エルデンリングの広大な世界には、数多くの謎めいたNPCが登場し、プレイヤーの考察意欲を掻き立てます。
その中でも、盲目の巫女「ハイータ」は、その正体や目的、そしてリエーニエで出会う貴族の娘「イレーナ」との関係性について、特に多くの謎を秘めた存在です。
「ハイータとイレーナは本当に同一人物なのか?」「彼女を待ち受ける悲劇的な最後の真相は?」「一連の出来事の裏で糸を引く黒幕は誰なのか?」といった疑問は、多くの褪せ人が抱いていることでしょう。
この記事では、ゲーム内の情報やイベントの流れを基に、「エルデンリング ハイータ 考察」として、彼女の正体からイレーナとの関係、そして物語の核心に迫る黒幕の謎まで、徹底的に解き明かしていきます。
エルデンリングのハイータとは?その正体と目的を解説
ハイータの正体は「三本指の巫女」
ハイータの正体は、混沌の狂い火を信奉する「三本指の巫女」です。
ただし、主人公と出会った時点ではまだ正式な巫女ではなく、指の巫女になることを目指して狭間の地を旅しています。
彼女は盲目であり、その目に映るはずの光の代わりに、「彼方の灯」と呼ばれる内なる導きを頼りに歩みを進めています。
この「彼方の灯」こそが、彼女を三本指へと導く道しるべとなっているのです。
ハイータの目的:全ての生命を混沌に還すこと
ハイータの最終的な目的は、この世界のあらゆる生命を分かちがたい混沌へと還すことです。
これは、彼女が仕える三本指の思想そのものです。
三本指は、生命が大いなる意志によって坩堝から分かたれたことこそが、苦痛や絶望、呪いといったあらゆる苦しみの根源であると考えています。
そのため、狂い火の力で世界を焼き尽くし、全てを分かたれる前の「大きなひとつ」に戻すことを悲願としています。
ハイータはイベントを進める中で、ブドウをくれた人々の「産まれてきたくはなかった」という叫びを聞き、この思想に強く共感していくことになります。
旅の理由:「シャブリリのブドウ」を求めて彼方の灯を探す
ハイータが旅を続ける理由は、指の巫女となるために必要な「シャブリリのブドウ」を探し求めるためです。
彼女はこのブドウを食べることで、目の奥に「彼方の灯」をより強く感じることができると語ります。
しかし、この「シャブリリのブドウ」の正体は、狂い火の病によって爛れた人間の瞳そのものです。
彼女は知らず知らずのうちに人々の絶望を喰らい、三本指の巫女としての道を歩んでいたのです。
ハイータとイレーナは同一人物?5つの根拠から徹底考察
根拠1:瓜二つの外見と服装、目隠しの下の素顔も一致
ハイータとイレーナが同一人物ではないかと疑われる最大の根拠は、その外見が瓜二つである点です。
金髪を後ろで結んだ髪型、ピンク色の服、黒い手袋、そして首や腰に巻かれた縄に至るまで、多くの特徴が共通しています。
ハイータがポンチョを着ているという若干の違いはありますが、基本的なデザインは酷似しています。
さらに決定的となるのが、二人とも「預言者の目隠し」をしており、その下の素顔も完全に一致している点です。
両者ともに眼球は潰れ、まぶたは黒ずんでおり、視力を失っていることがわかります。
根拠2:担当声優が同じという明確な証拠
ゲーム外の明確な証拠として、ハイータとイレーナの担当声優が同一人物であることが挙げられます。
これはスタッフクレジットで確認できる公式の情報です。
全くの別キャラクターに同じ声優を起用することも稀にありますが、これほど外見や境遇が似通ったキャラクターに同じ声優をあてているのは、両者に密接な関係があることを示唆していると考えるのが自然でしょう。
しゃべり方は若干異なりますが、声質は紛れもなく同じです。
根拠3:イレーナの死がハイータ出現のトリガーになっている
ゲームのイベント進行において、ハイータが登場するタイミングは、イレーナの死と完全に連動しています。
啜り泣きの半島でイレーナが死体となって発見された後、初めてリエーニエの祝福「湖を臨む断崖」にハイータが出現します。
プレイヤーがイレーナを殺害した場合はハイータが登場しなくなることから、イレーナのイベントがハイータ出現の必須トリガーになっていることは間違いありません。
この事実は、二人の存在が単なる偶然の一致ではなく、物語の因果関係で結ばれていることを強く示しています。
根拠4:二人ともイベントで「巫女の血」が流れていると判明
白面のヴァレーのイベントを進める中で、プレイヤーは「指の巫女の血で染まった布」を用意するように求められます。
この時、各地にいる巫女の死体から血を染めるのが正規ルートですが、実は存命のイレーナを殺害することでも布を染めることが可能です。
これは、モーン城の貴族令嬢と思われていたイレーナが、実は「巫女」としての素質、あるいは血筋を持っていたことを意味します。
もちろん、後に正式な指巫女となるハイータの血でも染めることができ、二人が「巫女」という共通の属性を持っていることがわかります。
根拠5:父エドガーが狂い火のアイテムを所持している
