サイレントヒル2を象徴するクリーチャー「バブルヘッドナース」の正体

サイレントヒルシリーズといえば、ナースを思い浮かべる人も多いと思いますが、まさにそのとおりですね。

特に『サイレントヒル2』に出てくる「バブルヘッドナース」は、その見た目の異様さと、どこか官能的な雰囲気で、プレイヤーに強い印象を残します。
リメイク版では、さらに不気味な動きが加わって、多くのプレイヤーを苦しめている感じですね。

このバブルヘッドナースの正体は、ジェイムスの心の中が形になったもの、という感じです。

目次

バブルヘッドナースの特徴

歪んだ性的欲求の象徴としての肉感的な身体

バブルヘッドナースの一番の特徴は、看護師の服なのに、体のラインがくっきり出るセクシーなデザインですよね。

これは、妻のメアリーが病気になってから、ずっと性的な関係を持てずにいたジェイムスの、抑えられた性的欲求が表れているのかなと思います。
病気の妻を看病しながらも、彼の心の中では、健康な女性への欲望が渦巻いていた訳です。

その行き場のない気持ちが、本来は「献身」の象徴であるはずの看護師の姿を借りて、歪んだ形で現れたのがバブルヘッドナース、という感じですね。

妻メアリー殺害の罪悪感を映し出す「泡状の頭部」

セクシーな体とは対照的に、彼女たちの頭は泡が固まったようなもので覆われていて、人間らしい顔がありません。

この「顔がない」という点は、ジェイムスが妻のメアリーを枕で窒息させて殺した、という「罪悪感」の象徴なのかなと思います。

顔を隠すというのは、メアリーが苦しむ最期の顔を見たくない、そして自分の罪から目をそむけたい、というジェイムスの無意識の気持ちの表れ、という感じですね。
「バブルヘッド」という名前自体が「バカなやつ」みたいな意味のスラングでして、これはメアリーを救えなかった医療関係者への憎しみと、妻を殺してしまった自分自身への軽蔑が込められている、と考えることもできそうです。

リメイク版におけるナースの動きと強化点

『サイレントヒル2 リメイク』のナースは、オリジナル版よりもさらに手強い敵として、プレイヤーの前に立ちはだかります。

ただ歩いているだけじゃなく、光や音に敏感に反応して、しつこくジェイムスを追いかけてきます。
さらに驚くことに、リメイク版のナースは、ジェイムスの攻撃を「パリィ」してくることもあります。

ホラーゲームのクリーチャーが、そんなテクニカルな動きで反撃してくるので、多くのプレイヤーが「これってフロムゲーだっけ?」と驚いた感じですね。

それに、一度倒したと思っても、時間が経ったり、同じ場所をウロウロしていると復活することがあります。
これは、ジェイムスの罪悪感が決して消えることなく、何度も彼を苦しめることを象徴しているのかもしれないですね。

もう一つの性的象徴「マネキン」が意味するもの

アパートで初めて出会うこのクリーチャーは、その名の通り、マネキンのパーツをくっつけたような姿をしています。

女性の下半身を組み合わせた異様な姿

マネキンの最大の特徴は、女性の下半身を2つ、上下にくっつけたような、変わった形をしている点です。

頭や腕といった人間らしい部分がなくて、ただ生々しい脚だけが動く姿は、ジェイムスが女性を人格としてではなく、単に性的な対象として見てしまっている、その歪んだ視点を表しているのかなと思います。
メアリーがそばにいても満たされない欲望が、女性の性的な部分だけを切り取って、グロテスクな存在を作り出してしまった、という感じですね。

攻撃性と受動性の二面性

普段はじっとしていて、本物のマネキンのように見せかけていますが、ジェイムスが近づくと、いきなり襲いかかってきます。

この静と動のギャップは、メアリーの性格の二面性を表している、と考えることもできそうです。

病気のせいで、時にはジェイムスを罵倒する攻撃的な一面を見せる一方で、死の恐怖に怯える弱い一面も持っていました。
マネキンは、そんなメアリーとの関係の中でジェイムスが感じた混乱やストレスを象徴しているのかもしれないですね。

リメイク版での小賢しい動きと戦略性

リメイク版のマネキンは、プレイヤーを翻弄する、なかなか賢い動きを見せます。

ボクサーみたいにスウェーで攻撃をよけたり、物陰に隠れて奇襲をしかけてきたりと、ただのクリーチャーとは思えない、戦略的な行動をとります。
この予測できない動きは、プレイヤーに恐怖と同時に「こいつ…やるな!」みたいな、不思議な熱い戦いをさせることになり、ジェイムスが抱える心の混乱や、予測できない現実との戦いを表現しているかのようですね。

なぜナースとマネキンはジェイムスの前に現れるのか?

では、なぜジェイムスの前に現れるクリーチャーは、特に性的、あるいは女性的なシンボルを強く持っているのでしょうか。

その理由は、彼の罪の中心に深く関わっています。

妻の介護と抑圧された欲望

物語の中心にあるのは、ジェイムスのメアリーに対する「愛」と「憎しみ」の葛藤です。

彼は妻を愛していましたが、長い看病生活は彼の心と体を疲れさせ、だんだんとメアリーの存在自体が重荷になっていきました。

その過程で、昔のような愛情や性的欲求は抑えつけられ、歪んだ形で心の中に溜まっていった訳です。
サイレントヒルの霧深い町は、ジェイムスが隠していたその醜い感情を大きくして、バブルヘッドナースやマネキンという形で、彼の目の前に突きつけている、という感じですね。

「罰」を求める無意識の現れ

これらのクリーチャーがジェイムスにしつこく襲いかかるのは、彼自身が無意識のうちに「罰」を求めているからに他なりません。

妻を自分の手で殺したという、決して許されない罪。

その記憶を忘れようとして、メアリーからの手紙を信じてサイレントヒルを訪れたジェイムスですが、彼の心の奥底では、罪の意識が常に彼を責め立てています。
ナースやマネキンとの戦いは、彼が自分に課した罪滅ぼしの儀式であり、彼女たちから攻撃されることこそが、彼が求めている罰そのものなのです。

まとめ:ジェイムスの心を映し出す鏡

『サイレントヒル2 リメイク』に出てくるバブルヘッドナースとマネキンは、ただ怖いだけの敵ではありません。

彼女たちは、主人公のジェイムス・サンダーランドが抱える、抑えられた性的欲求、妻メアリーへの愛と憎しみ、そして自分が犯した罪への深い罪悪感が形になった、彼の心の鏡なのです。

  • バブルヘッドナースの正体: ジェイムスの性的欲求(肉感的な体)と、妻を殺した罪悪感(顔のない頭)の象徴。
  • マネキンの正体: 女性を性的な対象としてしか見られない歪んだ視点(下半身の結合)と、メアリーの二面性を反映したクリーチャー。
  • リメイク版での強化: パリィや復活、回避行動など、よりテクニカルでしつこい動きは、ジェイムスを苦しめる消えない罪悪感を表現している。

彼女たちの姿や行動の意味を理解することで、『サイレントヒル2』という物語が、ただのホラーゲームではなく、人間の罪と罰、そして愛の形を問う、深くて悲しいサイコロジカルホラーであることが、よりはっきりと見えてくると思います。

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