2006年に公開され、ゲームの世界観を見事に映像化したと評価された映画『サイレントヒル』。
その続編である『サイレントヒル:リベレーション』ですが、一部のファンからは「ひどい」という厳しい評価も聞かれます。
この記事では、映画『サイレントヒル:リベレーション』(映画サイレントヒル2作目)のあらすじをネタバレありで解説し、なぜ評価が分かれるのか、その理由を徹底考察します。
前作との繋がりや、本作を視聴できる配信サービスについても詳しくご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
映画『サイレントヒル:リベレーション』とは?作品の基本情報
『サイレントヒル:リベレーション』は、2012年に公開されたホラー映画です。
前作に引き続き、日本の大人気ホラーゲームシリーズを原作としており、多くのファンから注目を集めました。
作品概要
本作は、前作『サイレントヒル』から6年ぶりに公開された、正式な続編です。
前作のキャストも一部続投しており、物語の繋がりを色濃く感じさせます。
3D映画として制作されたことも特徴で、クリーチャーの恐怖をより立体的に体感できる演出が盛り込まれました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | Silent Hill: Revelation |
| 公開年 | 2012年(日本公開は2013年) |
| 監督・脚本 | マイケル・J・バセット |
| 上映時間 | 94分 |
| 製作国 | フランス、アメリカ、カナダ |
原作はゲーム『サイレントヒル3』
本作の物語は、原作ゲームシリーズの中でも特に人気の高い『サイレントヒル3』をベースにしています。
ゲームの主人公ヘザーを本作の主人公とし、物語の核となるカルト教団や登場人物の設定もゲームから多く引用されています。
そのため、原作ゲームのファンにとっては、見慣れたキャラクターや設定がどのように映像化されているかが見どころの一つとなっています。
『サイレントヒル:リベレーション』のあらすじをネタバレ解説
ここでは、物語の核心に触れるネタバレを含みながら、本作のあらすじを「起」「承」「転」「結」に分けて詳しく解説します。
【起】父の失踪とサイレントヒルへの誘い
物語は、18歳の誕生日を間近に控えた少女ヘザー(本名:シャロン)が主人公です。
彼女は養父ハリーと共に、謎の教団から逃れるため名前を変え、各地を転々とする生活を送っていました。
ヘザーは毎晩のように、霧に包まれた街「サイレントヒル」の悪夢にうなされています。
新しい学校への登校初日、ヘザーは私立探偵ダグラスから「教団に居場所を知られた」と警告を受けます。
その直後、ダグラスは異形のクリーチャー「ミショナリー」に惨殺され、時を同じくして父ハリーも教団に誘拐されてしまいます。
家の壁には「サイレントヒルに来い」という血文字が残されていました。
【承】教団の陰謀とヴィンセントの正体
父を救うため、ヘザーは同じ日に転校してきた少年ヴィンセントと共に、呪われた街サイレントヒルへ向かうことを決意します。
しかし、そのヴィンセントこそ、教団の指導者クローディアの息子であり、ヘザーをサイレントヒルに連れ戻すために送り込まれた人物でした。
ヴィンセントはヘザーと行動を共にするうち、彼女が悪魔などではないと信じるようになり、教団を裏切ることを決意します。
道中のモーテルで、彼はヘザーに自らの正体を告白しますが、その直後、再び現れたクリーチャーによってヴィンセントは教団に連れ去られてしまいます。
【転】異形のクリーチャーとの遭遇
一人サイレントヒルに足を踏み入れたヘザーは、次々と襲い来る異形のクリーチャーたちと対峙します。
マネキンのパーツが組み合わさった蜘蛛のような「マネキンモンスター」や、音に反応して襲いかかる不気味な「ダークナース」の群れなど、原作ゲームでもおなじみのクリーチャーたちがヘザーの行く手を阻みます。
ヘザーは父が残した資料を頼りに、サイレントヒルの謎と自らの出生の秘密に迫っていきます。
そして、かつて教団によって監禁されていたヴィンセントの祖父レナードと出会い、事態を打開する鍵となる「メタトロンの印章」を手に入れます。
【結】アレッサとの統合と教団との決着
ヘザーの正体は、前作でサイレントヒルを悪夢に変えた少女アレッサの「善」の部分が分離した存在でした。
教団は、ヘザーをアレッサの「悪」の部分であるダークアレッサと再び統合させ、その力を利用しようと企んでいたのです。
遊園地でダークアレッサと対峙したヘザーは、憎しみに満ちた彼女を受け入れ、一つの完全な存在となります。
教団の聖域に乗り込んだヘザーは、指導者クローディアと対決。
クローディアはクリーチャー「ミショナリー」へと変貌しますが、ヘザーの守護者として現れた「レッドピラミッド(三角頭)」がミショナリーを打ち破ります。
教団は壊滅し、父ハリーとヴィンセントを救い出したヘザー。
ハリーは行方不明の妻ローズを探すためサイレントヒルに残ることを選び、ヘザーはヴィンセントと共に街を去るのでした。
前作映画『サイレントヒル』との繋がりは?
