バイオハザード RE:2をプレイしていて、「もっと効率よく攻略できる方法はないだろうか」と感じたことはないでしょうか。
2019年の発売直後から、本作では壁抜けやアイテム増殖といった数々のバグ技が発見され、スピードランコミュニティを中心に大きな話題を呼びました。
しかし、カプコンによるアップデートで主要なバグ技の多くは修正されており、2026年現在の最新バージョンでは使えないものも少なくありません。
この記事では、バイオハザード RE:2で発見されたバグ技の全容を網羅的に整理し、現在も使えるテクニックと修正済みのグリッチを明確に区別しながら解説していきます。
スピードランに挑戦したい方も、S+ランク攻略を目指す方も、知っておくべき情報をすべて詰め込みました。
バイオハザードRE2のバグ技とは?基本を押さえよう
バイオハザード RE:2におけるバグ技とは、プログラムの想定外の挙動を利用して、通常では不可能なショートカットやアイテム入手を行うテクニックの総称です。
英語圏では「グリッチ(Glitch)」と呼ばれ、スピードランの世界では合法的なテクニックとして研究されてきました。
本作で発見されたバグ技は、大きく分けて「壁抜け(Out of Bounds)」「アイテム増殖」「キャラクター挙動の異常」の3種類に分類できます。
これらは2019年1月25日の発売からわずか数日のうちに次々と発見され、世界中のプレイヤーによって検証が進められました。
ただし、バグ技と混同されやすい概念として「裏技」と「チート」が存在します。
バグ技はゲーム内の不具合を利用するもので、裏技はドアの開閉タイミングを利用した敵のハメ技など正規操作の範囲内で行えるテクニックを指します。
チートは外部ツールやデータ改ざんによる不正行為であり、スピードランの公式記録では禁止されている点を理解しておきましょう。
発見されたバグ技の種類と詳細一覧
OoB(壁抜け)グリッチ:最も影響の大きかったバグ技
OoBグリッチは、本作で発見されたバグ技の中で最も大きな影響を与えたテクニックです。
OoBとは「Out of Bounds」の略で、本来プレイヤーが立ち入れないマップの外側に出てしまう現象を意味します。
具体的には、警察署内の図書館にある階段付近で特定の動作を行うことで、キャラクターが壁や床をすり抜けてマップ外へ移動できました。
この現象の前段階として利用されたのが「エアウォーク」と呼ばれるグリッチで、階段や特定の地形上でキャラクターが空中を歩行する挙動が発生します。
エアウォークの状態からさらに操作を加えることで、完全なマップ外移動が可能となっていました。
OoBグリッチの最大の利点は、ゲーム進行に必要なメダル3枚の収集を完全にスキップできた点にあります。
クレア編では警察署の探索そのものを丸ごと飛ばすことができ、クラブの鍵や駐車場カードキーも不要になるという劇的なショートカットが実現しました。
レオン編でも、本来の進行順序では入手できないクラブの鍵を早期に取得できるなど、攻略ルートを根本から変えるほどの威力を持っていたのです。
アイテム増殖バグ:PC版限定の強力なグリッチ
アイテム増殖バグは、PC版(Steam版)かつキーボード&マウス操作でのみ再現可能だったグリッチです。
手順としては、アイテムボックスの中でスタック可能なアイテム(弾薬など)を2つ並べた状態で、カーソルを素早く動かしながらスペースキーを押すという操作でした。
成功すると、弾薬や回復アイテムなどの個数表示があるアイテムが複製され、事実上無限に増やせる状態になります。
ナイフやDLCのガチャポンアイテムにも有効だったと報告されています。
このバグにより、ハードコア難易度でも弾薬切れの心配なくプレイできてしまうため、ゲームバランスを大きく崩壊させるものでした。
ただし、コンソール版(PS4やXbox One)では再現できなかったため、影響はPC版ユーザーに限定されていました。
タイラント2体同時出現バグ:恐怖が倍増する珍現象
本来1体しか追跡してこないはずのタイラント(Mr.X)が、同時に2体出現して追いかけてくるという珍しいバグも報告されています。
このバグは、グリッチ有りのスピードランに挑戦中に偶然発見されたもので、通常とは大きく異なるルートを取った際に発生しました。
発見者は、警察署内で異なる方向から足音が聞こえることに気づき、好奇心からスピードランを中断してタイラントをおびき出してみたところ、実際に2体のタイラントが別々の場所に存在していたことを確認しています。
ゲームメディアでも報道されたこのバグは、設定上T-103タイラントが量産型であることから、ロア(物語設定)的には矛盾しないという指摘もあり、話題性の高い現象でした。
