セフィロスとザックスの関係性と真実！生存や強さまで徹底解説

『ファイナルファンタジーVII』シリーズにおいて、物語の核となる重要な関係性を持つのがセフィロスとザックスです。

かつては英雄とそれに憧れるソルジャーとして、あるいは信頼し合う同僚として共に戦った二人ですが、その運命はニブルヘイム事件を境に大きく狂い始めました。

「二人は本当は仲が良かったのか？」

「リメイクやリバースでの再会はどうなるのか？」

「なぜザックスはセフィロスの精神支配を受けないのか？」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

特に近年のリメイクプロジェクトでは、ザックスの生存を示唆する描写が増え、セフィロスとの新たな因縁に注目が集まっています。

この記事では、過去作から最新作『FF7 リバース』までの情報を整理し、セフィロスとザックスの複雑な関係性や隠された真実について深く掘り下げて解説します。

二人の間に何があったのかを知ることで、物語の深みをより一層味わうことができるでしょう。

セフィロスとザックスの関係性とは？【英雄と憧れ】

セフィロスとザックスの関係を一言で表すなら、かつては「憧れの対象とその背中を追う者」、そして現場レベルでは「信頼できる戦友」でした。

物語が進むにつれて敵対することになりますが、その根底にはソルジャーとしての絆が存在していた時期があります。

ここでは、狂気に落ちる前の二人の距離感について解説します。

上司と部下、そして友人としての距離感

ザックスにとってセフィロスは、神羅カンパニーのソルジャー・クラス1stの中でも別格の存在であり、誰もが憧れる「英雄」でした。

田舎村ゴンガガから出てきたザックスは、いつかセフィロスのようになりたいという純粋な夢を持っていました。

一方でセフィロス側から見たザックスは、数少ない「心を許して話せる部下」に近い存在だったと言えます。

セフィロスは基本的に他者を寄せ付けない冷徹な雰囲気を持っていましたが、明るく人懐っこいザックスに対しては、任務中にプライベートな話をしたり、冗談交じりの会話に応じたりする場面もありました。

上下関係はありつつも、単なる上官と部下以上の、ある種の友人にも似た信頼関係が築かれていたことが伺えます。

アンジール・ジェネシスを含めた「親友」枠の真実

セフィロスには、かつて心を許せる二人の親友がいました。

それがアンジールとジェネシスです。

彼らはセフィロスと同じくクラス1stの実力者であり、シミュレーションルームで訓練を行い、時にはリンゴを分け合うほどの仲でした。

ザックスはアンジールの弟子（部下）にあたるため、この「親友の輪」のすぐ外側にいた存在です。

しかし、アンジールとジェネシスが神羅を離反し、行方不明や死亡扱いとなった後、セフィロスにとって唯一まともに会話ができるソルジャーとして残ったのがザックスでした。

かつての親友たちを失ったセフィロスの孤独を、ザックスの明るさが埋めていた時期があったことは間違いありません。

セフィロスにとってザックスは特別な存在だったのか？

セフィロスにとってザックスが「特別」であったかというと、答えはイエスでありノーでもあります。

アンジールやジェネシスのような対等な「幼馴染・親友」という枠組みとは異なりますが、後輩として、そして任務を共に遂行するパートナーとして、ザックスの実力と人柄を高く評価していました。

