ポケモンSVのランクマッチで、相手のパーティにキノガッサがいるだけで選出や立ち回りに悩んだ経験はないでしょうか。
命中率100%の催眠技「キノコのほうし」を軸に、テクニシャンによる高火力先制技やポイズンヒールを活かした無限ハメ戦術など、キノガッサは型の豊富さと圧倒的な対面性能を併せ持つポケモンです。
一方で、耐久の低さや弱点の多さ、環境に蔓延する対策ポケモンの存在など、使いこなすには正しい知識が欠かせません。
この記事では、キノガッサの基本性能から型別の育成論、テラスタイプの選び方、具体的な対策方法、そしてランクマッチでの最新データまで、対戦に必要な情報をすべて網羅して解説していきます。
キノガッサの基本性能と強さの秘密
種族値・タイプ・弱点の一覧まとめ
キノガッサは、くさ・かくとう複合タイプのポケモンで、種族値の合計は460です。
各ステータスの内訳は以下の通りとなっています。
| ステータス | 種族値 |
|---|---|
| HP | 60 |
| 攻撃 | 130 |
| 防御 | 80 |
| 特攻 | 60 |
| 特防 | 60 |
| 素早さ | 70 |
最大の特徴は攻撃種族値130という突出した物理火力にあります。
全ポケモンの中でも上位に位置するこの数値が、テクニシャンやポイズンヒールといった特性と組み合わさることで、種族値合計以上の戦闘力を発揮する土台となっています。
一方、HP60・特防60という低い耐久は大きな弱点です。
タイプ相性を見ると、ひこうタイプの技に対して4倍弱点を抱えており、ほのお・こおり・どく・エスパー・フェアリーの5タイプにも2倍弱点があります。
半減にできるのは、みず・くさ・でんき・じめん・いわ・あくの6タイプです。
弱点が6タイプもある点は無視できないデメリットですが、半減タイプも豊富であるため、有利な相手にはとことん強く出られるという特徴を持っています。
キノコのほうしが最強と言われる理由
キノガッサの代名詞とも言える技が「キノコのほうし」です。
この技は命中率100%で相手を確実にねむり状態にできるという、全ポケモンの技の中でも破格の性能を誇ります。
ねむり状態にされた相手は1〜3ターンの間行動できなくなるため、その隙にこちらはつるぎのまいで攻撃力を上げたり、みがわりで安全な盤面を作ったりと、試合を有利に運ぶ起点を作れます。
命中率が100%である点が非常に重要で、さいみんじゅつ(命中60)やあくび(交代で回避可能)といった他の催眠手段と比べると、安定性が段違いです。
ただし、くさタイプのポケモンにはキノコのほうしが一切効かない点には注意が必要です。
加えて、テラスタルによってくさタイプに変化した相手にも無効化されるため、現環境では催眠の一貫性を確保すること自体が一つの課題となっています。
進化条件と入手場所はどこ?
キノガッサは、進化前のキノココがレベル23に達することで進化します。
ポケモンSVでは、チャンプルタウン西のポケモンセンターから北西方向へ少し進んだ森林エリアで、キノココの群れとともに野生のキノガッサが出現します。
また、チャンプルタウン北東のエリアでは、テラスタイプがいわ・レベル30の野生テラスタル個体も確認されています。
なお、キノコのほうしはキノココの時にレベルアップで覚える技ですが、藍の円盤のアップデート以降、進化後のキノガッサでも「技思い出し」で習得できるようになりました。
そのため、レベルを気にせずキノガッサに進化させても問題なくキノコのほうしを覚えさせることが可能です。
テクニシャン型の育成論と使い方
テクニシャンの効果とおすすめ技構成
テクニシャンは、威力60以下の技の威力を1.5倍に引き上げる隠れ特性です。
キノガッサが覚える低威力の技と極めて相性がよく、アタッカー運用では最も採用率の高い特性となっています。
テクニシャンの恩恵を受ける主な技は以下の通りです。
| 技名 | タイプ | 元の威力 | テクニシャン適用後 |
|---|---|---|---|
| マッハパンチ | かくとう | 40 | 60(タイプ一致込みで90) |
| タネマシンガン | くさ | 25×2〜5 | 37.5×2〜5(タイプ一致込みで55×2〜5) |
| がんせきふうじ | いわ | 60 | 90 |
| じならし | じめん | 60 | 90 |
