【俺の屍を越えてゆけ2】評価が炎上した理由と真相を徹底解説

2014年にPS Vita専用ソフトとして発売された『俺の屍を越えてゆけ2』は、前作から15年ぶりの完全新作として大きな期待を集めました。

ところが発売直後から、シリーズファンを中心に激しい批判が巻き起こり、ネット上で大規模な炎上へと発展しています。

「評価がひどいと聞いたけど実際どうなのか」「なぜここまで荒れたのか知りたい」という声は、発売から10年以上が経過した現在でも絶えません。

この記事では、本作の基本情報からシステムの変更点、炎上の経緯と原因、そして冷静に見た長所と短所までを網羅的に解説していきます。

購入を検討している方も、当時の騒動を振り返りたい方も、ぜひ最後までお読みください。

目次

『俺の屍を越えてゆけ2』とはどんなゲームか?基本情報まとめ

『俺の屍を越えてゆけ2』は、世代交代を繰り返しながら一族を育てていく「血脈RPG」の続編です。

前作の独自性を受け継ぎつつ、さまざまな新要素が追加されました。

まずは本作の基本的な情報を整理していきましょう。

対応機種・発売日・価格などの製品スペック一覧

本作の基本的な製品情報は以下の通りです。

項目 内容
正式名称 俺の屍を越えてゆけ2(英語名:Oreshika: Tainted Bloodlines)
ジャンル RPG(世代交代型・血脈RPG)
対応機種 PlayStation Vita専用
発売日 2014年7月17日
開発元 アルファシステム
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント(現SIE)
価格(通常版) 5,800円(税抜)
価格(初回限定版) 7,800円(税抜)
Best版 2015年4月23日発売/3,400円(税別)
CEROレーティング C(15歳以上対象)
プレイ人数 1人

なお、本作はSCEが発売した最後のPS Vita用ソフトとしても知られています。

海外向けには英語版、フランス語版、ドイツ語版、中国語版がリリースされました。

前作から15年ぶりの続編が生まれた経緯と開発スタッフ

前作『俺の屍を越えてゆけ』は1999年にPlayStationで発売され、「人間ダビスタ」の異名で多くのファンに愛された名作RPGです。

2011年にはPSPでリメイク版が発売され、約13.5万本を売り上げる好成績を収めました。

このリメイク版の成功を受けて、15年ぶりの完全新作として本作の開発がスタートしています。

ゲームデザインとシナリオは前作と同じく桝田省治氏が担当し、シナリオには生田美和氏も参加しました。

キャラクターデザインは佐嶋真実氏が手がけ、音楽は前作の楽曲を手がけた樹原涼子氏の息子である樹原孝之介氏が担当するという、シリーズの系譜を感じさせる布陣で制作されています。

平安時代を舞台にした世代交代RPGのストーリー概要

物語の舞台は前作から約100年後、平安時代中期の1118年です。

御所の宝物殿から「神から賜った5つの祭具」が忽然と消え去り、天変地異が頻発するようになります。

帝が頼ったのは高名な陰陽士・阿部晴明でした。

しかし晴明は人身御供を口実に、御所番の武家一族を女子どもに至るまで惨殺してしまいます。

河原に並べられた一族の骸の前に天界の使い「黄川人」が現れ、復讐を提案。

一族は謎の女性「夜鳥子(ぬえこ)」の命と引き換えに蘇生しますが、約2年で寿命を迎える「短命の呪い」と人間との間に子を残せない「種絶の呪い」を背負うことになります。

