Steam版キャサリンのおま国問題を解説!PCで遊ぶ方法は?

「Steamでキャサリンをプレイしたいのに、ストアページが見つからない…」
「キャサリンのPC版は『おま国』って聞いたけど、どういう意味?」
「今からでもPCでキャサリンを遊ぶ方法はないの?」

このように、アトラスの名作アクションパズル『キャサリン』のPC版について、疑問をお持ちではないでしょうか。

かつてSteamで配信された『Catherine Classic』は、現在日本では購入できない、いわゆる「おま国」状態になっています。

この記事では、Steam版キャサリンがおま国になった理由から、ゲームの内容、関連する炎上問題、そして今から遊ぶための最適な方法まで、網羅的に解説します。

この記事を読めば、キャサリンのPC版に関する全ての疑問が解決し、あなたがどうすべきかが明確になるでしょう。

目次

【結論】Steam版『キャサリン クラシック』は「おま国」で現在購入不可

結論から言うと、2024年現在、Steamで配信されているPC版『Catherine Classic』は「おま国」という状態にあり、日本のストアから正規に購入することはできません。

おま国とは、「お前の国には売ってやらない」というネットスラングが語源で、特定の国や地域からゲームやコンテンツが購入できない状況を指します。

Steamストアページでは「お住まいの地域では利用できません」と表示

現在、日本のSteamアカウントで『Catherine Classic』のストアページにアクセスしようとしても、「お住まいの地域では利用できません」というメッセージが表示されるだけです。

これは、販売元であるセガが日本からのアクセスを意図的に制限しているためで、検索結果にも表示されず、ウィッシュリストに追加することもできません。

このため、通常の手段では日本在住のユーザーがPC版を購入することは不可能な状況です。

発売直後は9,999円という高額設定で、数時間後に販売停止になった経緯

PC版『Catherine Classic』の日本での販売対応は、極めて異例なものでした。

2019年の発売当初、アメリカでは約20ドル(約2,200円)で販売されていたにもかかわらず、日本のストアでは一時的に9,999円という非常に高額な価格が設定されていました。

この異常な価格設定はすぐにゲーマーの間で話題となりましたが、その数時間後には価格表示が消え、日本からは購入できない「おま国」状態に変更されたという経緯があります。

なぜおま国に?Steam版『キャサリン』が日本で買えない3つの理由

では、なぜSteam版の『キャサリン』は日本で販売されなくなってしまったのでしょうか。

明確な公式発表はありませんが、当時の状況から考えられる主な理由を3つ解説します。

理由①:PS4/Vita版『キャサリン・フルボディ』の販売を優先するためか

PC版『Catherine Classic』が発売されたのは2019年1月ですが、その翌月である2月には、リメイク版にあたる『キャサリン・フルボディ』がPlayStation 4とPlayStation Vitaで発売予定でした。

この時期が非常に近かったため、価格の安いPC版が国内で販売されると、新作であるコンソール版『フルボディ』の売上に影響が出ることを懸念した可能性があります。

自社プラットフォームのソフト販売を優先するための販売戦略だったという見方が有力です。

理由②:日本のセガと海外法人(SEGA UK)の複雑な権利・販売方針の問題

当時、このおま国問題について日本のメディアがセガに問い合わせたところ、「Steamでの販売はSEGA UKが担当しているため、そちらに問い合わせてほしい」という趣旨の回答があったと報じられています。

これは、同じセガグループ内でも、日本の本社と海外法人で販売に関する権限や方針が異なり、連携が取れていない可能性を示唆しています。

海外法人が主導するPC版のグローバル展開と、日本国内の販売戦略との間に齟齬が生じた結果、おま国という事態を招いたのかもしれません。

理由③:日本のゲーム市場がコンソール機(家庭用ゲーム機)中心であるため

そもそも日本のゲーム市場は、海外と比較してPCゲームよりもPlayStationやNintendo Switchといったコンソール機(家庭用ゲーム機)が主流です。

そのため、ゲームメーカーとしては、まずコンソール版での売上を最大化することを優先する傾向があります。

PC版の販売は二の次と考える戦略や、コンソール版の価値を維持するためにあえてPC版の国内展開に消極的になるケースは、『キャサリン』に限らず他のタイトルでも見られます。

【2024年最新】おま国でもPC版『キャサリン』を今から購入する方法はある?