マッハパンチは先制技でありながらテクニシャンとタイプ一致の二重補正がかかり、実質威力90の先制技として機能します。
タネマシンガンは連続技のため、きあいのタスキやみがわりを貫通できる点でも優秀です。
がんせきふうじとじならしは威力補正に加えて相手の素早さを下げる追加効果があり、中速のキノガッサが次のターンから上を取れるようになるという攻防一体の技構成が組めます。
きあいのタスキ型の努力値配分と立ち回り
きあいのタスキ型は、キノガッサの中で最も汎用性が高く、どんな構築にも採用しやすいスタンダードな型です。
おすすめの育成例は以下の通りとなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特性 | テクニシャン |
| 性格 | いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓) |
| 持ち物 | きあいのタスキ |
| 努力値 | 攻撃252 / 素早さ252 / HP4 |
| 確定技 | マッハパンチ / タネマシンガン |
| 選択技 | キノコのほうし / じならし / がんせきふうじ |
基本的な立ち回りは、タスキで相手の攻撃を1発耐えてからキノコのほうしで眠らせ、がんせきふうじやじならしで素早さを下げつつ攻撃していく流れです。
相手が眠っている間にタネマシンガンやマッハパンチで一気にダメージを稼ぎ、倒しきれなかった場合もマッハパンチの先制で処理します。
いじっぱり性格+攻撃252振りであれば、耐久無振りのマスカーニャをマッハパンチ一発で倒せるラインに到達する点も見逃せません。
ただし、タスキが削られた状態では低耐久がそのまま露呈するため、ステルスロックを撒かれた後の安易な後出しは厳禁です。
いかさまダイス型で火力を最大化する方法
いかさまダイスは、連続技の最低ヒット数を4回に引き上げる持ち物です。
タネマシンガンに適用すると、テクニシャン+タイプ一致補正を含めた1発あたりの威力が55となり、4〜5発ヒットで合計威力220〜275に達します。
これはタネばくだん(威力120)の約2倍にあたる数値であり、等倍で受けようとする相手の大半を一撃圏内に入れる破壊力です。
おすすめの育成例は以下の構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特性 | テクニシャン |
| 性格 | いじっぱり |
| 持ち物 | いかさまダイス |
| テラスタイプ | ほのお |
| 努力値 | HP76 / 攻撃252 / 素早さ180 |
| 技構成 | タネマシンガン / マッハパンチ / テラバースト / つるぎのまい |
この型の弱点は、きあいのタスキがないため初手の攻撃を耐えられない可能性がある点です。
そのため、テラスタルで弱点タイプをずらして1ターンの猶予を確保する動きが重要になります。
ほのおテラスタイプを選ぶと、タネマシンガンが通らない鋼・草タイプにテラバーストで打点を持てるため、広範囲への対応力が格段に上がります。
つるぎのまい搭載型は強い?採用する場面とは
つるぎのまいは攻撃ランクを2段階上げる積み技で、キノコのほうしとの相性が抜群です。
キノコのほうしで相手を眠らせた隙につるぎのまいを1回積めば、マッハパンチの威力が実質180相当にまで跳ね上がります。
この数値はインファイト級の火力を先制技で出せることを意味しており、上からの攻撃がほぼ不可能になるため、相手にとっては対処が極めて困難な状況が生まれます。
ただし、つるぎのまいを搭載するとキノコのほうし・マッハパンチ・つるぎのまいで技枠を3つ消費してしまい、残り1枠にタネマシンガンかサブウェポンのどちらかしか入れられません。
技範囲が狭くなるリスクがあるため、パーティ全体で苦手なタイプをカバーできている構築で採用するのが効果的です。
ポイズンヒール型の育成論と無限ハメ戦術
ポイズンヒールの仕組みとどくどくだまの運用法
ポイズンヒールは、通常ダメージを受けるはずの毒状態を逆に利用し、毎ターンHPの1/8を回復する特性です。
どくどくだまを持たせることで、戦闘中に自動的にもうどく状態になり、ポイズンヒールの回復効果が発動します。