神々と交わり子を残しながら力を蓄え、不死身の肉体を持つ晴明を倒して呪いを解くことが最終目標です。

前作から何が変わった?『俺屍2』の新システムと特徴

本作は前作の基本システムを踏襲しながらも、PS Vitaのハードウェアを活かした多くの新要素が導入されています。

変更点は多岐にわたりますが、特に注目すべきポイントを順番に見ていきましょう。

木版画調3Dグラフィックと外見遺伝システムの魅力

最も大きな変化は、全面的に3Dグラフィックが採用された点です。

和のテイストを活かした木版画調の独特な表現で描かれており、前作の2Dから大きく進化しました。

この3D化に伴って導入されたのが「外見遺伝システム」です。

子どもは神様や人間の親から、顔のパーツ配置、目の形、髪型、体格に至るまでさまざまな外見的特徴を受け継いで生まれてきます。

運が良ければ狐耳や角など神様固有のパーツが遺伝することもあり、プレイヤーごとに千差万別の一族が出来上がる仕組みになっています。

能力よりも外見を重視した子づくりという、前作にはなかった遊び方が可能になりました。

遠征・結魂・百鬼祭りなどのオンライン交流要素

本作はプレイヤー間の交流を重視した設計が大きな特徴です。

代表的な新要素として「遠征」「結魂」「百鬼祭り」が挙げられます。

「遠征」は他プレイヤーの国を訪れるシステムです。

全9種の迷宮のうち自国に配置されるのは2〜3つのみで、残りの迷宮を攻略するには他国への遠征が必須となります。

「結魂」は神様ではなく他プレイヤーの一族同士で子孫を残せる仕組みで、奉納点の代わりに通貨「両」を消費します。

QRコードを発行して相手を探せるため、前作のPSP版よりも利用しやすくなりました。

「百鬼祭り」は年4回特定のダンジョンで開催されるボーナスエリアで、時間経過なしの「熱狂の赤い火」状態でレアアイテムを大量に獲得できるチャンスとなっています。

鬼頭・陰陽士など新職業と戦闘バランスの変化

前作から引き続き登場する剣士、薙刀士、弓使いなど8職業に加え、新たに「鬼頭」と「陰陽士」の2つが追加されました。

「鬼頭」は分家の男性限定で就ける職業で、操作不能だが強力な攻撃を繰り出す狂戦士のような存在です。

ただし、なった者は戸籍が抹消され子孫も残せないという大きな代償を伴います。

「陰陽士」は基本的に夜鳥子専用の職業で、式神を召喚して戦うことができます。

特定の条件を満たせば一族も選択可能になるという隠し要素も用意されています。

戦闘バランスは前作を概ね踏襲しつつ、ボス戦ではこちらのメンバーに変身してきたり、男性一族を誘惑してきたりと、個性的な行動パターンを持つ敵が増加しました。

街づくり・地縛霊・継承装備など発展したやり込み要素

やり込み要素も大きく拡充されています。

街づくりでは区画上限が導入され、すべての施設を最大まで発展させることが不可能になりました。

新たに温泉と神社の2施設が追加され、温泉では一族全員に戦闘で有利になる効果を付与でき、神社では好きな神様を祀って災害を防いだり加護を受けたりできます。

前作にもあった「家出」システムは「地縛霊」へと発展し、忠誠度が低下して家出した一族がダンジョンに地縛霊として出現するようになりました。

他国の地縛霊を倒せばレアアイテムを入手できるため、遠征の大きなモチベーションの一つとなっています。

継承装備は前作のPSP版で初登場した「継承刀」がさらに進化し、全職業の武器と防具を発注できるようになりました。

家系図の上限も前作の256人から1024人に大幅拡大されており、長期にわたる一族育成を楽しめます。

『俺の屍を越えてゆけ2』の評価はなぜ分かれたのか

本作はメディアからの事前評価と、実際にプレイしたユーザーの評価に大きな乖離が生じたタイトルとして知られています。

高く評価された部分と批判された部分がはっきりと分かれており、一概に良作・駄作と断じにくい複雑な評価構造を持っています。

ファミ通プラチナ殿堂入りなのにユーザーから不評だった理由

本作はファミ通クロスレビューで36点(8・9・10・9の合計)という高得点を獲得し、プラチナ殿堂入りを果たしました。

しかしゲーム評価サイト「ゲームカタログ@Wiki」では「シリーズファンから不評」という判定が下されています。

このギャップが生まれた最大の原因は、発売前の短い試遊では気づきにくいシナリオ構造の問題にあります。

メディアレビューではシステム面の正統進化が高く評価されましたが、物語を最後まで進めたユーザーからは、一族ではなく特定のNPCが主軸となるストーリーへの強い不満が噴出しました。

クリアまでプレイして初めて見えてくる構造的な問題だったため、事前レビューでは拾いきれなかったと考えられます。

BGM・声優・演出面で高く評価されているポイント

批判が多い本作ですが、演出面では非常に高い評価を得ている部分があります。

特にBGMは和楽器を中心としながらオーケストラやギターも取り入れた多彩な楽曲構成で、奉納試合のBGMや「熱狂の赤い火」点灯時の戦闘曲は多くのプレイヤーから絶賛されています。