意図的に再現することは困難で、スピードラン中の偶発的な現象として位置づけられています。
その他の報告されたバグ・不具合
上記の主要なバグ技以外にも、本作ではさまざまな挙動異常が報告されてきました。
シェリーが2人同時に画面上に出現するバグは、スピードラン中にOoBグリッチと併用した際に確認されています。
ゾンビが宙に浮いたまま漂うバグや、シェリーが壁に突き刺さって動かなくなる進行不能バグも発見されました。
また、ドアが消失してマップ上に存在しなくなるバグが報告されたこともあり、スピードランへの応用が検討されましたが、再現性の低さから実用化には至っていません。
これらのバグの多くは、通常のプレイでは発生しにくく、グリッチ技を多用した際の副産物として起こるケースがほとんどです。
パッチ修正の歴史:どのバグがいつ修正されたのか
バイオハザード RE:2のバグ技を理解するうえで、アップデートの履歴は欠かせない情報です。
以下の表に、主要なパッチとバグ修正の関係を整理しました。
| パッチ | 配信時期 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1.00 | 2019年1月25日 | 発売時バージョン。OoB・アイテム増殖ともに使用可能 |
| 1.01 | 2019年1月下旬 | 一般的なバグ修正 |
| 1.02 | 2019年2月15日頃 | Ghost Survivorsモード追加。OoBグリッチの部分的修正を試みるが完全ではない |
| 1.03 | 2019年2月20日頃 | OoBグリッチの大幅修正、アイテム増殖バグの修正。フレームレート低下やフリーズの修正 |
| 1.04 | 2019年4月頃 | 追加のバグ修正とパフォーマンス改善 |
| 1.05 | 2019年5月頃 | トロフィー追加、安定性向上 |
最大の転換点となったのはパッチ1.03です。
OoBグリッチとアイテム増殖バグが同時に修正され、スピードランコミュニティでは「別のゲームをプレイしているようなもの」と表現されるほど、攻略ルートの根本的な変更を余儀なくされました。
スピードランの公式フォーラムでは、カプコンの対応について「DLCの追加と競合する可能性があるためグリッチを修正したのではないか」という推測も見られています。
一方で、開発元は壁抜けの原因となるアニメーション自体を根本的に修正したわけではなく、特定の値を変更して対処したという分析もあり、パッチ1.03の直後にも一部の代替スキップが新たに発見されるという経緯がありました。
PC版(Steam)では、その後も2022年10月まで散発的にアップデートが行われ、アンチエイリアシングや画質設定に関するバグが修正されています。
2026年最新版で使えるバグ技はあるのか
2026年3月現在、最新バージョンのバイオハザード RE:2で使用できる主要なバグ技は存在しません。
OoB壁抜けグリッチ、アイテム増殖バグ、エアウォークグリッチのいずれもパッチで修正済みであり、自動アップデートが適用された状態では再現不可能です。
ただし、PC版(Steam版)に限り、「ダウンパッチ」と呼ばれる手法で旧バージョンのexeファイルに差し替えることで、パッチ適用前の環境を再現できます。
スピードランのAny%カテゴリでは、この方法で旧バージョンに戻してOoBグリッチを使用した記録が受理されています。
コンソール版(PS4、PS5、Xbox、Nintendo Switch)では、パッチの巻き戻しが技術的に困難であるため、事実上バグ技の使用は不可能です。
なお、2025年から2026年にかけて新たな主要グリッチが発見されたという報告は確認されていません。
スピードランコミュニティの関心は、バグ技の新規発見よりも、既存ルートの最適化やエイム精度の向上による秒単位の記録更新に移っています。
バグ技を使う場合のリスクと注意点
進行不能(詰み)になる危険性
バグ技の使用にあたって最も注意すべきリスクは、ゲームが進行不能になる「詰み」の問題です。
OoB壁抜けグリッチでマップ外に出た場合、落下し続けて操作不能になるケースが報告されています。
攻略Wikiでは「すり抜けバグを使用すると詰むが入手できるアイテムがある」と注意書き付きで紹介されていたほどで、安定した再現が難しいテクニックでした。
下水道エリアでのOoBグリッチについては、入手可能なアイテムの価値が低く、リスクに見合わないという評価が一般的です。
バグ技に失敗した状態でセーブしてしまうと、通常ルートへの復帰が不可能になる場合もあるため、試す際はセーブデータのバックアップが不可欠でした。
