットたちが数多く登場します。
その中でも、「名前はゆっくりなのに動きは最速」という強烈なインパクトでプレイヤーを恐怖と混乱に陥れるのが「スローセリーヌ(Slow Seline)」です。
黄色いカタツムリの姿をした彼女は、一体どのような存在なのでしょうか。
「なぜあんなに速いのか?」「過去に何があったのか?」といった疑問を持つ方も多いはずです。
この記事では、スローセリーヌの正体から、物語の核心に迫る考察、そして最新作での動向までを詳しく解説します。
彼女の悲しい過去や隠された秘密を知ることで、ゲームの世界観をより深く楽しめるようになるでしょう。
Garten of Banban「スローセリーヌ(Slow Seline)」とは?
黄色いカタツムリの姿をしたマスコットの正体
スローセリーヌは、『Garten of Banban』シリーズに登場する主要マスコットキャラクターの一体です。
見た目は鮮やかな黄色の殻を持つカタツムリで、常に不気味なほどにこやかな笑顔を浮かべています。
特徴的なのは、ゴムのように長く伸びる2つの目玉です。
かわいらしい見た目とは裏腹に、作中ではプレイヤーを追い詰める恐ろしい存在として立ちはだかります。
性別は女性として設定されており、バンバンやジャンボ・ジョシュといった他のキャラクターたちと共に「バンバンファミリー」の一員として扱われています。
名前の由来と決め台詞「困っている人は放っておけない」の意味
彼女の名前「Slow Seline(スローセリーヌ)」は、「Slow(遅い)」という単語と女性名「Seline」を組み合わせたものと考えられます。
しかし、その名前は皮肉なものであり、実際には驚異的なスピードを持っています。
彼女のキャッチフレーズ(決め台詞)は以下の通りです。
「I may be slow, but I am quick to help anyone in need!(私は遅いけど、誰かが困っていたらすぐに駆けつけるよ!)」。
この言葉は、本来子供たちを守る優しいマスコットとして作られたことを示唆していますが、ゲーム内ではその「助けるための速さ」が狂気へと変わってしまっています。
担当声優(CV)は誰?日本語版と原語版の情報
スローセリーヌの声は、独特の響きを持っており、プレイヤーの耳に残ります。
原語版の声優は「Noha G.」氏が担当しています。
また、日本語吹き替え版では「竹内来羽」氏が担当しており、不気味さと幼さを併せ持った絶妙な演技を聞くことができます。
彼女の声は、廊下で響く「Hello?」というセリフなどで確認でき、その無邪気なトーンが逆に恐怖を煽ります。
スローセリーヌはなぜ「怖い」と言われるのか?驚異の能力
時速2000キロ超え?設定された「速さ」の秘密と560m/s説
スローセリーヌが最も「怖い」と言われる理由は、その異常な移動速度にあります。
カタツムリという外見からは想像もつかないスピードで移動し、その速さは秒速560メートル(560m/s)にも達すると言われています。
これを時速に換算すると約2016キロメートルとなり、音速(約1225キロメートル)をはるかに超える速さです。
彼女が本気を出せば、コンマ数秒でプレイヤーの目の前に到達し、逃げる隙を与えません。
ゲーム内での挙動は「だるまさんがころんだ」?視線を外すと襲ってくる恐怖
Chapter 2で彼女と対峙するシーンでは、「だるまさんがころんだ」のようなルールで逃げることになります。
スローセリーヌは、プレイヤーが彼女を見つめている間は動きを止めますが、視線を外したり一歩でも動いたりすると、瞬時に距離を詰めてきます。
廊下の奥からじっとこちらを見据える彼女の視線をかいくぐりながら、適切なタイミングで移動しなければなりません。
もしルールを破って動いてしまえば、その超高速移動で一瞬にして轢き殺されてしまい、ゲームオーバーとなります。
実は優しい性格?プレイヤーを襲う理由と痛みの関係
凶暴に見えるスローセリーヌですが、実は彼女自身も苦しんでいることが示唆されています。
ゲームオーバー時に聞けるセリフには、「お願い……痛いよ……」「苦しまないって約束だったのに…」といった悲痛な言葉が含まれています。
これは、彼女が実験によって作られた変異体であり、その体には常に痛みが伴っていることを意味しています。