特に『クライシスコア』などの描写では、セフィロスがザックスに対して、自分の出生に関する悩みや任務への疑念を吐露するシーンがあります。

これは、セフィロスがザックスを一人の人間として信頼していた証拠です。

もしニブルヘイム事件が起きなければ、二人は英雄と次世代のエースとして、新たな友情を築けていたかもしれません。

クライシスコア（CCFF7）で描かれた二人の交流と悲劇

『クライシスコア ファイナルファンタジーVII（CCFF7）』は、ザックスを主人公として『FF7』本編の前日譚を描いた作品です。

この作品では、本編の回想シーンだけでは分からなかった、人間味あふれるセフィロスの姿とザックスとの交流が詳細に描かれています。

悲劇が起こる前の、二人の穏やかな時間について見ていきましょう。

まともだった頃の「英雄セフィロス」とザックスの会話

『CCFF7』におけるセフィロスは、多くのプレイヤーが知る「狂気の破壊者」ではなく、冷静で責任感の強い理想的なソルジャーとして登場します。

ザックスとの任務においても、状況を的確に分析し、部下を守ろうとする姿勢を見せていました。

二人の会話には、ソルジャーとしての誇りや任務への疑問、そして互いを気遣う言葉が含まれていました。

例えば、任務地へ向かう道中でザックスの軽口にセフィロスが呆れつつも付き合う様子などからは、良好な関係性が伝わってきます。

この時期のセフィロスは、モンスターや敵に対しては容赦ありませんでしたが、仲間に対しては非常に理性的で、ザックスもそんな彼を心から尊敬していました。

人間味あふれるセフィロスの苦悩をザックスはどう見ていたか

物語中盤以降、セフィロスは自身の出生の秘密やモンスターの正体に疑問を抱き始め、徐々に精神的に追い詰められていきます。

ザックスはその変化を間近で目撃していました。

かつての親友たちがモンスターに変異していく姿を見て苦悩するセフィロスに対し、ザックスは何とか力になりたいと考えていましたが、セフィロスの抱える闇はあまりに深く、踏み込むことができませんでした。

神羅屋敷の地下資料室に閉じこもり、狂気へと変貌していくセフィロスを止めることができなかったことは、ザックスにとっても大きな無念だったでしょう。

英雄が人間としての心を失っていく過程は、ザックスにとって憧れが恐怖と悲しみに変わる残酷な時間でした。

「一度任務が一緒になれば友達」というセリフの背景

ザックスの性格を象徴する有名なセリフの一つです。

これは本来、モバイル向け作品『ビフォア クライシス ファイナルファンタジーVII』などでクラウドに対して言われた言葉として知られていますが、この精神はセフィロスに対しても向けられていました。

ザックスは相手が誰であろうと、一度関われば仲間として大切にするという信念を持っています。

セフィロスに対しても、単なる上官として畏怖するだけでなく、一人の人間として接しようとしていました。

このザックスの裏表のない明るさと優しさは、孤独になりがちなセフィロスにとって、一時の救いであった可能性があります。

しかし皮肉にも、その関係性はニブルヘイムの魔晄炉で決定的な破局を迎えることになります。

ニブルヘイム事件の真実と「写真」に残された証拠

二人の関係を決定的に引き裂いたのが、5年前に起きた「ニブルヘイム事件」です。

『FF7』本編では、当初クラウドの記憶として語られますが、後にそれが誤りであり、実際にセフィロスと共に任務に就いていたのはザックスだったことが判明します。

ここでは、事件の真相と重要な証拠となる「写真」について解説します。

魔晄炉調査任務での決裂とセフィロスの暴走

ニブルヘイムの魔晄炉調査任務において、セフィロスは自らが古代種（セトラ）ではなく、ジェノバ細胞を埋め込まれて造られたモンスターと同じ存在であることを知ってしまいます。

