【SH4考察】ストーリー徹底解説|ウォルター・サリバンの目的と「21の秘跡」(ネタバレ)

「サイレントヒル4のストーリーが、いまいちよく分からなかったな…。主人公はなんで閉じ込められたの? 犯人のウォルター・サリバンって、結局なにが目的だったんだろう…。物語の核心部分を、分かりやすくネタバレ解説してほしい。」

こういった疑問に答えます。

本記事では、『サイレントヒル4 ザ・ルーム』の物語の核心である「ウォルター・サリバンの目的」と、彼が実行した儀式「21の秘跡」について、徹底的に解説していきます。

この記事を読むことで、『サイレントヒル4』の複雑な物語の全体像をイメージできるようになると思います。

控えめに言って、シリーズの中でも特に異質で後味の悪い物語となっています。

それでは、さっそく見ていきましょう。

目次

よくある質問:サイレントヒル4のストーリーって、結局どんな話?

結論として、この物語は「一人の男の、歪んだ母親への愛情が生んだ悲劇」です。

主人公のヘンリー・タウンゼントは、暮らしているアパートの302号室に、ある日突然閉じ込められてしまいます。

ドアは内側から鎖で封じられ、窓も壁も壊せない。
電話も通じず、完全に外部から隔離された状況ですね。

そんな監禁状態が5日続いたとき、バスルームの壁に巨大な穴が出現します。

ヘンリーはここから脱出を試みる訳ですが、穴の先はクリーチャーがうろつく異様な世界でした。

この異世界と自分の部屋を行き来するうちに、ヘンリーはいろんな人と出会うのですが…。
彼らは次々と、謎の殺人鬼によって惨殺されてしまいます。

そして、遺体には「16/21」みたいな、不気味な数字が刻まれていました。

この一連の事件の犯人が、10年前に連続殺人を起こして自殺したはずの「ウォルター・サリバン」という男だと、物語のなかで明らかになっていきます。

ウォルター・サリバンとは?その悲劇的な過去を深掘り

『サイレントヒル4』のストーリーを理解する上で、犯人であるウォルター・サリバンがどんな人物だったかを知ることが、なによりも大切です。

彼はただの殺人鬼じゃなくて、その行動には、かなり悲しい生い立ちが関係しています。

①目標設定:302号室=「母」への執着

ウォルター・サリバンは、物語の主な舞台となるアパートの「302号室」で生まれました。

ですが、彼は望まれない子供でして、生まれてすぐに両親に捨てられてしまいます。

その後、彼は「希望の家」という孤児院で育つのですが、そこでサイレントヒルのカルト教団から「君の母親は302号室だ」という、ちょっと異常な教えを刷り込まれてしまうんですね。

これを信じたウォルターは、部屋そのものが自分の母親なんだと思い込み、異常な執着を持つようになります。

彼にとって302号室は、自分を産んでくれた聖域であり、もう一度その部屋に還ることが人生の目標になってしまいました。

②環境準備:教団による洗脳

ウォルターが育った「希望の家」は、サイレントヒルのヤバい教団が運営している施設です。

ここでは虐待とか洗脳が当たり前に行われていて、ウォルターもその被害者でした。

彼は教団から「21の秘跡」という儀式を行えば、母親である302号室と一緒になれると唆されます。

母親に会いたいという純粋な気持ちが、教団に利用されてしまった訳ですね。
これが、あの連続殺人事件の始まりです。

③基礎理解:二人のウォルターの謎

物語のなかで、ヘンリーは「凶悪な大人のウォルター」と「悲しげな子供のウォルター」に出会います。

これ、実はどっちもウォルター本人です。

彼は儀式の途中で、自分の命を捧げる「解放の儀式」というものを実行しました。
その結果、彼の魂は2つに分裂してしまいます。

1つは、教団の教えのままに殺人を続ける「殺人マシーン」としての大人のウォルター。
もう1つは、「ただ母親に会いたい」と願う純粋な心が具現化した、子供のウォルターです。