回復量はたべのこし(HP1/16回復)の2倍に相当し、しかも毒状態であることで「あくび」や「どくどく」による追加の状態異常を受け付けません。
さらに、やけど状態にもならないため、おにびで攻撃力を削がれるリスクも自動的に回避できます。
このように、1つの持ち物と特性の組み合わせだけで回復・状態異常耐性・やけど対策の3つの役割を同時に果たせる点が、ポイズンヒール型の最大の魅力です。
みがわり+やどりぎのタネで完封する立ち回り
ポイズンヒール型の真髄は、キノコのほうし・みがわり・やどりぎのタネを組み合わせた「無限ハメ」にあります。
具体的な手順は次の通りです。
まず、自分より遅い相手に対してキノコのほうしで眠らせます。
次に、相手が眠っている間にみがわりを設置します。
ここでポイズンヒールの回復が入るため、みがわりで消費したHPは1〜2ターンで自然に補填されます。
みがわりが残っている状態でやどりぎのタネを植え付ければ、相手が起きてもみがわりが攻撃を受け止め、やどりぎのダメージ回復+ポイズンヒールの回復でHPが減りません。
相手が起きたタイミングで再びキノコのほうしを打ち、以降は同じサイクルを延々と繰り返せます。
HP管理が自動で行われるため、PP(技の使用回数)が尽きない限りこのループは途切れず、文字通りの完封が成立します。
おすすめの性格・努力値配分と調整意図
ポイズンヒール型は長期戦を前提とするため、テクニシャン型とは育成方針が大きく異なります。
推奨される構成は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特性 | ポイズンヒール |
| 性格 | わんぱく(防御↑ 特攻↓)またはようき(素早さ↑ 特攻↓) |
| 持ち物 | どくどくだま |
| 努力値 | HP156 / 防御156 / 素早さ196 |
| 技構成 | キノコのほうし / みがわり / やどりぎのタネ / じならし |
HP努力値の調整はHP実数値を155(16n+11)にすることが定石です。
この数値はポイズンヒールの回復効率とみがわりのHP消費を最大限に噛み合わせるための調整であり、みがわりを4回使ってもポイズンヒールの回復でHPがほぼ元に戻る計算となります。
素早さは最速ドドゲザンを抜ける程度まで振ることで、環境に多い中速帯のポケモンに上からキノコのほうしを打てるようになります。
残りの努力値は防御に振り、ヘイラッシャのウェーブタックルをみがわりが確定で耐えるラインを確保するのが一般的な調整です。
テラスタイプはどれが正解?型別のおすすめ一覧
かくとうテラスでマッハパンチを最強にする型
かくとうテラスタイプは、タイプ一致補正をさらに強化してマッハパンチの威力を極限まで引き上げる選択です。
テクニシャン+タイプ一致+テラスタル補正の三重強化がかかり、先制技でありながら凄まじい火力を叩き出せます。
きあいのタスキ型との相性が特に良く、キノコのほうしで眠らせた後にテラスタルを切って全抜きを狙う動きが強力です。
ただし、タイプ変化による耐性の改善がないため、弱点をずらす目的では使えない点に注意しましょう。
あくまで「攻撃に全振りして短期決戦を仕掛ける」ための選択肢と考えてください。
ほのお・はがねテラスで弱点を克服する型
ほのおテラスタイプは、弱点のうちほのお・こおり・フェアリーを半減にでき、さらにおにびも無効化します。
いかさまダイス型との組み合わせが特に優秀で、テラバーストをほのおタイプで放つことにより、タネマシンガンが効きにくい鋼タイプや草タイプへの打点を同時に確保できます。
はがねテラスタイプは、こおり・ひこう・エスパー・フェアリーの4タイプを半減し、どくタイプを無効にする強力な耐性変化です。
ポイズンヒール型で採用されるケースが多く、みがわりを残しやすくなることでハメ性能がさらに向上します。
なお、はがねテラスタイプを使う場合は、どくどくだまの発動タイミングに注意が必要です。
テラスタルを先に切ると毒タイプの技が無効になる関係で、どくどくだまが機能しなくなる場面があるため、テラスタルを切るタイミングの管理が重要となります。
ノーマルテラス+からげんきが刺さる場面とは
ノーマルテラスタイプは、ダブルバトルの上位構築で高い採用率を記録している注目の選択肢です。
最大のメリットは、ゴーストタイプの技を無効化できる点にあります。