セーブデータとトロフィーへの影響
バグ技の使用がトロフィーや実績の取得を無効にするかどうかは、多くのプレイヤーが気にするポイントです。
修正前のバージョンにおいては、バグ技を使用してもトロフィーの取得自体は可能だったとされています。
本作はオフラインのシングルプレイゲームであり、オンラインBANなどのペナルティが科されることもありません。
ただし、ハードコアモードではセーブ回数が3回に制限されているため、バグ技の失敗がプレイ全体のやり直しに直結するリスクがありました。
Xbox Series Sなどの一部機種では、バグやクラッシュに起因して「セーブのキャンセル」や「セーブの失敗」が表示される不具合も報告されており、バグ技との複合による不安定化が懸念されていました。
ゲーム体験そのものへの影響
バグ技の使用は、ゲーム本来のデザインが意図する体験を大きく変えてしまう点も無視できません。
バイオハザード RE:2は、限られた弾薬やインクリボンをやりくりしながら恐怖と向き合うサバイバルホラーとしての魅力が高く評価されている作品です。
アイテム増殖バグで弾薬を無限に増やしたり、OoBグリッチで探索を丸ごとスキップしたりすると、緊張感のある探索体験が失われてしまいます。
一方で、スピードランコミュニティではバグの発見や検証そのものが楽しみの一つとして肯定的に捉えられており、ゲームの遊び方は人それぞれという見方もあります。
初回プレイでは正規ルートで楽しみ、周回プレイで効率化のためにテクニックを活用するという段階的なアプローチが広く推奨されています。
バグ技なしでも使える正規の攻略テクニック集
バグ技が修正された現在、S+ランク達成やタイムアタックに役立つのは正規の攻略テクニックです。
ここでは、パッチに左右されず使い続けられる実用的なテクニックを紹介します。
ナイフとドアを組み合わせた「ドアハメ」は、弾薬を節約できる代表的なテクニックです。
タイラントやゾンビをドアの近くに誘導し、ドアの開閉タイミングを利用して一方的にナイフで攻撃する手法で、特にタイラントとの戦闘で弾薬を温存したい場面で重宝します。
ゾンビとの戦闘では、ヘッドショットよりも足を狙う方が弾薬効率に優れているケースがあります。
足を撃って転倒させたゾンビは、しばらくの間這いずり状態になるため、走ってスルーすることが可能です。
何度も通る通路にいるゾンビに対しては、ダウン状態でナイフを連続で突き刺して確殺するのが効果的な方法でしょう。
タイラントから逃げる際は、広い場所に誘い出すのが基本戦略です。
タイラントは移動速度が遅いため、広いエリアであれば横を抜けて逃走できます。
閃光手榴弾でタイラントの目を眩ませれば、安全に距離を取る時間を確保できるため、攻略サイトでも広く推奨されている方法です。
無限コンバットナイフの入手も、攻略を楽にする重要な要素です。
本編中に配置されたMr.ラクーン人形を全15体破壊することで解禁され、レオン編とクレア編で破壊状況が共有されるため、両方のシナリオを通じて集めることができます。
スピードランにおけるバグ技の位置づけ
カテゴリ分類とルールの違い
バイオハザード RE:2のスピードランは、speedrun.comの公式リーダーボードで管理されており、バグ技の使用可否によってカテゴリが明確に分けられています。
| カテゴリ | グリッチ使用 | 無限武器使用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| New Game(NG) | 不可 | 不可 | 最も走者が多い主流カテゴリ |
| New Game+(NG+) | 不可 | 可(ロケラン等) | 無限武器で高速クリアを目指す |
| Any% | 可 | 可 | 旧パッチへのダウンパッチが必要で走者が少ない |
Any%カテゴリは、OoBグリッチを含むあらゆる手段が許可される最も自由度の高いカテゴリですが、実際の走者数は少数にとどまっています。
理由は明確で、主要なグリッチがパッチ1.03で修正されたため、Any%で走るにはPC版で旧バージョンへのダウンパッチを行う必要があるからです。
コンソール版ではダウンパッチが困難なことから、Any%カテゴリへの参入障壁は非常に高くなっています。
New Game(NG)カテゴリが圧倒的に人気を集めているのは、最新パッチ上でそのまま走れる手軽さと、純粋な操作精度やルート知識が問われる競技性の高さが理由です。
世界記録の推移と現在の到達点
2026年3月時点のspeedrun.comによると、New Game(PC)カテゴリにおけるレオン編スタンダード難易度の世界最速記録は約51分02秒です。