物語の途中で、隣人のアイリーンが襲われても助かったのは、この子供のウォルターが助けてくれたから、という事実もあります。

「21の秘跡」とは?儀式の目的と犠牲者たちを解説

ウォルターの全ての行動は、この「21の秘跡」という儀式のためでした。
ここが物語の核心部分ですね。

儀式の目的:歪んだ形での「母との再会」

この儀式の本来の目的は、教団が信じる「神」をこの世に呼び出すことでした。

ですが、ウォルターにとっての「神」であり「聖母」は、彼が生まれた302号室そのものです。

なので、彼からすると、儀式の目的は「21人の生贄を捧げて、母なる302号室を浄化し、その中で永遠に眠ること」だった訳です。

なんとも悲しい目的だな、と思います。

儀式の流れと21人の犠牲者

「21の秘跡」は、21人の生贄を捧げる儀式でして、大きく4つのステップに分かれています。

犠牲者にはそれぞれ役割があって、体に刻まれた数字が「21人のうちの何番目か」を示していますね。

  • 第一の啓示(1〜10番目): ジミー・ストーン他。「十の心臓」の役割。
  • 第二の啓示(11〜15番目): ウォルター・サリバン本人(解放)、ジョセフ・シュライバー(絶望)など。
  • 第三の啓示(16〜19番目): シンシア(誘惑)、ジャスパー(起源)、アンドリュー(監視)、リチャード(混沌)。
  • 最後の啓示(20〜21番目): アイリーン(母体)、そして主人公のヘンリー(知恵)。

こんな感じです。
大切なので繰り返し書きますが、ウォルター自身も「11番目の犠牲者」として、自分の命を儀式に捧げています。

これにより彼は死を超越して、異世界を創り出すほどの力を手に入れました。

そして、主人公のヘンリーは、儀式を完成させるための最後の生贄「知恵」として、この事件に巻き込まれた、という流れですね。

サイレントヒル4のストーリー考察:残された謎

とはいえ、クリアしても「これってどういうこと?」って思う謎がいくつか残ります。
このあたりを、さらに深掘りして解説しますね。

よくある質問①:ヘンリーは、なんで生贄に選ばれたの?

儀式の最後の生贄「知恵」としてヘンリーが選ばれましたが、なぜ彼だったのか、作中ではハッキリ語られていません。

事実として、前の住人で事件を調べていたジャーナリストのジョセフのほうが、「知恵」という役割には合っている気もします。

この点、個人的には「ウォルターにとって、犠牲者は誰でも良かったんじゃないかな」と思っています。

儀式を完成させるには、最後に302号室に住んでいる人間を「知恵」として捧げる必要があっただけで、それがたまたまヘンリーだった、という感じですね。

ごく普通の青年であるヘンリーが選ばれたことで、この恐怖が誰にでも起こりうる、ということを表現したかったのかもしれません。

よくある質問②:アイリーンが「母体」に選ばれた理由は?

20番目の生贄「母体」として狙われたアイリーン。

彼女が選ばれたのは、過去にウォルターと会っていたから、というのが理由かなと思います。

子供の頃、アイリーンは駅で寝泊まりしていたウォルターに、人形をあげたことがありました。

この時の優しさが、ウォルターの中でアイリーンを「母親」に近い存在、つまり「母体」として認識させたんじゃないでしょうか。

なお、彼女が異世界の文字を読めるのも、この時の出会いが何か関係している、という考察もできますね。

よくある質問③:前の住人、ジョセフの役割って?

ヘンリーの前に302号室に住んでいたジョセフは、15番目の犠牲者「絶望」として死んでしまいます。

ですが、彼は死んだ後もゴーストとして、ヘンリーにヒントを残してくれました。

なぜ彼は、儀式の犠牲者なのにヘンリーに協力したのか?
このあたりも気になりますよね。

彼はジャーナリストとして事件の真相に近づきすぎた結果、異世界に取り込まれて「絶望」の中で死んでいきました。

彼の行動は、真実を明らかにしたいという執念と、自分と同じように巻き込まれたヘンリーを助けたいという気持ちの表れだったのかな、と思います。

まとめ:サイレントヒル4の物語とは

というわけで、今回は『サイレントヒル4』のストーリーについて、ネタバレありで解説しました。

この記事の要点をまとめます。

  • 犯人ウォルターの目的は、自分が生まれた302号室を「母」として、その中で永遠に眠ること。
  • 彼の動機は、悲劇的な生い立ちと、カルト教団による洗脳が原因だった。
  • 「21の秘跡」は、その目的を達成するための儀式であり、ヘンリーは最後の生贄として巻き込まれた。

こんな感じです。

『サイレントヒル4』の物語は、ウォルター・サリバンという一人の男の、悲しすぎる人生の物語ですね。

閉ざされた部屋でじわじわと追い詰められていく恐怖は、誰の心にもある孤独と、歪んでしまった愛情の恐ろしさを描いているのかな、と思います。

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