ポイズンヒール型でからげんきを搭載し、どくどくだまによるもうどく状態で威力140のノーマルテラス一致からげんきを放つ構成は、通常のキノガッサが苦手とするゴーストタイプにも圧力をかけられます。
禁止伝説が使用可能な環境では、バドレックス(こくばじょうのすがた)に対する明確な回答として機能する点も見逃せません。
ただし、かくとうタイプの技が半減されやすくなるため、格闘技を主力とする立ち回りとは噛み合いにくいデメリットがあります。
キノガッサの対策方法と苦手なポケモン
キノコのほうしを無効化できるポケモン一覧
キノガッサ対策で最も確実な方法は、キノコのほうし自体を無効化できるポケモンを採用することです。
主な無効化手段は以下の通りです。
| 対策の仕組み | 該当ポケモンの例 |
|---|---|
| くさタイプ(粉技無効) | モロバレル、ゴリランダー、オーガポンなど |
| おうごんのからだ(変化技無効) | サーフゴー |
| やるき・ふみん(眠り無効) | コノヨザル(やるき) |
| きよめのしお(状態異常無効) | キョジオーン |
| フィールド効果(眠り防止) | ミライドン(エレキフィールド自動展開) |
特にサーフゴーは、おうごんのからだでキノコのほうしを完全に無効化しつつ、ゴーストタイプでマッハパンチも効かないという二重の耐性を持っています。
ただし、じならしで打点を持たれる可能性があるため油断は禁物です。
コノヨザルやキョジオーンもランクマッチで採用率が高く、パーティに自然と組み込みやすい対策枠として広く認知されています。
連続技・先制技で襲うタスキ型への対処法
きあいのタスキ型のキノガッサに対して最も有効なのは、連続技によるタスキ貫通です。
パルシェンのつららばり、ボーマンダのスケイルショット、セグレイブのつららばりなどは、きあいのタスキでHP1になった後も追撃でそのまま倒しきれます。
これらのポケモンは汎用性も高いため、キノガッサ対策のためだけに構築を歪める必要がない点も優秀です。
もう一つの有効な手段は、ステルスロック+先制技の組み合わせです。
ステルスロックで場に出た瞬間にタスキを削り、その後に素早さで上回るポケモンから攻撃を入れれば、キノコのほうしを打たれる前に倒せます。
カバルドンやディンルーでステルスロックを撒いてから、ハバタクカミやミミッキュのような高速アタッカーで処理する流れは、多くの構築で採用されている定番の対策ルートです。
ポイズンヒール型のハメを抜け出す具体策
ポイズンヒール型に対しては、みがわりを貫通できる手段があるかどうかが勝敗を分けます。
まず有効なのが、音技による攻撃です。
ハイパーボイスやばくおんぱといった音技はみがわりを無視して本体にダメージを与えるため、ハメのループを一方的に崩すことができます。
次に、ちょうはつで変化技そのものを封じる方法も効果的です。
キノコのほうし・みがわり・やどりぎのタネはすべて変化技であり、ちょうはつ1つで攻撃手段の大半を奪えます。
ただし、じならしのような攻撃技を搭載しているポイズンヒール型も存在するため、完全に無力化できるとは限りません。
さらに、連続技はみがわりを壊した後に本体へのダメージも入るため、タスキ型への対策と兼ねられる点で汎用性の高い回答となります。
草テラスタルで催眠を防ぐ立ち回りの注意点
テラスタルで草タイプに変化すれば、キノコのほうしを無効化できます。
この方法は草タイプのポケモンを構築に入れていなくても催眠対策ができる柔軟な手段ですが、いくつかの落とし穴があります。
まず、テラスタルは1試合に1回しか使えない貴重なリソースです。
キノガッサ対策のためだけにテラスタルを消費してしまうと、後続のポケモンとの対面でテラスタルを切れなくなるリスクが生じます。
また、草テラスタルに変えた瞬間、格闘タイプの技への耐性も変化します。
元のタイプで格闘半減だったポケモンが草テラスタルに切り替えた場合、マッハパンチが等倍で通るようになるケースもあるため、変更前後のタイプ相性を事前に確認しておくことが大切です。
相手のキノガッサがキノコのほうしを搭載していない「フルアタ型」である可能性もあるため、読み合いを考慮したうえでテラスタルの判断を下しましょう。
ランクマッチでの使用率と環境での立ち位置
最新シーズンの使用率順位はどのくらい?