「おま国」状態の『キャサリン クラシック』ですが、現在でもPCでプレイする方法は存在するのでしょうか。

いくつかの可能性について、リスクとあわせて解説します。

Humble Bundleなどのバンドル販売を待つのが最も現実的

過去に、ゲームの詰め合わせを安価で販売するサイト「Humble Bundle」にて、『Catherine Classic』がバンドルに含まれていたことがあります。

この時に販売されたSteamキーは日本からも有効化が可能でした。

今後も同様のバンドル販売が行われる可能性はゼロではありません。

急ぎでなければ、こうした公式に認められたセールを待つのが、最も安全かつ現実的な入手方法と言えるでしょう。

海外のSteamキー販売サイトは有効化できないリスクが高い

Steamキーを販売している海外の非公式サイトもありますが、これらの利用は推奨できません。

多くのサイトでは「日本では有効化できない」という注意書きがあったり、”Rest of World”(その他の地域)版のキーを購入しても、実際には日本からの有効化に制限がかかっているケースが報告されています。

不正に入手されたキーである可能性や、購入しても有効化できずにお金を無駄にしてしまうリスクが非常に高いです。

VPNを使った購入はSteamの利用規約違反でBANの可能性あり

VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用してIPアドレスを偽装し、海外のストアから購入する方法も理論上は可能です。

しかし、この行為はSteamの利用規約で明確に禁止されています。

規約違反が発覚した場合、購入したゲームの没収や、最悪の場合はアカウント自体が停止(BAN)される重大なリスクを伴います。

大切なゲームライブラリを失う危険を冒してまで行うべき方法ではありません。

Steam版『キャサリン クラシック』はどんなゲーム?フルボディとの違いを解説

PCで配信されている『Catherine Classic』は、どのような内容のゲームなのでしょうか。

後に発売された『キャサリン・フルボディ』との違いもあわせて解説します。

PC版は無印がベースの『Catherine Classic』

Steamで配信されているのは、2011年にPlayStation 3とXbox 360で発売された初代『キャサリン』(無印)をPC向けに移植したものです。

リメイク版である『フルボディ』ではなく、オリジナルのストーリーとシステムが楽しめます。

4K解像度・フレームレート無制限などPC向けに最適化されている

『Catherine Classic』はただの移植ではなく、PC向けにいくつかの機能が強化されています。

4K解像度への対応や、フレームレートの上限がない(Unlocked framerate)設定が可能で、高スペックなPC環境であれば、より滑らかで美しい映像でゲームをプレイできます。

キーボードとマウス操作への最適化も行われています。

日本語は音声のみで字幕には非対応

PC版をプレイする上での大きな注意点として、日本語は音声にのみ対応しており、メニューや会話の字幕は日本語表示ができません。

ストーリーはフルボイスで進行するため大筋は理解できますが、キャラクター間のメールのやり取りなど、テキスト部分は英語で読む必要があります。

フルボディとの違い一覧(3人目のキャサリン”リン”の有無など)

『Catherine Classic』とリメイク版『フルボディ』の主な違いは以下の通りです。

項目Catherine Classic (PC版)キャサリン・フルボディ
ベース2011年の無印版Classicに新要素を追加したリメイク版
新キャラクターなし3人目のキャサリン「リン」が登場
ストーリーオリジナルのストーリーリンの登場により新たなシナリオ・エンディングが追加
パズルオリジナルステージ新規ステージが追加、難易度緩和モードあり
サポート機能Undo機能などオートプレイ、パズルスキップ機能が追加
日本語対応音声のみフル対応(音声・字幕)

このように、『フルボディ』は新規キャラクターやシナリオ、遊びやすくなる機能が多数追加された完全版と言える内容になっています。

そもそも「おま国」とは?意味やゲーム業界の問題点をわかりやすく解説

『キャサリン』の件で頻繁に出てくる「おま国」という言葉について、改めて解説します。

ゲーム業界特有の問題点も含まれています。

「おま国」の意味は「お前の国には売ってやらない」というネットスラング

「おま国」とは、前述の通り「お前の国には売ってやらない」を略したインターネットスラングです。

本来は世界中で配信されているにもかかわらず、特定の国や地域だけが対象から除外され、購入やプレイができない状況を指して使われます。

英語圏では同様の地域制限を「Geo-blocking(ジオブロッキング)」と呼びます。

販売権やローカライズ、価格戦略など「おま国」が発生する様々な理由

おま国が発生する背景には、様々な大人の事情が絡んでいます。

例えば、特定の国での販売権を別の会社が持っている契約上の問題や、日本語への翻訳(ローカライズ)コストの問題、そして『キャサリン』のように、他プラットフォームでの販売を優先するための戦略的な理由などが挙げられます。

