『十三機兵防衛圏』をこれから遊びたいけれど、PS4版とSwitch版のどちらを選べばよいのか迷っていないでしょうか。
ヴァニラウェア開発・アトラス発売の本作は、2019年のPS4版発売以降「記憶を消してもう一度遊びたい」と称されるほどの評価を獲得し、2022年にはNintendo Switch版もリリースされました。
しかし、追加兵装や英語音声といったSwitch版の追加要素、グラフィックの差、携帯モードの利便性など、比較すべきポイントは多岐にわたります。
本記事では、両バージョンの違いを項目別に整理し、どちらがおすすめかを判断するための情報を網羅的にお伝えしていきます。
PS5での動作に関する疑問にもあわせて触れていますので、購入前の参考にしてください。
十三機兵防衛圏とは?基本情報をおさらい
『十三機兵防衛圏』は、美麗な2Dグラフィックで知られるヴァニラウェアが開発し、アトラスから発売されたドラマチックアドベンチャーゲームです。
1980年代の日本を舞台に、1940年代から22世紀の未来まで異なる時代を生きる13人の少年少女が、「機兵」と呼ばれる巨大ロボットに搭乗して破滅の運命に立ち向かう群像劇が描かれます。
ゲームは3つのパートで構成されています。
日常の事件から物語の真相を探る横スクロール型アドベンチャー「追想編」、機兵に乗り込み怪獣と戦うシミュレーションバトル「崩壊編」、そしてイベントアーカイブやミステリーファイルで物語を振り返る「究明編」の3つです。
13人全員のストーリーを紐解くことで世界の真相が明かされる構造が最大の特徴であり、日本ゲーム大賞2020優秀賞をはじめ国内外で数々の賞を受賞しています。
2023年8月時点で全プラットフォーム合計の出荷本数とダウンロード販売数は累計100万本を突破しており、口コミで評判が広がり続けるロングセラータイトルとなっています。
Switch版とPS4版の違いを一覧表で比較
両バージョンの主な違いを、ひと目で把握できるよう表にまとめました。
| 比較項目 | Nintendo Switch版 | PS4版(ウェルカムバリューパック含む) |
|---|---|---|
| 発売日 | 2022年4月14日 | 2019年11月28日(新価格版:2022年8月4日) |
| 希望小売価格(税込) | 7,678円 | 7,678円(新価格版) |
| 本編の内容 | PS4版と同一 | Switch版と同一 |
| 追加兵装(26種類) | 最初から収録 | 2022年8月の無料パッチで追加済み |
| 英語音声 | 最初から収録 | 2022年8月の無料パッチで追加済み |
| デジタル・シークレットファイル | 標準収録 | ウェルカムバリューパックに同梱 |
| デジタル・アートワークス | 追加イラスト9点を含めて収録 | 旧版特典(追加イラストなし) |
| 携帯モード対応 | 対応 | 非対応 |
| トロフィー機能 | なし | あり |
| パッケージ版特典 | 描き下ろしリバーシブルジャケット | なし(新価格版) |
| プリンセスクラウン復刻版 | 非収録 | PS4版初期の先着購入特典として配布 |
表からわかるとおり、2022年8月のPS4版無料パッチ配信以降は、ゲーム内容に関する差はほぼ解消されています。
現時点での実質的な違いは、携帯モードへの対応、トロフィーの有無、パッケージ特典、そしてデジタル・アートワークスの追加イラストの有無に集約されます。
Switch版で追加された兵装26種の内容と影響
Switch版の目玉となる追加要素が、崩壊編で使用可能な追加兵装26種類です。
主人公1人につき2種類の新兵装が追加されており、一部キャラクター間で共通するものも含まれます。
たとえば鞍部十郎には、貫通力のある機関砲「腕部ピアッシングキャノン」と、アーマーを無視して極大ダメージを与える「高出力プラズマアーク溶断機」が追加されています。
薬師寺恵には前方広範囲にビームを放つ「ハイパルスレーザー」、東雲諒子には敵AIを乗っ取る「ハッキングミサイル」、郷登蓮也には味方を瞬間移動させる「テレポートフィールド」など、バリエーション豊かなラインナップとなっています。
追加兵装によって戦略の幅は確実に広がり、チーム編成や兵装カスタマイズの自由度が高まりました。
ただし、この追加兵装は2022年8月にPS4版へも無料パッチとして配信されているため、現在はPS4版でもまったく同じ兵装を利用できます。
Switch版で先行実装されていた優位性は、すでに解消されている点には留意が必要です。
グラフィックとパフォーマンスの違い
解像度の差はどの程度あるのか
Switch版はPS4版と比較して、解像度がわずかに低い場合があります。