キノガッサはランクマッチのシングルバトルにおいて、シーズン36で43位、シーズン37で44位、シーズン38で45位と、安定してトップ50圏内に位置しています。
最上位の10位以内に入ることは少ないものの、常にランキング上位をキープしている「環境準レギュラー」と呼べる存在です。
この安定した使用率の背景には、パーティに入れておくだけで相手の選出や行動を制限できる「見えない圧力」があります。
キノコのほうしへの警戒を強いることで、相手は草タイプやサーフゴーの選出を余儀なくされ、結果としてパーティ全体の選出誘導に貢献しているのです。
採用率が高い持ち物・特性・性格のデータ
最新の上位構築データを見ると、キノガッサの採用傾向は環境によって大きく変動していることがわかります。
シングルバトルではきあいのタスキの採用率が最も高く、次いでいかさまダイス、どくどくだまという順番が一般的です。
一方、ダブルバトルのシーズン39上位データでは、ゴツゴツメットが50%と最多を記録し、きあいのタスキが24.4%、いかさまダイスが9.8%と続いています。
特性の分布も興味深く、ダブルバトル上位ではほうしが48.8%、テクニシャンが41.7%、ポイズンヒールが9.5%という割合です。
性格はようき(素早さ↑)が71.4%と圧倒的に多く、いじっぱり(攻撃↑)の22.6%を大きく上回っています。
上から行動してキノコのほうしを確実に通したいという意図が、データからも明確に読み取れます。
相性の良い味方ポケモンとおすすめの並び
キノガッサの弱点を補完し、強みを最大限に引き出せる味方ポケモンを選ぶことが構築の完成度を左右します。
まず重要なのは、キノガッサが苦手なひこう・ほのお・フェアリータイプに対して強いポケモンです。
鋼タイプのポケモンはこれら3つのタイプに耐性を持つことが多く、サーフゴーやドドゲザンとの組み合わせが多くの構築で見られます。
ステルスロックを撒けるポケモンも好相性です。
カバルドンやディンルーでステルスロックを設置した後にキノガッサを出せば、タスキ型は相手のタスキを削った状態で対面できますし、相手の交代を抑制することで有利対面を維持しやすくなります。
ダブルバトルではミライドン、カイオーガ、ガオガエン、エルフーンとの併用が上位構築で多数確認されており、おいかぜやこのゆびとまれでキノガッサの行動を通しやすくするサポート役との組み合わせが主流です。
キノガッサを使ううえで知っておくべき弱点と注意点
耐久の低さをどうカバーするか
HP60・防御80・特防60という数値は、ランクマッチ環境では致命的な低耐久と言わざるを得ません。
等倍の攻撃でも1発で瀕死になるケースが珍しくなく、きあいのタスキなしでは安定した運用が難しいのが現実です。
この問題をカバーする方法はいくつか存在します。
最も一般的なのはきあいのタスキで確実に1回耐える手段ですが、ステルスロックや天候ダメージでタスキが潰されるリスクは常に付きまといます。
いかさまダイス型やポイズンヒール型ではテラスタルによる弱点ずらしで擬似的な耐久強化を図る方法が有効です。
はがねテラスやみずテラスにすることで、弱点の数を大幅に減らし、1発は耐えられる状況を作り出せます。
いずれにしても、キノガッサは「先手を取って相手を行動不能にする」ことが最大の防御であるという基本思想を忘れないことが重要です。
型バレしやすい問題への対応策
キノガッサは第三世代から長年対戦環境に存在しているポケモンであり、主要な型はほぼ全てのプレイヤーに知られています。
タスキ型ならキノコのほうしからの展開、ポイズンヒール型ならみがわり+やどりぎのタネのハメ、いかさまダイス型ならタネマシンガンの高火力と、動き方が予測されやすいのは否めません。
この問題への対応策として注目されているのが、あえてキノコのほうしを採用しないフルアタッカー構成です。
キノコのほうしへの対策でくさタイプやサーフゴーを出してくる相手の裏をかき、テラバーストやインファイトで不意を突くことが可能になります。
また、持ち物やテラスタイプを読まれにくいものにすることで、相手の初動の判断を狂わせる工夫も効果的です。
「読まれている前提で、読みの上をいく」という姿勢がキノガッサ使いには求められます。
サーフゴーやコノヨザルなど天敵との付き合い方
キノガッサにとって最大の壁となるのが、キノコのほうしを無効化しつつ汎用性も高いポケモンたちです。
サーフゴーはおうごんのからだで変化技を完全にシャットアウトし、ゴーストタイプでマッハパンチも無効という二重の障壁を持ちます。
じならしで弱点を突けるとはいえ、サーフゴー側が先手を取れる場面も多く、正面からの突破は困難です。
コノヨザルはやるきの特性で眠り状態にならず、ふんどのこぶしで逆にキノガッサを返り討ちにできます。
キョジオーンもきよめのしおで状態異常を完全に防ぎ、しおづけで確実に削ってきます。
これらの天敵に対して無理にキノガッサで対処しようとせず、味方のポケモンで処理した後にキノガッサを通す、という構築レベルでの対応が不可欠です。
サーフゴーにはガオガエンやドドゲザン、コノヨザルにはハバタクカミやゴーストタイプといった形で、天敵ごとに明確な回答を構築内に用意しておきましょう。
キノガッサに関するよくある疑問まとめ
キノコのほうしは進化後でも覚えられる?