本作を観る上で気になるのが、前作との関係性だと思います。
結論として、本作は前作の物語を直接引き継いだ明確な続編です。
明確な続編!登場人物の関係性を解説
本作の主人公ヘザーは、前作でローズが養女として育てていた少女シャロンと同一人物です。
また、ヘザーの養父ハリーも、前作の主人公ローズの夫クリストファーが名前を変えた姿であり、同じく俳優のショーン・ビーンが演じています。
物語の根幹には、前作でローズがサイレントヒルの異界に取り残されてしまった出来事があり、登場人物たちの行動原理もそこに繋がっていますね。
前作を観ないとストーリーが分かりにくい
本作は前作の出来事を前提として話が進むので、前作を観ていないとキャラクターの関係性やサイレントヒルの背景が理解しづらい部分が多いかなと思います。
レビューサイトなどでも「前作の鑑賞は必須」という声が多く見られます。
『サイレントヒル:リベレーション』を最大限に楽しむためには、まず前作『サイレントヒル』を視聴しておくのがおすすめです。
なぜ評価が「ひどい」と言われるのか?3つの理由を考察
本作はファンから期待される一方で、「ひどい」「がっかりした」といった厳しい評価も少なくないです。
じゃあ、なぜそんな評価が生まれてしまったのかというと、3つの理由があるかなと思っています。
理由1:原作ゲームからの大幅なキャラクター改変
原作ゲーム『サイレントヒル3』では、ヴィンセントは皮肉屋で掴みどころのない教団の司祭という、非常に魅力的なキャラクターでした。
しかし映画では、主人公に恋する同級生の少年という、全く異なる設定に変更されています。
この改変は多くのゲームファンにとって受け入れがたいものだったようで、「キャラクターの魅力が失われた」という批判が多く見られます。
また、探偵のダグラスも、原作では最後までヘザーを支える重要な相棒でしたが、映画では序盤であっけなく退場してしまいます。
こんな感じでして、原作キャラクターの扱いの軽さが、ファンの不満を招いた一因と言えるかもですね。
理由2:心理的恐怖から「ビックリ系」ホラーへの変質
前作や原作ゲームの『サイレントヒル』シリーズが持つ最大の魅力は、じわじわと精神を蝕むような心理的恐怖かなと思っています。
静寂と不気味な音楽、先の見えない霧が生み出す閉塞感が、プレイヤーや観客に言いようのない不安感を与えていました。
しかし本作では、そうした雰囲気作りよりも、大きな音や突然現れるクリーチャーで驚かせる、いわゆる「ジャンプスケア(ビックリ系)」の演出が多用されています。
この演出の変化が、「サイレントヒルらしさが薄れた」「ただのアクションホラーになってしまった」という評価に繋がり、シリーズのファンをがっかりさせる結果となりました。
理由3:説明過多なセリフとご都合主義な展開
本作は、キャラクターのセリフによってサイレントヒルの設定や状況を説明する場面が非常に多くなっています。
ゲームであればプレイヤーが能動的に情報を集めるため自然ですが、映画においては物語のテンポを損ない、恐怖を削ぐ要因になりがちですね。
また、レッドピラミッドが都合よく主人公の味方として現れる展開や、クリーチャーの行動に一貫性がない点なども、一部の視聴者からは「ご都合主義」「脚本が雑」と指摘されています。
こんなことを言うと制作陣に怒られそうですが、、、こうした脚本の粗さが、意図せず笑いを誘う「コメディ映画のようだ」と揶揄される原因にもなっています。
「ひどい」だけじゃない!『サイレントヒル:リベレーション』の見どころ
厳しい評価がある一方で、本作ならではの魅力も存在します。