四季によって屋敷やダンジョンのBGMが変化する演出も、飽きにくいと好評です。

声優陣の演技も高い評価を受けており、林原めぐみ氏、高山みなみ氏、平川大輔氏をはじめとする豪華キャストが神々やキーパーソンに個性を与えています。

サポートキャラ「コーちん」の率直で元気な掛け合いも、一族との日常に彩りを添えると支持されています。

戦闘中のカメラワークも3D化の恩恵を受けて大幅に強化され、奥義使用時のズームイン・ズームアウトの演出は臨場感にあふれています。

一族育成や交流要素にハマるプレイヤーが多い理由

シナリオへの批判とは裏腹に、ゲームプレイそのものには根強いファンが存在します。

外見遺伝システムによって、素質だけでなく見た目にもこだわった子づくりができる点は本作ならではの魅力です。

「美形一族を目指す」「特定の神様の外見パーツを集める」といった独自の遊び方が可能になり、この要素にハマったプレイヤーは長時間のプレイを楽しんでいます。

遠征先で出会った他プレイヤーの一族と結魂したり、地縛霊からレアアイテムを奪ったりといった交流要素も、一人では体験できない奥深さをゲームに加えました。

継承装備を磨き上げてQRコードで共有するという、プレイヤー同士のつながりを楽しむ文化も生まれています。

初週9.3万本から見る売上と期待値のギャップ

本作の初週売上は約9.3万本で、週間ランキングでは2位を記録しました。

累計では約12.8万本に達し、PS Vitaソフト全体でも上位25位前後に入る水準です。

この数字だけを見れば決して悪くはありません。

しかし、15年ぶりの完全新作という期待値の高さ、前作PSP版の約13.5万本という実績、そして発売直後の評判悪化によって急速に中古市場へ流れた状況を考え合わせると、本来のポテンシャルを発揮しきれなかったと見る向きが多いのも事実です。

発売からわずか数週間で中古価格が大幅に下落したことも、当時の評判を象徴するエピソードとして語られています。

『俺屍2』が炎上した最大の原因とは?問題点を整理

発売直後から大規模な炎上に発展した本作ですが、批判の焦点はいくつかの明確なポイントに集約されます。

ここでは、ユーザーから特に強い不満が寄せられた問題点を一つずつ整理していきます。

夜鳥子にストーリーの主軸を奪われた一族の存在感

最も根本的な問題として挙げられるのが、物語の主役が「プレイヤーの一族」ではなく「夜鳥子」になってしまっている点です。

前作では一族こそが物語の中心であり、世代を重ねるごとに紡がれる家族の歴史がゲームの醍醐味でした。

しかし本作では、ストーリーの進行が夜鳥子と阿部晴明の因縁を軸に展開されます。

作中で一族に対して「無関係」と明言するキャラクターすら登場し、自分が育てた一族が脇役に追いやられたような印象を受けるプレイヤーが続出しました。

「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルが示す世界観との矛盾が、ファンの失望を一層深いものにしています。