彼女がプレイヤーを襲うのは、悪意からではなく、耐え難い苦痛や混乱による暴走、あるいは「助けを求めている」行動の裏返しなのかもしれません。
【ネタバレ考察】スローセリーヌの物語と時系列ごとの活躍
Chapter 0:隠し部屋に登場する「ベビースローセリーヌ(赤ちゃん)」の謎
本編の前日譚にあたる『Garten of Banban 0』には、隠し要素として「ベビースローセリーヌ」が登場します。
大人の姿とは異なり、体は非常に小さく、まだ高速移動ができないため、部屋の中をゆっくりと円を描くように動いています。
この時の彼女はまだ知能が発達途中なのか、あるいは純粋な状態なのか、主人公に対して意味深な言葉を投げかけます。
「あなたは私のビジョンのほとんどに登場しないわね」といったセリフから、彼女には未来予知のような能力が備わっていた可能性も考察されています。
Chapter 2:初登場時の廊下チェイスと攻略法
スローセリーヌが本格的に脅威として登場するのはChapter 2です。
バンバリーナの授業から逃げ出した主人公を、長い廊下で待ち受けます。
ここでは、彼女の目が開いている(=こちらを見ている)時は動かず、目を閉じて考え込んでいるような瞬間にのみ移動するという攻略法が求められます。
焦って動くと即座にゲームオーバーになるため、慎重な操作が必要です。
また、正しいドアを選んで進まなければ壁を貫通して襲ってくるため、緊張感のあるチェイスとなります。
Chapter 3:スティンガー・フリンに警告を与えた真意
Chapter 3では、スティンガー・フリンの回想(幻覚)の中で登場します。
彼女はフリンに対して「あなたは”奴ら”とは違う…」「隠れなきゃ。”奴ら”が来るわ…」と警告し、高速で去っていきます。
この「奴ら」が誰を指すのかは明確ではありませんが、施設を支配しようとする他のモンスターや、実験を行っていた人間たちを指している可能性があります。
彼女がフリンを気遣うような態度を見せていることから、マスコット同士の絆や、彼女の本来の優しい性格が垣間見えるシーンです。
Chapter 4:なぜトードスター保安官に逮捕され殻に閉じこもったのか
Chapter 4では、スローセリーヌはトードスター保安官によって「犯罪者」として捕らえられています。
トードスターのアーカイブによると、彼女は王国の門の前で殻に閉じこもっていたところを逮捕されました。
彼女は殻の中で静かにすすり泣いており、外部からの干渉を一切拒絶していました。
精神的に追い詰められ、極度の苦痛や恐怖を感じていたことがうかがえます。
この時点で彼女は戦意を喪失しており、物語の表舞台からは一時退場することになります。
Chapter 6以降:脱獄後の行方と洗脳を免れた理由
Chapter 6のトレーラー映像などでは、騒動に乗じて超高速で牢屋から脱出し、他の階層へ避難する様子が描かれています。
その後のChapter 7では、シリンジョンの手術室にあるホワイトボードにて、彼女のステータスが「消息不明」あるいは「洗脳の影響が不明」であることが示されています。
隠し部屋の情報によると、彼女は「動きが速すぎるため洗脳が効かない」という驚きの特性が示唆されています。
そのスピードは、物理的な移動だけでなく、精神的な干渉さえも振り切るほどなのかもしれません。
最新作Garten of Banban 8におけるスローセリーヌの情報
本人は登場する?ミス・ミミッカー(Miss Mimicker)による声真似の真相
最新作『Garten of Banban 8』においても、スローセリーヌの存在感は残っています。
しかし、彼女本人が直接ストーリーに大きく関与するのではなく、「ミス・ミミッカー(Miss Mimicker)」というキャラクターが関わってきます。
ミス・ミミッカーは他者の声を真似る能力を持っており、スローセリーヌの声色を使って主人公を惑わせたり、おびき寄せたりする演出が見られます。
YouTubeなどの動画では、このミス・ミミッカーとのボス戦やチェイスシーンが話題となっており、間接的にスローセリーヌの恐怖が再現されています。
壁画やブライトモード(Bright Mode)での描写について