数日間の引きこもりの後、セフィロスは人類への憎悪を爆発させ、ニブルヘイムの村を焼き払いました。

魔晄炉の前で対峙したザックスは、かつての英雄に対し「セフィロス！ 何故だ！？」と問いかけ、剣を抜きます。

尊敬していた英雄が、罪のない人々や自分の大切な場所を破壊する虐殺者へと変わってしまった瞬間でした。

ザックスは必死に戦いを挑みましたが、当時の圧倒的な実力差の前に敗北し、瀕死の重傷を負ってしまいます。

ティファと撮影した写真に写っていたのはクラウドではなくザックス

『FF7』本編において、クラウドの記憶が偽りであることを証明する決定的な証拠が、ニブルヘイムで撮影された記念写真です。

クラウドの回想では自分がセフィロスの隣に写っていると考えていましたが、実際にその写真に写っていたのは、黒髪のソルジャー1st、ザックスでした。

この写真は、当時村の案内役をしたティファ、英雄セフィロス、そしてザックスの3人が関わっていた事実を客観的に示しています。

クラウドはこの時、ソルジャーになれなかった一般兵として同行しており、恥ずかしさからマスクを被って顔を隠していたため、写真には写っていませんでした。

この事実は、セフィロスと対等に肩を並べていたのがザックスであったことを物語っています。

事件後に二人が辿った対照的な運命（実験体と復活）

事件の後、敗れたザックスと一般兵のクラウドは神羅に捕らえられ、宝条博士による実験サンプルとして地下室で5年間魔晄漬けにされました。

一方、セフィロスはクラウドの捨て身の一撃によってライフストリームの底へと落下し、肉体は消滅したものの、その強靭な意志で星のエネルギーに溶けることを拒否しました。

ザックスは実験中も自我を保ち続け、隙を見て脱出に成功しますが、セフィロスは北の大空洞で自身の復活を画策し始めます。

かつて共に戦った二人は、片や逃亡者として自由を求め、片や星を滅ぼす災厄として復活を待つという、全く対照的な道を歩むことになりました。

そしてこの事件が、後のクラウドの人格形成や物語全体に大きな影響を与えることになります。

【リメイク・リバース】ザックス生存により変化するセフィロスとの因縁

『FF7 リメイク』および『FF7 リバース』では、本来死亡するはずだったザックスが生存している世界線（または並行世界）が描かれています。

これにより、原作にはなかったセフィロスとザックスの新たな因縁が生まれつつあります。

最新作で描かれた展開を中心に解説します。

ザックス生存ルートにおけるセフィロスの干渉と目的

リメイク版において、運命の番人「フィーラー」が倒されたことで、ザックスが神羅軍との戦いで生き残るという歴史の改変が起きました。

セフィロスはこの「運命の壁」を越えることを目的としており、ザックスの生存も彼にとっては想定内、あるいは利用すべき事象の一つである可能性があります。

生存したザックスの世界では、空に亀裂が入るなど世界の崩壊が始まっており、セフィロスは複数の世界を統合（リユニオン）することで、神としての力を得ようとしています。

ザックスは、セフィロスの企みを阻止し、昏睡状態のエアリスやクラウドを救うために奔走することになります。

リバース終盤でのザックスとクラウドの共闘シーン詳細

『FF7 リバース』のラストバトルでは、世界線を超えてザックスとクラウドが共闘するという衝撃的なシーンが描かれました。

セフィロス（リバース・セフィロス）と対峙するクラウドの元へ、時空の狭間のような場所からザックスが駆けつけます。

「おいおい！ 主役のピンチには遅れて登場ってか？」

かつてのように軽口を叩きながらも、ザックスはクラウドと背中を合わせ、連携してセフィロスに立ち向かいました。

このシーンは、原作では決して実現しなかった「親友同士の共闘」であり、セフィロスにとっても予期せぬイレギュラーな事態だったと言えます。

しかし、戦いの後ザックスは再び元の世界（あるいは別の層）へと戻され、完全に合流することはできませんでした。

世界線の交わり（リユニオン）で二人は再会するのか？

リメイクプロジェクトの完結編となる次回作において、ザックスとセフィロスが再び対峙することはほぼ確実視されています。

セフィロスは「世界は交わり、また別れる」と語っており、ザックスが存在する世界線も最終的にはメインの世界線と何らかの形で交差すると予想されます。

ザックスはクラウドに「またな！」と言い残しており、再会を諦めていません。

もしザックスがクラウドたちと合流できれば、かつての英雄セフィロスに対し、今度こそ対等な立場で、そして「友」として言葉を交わす機会が訪れるかもしれません。

それは、悲劇的な結末を迎えた二人の関係に、新たな決着をもたらす可能性があります。

【考察】なぜザックスはセフィロスの操り人形（黒マント）にならなかったのか？

『FF7』の世界では、ジェノバ細胞（セフィロスの因子）を埋め込まれた人間は、セフィロスの意志に操られ「リユニオン」に参加しようとする黒マント（セフィロス・コピー）となります。

