METAL GEAR SOLID MASTER COLLECTION Vol.1(メタルギア マスターコレクション)が発売されましたが、購入を検討している方の中には「実際の評判はどうなの?」「不具合が多いって本当?」といった疑問や不安を抱えているかもしれません。
SNSやレビューサイトでは「ひどい」という厳しい意見から「待望の移植」と喜ぶ声まで、評価が分かれているのが現状です。
この記事では、メタルギア マスターコレクションの実際の評判を、良い点・悪い点の両面から徹底的に解説します。
アップデートによる改善状況や、PS5・Switch・Steamなど機種ごとの違いにも触れながら、あなたが「買うべきか」を判断するための全ての情報を提供します。
【総評】メタルギア マスターコレクションの評判は?買うべきかを徹底解説
結論:ボリューム満点だが不具合も多く「賛否両論」なのが実情
メタルギア マスターコレクション Vol.1の評判を結論から言うと、「収録コンテンツの圧倒的なボリュームは高評価だが、発売当初の不具合や最適化不足で評価を落としている賛否両論の作品」です。
シリーズ初期の名作を現行機でプレイできる喜びの声がある一方で、技術的な問題を指摘する厳しい意見も多く見られます。
そのため、購入を検討する際は、メリットとデメリットの両方をしっかり理解することが重要になります。
ユーザーの良い評判・口コミのまとめ
良い評判として最も多く見られるのは、収録されているコンテンツのボリュームに関するものです。
特に、これまでプレイ環境が限られていた「METAL GEAR SOLID 1」が、PS5やSwitch、Xbox、Steamといった現行のプラットフォームで手軽に遊べるようになった点を評価する声が多数あります。
また、シリーズの原点であるMSX版の「METAL GEAR」2作品や、海外でのみ発売された幻の作品まで収録されており、資料的価値も非常に高いコレクションとなっています。
「ひどい」と言われる理由は?悪い評判・口コミのまとめ
一方で、「ひどい」というネガティブな評判も少なくありません。
その主な原因は、発売当初に多発した細かな不具合や、一部プラットフォームでの最適化不足にあります。
具体的には、「過去のHDエディションより解像度が低く見える」「操作性が古いままで快適ではない」「PC(Steam)版の動作が不安定」といった不満が挙げられました。
これらの問題点から、単なる過去作の寄せ集めではないか、という厳しい評価につながっています。
購入前に知るべき悪い評判・デメリット
発売当初から多発した細かな不具合やバグの内容とは?
本作は発売直後から、ゲームプレイの快適性を損なう様々な不具合がユーザーから報告されました。
例えば、MGS1で決定ボタンとキャンセルボタンが一般的な配置と逆になっている、メニュー画面のテキストに誤植がある、MGS2やMGS3でゲームプレイを録画してもボイスが入らない、といった問題です。
これらの多くは後のアップデートで修正されましたが、発売を楽しみにしていたファンにとっては残念なポイントとなりました。
HDエディションより画質が低下?解像度に関する不満点
MGS2とMGS3については、2011年に発売された「HDエディション」と比較して、マスターコレクション版の方が「画質が低下しているように見える」という指摘が多くありました。
具体的には、解像度が若干低く、映像がぼやけて見えるという意見です。
ゲームプレイ自体に大きな支障はありませんが、より高画質になったリマスター版を期待していたユーザーからは不満の声が上がりました。
操作性は当時のまま?古さが気になるUI(ユーザーインターフェース)
本作のゲームシステムや操作性は、基本的に発売当時の仕様がそのまま再現されています。
これは原作の雰囲気を味わえるというメリットでもある一方、現代のゲームに慣れていると操作しづらく感じる可能性があります。
特にMGS1は、まだCQC(近接格闘術)などのシステムが導入される前であり、現在のステルスアクションゲームと比べると操作に慣れが必要です。
UI周りも当時のままであり、快適性の面では改善の余地があったと言えるでしょう。
なぜ?Switch版で一部ボイスがカットされている問題
Nintendo Switch版では、特定の場面でボタン操作に関するボイスが一部カットされているという報告がありました。
