まずは、主人公であるジェイムス・サンダーランドがどんな人物なのか、基本的なところから見ていきましょう。
基本的な考え方は、オリジナル版でもリメイク版でも同じです。
基本情報
年齢とか職業とか
ジェイムスは29歳の男性で、小さな会社で事務員をしています。
フルネームは「ジェイムス・サンダーランド」ですね。
物語の始まりは、3年前に病気で亡くなったはずの妻メアリーから「思い出の場所、サイレントヒルで待っている」という手紙が届く、という感じです。
この手紙の真偽を確かめるために、彼はサイレントヒルを訪れます。
性格:優しいけど、ちょっと影がある感じ
妻のメアリーによると、ジェイムスは「ぶっきらぼうで、あまり笑わない、ちょっと短気だけど、本当はとても優しい人」とのこと。
作中でも基本的には紳士的で、困っている人には協力的な姿勢を見せますね。
しかし、その一方で、自分を責めてしまう「内罰的」な一面を強く持っています。
この「自分を罰したい」という気持ちが、サイレントヒルでの悪夢を形作っていくことになります。
物語の核心:ジェイムスが犯した「罪」の真相
ここが『サイレントヒル2』の物語で最も重要で、衝撃的な部分です。
じゃあ、ジェイムスの罪とは具体的に何なのかというと、「妻のメアリーを殺害したこと」ですね。
介護疲れの果てに…
メアリーは不治の病にかかり、長い闘病生活で心も体も疲れ果てていました。
ジェイムスは彼女を献身的に介護していましたが、だんだんと変わっていく妻の姿や、彼女から罵倒される日々に、彼自身も限界を迎えてしまいます。
そして、衝動的に枕をメアリーの顔に押し付け、殺害してしまった、という感じです。
罪の記憶をなくした理由
なぜ彼がこの記憶を失っていたかというと、シンプルに「現実逃避」ですね。
「最愛の妻を殺した」という事実に耐えられず、彼の心は「メアリーは3年前に病死した」という嘘の記憶を作り上げました。
サイレントヒルという街が持つ不思議な力も、彼の記憶改変を手伝った、という解釈でOKです。
三角頭との関係性
『サイレントヒル2』を象徴する敵の「三角頭」ですが、これはジェイムスの「自分を罰してほしい」という気持ちが生み出した存在です。
事実として、別に三角頭がいなくても物語は進みますが、ジェイムスの罪を象徴する上で欠かせないキャラクターになっています。
三角頭がジェイムスを執拗に追いかけたり、メアリーそっくりのマリアを殺したりするのは、「お前の罪を思い出せ」とジェイムス自身に罰を与えている訳ですね。
ジェイムスを演じる声優さん
ジェイムスという複雑なキャラクターは、色々な声優さんによって演じられています。
リメイク版で初めて日本語ボイスがついたので、そのあたりもまとめておきます。
- オリジナル版(PS2):ガイ・シヒさん
- HDエディション版:トロイ・ベイカーさん
- リメイク版(日本語):小林親弘さん
- リメイク版(英語):ルーク・ロバーツさん
こんな感じです。
特にリメイク版では、声優さんの演技によってジェイムスの苦悩がよりリアルに伝わってきますね。
ジェイムスの末路:分岐するエンディングを考察
『サイレントヒル2』は、プレイヤーの行動によって結末が変わります。
ジェイムスが自分の罪とどう向き合うかで、彼の「末路」が決まるという感じです。
大切なので繰り返し書きますが、「これが正解」というエンディングはありません。
どの結末も、ジェイムスが選び取った一つの答えになります。
Leave(立ち去る)
メアリーの「生きてほしい」という願いを受け入れて、少女ローラと一緒にサイレントヒルを去るエンディングです。
罪を背負いながらも、未来に向かって生きていくことを選ぶ、という感じですね。
他のエンディングと違って、未来があるという点では救いのある結末かなと思います。
In Water(水の中)
全てを思い出し、メアリーの後を追って入水自殺するエンディングです。
ぶっちゃけ、シリーズの公式ストーリーとしては、この結末が採用されています。
メアリーの願いとは真逆の選択ですが、彼が自分の罪と向き合った結果、この道しか選べなかったということですね。
悲しい結末ですが、これもまたジェイムスなりの一つのけじめの付け方です。
Maria(マリア)
自分の理想から生まれた存在「マリア」を選び、現実から目を背けて街を去るエンディングです。
一見ハッピーエンドに見えますが、最後にマリアがメアリーと同じ病気の兆候を見せます。
これは、ジェイムスが罪から逃げ続ける限り、同じ悲劇を繰り返すことを暗示していますね。
Rebirth(再誕)
2周目以降で見られる特殊なエンディングです。
サイレントヒルの力を使って、死んだメアリーを蘇らせようとします。
成功したかは分かりませんが、彼のメアリーへの執着が狂気に変わってしまった、という感じの終わり方です。
20年間ループ説ってどうなの?
最近の考察で「ジェイムスは20年間サイレントヒルをループしている」という話がありますが、結論として「そういう解釈もできる」という感じです。
これは、オリジナル版のゲーム内に隠された暗号から出てきた説ですね。
一方で、オリジナル版の発売から約20年経ってリメイクされたので、「プレイヤーが20年間この世界を彷徨っていた」というメタ的なメッセージだ、という見方もあります。
このあたりは好みの問題なので、色々と考えてみると面白いですね。
まとめ
こんな感じでして、今回は『サイレントヒル2 リメイク』の主人公ジェイムスについて解説しました。
- 主人公ジェイムスは、妻を殺害した罪を背負う、ごく普通の男性です。
- サイレントヒルの悪夢は、彼の罪悪感や現実逃避の気持ちが生み出しています。
- 彼の末路は一つではなく、プレイヤーの行動によって変化します。
「ただのホラーゲーム」という言葉では片付けられない、深くて悲しい物語です。
控えめに言って、ゲーム史に残る名作だと思いますので、リメイクを機に、ジェイムスの物語に触れてみるのは、わりとありかもですね。

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