結論から言えば、現在のポケモンSVでは進化後のキノガッサでも技思い出しでキノコのほうしを習得できます。
以前はキノココの状態でレベル54まで上げてから習得させる必要があり、先に進化させてしまうとキノコのほうしを覚えられないという問題がありました。
しかし、藍の円盤のアップデートにより、BDSPと同様に進化後でも技思い出しから習得可能に変更されています。
そのため、育成の手順を気にせずレベル23ですぐにキノガッサに進化させて問題ありません。
テクニシャンとポイズンヒールはどちらが強い?
どちらが強いかは一概に言えず、目指す戦い方と構築のコンセプトによって最適解が異なります。
テクニシャンは攻撃的な運用に向いており、マッハパンチやタネマシンガンの威力を底上げして短期決戦を仕掛けるスタイルです。
きあいのタスキやいかさまダイスとの組み合わせが基本となり、汎用性が高く初心者にも扱いやすいのが特徴でしょう。
ポイズンヒールはどくどくだまとのセット運用が前提で、みがわり+やどりぎのタネによる長期戦・ハメ戦術に特化しています。
相手を選ぶものの、ハマった時の制圧力はテクニシャン型を上回る場面も少なくありません。
シングルバトルではテクニシャン型の使用率がやや高い傾向にありますが、ダブルバトルではポイズンヒール型やほうしの採用率が上がるなど、ルールによっても最適な特性は変化します。
迷った場合は、まず汎用性の高いテクニシャン+きあいのタスキ型から試してみることをおすすめします。
アラブルタケやモロバレルとの違いは何?
ポケモンSVにはキノコのほうしを覚えるポケモンが複数存在しますが、それぞれ明確に役割が異なります。
| ポケモン | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| キノガッサ | くさ / かくとう | 攻撃130+テクニシャンによる攻撃的催眠アタッカー |
| アラブルタケ | くさ / あく | 種族値合計570の高水準、こだいかっせいで火力補強 |
| モロバレル | くさ / どく | 再生力による繰り出し性能、ダブルバトルのサポート役 |
| リククラゲ | じめん / くさ | きんしのちからで独自の立ち回り、特防120の高耐久 |
キノガッサの最大の差別化ポイントは、マッハパンチという先制技を持ちながら催眠ができる点にあります。
眠らせた後に積んで先制技で全抜きするという攻撃的な勝ち筋は、他のキノコのほうし使いには真似できない独自の強みです。
アラブルタケは種族値の高さと耐久力で安定感がありますが、先制技を持たないため対面性能ではキノガッサに劣ります。
モロバレルはダブルバトルでのサポート性能に秀でており、キノコのほうしによる盤面制御+再生力による繰り返しの繰り出しが持ち味です。
構築の方向性に応じて使い分けるのが理想であり、攻撃的に催眠を活かしたいならキノガッサ、耐久力を活かした展開なら他のポケモンを選ぶとよいでしょう。
まとめ:ポケモンSVキノガッサの育成論と対策の要点
- くさ・かくとう複合タイプで、攻撃種族値130が最大の武器である
- キノコのほうしは命中100%の催眠技で、全ポケモン中でも屈指の性能を誇る
- テクニシャン型はマッハパンチとタネマシンガンの火力を底上げし、短期決戦に優れる
- ポイズンヒール型はどくどくだま+みがわり+やどりぎのタネで無限ハメが可能である
- きあいのタスキ・いかさまダイス・どくどくだまの3つが主要な持ち物の選択肢である
- テラスタイプはかくとう・ほのお・はがね・ノーマルが型によって使い分けられる
- サーフゴー・コノヨザル・キョジオーンなど天敵が環境上位に多く、対策されやすい
- 連続技・ステルスロック・ちょうはつが有効な対策手段として広く知られている
- ランクマッチではシングル40〜50位圏を安定的に維持する環境準レギュラーである
- パーティに入れるだけで相手の選出を歪める「見えない圧力」が最大の魅力である

コメント