なので、批判的な意見とは異なる視点から、本作の見どころを3つ紹介しますね。
魅力的なクリーチャーの造形
評価が分かれる本作ですが、登場するクリーチャーのビジュアルデザインは多くの人から高く評価されています。
特に、マネキンのパーツが不気味に蠢く「マネキンモンスター」の造形は、本作オリジナルのクリーチャーの中でも際立った存在感を放っています。
また、前作からさらに肉感的でセクシーになった「ダークナース」たちも、その独特の不気味さで観る者を魅了します。
こんな感じでして、CGと特殊メイクを駆使して作り上げられており、一見の価値があると言えると思います。
人気キャラクター「三角頭(レッドピラミッド)」の活躍
シリーズを象徴する人気クリーチャー「レッドピラミッド(三角頭)」は、本作でも圧倒的な存在感を見せつけます。
原作ゲームでは主人公の罪悪感の象徴として登場しましたが、本作ではアレッサの守護騎士のような役割を担い、クライマックスではヘザーを助けるために別のクリーチャーと激闘を繰り広げます。
この展開には賛否両論ありますが、巨大な鉈を振るうレッドピラミッドの勇姿は、アクションシーンとして大きな見どころになっていますね。
意図しないコメディ?新しい楽しみ方
本作の脚本や演出のチープさを逆手に取り、「意図しないコメディ映画」として楽しむという見方もあります。
真剣なシーンのはずが、どこか滑稽に見えてしまう展開や、説明的すぎるセリフの数々は、ホラー映画のクリシェ(お決まりのパターン)をパロディとして楽しむような、新しい鑑賞体験を提供してくれるかもしれません。
ホラーが苦手な人でも、友人たちとツッコミを入れながら観れば、わりと盛り上がるはずです。
『サイレントヒル:リベレーション』の視聴方法|配信はどこ?
『サイレントヒル:リベレーション』を観てみたいと思った方に向けて、視聴可能なサービスをご紹介します。
(2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各公式サイトをご確認ください。)
VOD(動画配信サービス)での配信状況
現在、『サイレントヒル:リベレーション』を見放題で配信している主要な動画配信サービスは残念ながらありません。
しかし、TSUTAYA DISCASなどの宅配レンタルサービスを利用すれば、自宅で手軽に視聴することが可能です。
なお、TSUTAYA DISCASでは、無料お試し期間とかも利用できるので、わりとありかもですね。
DVD・Blu-rayで観る
本作はDVDおよびBlu-rayが発売されています。
手元に作品を残しておきたい方や、高画質・高音質で楽しみたい方は、購入を検討してみるのもいいですね。
3D版のBlu-rayも発売されているので、対応環境があれば、より迫力のある映像体験が可能です。
まとめ
映画『サイレントヒル:リベレーション』は、原作からの改変や演出の変化により、ファンから「ひどい」という厳しい評価を受けることがある作品です。
とはいえ、魅力的なクリーチャーデザインや、人気キャラクターの活躍、そしてB級ホラーとしての楽しみ方など、独自の魅力も持ち合わせています。
本作は前作『サイレントヒル』の明確な続編なので、鑑賞する際は必ず前作から観ることをおすすめします。
評価が大きく分かれる作品だからこそ、ぜひ一度ご自身の目で確かめて、その世界観を体験してみてはいかがでしょうか。

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