他のプラットフォーム版では当時のボイスがそのまま使用されているため、Switch版特有の問題として指摘されています。
亡くなられた声優さんもいるため再録が難しい事情はありますが、原作の完全な再現を期待していたファンにとっては残念な仕様変更でした。
中断セーブ機能がなく不便との声も
本作には、いつでもどこでもセーブできる「中断セーブ」機能が搭載されていません。
セーブは特定のチェックポイントやセーブポイントでのみ可能なため、少しだけプレイしたい時や、急にゲームを中断しなければならない時に不便を感じることがあります。
近年のリマスター作品では中断セーブ機能が追加されることも多いため、この点も惜しいポイントとして挙げられています。
ここが魅力!買ってよかった良い評判・メリット
現行機でプレイ可能!MGS1初の本格移植という価値
本作最大の魅力は、なんといっても「METAL GEAR SOLID 1」が初めて本格的に他プラットフォームへ移植された点です。
これまでPS1やゲームアーカイブスなど、プレイ環境が限られていましたが、PS5/PS4, Switch, Xbox, Steamで手軽に遊べるようになったことの価値は計り知れません。
シリーズの歴史を語る上で欠かせないこの名作を、改めてプレイできる機会を提供した功績は非常に大きいと言えます。
これ1本で初期作を網羅できる圧倒的なボリューム
マスターコレクションVol.1は、その名の通り圧倒的なボリュームを誇ります。
収録タイトルは以下の通りです。
- METAL GEAR
- METAL GEAR 2 SOLID SNAKE
- METAL GEAR SOLID (INTEGRAL含む)
- METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY
- METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER
これだけでも十分ですが、さらにボーナスコンテンツとしてファミコン版なども収録されており、コストパフォーマンスは非常に高いです。
過去のHDエディションから改善された点まとめ
批判点もある一方で、過去に発売されたHDエディションからしっかりと改善されている点も存在します。
例えば、MGS3では誤操作しやすかった首絞めのアクションが改善され、より直感的に操作できるようになりました。
また、テーマソング「SNAKE EATER」が流れるタイミングがオリジナル版と同じになったり、無線通信時のラグが短縮されたりと、ファンには嬉しい修正が加えられています。
幻のFC版も収録!充実しすぎなボーナスコンテンツ
本作は、セット購入特典として非常に充実したボーナスコンテンツが付属します。
ゲーム作品として、ファミコン版の「METAL GEAR」と、日本では発売されなかった幻の続編「SNAKE’S REVENGE」が収録されています。
さらに、デジタルコミックである「BANDE DESSINÉE」やデジタルサウンドトラックも含まれており、ゲーム本編以外でもメタルギアの世界を深く楽しむことができる内容です。
【最新情報】アップデートで不具合は改善された?
現在までの主なアップデート内容と修正点まとめ
発売後に指摘された多くの不具合は、コナミによる複数回のアップデートで改善が進んでいます。
アップデートVer. | 主な修正内容 |
---|---|
Ver.1.3.0 | MGS1のメニュー画面の誤植修正(VR-DISK→VR-DISC) |
MGS2のキャスト表示を日本語声優に修正 | |
Ver.1.3.1 | オンラインマニュアルの閲覧方法を変更 |
Ver.2.0 | 内部アップスケールに対応し最大4K出力をサポート(一部機種除く) |
上記以外にも、細かな動作安定性の向上などが図られており、発売当初よりは格段にプレイしやすい環境になっています。
発売当初に指摘された問題はどこまで解消されたか
テキストの誤植や特定のボイスが入らないといった明確な不具合は、アップデートによってほぼ解消されたと見てよいでしょう。
しかし、HDエディションと比較した際の解像度の問題や、当時のままの操作性といった、ゲームの根本的な仕様に関する部分は変更されていません。
あくまで「不具合の修正」がメインであり、リマスターとしての中身が大きく変わったわけではない点には注意が必要です。
今後のアップデートで改善は期待できる?