特にSwitchの携帯モードでは画面サイズが小さくなるため、テレビに接続したPS4版と厳密に並べると差を感じるケースがないとは言えません。
しかし、本作はヴァニラウェアの2Dアートスタイルを基調としており、3Dゲームのようにハードの描画性能に大きく依存するタイプのグラフィックではありません。
海外メディアのレビューでも「PS4版と並べて比較しても気がつかないほどの高品質なビジュアルを維持している」と評されており、実際のプレイで不満を覚えるレベルの差ではないとする意見が大多数を占めています。
フレームレートは安定しているか
崩壊編の大規模バトル時にまれなフレームレート低下が報告されてはいるものの、実際にSwitch版を各編100%達成までプレイした検証では「難易度NORMAL最終戦やミサイルレイン連発でも目立った処理落ちは見られなかった」という報告があります。
海外レビューにおいても「携帯モードでもフレームレートは常に安定している」「PS4版よりも若干安定しているように感じた」とするコメントが複数見られ、移植の最適化は高い水準で実現されていると言えるでしょう。
アクションの精密な操作が求められるジャンルではなく、シミュレーションバトルという性質上、わずかなフレーム変動がゲーム体験を損なうことはほぼないと考えられます。
Switch有機ELモデルでの見え方
有機ELディスプレイを搭載したSwitch有機ELモデルでプレイすると、色のコントラストが鮮やかに表現され、ヴァニラウェアの美麗なイラストが一段と映えるとの声が多く聞かれます。
海外メディアからも「有機ELモデルでプレイすると実にカラフルなビジュアルを楽しめる」と言及されており、本作の購入をきっかけに有機ELモデルの購入を検討するプレイヤーもいるほどです。
テレビ出力にこだわらない場合、有機ELモデルの携帯モードは本作をもっとも美しく楽しめる選択肢の一つかもしれません。
PS5での動作について
PS5本体でPS4版の十三機兵防衛圏を遊ぶことは、PS5の後方互換機能によって可能です。
PS5専用としてリリースされたネイティブ版は存在しませんが、PS4版のディスクまたはダウンロード版をPS5で起動すれば問題なくプレイできます。
PS5で動作させた場合も、基本的にはPS4版と同等の画質・パフォーマンスとなります。
PS5のSSD高速読み込みによってロード時間が短縮されるメリットはあるものの、解像度やフレームレートが大幅に向上するわけではない点は理解しておきましょう。
もともとPS4版でもロード時間は非常に短いと評価されていたため、PS5で動作させた場合の恩恵は限定的です。
PS5専用の高画質化やDualSenseのハプティックフィードバック対応といった最適化は行われていないため、PS5ならではの体験を求める場合は注意が必要です。
Switch版を選ぶメリットとおすすめの人
Switch版の最大のメリットは、携帯モードに対応している点にあります。
本作はテキスト量が非常に多いアドベンチャーゲームであり、物語を読み進めるスタイルが中心となるため、場所を選ばず手軽にプレイできる携帯モードとの相性は抜群です。
通勤・通学の移動時間や、布団の中で寝転びながらストーリーを楽しみたいというプレイヤーにとって、この利便性は何物にも代えがたい魅力と言えるでしょう。
加えて、Switch版はデジタル・シークレットファイルやデジタル・アートワークスがすべて標準収録された「オールインパッケージ」仕様です。
追加イラスト9点を含むデジタル・アートワークスはSwitch版ならではの特典であり、ファンにとっては見逃せない要素となっています。
パッケージ版の描き下ろしリバーシブルジャケットも、コレクション性を重視するユーザーには嬉しいポイントです。
以上を踏まえると、Switch版は「携帯モードで気軽に遊びたい人」「特典を含めて一本で完結させたい人」「有機ELモデルの美しい画面で楽しみたい人」に特におすすめのバージョンです。
PS4版を選ぶメリットとおすすめの人
PS4版を選ぶ主なメリットは、テレビの大画面と安定した描画環境でプレイできる点です。
リビングの大型テレビに接続して、ヴァニラウェアの繊細な2Dアートを細部まで堪能したいという方には、PS4版が適しています。
また、PS4版にはトロフィー機能があるため、実績解除を楽しみたいプレイヤーにとっては見逃せない要素です。
Switch版にはトロフィーに相当する仕組みがないため、やり込みのモチベーションとしてトロフィーを重視するなら、PS4版一択となるでしょう。
2022年8月に追加兵装26種と英語音声が無料パッチで導入されたほか、新価格版「ウェルカムバリューパック」にはデジタル・シークレットファイルやオリジナルテーマ、アバターセットも同梱されています。
