『サイレントヒル2 リメイク(SH2R)』で多くのプレイヤーが精神的にも、そして物理的にも苦戦を強いられるボス、それが「アブストラクトダディ」です。
この不気味なクリーチャーの倒し方がわからず、迷宮で足止めされている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、『サイレントヒル2 リメイク』におけるボス「アブストラクトダディ」の具体的な倒し方から、その背景にあるアンジェラとの悲しい関係性まで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、アブストラクトダディの攻略法がわかり、物語をより深く理解できるようになるはずです。
アブストラクトダディの基本情報
アブストラクトダディは、『サイレントヒル2 リメイク』のストーリー中盤、ジェイムスが探索することになる「迷宮通廊」で遭遇するボス級のクリーチャーです。
その名前は「抽象的な父」を意味しますが、公式では「理想的な父親」という意味も持つとされており、その背景を知ると非常に皮肉なネーミングであることがわかります。
外見は、四角い板の上に人間の肉塊が張り付いたような異様な姿をしています。
これはベッドの上でうつ伏せになった人間に、別の人間が覆いかぶさっているようにも見え、見る者に強烈な不快感を与えます。
オリジナル版ではホテルでも複数体が登場しましたが、リメイク版ではアンジェラとの関係性を強調するためか、迷宮通廊でのボス戦のみの登場となりました。
【SH2R】アブストラクトダディの倒し方と攻略ポイント
アブストラクトダディは見た目のインパクトが強いボスですが、攻撃パターンと弱点を理解すれば、着実にダメージを与えて倒すことが可能です。
推奨武器と弱点
アブストラクトダディの弱点は、板の上に乗っている「人型の肉塊」部分です。
他の部位にもダメージは通りますが、肉塊を狙うことで効率よく体力を削ることができます。
ある検証によれば、肉塊だけを狙った場合とそうでない場合とでは、討伐に必要な弾薬数が半分近く変わるという結果も出ています。
戦闘では、ショットガンや狩猟用ライフルといった高火力の武器が有効です。
距離を取りながら、確実に弱点である肉塊を狙い撃ちましょう。
攻撃パターンと立ち回り
アブストラクトダディの攻撃パターンは主に3つです。
それぞれの予備動作を見極め、冷静に対処することが攻略の鍵となります。
1. のしかかり(掴み攻撃)
抱きつくような予備動作の後、ジェイムスにのしかかってくる拘束攻撃です。
ホーミング性能が高いため走りだけで避けるのは難しく、予備動作に合わせて回避アクションを行うことで対処できます。
もし掴まれてしまった場合は、ボタンを連打して素早く振りほどきましょう。
この攻撃の後は大きな隙が生まれるため、弱点を攻撃する絶好のチャンスとなります。
2. 突進
ジェイムスと距離が離れていると使用してくる攻撃です。
直線的に高速で突っ込んでくるため、戦闘エリアが狭い場面では特に注意が必要です。
左右に動いて回避し、壁際に追い詰められないように立ち回りましょう。
3. 咆哮
リメイク版で追加された新モーションです。
この咆哮自体にダメージはありませんが、食らってしまうとジェイムスが長時間怯んでしまい、その隙に追撃を受けてしまう危険性があります。
使用頻度は低いですが、もし受けてしまったら運が悪かったと割り切り、すぐに体勢を立て直しましょう。
戦闘の流れ
リメイク版のアブストラクトダディ戦は、単なるボス戦ではなく、迷宮の構造を利用したチェイスパートが特徴です。
戦闘は複数回に分かれており、最初は狭い通路で戦うことになります。
ここで一定のダメージを与えるとアブストラクトダディは一度姿を消し、ジェイムスは先へ進むことになります。
その後もテレビを破壊すると再出現したり、壁を突き破ってきたりと執拗に追いかけてきますが、柵の隙間を通り抜けることで戦闘を回避できる場面もあります。
最終的には広いエリアでの決戦となり、ここではスペースを活かして戦いやすくなります。
これまでと同様に「のしかかり」を回避して生まれた隙に、弱点である肉塊へ集中攻撃を叩き込みましょう。
アブストラクトダディの正体とアンジェラとの関係考察
この不気味なクリーチャーを理解する上で、アンジェラ・オラスコの存在は欠かせません。
アブストラクトダディは、彼女の忌まわしい記憶が具現化した存在なのです。
正体はアンジェラの父親への記憶
アブストラクトダディの正体は、アンジェラの父、トーマス・オラスコに対する彼女の記憶とトラウマが、サイレントヒルの力によって形になったものです。
作中で示唆されている通り、アンジェラは父親から日常的に性的虐待を受けていました。
ベッドの上で覆いかぶさるような姿は、まさに「後背位で娘をレイプする父親」というおぞましい行為そのものをモチーフにしていると考えられています。
「理想的な父親」というもう一つの名前の意味は、彼女の境遇を考えると、あまりにも残酷な皮肉と言えるでしょう。
リメイク版で強化された演出
『サイレントヒル2 リメイク』では、このアンジェラのトラウマを表現する演出が大幅に強化されています。
アブストラクトダディとの戦闘が進むにつれて、迷宮の壁は血の染みがついたシーツのような布に変わり、ピストン運動を繰り返す機械が出現するなど、性的虐待をより直接的に示唆するものへと変貌していきます。
さらに、迷宮内には父トーマスの罵声が響き渡り、クローゼットにはアンジェラのものと思われるぬいぐるみが隠されているなど、オラスコ家で起きていた悲劇がより分かりやすく描かれています。
この一連のシークエンスは、プレイヤーがまるでアンジェラの恐怖を追体験しているかのような感覚に陥らせる、強烈な演出となっています。
なぜジェイムスはアンジェラの怪物と戦うのか?
本来、サイレントヒルで見える世界は個人の内面が反映されるため、ジェイムスにアンジェラのトラウマであるアブストラクトダディは見えないはずです。
これについては、ジェイムスとアンジェラ、二人がイメージした世界に何らかの「共通点」が生まれたため、ジェイムスも対峙できるようになったとされています。
ジェイムスもまた、病気の妻メアリーに対して介護疲れによる苛立ちや、満たされない性的欲求といった負の感情を抱えていました。
その「罪悪感」や「男性としての加害性への恐れ」が、アンジェラが抱く父親への恐怖や憎悪と共鳴し、彼の世界にもアブストラクトダディを出現させたのかもしれません。
リメイク版でホテルでの再登場がなくなり、完全にアンジェラに関連するボスとして描かれたことは、このクリーチャーが「あくまでもアンジェラのものである」という解釈をより強固なものにしています。
まとめ
『サイレントヒル2 リメイク』のボス、アブストラクトダディについて解説しました。
- アブストラクトダディの弱点は板の上の「肉塊」。ショットガンなどで集中的に狙うのが効果的。
- 「のしかかり」「突進」「咆哮」の3つの攻撃パターンを見極め、回避と攻撃のタイミングを掴むことが重要。
- その正体はアンジェラの父親への記憶が具現化したものであり、彼女が受けた性的虐待の象徴。
- リメイク版では戦闘中の演出が強化され、アンジェラの悲惨な過去がより鮮明に描かれている。
アブストラクトダディは、単なる恐ろしいボスというだけでなく、『サイレントヒル2』のテーマである「罪と罰」や「心の闇」を色濃く反映した存在です。
その背景にある物語を理解することで、このボス戦はより深く、そして忘れがたい体験となるでしょう。


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