開発チームは公式サイトで「最新のプラットフォームでお楽しみいただける環境づくりを目指し、一丸となって取り組んでいます」と表明しています。
このことから、今後もユーザーからのフィードバックに基づいた改善アップデートが実施される可能性は十分に考えられます。
全ての不満点が解消されるとは限りませんが、継続的なサポートは期待できるでしょう。
どの機種で買うべき?ハードごとの違いとおすすめ
【PS5/PS4版】最も安定して遊びたい人におすすめ
特にこだわりがなければ、PS5/PS4版がおすすめです。
他のプラットフォームと比較して大きな不具合の報告が少なく、安定した動作でプレイできる可能性が高いです。
トロフィー機能にも対応しており、やり込み要素を重視する方にも向いています。
【Switch版】携帯モードの利便性と注意点(容量・ボイス)
Nintendo Switch版最大のメリットは、携帯モードでいつでもどこでもメタルギアシリーズを遊べる点です。
ただし、前述の通り一部ボイスがカットされている点や、全てのコンテンツをダウンロードするには30GB以上の容量が必要で、microSDカードがほぼ必須になる点には注意が必要です。
【PC/Steam版】MODの可能性があるが不具合報告も多数
PC(Steam)版は、発売当初に動作が高速化する、セーブデータが破損するなど、環境依存の不具合が多く報告されました。
最適化不足が指摘されていますが、一方でユーザーが作成したMOD(改造データ)によって、グラフィックの向上や不具合の修正が期待できるというPC版ならではの魅力もあります。
ある程度PCの知識がある方向けの選択肢と言えるでしょう。
【Xbox版】独自の不具合と操作性の違い
Xbox版も基本的な内容は他機種版と同じですが、一部の操作(決定/キャンセルボタンの配置など)がプラットフォームの標準と異なる場合があり、慣れが必要になることがあります。
また、ゲームクリップを撮影した際にボイスが入らないといった、Xbox版特有の不具合も報告されていました(現在はアップデートで改善されている可能性があります)。
収録タイトル一覧|マスターコレクション Vol.1で遊べる全コンテンツ
メインで遊べるゲーム作品リスト
マスターコレクション Vol.1には、メタルギアサーガの根幹をなす以下の5作品が収録されています。
- METAL GEAR (MSX2版)
- METAL GEAR 2 SOLID SNAKE (MSX2版)
- METAL GEAR SOLID
- METAL GEAR SOLID: INTEGRAL
- METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY (HDエディション版)
- METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER (HDエディション版)
ファン必見のボーナスコンテンツ(映像・音楽・デジタルブック)
ゲーム本編に加え、以下の豪華なボーナスコンテンツが楽しめます。
- ゲーム作品:
- METAL GEAR (FC/NES版)
- SNAKE’S REVENGE (NES版)
- 映像作品:
- METAL GEAR SOLID BANDE DESSINÉE
- METAL GEAR SOLID 2 BANDE DESSINÉE
- デジタルブック:
- 各タイトルのシナリオブック&マスターブック
- サウンドトラック:
- METAL GEAR SOLID デジタルサウンドトラック
次回作Vol.2はいつ発売?収録タイトルを徹底予想
公式発表まとめ:マスターコレクションVol.2は開発中
ファンが気になる次回作についてですが、コナミの公式番組「METAL GEAR – PRODUCTION HOTLINE」にて、Vol.2を開発中であることが明言されています。
ただし、Vol.1に収録されたタイトルと異なり、HD移植がされていない作品も多いため「そう簡単にはいかない」とも語られており、具体的な発売時期はまだ未定です。
MGS4やピースウォーカーは収録される?ファンの期待の声
Vol.2の収録タイトルとして最も期待されているのが、これまでPS3でしかプレイできなかった「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」です。
その他にも、「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」や「METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS」、スピンオフ作品の「METAL GEAR RISING: REVENGEANCE」などの収録を望む声が多く上がっています。
今後の続報に期待しましょう。
まとめ:メタルギア マスターコレクションの評判を徹底解説
シリーズに初めて触れる人へのおすすめポイント
これからメタルギアシリーズに触れてみたいという方にとって、本作は非常におすすめできる一本です。
シリーズの歴史の始まりからMGS3までを時系列順に追体験でき、壮大な物語の基礎を理解するには最適のパッケージと言えます。
多少の不便さはありますが、それを補って余りある名作たちの魅力を存分に味わうことができるでしょう。
久しぶりにプレイしたい復帰組・ファンへのおすすめポイント
過去にシリーズをプレイしたことがあるファンにとっても、本作は懐かしさと新たな発見を提供してくれます。
操作性やグラフィックは当時のままの部分が多いため、思い出を損なうことなくプレイに没頭できるはずです。
また、シナリオブックやマスターブックといった資料的価値の高いコンテンツも充実しており、コレクションアイテムとしても満足度の高い内容となっています。
- 本作の評判は収録ボリュームへの高評価と技術的な不具合への批判で賛否両論である
- 最大の魅力は「MGS1」がPS5やSwitchなど現行の多機種へ初めて移植された点
- シリーズ初期5作品に加え、FC版など幻の作品も含む圧倒的なボリュームを誇る
- 発売当初は細かなバグや最適化不足が多数報告され「ひどい」との評価もあった
- MGS2と3の画質が過去のHD版より劣るとの指摘がある
- 操作性やUIは基本的に当時のままであり、現代のゲームと比べると不便な面もある
- 度重なるアップデートにより、発売当初の不具合の多くは改善されている
- どの機種で買うか迷うなら、比較的安定しているPS5/PS4版が推奨される
- 携帯性重視ならSwitch版、MODの可能性を求めるならPC版という選択肢もある
- 次回作「Vol.2」は開発中であることが公式に発表されている
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