ゲーム内要素についてはSwitch版との差がほぼなくなっているため、PS4本体やPS5を所有しているならコストパフォーマンスの面でも遜色ありません。
「大画面のテレビでじっくりプレイしたい人」「トロフィーの収集が好きな人」「すでにPS4またはPS5を所有している人」には、PS4版がおすすめと言えます。
購入前に知っておくべき注意点
戦闘パートの評価が分かれる点
本作最大の魅力はストーリーであるという点に異論を唱えるユーザーはほとんどいません。
一方で、崩壊編のバトルパートについては「ストーリーの合間の繋ぎとして機能している程度」「もう少し戦闘に多様性が欲しかった」という指摘が国内外のレビューで一定数見受けられます。
強力な兵装の組み合わせが判明すると単調になりがちという声もあるため、バトル要素を主目的に購入を検討している場合は期待値を調整しておくほうがよいでしょう。
ただし、難易度をCASUALに設定すれば戦闘のストレスを最小限に抑えてストーリーに集中できますし、逆にSTRONGを選べば歯ごたえのある戦略的バトルを味わえる設計にはなっています。
ストーリーの難解さ
13人の主人公が異なる時代を行き来する構造上、物語は非常に複雑です。
メモを取りながらプレイしないと混乱するという声もあり、受動的にストーリーを追いたいタイプのプレイヤーにはハードルが高く感じられる可能性があります。
「究明編」のアーカイブ機能で情報を整理できる仕組みは用意されていますが、それでも「人を選ぶゲームである」という評価は一定数存在する事実です。
裏を返せば、考察しながらじっくり読み解くことが好きなプレイヤーにとっては最高の体験になるとも言えます。
PS4版既プレイ者の再購入について
PS4版をすでにクリアしている場合、Switch版を買い直す動機としてはやや弱いかもしれません。
新規シナリオや新キャラクターの追加はなく、追加兵装と英語音声はPS4版にも無料パッチで導入済みです。
携帯モードでもう一度遊び直したい、リバーシブルジャケットが欲しいといった明確な理由がない限り、再購入の必要性は高くないと言えるでしょう。
ユーザーの評判と海外レビュースコア
Switch版は海外レビュー集計サイトで総合90点前後という高いスコアを獲得しています。
複数の海外メディアが100点や95点といった最高水準の評価を付けており、「PS4版と遜色ないクオリティの優れた移植版」「妥協のない見事なSwitch移植」として絶賛されました。
国内の通販サイトでも「最高に面白い神ゲー」「ストーリーが重厚でボリュームがあり、時間を忘れてプレイしてしまう」といった高評価レビューが数多く投稿されています。
特に評価されているポイントは、13人の視点が複雑に絡み合いすべてが繋がった瞬間の衝撃、ヴァニラウェアならではの美麗なビジュアル、そして世界観を盛り上げるサウンドトラックの3点です。
一方で「ネット上で絶賛されているほど万人向けではない」「複雑すぎて途中で離脱した」という率直な声も存在します。
メインストーリーのクリアまでおよそ30〜35時間、各編100%達成で約36〜40時間と、アドベンチャーゲームとしては十分なボリュームがある点も、多くのユーザーから好意的に受け止められています。
まとめ:十三機兵防衛圏のSwitch版とPS4版の違いを総整理
- 本編のストーリーやゲーム内容はSwitch版とPS4版で同一である
- Switch版には追加兵装26種と英語音声が最初から収録されている
- PS4版にも2022年8月の無料パッチで追加兵装と英語音声が導入済みのため、ゲーム内要素の差は現在ほぼない
- Switch版はデジタル・シークレットファイルとデジタル・アートワークス(追加イラスト9点含む)が標準収録されたオールインパッケージ仕様である
- グラフィックの差はわずかで、2Dアート中心のため実際のプレイで気になるレベルではない
- Switch版は携帯モード対応が最大の強みであり、テキスト主体の本作との相性が非常に良い
- PS4版にはトロフィー機能があり、実績収集を重視するプレイヤーにはPS4版が向いている
- PS5ではPS4版を後方互換で動作させることが可能だが、専用の高画質化対応は行われていない
- 戦闘パートの深みやストーリーの難解さについては評価が分かれるため、事前に作風を把握しておくことが望ましい
- 海外レビュー総合90点前後の高評価を得ており、プレイスタイルに合ったバージョンを選べばどちらでも十分に楽しめる

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