上位10名がすべて51分台にひしめく非常にハイレベルな争いが繰り広げられており、数秒の差が順位を左右する状況となっています。
登録プレイヤー数は約2,616人、総ラン提出数は約9,970件にのぼり、発売から7年以上が経過した現在も活発なコミュニティが維持されています。
2026年2月から3月にかけても新規のラン提出が確認されており、記録更新への挑戦は途絶えていません。
Any%カテゴリ(旧パッチ)では、OoBグリッチを駆使したClaire A編で23分53秒という記録が過去に達成されています。
New Gameカテゴリの51分と比較すると約半分のタイムであり、バグ技がいかに大きな時間短縮をもたらしたかがわかります。
また、ミニゲーム「The 4th Survivor」(ハンク編)では、日本人プレイヤーが1分58秒410ミリ秒のギネス世界記録を保持しています。
バイオハザードRE2の最新トレンドと関連情報
アーケード版BIOHAZARD RE:2 ARCADEの始動
2026年における最大のトピックの一つが、新作アーケードゲーム「BIOHAZARD RE:2 ARCADE」の発表です。
バンダイナムコエクスペリエンスがカプコン監修のもとで企画・開発を進めており、2025年冬に北米ロケテストが実施されました。
2026年3月中旬からは日本国内でのロケテストが開始される予定で、2026年度中に日本と欧米での正式稼働を目指しています。
リアルなガンコントローラーやエアー噴射、床振動といった体感ギミックを搭載したガンシューティングとして開発されており、家庭用ゲームとは異なる形でRE:2の世界を体験できる新しいコンテンツです。
ファミ通や4Gamer、電撃オンラインなど主要ゲームメディアでも取り上げられ、RE:2への注目度を再び高める要因となっています。
バイオハザード レクイエムの発売とRE2再注目
2026年2月末には、シリーズ最新作「バイオハザード レクイエム」(RE9に相当)が発売されました。
本作はラクーンシティを舞台に含み、レオンが登場することから、RE:2のリメイクとRE:4の要素を融合させた作品として評価されています。
レクイエムの発売をきっかけに、RE:2を改めてプレイし直すユーザーが増加しており、攻略Wikiやタイムアタック情報サイトの更新も2026年初頭に活発化しています。
シリーズのつながりを確認する目的でRE:2に立ち戻るプレイヤーにとって、バグ技の知識は周回効率を高めるうえで参考になる情報といえるでしょう。
スピードランコミュニティの現在の関心
2026年現在、RE:2のスピードランコミュニティにおける関心は、バグ技の新規発見からルート最適化とプレイスキルの向上へと完全にシフトしています。
新たな主要グリッチは2019年のパッチ1.03以降発見されておらず、現在の記録更新は移動効率の改善、エイム精度の向上、敵処理パターンの洗練といった純粋な技術面での競争が中心です。
speedrun.comのフォーラムでは、オートスプリッター(タイム自動計測ツール)の使い方やオーバーレイの設定方法といった技術的な話題が近年のスレッドの主流となっています。
縛りプレイも人気のジャンルで、ナイフのみクリア、ノーダメージクリア、走らずに歩きだけでS+達成といったチャレンジが動画共有サイトで注目を集めています。
まとめ:バイオハザードRE2バグ技の全体像と今後
- バイオハザード RE:2のバグ技は、OoB壁抜け・アイテム増殖・タイラント2体出現の3種類が主要なものである
- OoBグリッチは図書館の階段付近で発動し、メダル収集や警察署探索を丸ごとスキップできた
- アイテム増殖バグはPC版限定で、アイテムボックス操作により弾薬や回復アイテムを無限に複製できた
- パッチ1.03(2019年2月20日頃)で主要なバグ技はすべて修正され、最新版では使用不可である
- PC版のみダウンパッチで旧バージョンに戻すことで、OoBグリッチの再現が可能である
- バグ技使用時は進行不能やセーブデータ破損のリスクがあり、ハードコアモードでは特に危険である
- スピードランではAny%(グリッチ有り)とNew Game(グリッチなし)でカテゴリが明確に分離されている
- 2026年3月時点のNew Game世界最速記録は約51分02秒で、上位は秒単位の争いが続いている
- 正規テクニック(ドアハメ、足撃ちスルー、ナイフ確殺)は現在も有効でS+攻略に必須である
- アーケード版やレクイエムの発売によりRE:2への注目が再燃し、コミュニティは2026年も活発に活動している

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