イレーナの父である城主エドガーの存在も、二人の関係性を繋ぐ重要な鍵となります。
娘の復讐に燃えるエドガーは、後に「復讐者のボロ家」で敵としてプレイヤーの前に現れますが、彼を倒すと「シャブリリのブドウ」をドロップします。
このアイテムは、ハイータのイベントを進めるために不可欠なものです。
なぜ復讐者となったエドガーが狂い火に関連するアイテムを持っていたのか。
これは、イレーナの一族、あるいは彼女自身が、もとより狂い火と何らかの因縁を持っていた可能性を示唆しています。
結論:イレーナの肉体を何者かが利用している可能性が高い
これらの根拠を総合すると、ハイータとイレーナは単なる別人ではなく、極めて深い関係にあることは確実です。
しかし、イレーナの死体は物理的にその場に残り続けるため、生き返ってハイータになったわけではありません。
最も有力な考察は、「イレーナが死亡した後、その亡骸、あるいは魂を何者かが乗っ取り、ハイータとして活動させている」という説です。
イレーナは、三本指の巫女となるための器として利用された悲劇の存在と言えるでしょう。
ハイータのイベント攻略チャートと悲劇的な最後
【序盤】イレーナに会い、父エドガーに手紙を届ける
イベントの始まりは、啜り泣きの半島にある祝福「贄送りの大橋」付近です。
道端にいるイレーナに話しかけ、「イレーナの手紙」を受け取ります。
その後、南にあるモーンの城へ向かい、城壁の上にいる父エドガーに手紙を渡しましょう。
城のボス「獅子の混種」を倒してから再度エドガーに話しかけ、イレーナの元へ戻るよう促します。
【リエーニエ】3つの「シャブリリのブドウ」を渡す場所と入手方法
イレーナのイベントを終えると、彼女は死体となって発見され、リエーニエの祝福「湖を臨む断崖」にハイータが出現します。
ここからハイータに「シャブリリのブドウ」を渡していくことになります。
| 順番 | ハイータの場所 | 「シャブリリのブドウ」の入手場所 |
|---|---|---|
| 1個目 | 祝福「湖を臨む断崖」 | ストームヴィル城玉座の間の地下 |
| 2個目 | 浄化された廃墟 | 浄化された廃墟の地下室 |
| 3個目 | 祝福「門前町の橋」北 | 復讐者のボロ家のNPCエドガーを撃破 |
3個目のブドウを渡す際、その正体が「人の瞳だ」と教えることができます。
彼女は嘔吐し苦しみますが、やがて覚悟を決め、巫女としての道を再び歩み始めます。
【ベイルム教会】ヴァイクを倒し「指痕のブドウ」を渡す
次にハイータは、リエーニエ北部の「ベイルム教会」に移動します。
ここで彼女が求めるのは、特別なブドウである「指痕のブドウ」です。
このアイテムは、教会の北東にある「鎮めの教会」で侵入してくる敵対NPC「指痕爛れのヴァイク」を倒すことで入手できます。
ヴァイクを倒してブドウを手に入れ、ハイータに渡しましょう。
【王都地下】狂い火の封印前で再会、最後の導き
王都ローデイルのボス「忌み王モーゴット」を撃破した後、地下深くにある「忌み捨ての地下」へ進みます。
その最奥、祝福「狂い火の封印」の近くで、ハイータと最後の再会を果たします。
彼女は、目の前にある巨大な扉を開けるためには、全ての装備を脱ぎ去る必要があるとプレイヤーに告げます。
これが、狂い火の王となるための最終儀式への導きです。
ハイータの最後:主人公が狂い火を受け入れた後、焼かれて消滅する
ハイータの導きに従い、プレイヤーが扉の先で三本指に抱かれ、狂い火を受け入れると、彼女の役目は終わりを迎えます。
扉の前に戻ると、ハイータは自らの体が内側から焼かれていくのを感じながら、プレイヤーが混沌の王となったことを喜びます。
そして、主人公に聖印「狂い火の聖印」を託し、炎に包まれて消滅するという悲劇的な最後を遂げるのです。
ハイータを操る黒幕は誰?シャブリリと三本指の謎
すべての元凶?狂い火の病の起源「シャブリリ」とは
ハイータとイレーナの物語を紐解く上で欠かせないのが、「シャブリリ」という存在です。
アイテム「シャブリリの叫び」のテキストによれば、彼は狂い火の病の起源とされ、歴史上、最も憎悪された男であると記されています。
また、「シャブリリの禍」のテキストには、讒言の罰として瞳を潰され、そこに狂い火を宿したとあります。
彼こそが、狂い火という概念そのものの元凶であり、ハイータの運命を裏で操っていた黒幕の最有力候補です。
なぜエドガーは復讐の果てに「シャブリリのブドウ」を持っていたのか
娘を殺された父エドガーが、なぜかハイータのイベントアイテムである「シャブリリのブドウ」を持っていたという事実は、大きな謎の一つです。
これは、娘を失った絶望と復讐心から正気を失ったエドガーが、狂い火の甘言に魅入られてしまった結果と考察できます。
あるいは、イレーナがいた場所の近くにある「病村」の影響で、エドガー自身も狂い火の病に感染していたのかもしれません。
いずれにせよ、シャブリリの思惑がエドガーにまで及んでいたことは確かでしょう。
イレーナ殺害の真犯人は混種ではなくシャブリリだった?
