『モンスターハンターワイルズ』をプレイしていて、「なんだか操作がもっさりする」「回避が間に合わない」と感じていませんか。
その感覚は、あなただけが感じているものではありません。
多くのプレイヤーが、今作特有の「入力遅延」に悩まされています。
この記事では、モンハンワイルズで発生する入力遅延の深刻な問題について、その原因を徹底的に掘り下げます。
さらに、PC版とPS5版、それぞれのプラットフォームで今すぐ試せる具体的な改善策や設定方法を分かりやすく解説していきます。
操作の重さから解放され、快適な狩猟生活を取り戻すための一助となれば幸いです。
モンハンワイルズの入力遅延、あなただけじゃない!ユーザーが感じる「操作の重さ」とは?
回避が間に合わない、秘薬がすぐ飲めない等の具体例
モンスターハンターワイルズにおける入力遅延は、狩りの根幹を揺るがす深刻な問題として多くのプレイヤーから指摘されています。
具体的には、「モンスターの攻撃を見てから回避ボタンを押しても間に合わない」「緊急時に秘薬を飲もうとしても反応がワンテンポ遅れる」といった声が多数上がっています。
また、ショートカットに登録したアイテムが意図したタイミングで使えなかったり、太刀の居合抜刀斬りのような精密な操作が求められるアクションで、入力が受け付けられないケースも頻発しているようです。
これらの現象は単なる操作の「もっさり感」にとどまらず、クエストの成否に直結するため、プレイヤーに大きなストレスを与えています。
「もっさりしてる」「反応が悪い」SNSや掲示板での不満の声まとめ
SNSや各種掲示板では、本作の入力遅延に対する不満の声が爆発しています。
「ワールド以下のアクション」「操作感が悪すぎてストレスしか生まれない」といった厳しい意見が飛び交っており、中には「開発者はテストプレイをしたのか」と疑問を呈する声も見られます。
特に、PC版では「反応をまともにするMOD」が作成されるほど問題が深刻化しており、これがゲーム側の仕様であることを裏付けています。
多くのユーザーが、過去作で培ったタイミング感覚が通用しないことに戸惑い、快適なアクションが楽しめない状況に不満を抱えているのが現状です。
過去作(ワールド、ライズ)と比べて操作感はどう違う?
過去のシリーズ作品、特に『モンスターハンター:ワールド』や『モンスターハンターライズ』と比較して、ワイルズの操作感は著しく「重い」と感じるプレイヤーが大多数です。
『ワールド』も発売当初は一部でもっさり感が指摘されましたが、ワイルズの遅延はそれを上回るとの声が多く聞かれます。
特に、携帯機ベースで軽快な操作性が好評だった『ライズ』の経験者からは、そのギャップに戸惑う意見が目立ちます。
過去作では当たり前だったフレーム回避やカウンターといったアクションが、ワイルズでは意図した通りに決まらないため、「過去作の問題点を悪化させて実装している」とさえ言われています。
ワイルズの入力遅延はなぜ起こる?考えられる5つの原因を徹底解説
原因①:意図的な仕様?開発者が語る「揺らぎ」とユーザーの不信感
入力遅延の最大の原因として、開発側が意図的に実装した「仕様」である可能性が濃厚です。
ユーザーからは「簡単にプレイされたら悔しいから(簡悔)ではないか」「ユーザーへの嫌がらせ目的」といった憶測が飛び交っています。
過去の公式発言で「弓のバグが“揺らぎ”に見える」といったものがあったことも、ユーザーの不信感を増幅させている一因でしょう。
また、一部では「同時押しをしやすくするために、先行入力の受付時間を長くしているのでは」という技術的な考察もありますが、結果としてアクションゲームとしての爽快感が損なわれていることは否めません。
原因②:フレーム生成(DLSS/FSR)が引き起こす表示と操作のズレ
PC版において、高フレームレートを擬似的に実現する「フレーム生成(Frame Generation)」技術も入力遅延の一因です。
NVIDIAのDLSS 3やAMDのFSR 3といった機能は、実際にレンダリングされたフレームの間にAIが生成した補間フレームを挿入することで、映像を滑らかに見せます。
しかし、プレイヤーが見ている補間フレームは実際のゲーム処理とは同期していないため、入力した操作が画面に反映されるまでにズレが生じます。
この「表示されている映像」と「内部処理」のラグが、プレイヤーには入力遅延として体感されるのです。
原因③:V-Sync(垂直同期)やフレームレート低下による影響