しかし、同じ処置を受けたはずのザックスは、なぜセフィロスの支配を受けず、自我を保つことができたのでしょうか。

その理由について、設定やファンの考察を交えて解説します。

宝条の実験で「失敗作」とされた理由とS細胞の影響

ニブルヘイム事件後、宝条は生存者たちにセフィロスの細胞（S細胞）を埋め込む実験を行いました。

しかし、ザックスはこの実験において「失敗作」の烙印を押されています。

その理由は、ザックスが既にソルジャー・クラス1stとして十分な魔晄とジェノバ細胞の適応手術を受けており、体が変異に対して耐性を持っていたからです。

新たにS細胞を注入されても、彼の体はそれを受け入れつつも精神的な支配までは許しませんでした。

一方、一般人であったクラウドは耐性がなく、重度の魔晄中毒とジェノバ細胞の影響で精神が崩壊し、セフィロスの影響を受けやすい状態となってしまいました。

クラウドとは違う？ザックスの強靭な精神力とソルジャーの誇り

肉体的な耐性に加え、ザックスの精神力の強さも大きな要因です。

彼は「夢を抱きしめろ。そしてどんな時でも、ソルジャーの誇りは手放すな」というアンジールの教えを胸に刻んでいました。

過酷な実験や5年間の監禁生活の中でも、彼は決して心を折ることなく、脱出して故郷へ帰るという目的を見失いませんでした。

この強固な自我とポジティブな精神性が、外部からの精神干渉であるジェノバのウィルス的な侵食を跳ね除けたと考えられます。

セフィロス（ジェノバ）は心の隙間や弱さに付け込む性質があるため、迷いのないザックスは支配しにくい対象だったのでしょう。

ジェノバ細胞の支配に抗える要因をRedditや知恵袋から分析

海外の掲示板Redditや日本の知恵袋などの考察コミュニティでも、このテーマは度々議論されています。

多くのファンが支持する説として、「ザックスの魂の純粋さ」や「既に完成された存在であったこと」が挙げられます。

また、「セフィロスのコピー（模倣体）になるには、本人の自我が希薄である必要がある」という見解もあります。

ザックスは自分自身を強く持っているため、誰かのコピーになる余地がありませんでした。

さらに、『リバース』においてエアリスの気配を感じ取ったり、別世界線の状況を把握したりする描写から、ザックス自身が星の意志やライフストリームに近い特別な守護を受けているのではないかという考察もなされています。

セフィロスとザックスはどちらが強い？戦闘能力を徹底比較

ファンなら誰もが気になるのが、「もし万全の状態で戦ったら、セフィロスとザックスはどちらが強いのか？」という疑問です。

ニブルヘイムでは敗北しましたが、その後の成長やリメイクでの活躍を含めて比較してみましょう。

ソルジャークラス1stとしての実力差と設定上の評価

公式の設定や過去の描写を見る限り、純粋な戦闘能力ではセフィロスの方が圧倒的に上です。

セフィロスはソルジャーの中でも「伝説の英雄」として別格扱いされており、数々の戦場で常人離れした戦果を挙げてきました。

ザックスもクラス1stとして十分に強力であり、一軍を相手に単独で立ち回るほどの実力者ですが、セフィロスは「最強」の代名詞として描かれています。

『CCFF7』での手合わせのシーンでも、セフィロスは余裕を持ってザックスをあしらっており、当時の実力差は歴然としていました。

人間としてのザックス vs 神格化したセフィロス

『FF7』本編以降のセフィロスは、ライフストリームに落ちて死んだ後、ジェノバの力を完全に取り込み、星を支配しようとする「神」のような存在へと進化しています。

（リバース・セフィロスやセーファ・セフィロスなど）

一方のザックスは、身体能力が強化されているとはいえ、あくまで「人間」のソルジャーです。

魔法や剣技で対抗することは可能ですが、空間を操ったり星そのものを攻撃手段としたりする神格化したセフィロスに対し、単独で勝利するのは極めて困難と言わざるを得ません。

しかし、ザックスには数値化できない「諦めない心」や「奇跡を起こす力」があります。

作中の描写から見る「勝てる可能性」の考察

『FF7 リバース』での共闘シーンでは、ザックスはセフィロスの攻撃を受け止め、クラウドとの連携で有効打を与えていました。

これはザックスの実力が以前よりも向上していること、そして「誰かを守るため」という強い動機がある時に限界以上の力を発揮することを示唆しています。

単体での勝利は難しくても、クラウドやエアリスといった仲間と力を合わせることで、セフィロスを退ける可能性は十分にあります。

ザックスの強さは、物理的な破壊力以上に、周囲を鼓舞し、絶望的な状況を覆すメンタリティにあると言えるでしょう。

まとめ：セフィロスとザックスの因縁と真実を総括

セフィロスとザックスは、かつて信頼し合った仲間でありながら、運命のいたずらによって敵対することになった悲劇的な関係です。

リメイクプロジェクトにおけるザックスの生存は、この因縁に新たな結末をもたらす鍵となるでしょう。

最後に、これまでのポイントをまとめます。