ゲーム内の壁画には、スローセリーヌが描かれていることがあり、彼女が施設内で重要なポジションにあったことが確認できます。
また、画面を明るくする「ブライトモード(Bright Mode)」などで探索を行うプレイヤーによって、暗闇に隠された彼女の痕跡や、ミス・ミミッカーが化けた姿などが発見されています。
本人が再登場するかどうかはファンの間で常に議論の的となっており、今後のアップデートや続編での完全復活が期待されています。
悲しき実験体「Case #11」のレポートと裏設定
ゲノム構成は人間とカタツムリ?知能獲得の代償
ゲーム内で発見できるレポートによると、スローセリーヌの識別番号は「Case #11」です。
彼女の遺伝子(ゲノム)は、人間、ジバニウム、そしてモリノオウシュウマイマイ(ヨーロッパのカタツムリ)を組み合わせて作られました。
人間の遺伝子を組み込んだことで知能が劇的に向上し、言語を理解できるようになった反面、それまで感じなかった「人間的な苦痛」や「精神的な悩み」も抱えることになってしまったのです。
実は「没キャラ」だった?予算削減で選ばれなかった過去
衝撃的な裏設定として、スローセリーヌは実は「没キャラ」になる予定だったことが判明しています。
施設からの手紙によると、予算と納期の都合で生産するマスコットを減らす必要があり、子供ウケが悪そうだという理由で彼女は落選候補でした。
しかし、完全に廃棄するのは惜しいとされたのか、あるいはイラストなどで存在だけは残されるという曖昧な立ち位置で「バンバンファミリー」に留まることになりました。
この不遇な扱いも、彼女の悲しみを深くしている要因の一つでしょう。
トードスターやバンバンなど他のマスコットとの関係性
スローセリーヌは、他のマスコットたちとは微妙な距離感を保っています。
トードスター保安官には逮捕された経緯から苦手意識を持っていると思われますが、スティンガー・フリンには警告をするなど、仲間意識がないわけではありません。
バンバンなどの主要キャラと比較すると出番は少なめですが、その特異な能力と悲劇的な背景から、ストーリーの裏側で重要な役割を担っている存在です。
スローセリーヌのぬいぐるみ・グッズ情報
Amazonや通販で購入できる人気のぬいぐるみ・キーホルダー
スローセリーヌはその特徴的なデザインから、グッズとしても人気があります。
Amazonなどのネット通販では、彼女のぬいぐるみが多数販売されています。
鮮やかな黄色のボディと大きな目玉が再現されたぬいぐるみは、ホラーゲームのキャラクターながら「キモかわいい」として好評です。
また、バッグなどに付けられるぬいぐるみキーホルダーや、ラバーストラップなども展開されています。
ファンアートやPixivでの人気傾向
Pixivなどのイラスト投稿サイトでも、スローセリーヌは人気のキャラクターです。
特に「擬人化」されたイラストが多く投稿されており、彼女の女性的な設定や悲劇的なストーリーから想像を膨らませたファンアートが数多く見られます。
タグには「#GARTEN_OF_BANBAN」や「#SlowSeline」などが付けられ、世界中のファンが彼女のイラストを楽しんでいます。
まとめ:スローセリーヌの全貌
- スローセリーヌは『Garten of Banban』に登場する黄色いカタツムリのマスコット
- 名前は「遅い(Slow)」だが、実際には時速2000キロ相当の超高速で移動する
- 決め台詞は「私は遅いけど、誰かが困っていたらすぐに駆けつけるよ」
- ゲーム内では「だるまさんがころんだ」形式でプレイヤーに襲いかかる
- 実験体「Case #11」であり、人間とカタツムリの遺伝子を持つ
- 常に体の痛みに苦しんでおり、襲ってくるのは助けを求める裏返しの可能性もある
- Chapter 0では赤ちゃんの姿で登場し、未来予知のような発言をする
- Chapter 4ではトードスターに逮捕され、殻に閉じこもって泣いていた
- 最新作ではミス・ミミッカーによる声真似などで間接的に登場している
- 動きが速すぎるため、敵による洗脳が効かないという特異な性質を持つ
- ぬいぐるみなどのグッズやファンアートも人気で、愛されるキャラクターである

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