垂直同期(V-Sync)は、画面のちらつき(ティアリング)を防ぐためにGPUの描画タイミングをモニターのリフレッシュレートに合わせる機能ですが、待機時間が発生するため入力遅延の原因となります。
また、根本的な問題として、ゲームのフレームレート(fps)が低いと、それ自体が入力遅延に直結します。
例えば60fpsなら1フレームあたり約16.7msですが、30fpsに落ちると約33.3msとなり、操作が画面に反映されるまでの時間が単純計算で倍になります。
ワイルズはグラフィック負荷が非常に重いため、fpsが安定しない環境では、このfps低下による遅延が顕著に感じられます。
原因④:MODで判明したアンチチート機能(CRCチェック)の負荷
PC版ユーザーによる解析の結果、ワイルズに搭載されているカプコン独自のアンチタンパー(チート対策機能)が入力遅延の大きな原因となっている可能性が指摘されています。
この機能は、あらゆる動作のたびにメモリの整合性チェック(CRCチェック)を頻繁に実行しており、この処理が非常に重いとされています。
スレッド処理が追いつかずにフレーム遅延やフレーム飛びが発生し、最悪の場合、プレイヤーの入力そのものが無視される(なかったことにされる)現象も報告されています。
軽量化MODではこのアンチタンパー処理を無効化することでパフォーマンスが劇的に改善することから、この機能が過剰な負荷をかけていることは間違いないようです。
原因⑤:PS5とPC版で遅延の原因は違う?プラットフォームごとの特徴
入力遅延の原因は、PS5とPC版で共通する部分と異なる部分があります。
「意図的な仕様」や「ゲーム自体の最適化不足」は、両プラットフォームに共通する原因と考えられます。
一方で、PC版はこれに加えて「フレーム生成」「V-Sync」「アンチチート機能の負荷」といった、グラフィック設定やソフトウェアに起因する要因が複雑に絡み合います。
PS5版はハードウェアが統一されているため、ユーザー側で対処できる範囲は限られますが、その分、原因はゲーム側のプログラムに起因する部分が大きいと言えるでしょう。
【PC版】モンハンワイルズの入力遅延を改善する具体的な設定と対策
まずはこれだけ!ゲーム内グラフィック設定の見直しチェックリスト
PC版で入力遅延を感じたら、まずはゲーム内のグラフィック設定を見直すことが最も基本的な対策です。
以下の項目を確認し、ご自身のPCスペックに合わせて調整してみてください。
| 設定項目 | 推奨設定 | 備考 |
|---|---|---|
| アップスケーリング | DLSS / FSR 3 | 遅延を減らすにはオフが理想だが、fps確保のために「クオリティ」や「Native AA」を選択。 |
| フレーム生成 | オフ | 入力遅延を最も改善できる設定。fpsが大幅に低下する場合はオンも検討。 |
| 垂直同期(V-Sync) | オフ | 入力遅延を増加させるため、基本的にはオフを推奨。 |
| フレームレート上限 | モニターのHzに合わせる | Nvidiaコントロールパネル等で設定する方が安定する場合がある。 |
フレーム生成はオンとオフどっちがいい?環境別おすすめ設定を解説
フレーム生成機能は、入力遅延とフレームレートのトレードオフ関係にあります。
どちらを優先するかは、お使いのPC環境によって異なります。
常時60fps以上を安定して出せるハイエンド環境の場合
フレーム生成を「オフ」にすることをおすすめします。
この環境では、フレーム生成に頼らなくても十分なフレームレートが確保できるため、入力遅延を最小限に抑えることを優先すべきです。
60fpsの維持が難しいミドル~ローエンド環境の場合
フレーム生成を「オン」にすることも選択肢に入ります。
入力遅延は増加しますが、カクカクの画面でプレイするよりは、滑らかな映像でプレイする方が総合的な快適性は高い場合があります。
まずはオフで試し、fpsの低下が著しい場合にオンに切り替えて体感を比較してみましょう。
Nvidiaコントロールパネル/AMD Softwareでの低遅延設定方法
ゲーム内設定だけでなく、グラフィックボードのドライバ設定を調整することでも遅延を軽減できます。
NVIDIA製グラボの場合(NVIDIAコントロールパネル)
- 「3D設定の管理」を開きます。
- 「プログラム設定」タブで「Monster Hunter Wilds」を選択します。