セガの他ゲームは?『ゴッドイーター』などもおま国で有名

残念ながら、日本企業によるおま国は『キャサリン』だけの問題ではありません。

例えば、バンダイナムコエンターテインメントが開発した『GOD EATER 2 Rage Burst』のSteam版も、長らく日本から購入できない状態が続いています。

このように、国内のコンソール版との兼ね合いなどを理由に、自国であるはずの日本のユーザーをPC版の販売対象から外す事例は、複数のメーカーで見られます。

関連キーワード「キャサリンフルボディ 炎上」とは?何が問題になったのか

『キャサリン』について調べると、「フルボディ 炎上」というキーワードを目にすることがあります。

これはゲームの内容に関する、海外での批判的な意見が発端となった出来事です。

炎上の原因は特定のキャラクター描写が「トランスジェンダー差別」と海外で批判されたため

『キャサリン・フルボディ』の一部のシナリオやキャラクター描写が、海外のゲーマーコミュニティを中心に「トランスジェンダーに対する配慮に欠ける」「差別的である」として大きな批判を浴び、炎上騒動に発展しました。

キャラクター「エリカ」と「リン」の扱いが物議を醸した

具体的に問題視されたのは、主に二人のキャラクターの扱いです。

一人は、登場人物の一人である「エリカ」。

あるエンディングで、彼女がトランスジェンダーとしてのアイデンティティを捨て、男性として生きている描写があったことが「個人の尊厳を否定するものだ」と批判されました。

もう一人は、新キャラクターの「リン」。

彼(彼女)の身体的特徴が明らかになるシーンで、主人公が恐怖や嫌悪感を示す描写が「トランスジェンダーへの偏見を助長する」として、強い反発を呼びました。

この問題はSNSなどで大きく拡散され、アトラス製品の不買運動を呼びかける声も上がる事態となりました。

今から『キャサリン』を遊ぶならどのハードがおすすめ?

これまでの情報を踏まえて、これから『キャサリン』シリーズをプレイしたいと考えている方へ、おすすめの選択肢を提案します。

ストーリーや追加要素を楽しむならPS4/Switch版『フルボディ』が最適解

結論として、今から『キャサリン』を初めて遊ぶのであれば、追加要素が豊富で遊びやすく改良されている『キャサリン・フルボディ』が最もおすすめです。

新キャラクター「リン」が加わったことで物語の深みが増しており、パズルが苦手な人でもストーリーを楽しめるサポート機能も充実しています。

プラットフォームはPlayStation 4またはNintendo Switchから選べます。

PS4版とSwitch版で規制の違いはある?

『キャサリン・フルボディ』に関して、PlayStation 4版とNintendo Switch版で、性的描写などに関する規制の有無を心配する声があります。

しかし、このゲームに関しては両プラットフォーム間で表現に明確な差異は報告されていません。

むしろSwitch版は、発売が後発だったため各種DLC(ダウンロードコンテンツ)が最初から収録されているというメリットがあります。

どうしてもPCで遊びたいなら今後のバンドル再販に期待するしかない

それでもなお、高解像度や高フレームレートといった環境でプレイできるPC版に魅力を感じる方もいるでしょう。

その場合は、現状、Humble Bundleなどで再びバンドル販売が行われるのを待つしかありません。

リスクを冒して非正規の手段に手を出すことは避け、公式な再販の機会を気長に待つのが賢明な判断です。

まとめ:キャサリン Steam版のおま国問題を総括

  • Steam版『Catherine Classic』は「おま国」で日本から購入不可である
  • 発売当初は9,999円で販売され、すぐに購入停止となった経緯がある
  • おま国理由はフルボディ販売やセガの社内事情などが推測される
  • PC版を安全に入手するにはHumble Bundle等の公式バンドル再販を待つのが最善策である
  • VPN利用や非正規のキー販売サイトからの購入は規約違反や無効化のリスクが高い
  • PC版は無印がベースの移植作で、日本語字幕には非対応である
  • リメイク版『フルボディ』とは新キャラ「リン」の有無やサポート機能が異なる
  • 「おま国」は日本のゲーム業界で散見され、ユーザーにとって長年の問題である
  • 『フルボディ』は海外で特定のキャラクター描写を巡り炎上したことがある
  • 今から遊ぶなら追加要素が豊富で遊びやすいPS4/Switch版『フルボディ』が推奨される
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