サイレントヒルのモデルは「静岡」?名前の由来と元ネタ「セントラリア」を解説

本記事では「『サイレントヒル』について調べたら『静岡』ってキーワードが出てきて驚いた。あの霧深い町は静岡県がモデルだったの? なんで日本の地名が?」という方に向けて書いています。

この記事を読むことで、「サイレントヒル=静岡」説の真相から、名前の英語の由来、そして本当の舞台モデルとされるアメリカの町「セントラリア」までをイメージできるようになると思います。

それでは、さっそく見ていきましょう。

目次

「サイレントヒル=静岡」説の真相とは?

結論として、『サイレントヒル』シリーズ(特に初代などアメリカを舞台にした作品)の舞台が静岡県である、という事実はありません。

これは主に日本のファンの間で広まった愛称みたいなものでして、別に静岡の特定の場所を忠実に再現した訳でもないです。ゲームの舞台はアメリカ北東部の架空の田舎町ですね。

しかし、この説が広まったのには、ちゃんとした理由が存在します。

なぜサイレントヒルは「静岡」と呼ばれるのか?

「サイレントヒル=静岡」というユニークな結びつきは、単なる偶然ではなく、複数の理由が重なって定着しました。

大切なので、3つに分けて解説します。

理由1:英語の直訳が「静岡」

最も大きな理由は、その名前を単純に英語から日本語へ直訳できる点かなと思っています。

  • Silent(サイレント) = 静
  • Hill(ヒル) = 岡(丘)

こんな感じです。

この2つの単語を組み合わせると、偶然にも「静岡」という漢字と一致しますね。

この分かりやすい語呂合わせが、「サイレントヒル=静岡」というネタの根源です。

理由2:開発時の仮タイトルだった(公式由来)

事実として、この直訳ネタは、ファンが発見しただけでなく開発のルーツにも関わっています。

シリーズの音楽を手掛けた山岡晃氏によると、開発初期に海外スタッフへ送るサンプルの仮タイトルとして、日本の地名である「静岡」を直訳した「Silent Hill」という名前が使われました。

すると、海外のスタッフから「これ以上に怖いタイトルはない」と非常に評判が良かったため、そのまま正式なタイトルとして採用されたという逸話があります。

こんな感じでして、公式が由来という事実が、静岡説を単なるネタ以上のものにしていますね。

理由3:エイプリルフールネタの影響

さらにこのイメージを決定づけたのが、2013年のエイプリルフール企画です。

映画『サイレントヒル:リベレーション3D』の公開に合わせたプロモーションの一環で、静岡県が公式ホームページ上で県名を「サイレントヒル県」に変更するというジョークを発表しました。

この公式(静岡県側)のノリの良さが大きな話題となり、「サイレントヒル=静岡」という愛称がファンの間で完全に定着した、という感じです。

『サイレントヒル』の本当のモデル地は「セントラリア」

じゃあ、静岡が名前の由来だとして、あの霧と灰に包まれたゴーストタウンの雰囲気は、どこから来ているんでしょうか。

その本当のモデルとされるのが、アメリカ合衆国ペンシルベニア州にある実在の町「セントラリア(Centralia)」です。

ペンシルベニア州セントラリアとは?

セントラリアは、かつて炭鉱で栄えた町でした。

しかし、1962年に発生した坑内火災が地下の炭層に燃え広がり、それ以来、半世紀以上にわたって鎮火できずに燃え続けています。

火災の影響で地面から有毒なガスや煙が噴出し、道路は陥没。町はゴーストタウンと化し、1980年代には1,000人以上いた人口も、2020年の調査ではわずか5人にまで激減しました。

たぶん、普通の人が聞いたら、わりとビビるはずです。でも、これが現実の事実でして、恐ろしいですね。

なぜセントラリアがモデルなのか?

『サイレントヒル』最大の特徴である「常に霧(あるいは灰)に包まれている」という描写は、まさにセントラリアの地下火災によって煙が立ち込める光景と一致しますね。

人の住めなくなった廃墟が立ち並ぶゴーストタウンという点も、ゲームの世界観そのものです。

特に2006年に公開された映画版『サイレントヒル』では、このセントラリアの坑内火災がゴーストタウン化の原因として明確に設定されており、ゲームのモデル地であったことが強く示唆されています。

最新作『サイレントヒルf』の舞台は「岐阜県」

これまでアメリカが舞台だった『サイレントヒル』ですが、シリーズ最新作『SILENT HILL f』では、ついに1960年代の日本が舞台となることが発表されました。

これを受け、ファンからは「ついに本物の静岡(サイレントヒル)が舞台になるのでは?」と大きな期待が寄せられました。僕もそう思ってました。

静岡ではなく「岐阜県下呂市金山町」がモデル

しかし、2025年3月の公式配信「SILENT HILL Transmission」にて、舞台のモデルは静岡県ではなく、「岐阜県下呂市金山町の筋骨エリア」であることが明かされました。

ゲーム内では「戎ヶ丘(えびすがおか)」という架空の村として登場します。

なぜ岐阜県が選ばれたのか?

本作のシナリオを手掛ける竜騎士07氏が、1960年代の日本を描くにあたり、この金山町の筋骨エリアに注目したそうです。

家々が密集し、生活と時代が複雑に絡み合った独特の町並みが、本作の「美しいがゆえに、おぞましい」という和風ホラーのコンセプトに強くインスピレーションを与えたと語られています。なるほど、という感じですね。

(補足)静岡の富士山が選ばれなかった理由

ちなみに、開発チームは当初、名前の由来である静岡県にもロケハンに訪れていたようです。

しかし、実際に訪れてみると、静岡から見える富士山の存在感が強すぎたとのこと。

開発者は「富士山がその地域全体にそびえ立っているので、その存在感が作品の霧がかった雰囲気を圧倒してしまう」と感じ、サイレントヒルの設定には合わないと判断した、という裏話も明かされています。

まとめ

サイレントヒルと「静岡」の関係性について解説しました。

大切なポイントをまとめると、「サイレントヒル=静岡」というのは「Silent(静)」+「Hill(岡)」という英語の直訳と、開発時の仮タイトルが由来となったファンの愛称です。

そして、ゲームの雰囲気(霧、ゴーストタウン)のモデルは、アメリカの「セントラリア」という坑内火災で廃墟と化した町でした。

さらに、最新作の『f』では、ついに日本が舞台となりますが、モデルは静岡ではなく「岐阜県下呂市金山町」です。

こんな感じです。

このように、舞台設定一つとっても多くの逸話や考察が生まれるのが、『サイレントヒル』シリーズが長く愛され続ける魅力かなと思います。

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