- 「低遅延モード」を「ウルトラ」または「オン」に設定します。
- 「垂直同期」を「オフ」に設定します。
AMD製グラボの場合(AMD Software: Adrenalin Edition)
- 「ゲーム」タブから「Monster Hunter Wilds」を選択します。
- 「Radeon Anti-Lag」を有効にします。
- 「垂直リフレッシュを待機」を「常にオフ」に設定します。
これらの設定は、GPUの処理を最適化し、入力が画面に反映されるまでの時間を短縮する効果が期待できます。
【自己責任】効果は絶大?遅延改善・軽量化MODの導入という選択肢
より抜本的な改善を求める場合、MOD(Modification)の導入が非常に効果的です。
「No KeyLag」や「Wilds OPTIMIZER」といったMODは、前述したアンチチート機能の不要な処理を削除したり、ゲームの動作を軽量化したりすることで、入力遅延を大幅に改善します。
多くのユーザーから「MODを入れるたびにゲームが面白くなる」と言われるほど、その効果は絶大です。
ただし、MODの導入はゲームの利用規約に抵触する可能性があり、アップデートで動作しなくなる、あるいは予期せぬ不具合を引き起こすリスクも伴います。
導入する場合は、必ずバックアップを取り、全て自己責任で行うようにしてください。
config.iniファイルの編集でさらなる最適化は可能か
一部の上級者向け設定として、ゲームのインストールフォルダ内にある「config.ini」ファイルを直接編集する方法もあります。
このファイル内の設定値を変更することで、ゲーム内のオプションにはない詳細な調整が可能です。
例えば、「Fog_Enable=False」と書き換えることで霧の描画を無効化し、負荷を軽減するといった手法が知られています。
ただし、この方法は誤った設定を行うとゲームが起動しなくなるなどのリスクがあるため、MOD導入と同様に、内容を十分に理解した上で自己責任で行う必要があります。
【PS5版】今すぐできる入力遅延の対策と設定
PS5本体の「パフォーマンスモード」と「120Hz出力」を有効にする方法
PS5版で入力遅延を少しでも軽減するために、まずは本体設定を見直しましょう。
ゲームプリセットの設定
- PS5のホーム画面から「設定」>「セーブデータとゲーム/アプリ設定」に進みます。
- 「ゲームプリセット」を選択し、「パフォーマンス優先と画質優先」の項目を「パフォーマンス優先」に設定します。
120Hz出力の有効化
- 「設定」>「スクリーンとビデオ」に進みます。
- 「映像出力」を選択し、「120Hz出力を有効にする」を「自動」に設定します。
これにより、ゲームがパフォーマンスを重視したモードで動作しやすくなり、対応モニターであればより高いフレームレートでの出力が可能になります。
意外な盲点?テレビ・モニターの「ゲームモード」とHDMIケーブルの重要性
PS5本体の設定と合わせて、使用しているテレビやモニターの設定も非常に重要です。
多くのテレビには、映像処理による遅延を最小限に抑えるための「ゲームモード」が搭載されています。
この設定がオフになっていると、テレビ側で不要な高画質化処理が行われ、大きな表示遅延が発生してしまいます。
必ず設定メニューからゲームモードを有効にしてください。
また、接続に使用するHDMIケーブルも重要です。
PS5に同梱されている「ウルトラハイスピードHDMIケーブル(HDMI 2.1規格)」を使用することで、本体の性能を最大限に引き出すことができます。
市販の古いケーブルを使用している場合は、同梱品に交換することをおすすめします。
PS5版でできることは限られる?現状の限界と今後のアップデートへの期待
残念ながら、PS5版ではPC版のように詳細なグラフィック設定の変更やMODの導入ができないため、ユーザー側でできる遅延対策には限界があります。
本体やモニターの設定を最適化してもなお遅延が気になる場合、根本的な解決はカプコンによる公式アップデートを待つほかありません。
多くのユーザーから改善を望む声が上がっているため、今後のパッチで操作性が改善される可能性は十分に考えられます。
最新のアップデート情報を注視しつつ、現状できる対策を試みることが最善策と言えるでしょう。
モンハンワイルズの入力遅延に関するよくある質問(Q&A)
入力遅延を改善するMODを導入するとBAN(アカウント停止)される?