イレーナの死体の側には、混種の武器である「鉄のナタ」がわざとらしく置かれています。
これにより、多くのプレイヤーはモーン城から逃げ出した混種が犯人だと考えます。
しかし、これはシャブリリによる巧妙なミスリードである可能性が高いです。
シャブリリは、イレーナを殺害し、彼女の肉体をハイータとして利用するために、罪を混種になすりつけたと考察できます。
彼の目的は、主人公を狂い火の王へと導くことであり、そのための駒としてイレーナは選ばれてしまったのです。
「混沌の王」を誕生させるための三本指の思惑
シャブリリの背後には、もちろん「三本指」そのものの存在があります。
三本指は、世界を混沌に還すための代行者、すなわち「混沌の王」を常に探しています。
彼らは、巫女としての素質を持つイレーナに目をつけ、シャブリリを介して彼女を殺害させ、主人公を導くための巫女ハイータとして蘇らせたのではないでしょうか。
イレーナとハイータの悲劇は、すべてが「混沌の王」を誕生させるという、三本指の壮大な計画の上で起こった出来事だったのです。
【DLC考察】ハイータの物語に繋がる新たな視点
シャブリリは憑依する?ナナヤとの不気味な共通点
DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」に登場する「ナナヤ」というキャラクターも、シャブリリの謎を深める存在です。
彼女はミドラーの妻ですが、その正体はシャブリリが若い責問官の遺体に憑依した姿であるという説が有力視されています。
シャブリリが女性の体に乗り移り、王となるべき男性を狂い火へと誘うという構図は、ハイータと主人公の関係と不気味なほど酷似しています。
このことから、シャブリリは特定の肉体を持たず、魂として様々な人物に憑依して暗躍している可能性が考えられます。
ユラ、ラーヤ、盲目の剣士もシャブリリだったという説
シャブリリ憑依説は、本編の他のキャラクターにも当てはまるかもしれません。
例えば、血の指の狩人ユラは、イベントの最後にシャブリリに乗っ取られます。
火山館のラーヤ(ゾラーヤス)は、主人公をライカード討伐へと導いた後、忽然と姿を消しますが、これも役目を終えたシャブリリが肉体を去った結果と考察できます。
さらに、マレニアに流水の剣を教えた「盲目の剣士」も、その正体はシャブリリだったのではないかという説まで存在します。
ハイータの旅はシャブリリの壮大な計画の一部だったのか
これらの考察をつなぎ合わせると、ハイータの物語は、シャブリリが狭間の地の歴史の裏で暗躍してきた、壮大な計画のほんの一部に過ぎないのかもしれません。
シャブリリは、エルデの王家や外なる神々の勢力と渡り合うために、様々な人物の肉体を使い捨てながら、狂い火の勢力を拡大しようとしていたのではないでしょうか。
ハイータという悲劇の巫女の存在は、シャブリリという存在の底知れない恐ろしさと狡猾さを、我々に教えてくれるのです。
まとめ:エルデンリング ハイータ 考察の核心
- ハイータの正体は、三本指の巫女を目指す盲目の女性である
- イレーナとは外見、服装、声優が完全に一致し、極めて深い関係にある
- イレーナの死がハイータ出現のトリガーとなっており、物語が連動している
- イレーナの肉体を何者かが乗っ取り、ハイータとして利用している説が有力
- イベントの最後には、主人公が狂い火を受け入れた後、焼かれて消滅する
- 一連の出来事の黒幕として、狂い火の起源であるシャブリリの存在が示唆される
- イレーナ殺害の真犯人は、混種ではなくシャブリリである可能性が高い
- ハイータは、三本指が「混沌の王」を誕生させるための駒として利用された
- DLCのナナヤなど、シャブリリは他者に憑依して暗躍していると考察される
- ハイータの悲劇は、シャブリリの壮大な計画の一部である可能性がある

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