オンラインプレイでMODを使用した場合、アカウントが停止(BAN)されるリスクはゼロではありません。
特に、他のプレイヤーに影響を与えるようなチート的なMODの使用は、規約違反と見なされる可能性が非常に高いです。
入力遅延の改善や軽量化MODは直接的なチート行為ではありませんが、カプコンは過去に「MODはチート扱い」と公式に発言した経緯もあります。
オフラインのソロプレイであればリスクは低いと考えられますが、オンラインで使用する場合は細心の注意を払い、あくまで自己責任の範疇で利用する必要があります。
今後の公式アップデートで入力遅延が修正される可能性は?
ユーザーからこれだけ多くの不満が寄せられているため、今後のアップデートで何らかの改善が行われる可能性は十分にあります。
過去のカプコン作品『バイオハザード ヴィレッジ』では、PC版のパフォーマンス問題を修正する際に、ユーザーが作成したMODを参考にしたかのような修正パッチが配信された例もあります。
ただし、もし入力遅延が「リアルさの追求」や「ゲームバランス調整」といった意図的な仕様である場合、根本的な修正は期待できないかもしれません。
入力遅延が特にひどいと感じる武器種はある?
ユーザーの報告によると、特定の武器種で入力遅延をより顕著に感じるという声があります。
特に、敵の攻撃にタイミングを合わせてカウンターを行う太刀の「特殊納刀~居合抜刀斬り」や、操虫棍の空中での回避行動、狩猟笛の演奏などで反応の悪さを指摘する意見が多く見られます。
これらの武器は精密な入力タイミングが求められるため、わずかな遅延がプレイフィールに大きく影響するものと考えられます。
結局、一番効果的な遅延対策は何?
プラットフォームによって最も効果的な対策は異なります。
PC版であれば、最も効果を体感しやすいのは「フレーム生成をオフにする」こと、そして自己責任とはなりますが「軽量化・遅延改善MODを導入する」ことです。
PS5版の場合は、ユーザー側でできることは限られますが、「テレビ・モニターのゲームモードをオンにする」ことが最も基本的ながら効果の高い対策と言えます。
これらは表示遅延を直接的に削減するため、体感しやすい改善が期待できます。
まとめ:モンハンワイルズの入力遅延を理解し快適な狩猟へ
- ワイルズの入力遅延は多くのユーザーが感じる深刻な問題である
- 回避やアイテム使用のもっさり感が主な不満点として挙げられる
- 原因は意図的な仕様、フレーム生成、アンチチート機能など複合的
- PC版ではグラフィック設定の見直しが改善の第一歩となる
- フレーム生成はPC環境によってオン/オフの判断が必要
- PS5版では本体とモニターのゲーム向け設定が重要である
- 遅延改善MODは効果的だが導入は自己責任で行う必要がある
- 意図的な仕様である可能性もあり公式の完全な修正は不透明
- 快適なプレイには自身の環境に合わせた設定調整が不可欠
- 遅延の原因を正しく理解することが効果的な対策への近道となる

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