夜鳥子をパーティに強制加入させる仕様への批判

シナリオ上の問題にとどまらず、ゲームプレイの面でも夜鳥子の存在はプレイヤーに大きな制約を課しました。

1つ目の祭具を取り戻した以降、ストーリーを進めるためには夜鳥子を必ず討伐隊に加えなければなりません。

4人編成の貴重な枠のうち1つが実質的に固定されてしまうため、自由なパーティ編成が制限されます。

プレイヤーが丹精込めて育てた一族のメンバーを外さなければならない場面が生じることは、一族育成の楽しさを大きく損なう要因となりました。

しかも夜鳥子は隊長に任命できず、一族との交流描写もほぼ存在しないため、パーティに入れる動機がストーリーの強制以外に見当たらないという不満の声が多く聞かれます。

奉納点を夜鳥子の育成に消費させられるジレンマ

夜鳥子は短命の呪いで寿命を迎えますが、奉納点を支払うことで何度でも転生可能です。

この仕組み自体は一見便利に見えるものの、転生のたびに一族の交神に使えるはずの奉納点が削られてしまう点が大きな問題でした。

奉納点は本来、より強い神様との交神に使って一族を強化するための貴重なリソースです。

それを夜鳥子の維持に回さなければストーリーが進まないという構造は、一族の成長と物語の進行がトレードオフになるジレンマを生み出しました。

夜鳥子は交神ができないため子孫を残すこともできず、投じた奉納点が一族の将来に還元されない点も不満を増幅させています。

交神した神が敵になるシステムへの不満

本作では天界の神々が地上に降りてきて鬼神化し、ダンジョンのボスとして一族と敵対するシステムが導入されました。

一度交神して子を設けた相手の神様が、天界から逃げ出してボスになってしまうケースもあります。

前作では交神の相手を選ぶ過程そのものが愛着を生む大切な体験でした。

せっかく関係を築いた神様が敵として立ちはだかる展開は、感情的に受け入れがたいと感じるプレイヤーが少なくありません。

ゲームバランスの観点からも、交神相手の候補が減少するリスクを常に抱えることになり、計画的な一族育成を妨げる要素として批判の対象となりました。

夜鳥子はなぜここまで嫌われたのか?批判の本質に迫る

本作への批判は、突き詰めると「夜鳥子」というキャラクターに集約されます。

ただし、キャラクター単体の問題というよりも、シリーズのアイデンティティに関わる構造的な問題と捉えるべきでしょう。

ここでは批判の背景をさらに深く掘り下げていきます。

前作ファンが求めた「一族の物語」との決定的な乖離

前作『俺の屍を越えてゆけ』が愛された最大の理由は、プレイヤー自身が一族の歴史を紡いでいく体験にありました。

短い命を精一杯生きる一族の姿に感情移入し、世代交代を繰り返す中で生まれるドラマこそがシリーズの核心です。

しかし本作では、一族の物語よりも夜鳥子の過去と阿部晴明との因縁が優先されるシナリオ構成になっています。

プレイヤーの一族はあくまで夜鳥子のストーリーを進行させるための手段のように映ってしまい、「自分だけの一族史」を体験しているという実感が薄れてしまいました。

「一族の物語をもう一度体験したい」という前作ファンの期待と、実際に提供された内容との間に決定的なズレがあったことが、炎上の本質的な原因です。

ゲームデザイナーの小説が原作というシナリオの背景

夜鳥子というキャラクターの出自にも、批判が集まる背景があります。

夜鳥子はもともとゲームデザイナー桝田省治氏が執筆したライトノベル『鬼切り夜鳥子』に登場するキャラクターです。

この小説には本作の初期構想が組み込まれており、夜鳥子はゲームの企画以前から存在していた桝田氏の思い入れの強いキャラクターでした。

多くのユーザーからは、「自分の小説のキャラクターをゲームに持ち込んだ結果、一族の物語が犠牲になった」と受け取られています。

個人の創作物とシリーズ作品の方向性が噛み合わなかったことが、シナリオの構造的な問題を引き起こしたと言えるでしょう。

公式配信でNGワードにされた噂と開発側の対応

発売後の炎上が加速した一因として、開発側の対応も挙げられます。

公式のニコニコ生放送で「夜鳥子」がNGワードに設定されていたという指摘がネット上で広まり、ユーザーの不信感を増大させました。

批判的な意見をSNSに投稿したユーザーがブロックされたという報告も複数上がっており、「批判を封じ込めようとしている」と受け止められたことで火に油を注ぐ結果となっています。

一方で、ゲームデザイナー自身は一部の批判に対して直接応答する姿勢も見せており、対応が一貫していなかった点が混乱をさらに深めたとも言えます。

ゲームデザイナー本人が認めた「ファンの望みとの違い」

注目すべきは、ゲームデザイナー本人が後に「俺屍2が前作のファンの望んだものとぜんぜん違ったことは認める」と公に発言している点です。

この発言は2022年にSNS上で行われたもので、発売から8年が経過してもなお議論が続いていたことの証左でもあります。

ただし同時に、「嫌いである負の感情を正当化するためにウソを並べるのは酷い」とも述べており、事実に基づかない批判には反論する姿勢を崩していません。

制作者自身がファンとの認識のズレを認めたことは、本作が抱える問題の深刻さを如実に物語っています。

発売後のアップデートで改善された点・されなかった点

発売後の批判を受けて、開発チームは複数回のアップデートパッチを配信しました。

システム面では着実に改善が図られた一方、根本的な問題には手が届かなかった部分もあります。

パッチ1.03で修正された夜鳥子や神様関連のシステム

2014年9月に配信されたバージョン1.03は、ユーザーからの批判を受けた大規模な調整パッチでした。

主な修正内容として、地上に降りてくる神様の頻度の調整や、夜鳥子に関するシステム面の改善が含まれています。

このパッチによって交神相手の神様がボス化しすぎる問題が緩和され、一族育成の計画が立てやすくなりました。

夜鳥子の運用面でも一定の改善が施されており、発売直後と比べるとプレイの快適さは向上しています。

無限ロードやフリーズなど致命的バグへの対処

本作は発売時点でいくつかの致命的なバグを抱えていました。

マップ切り替え時や戦闘の前後で発生する無限ロード、ハングアップといった深刻な不具合が報告されており、セーブデータが破損するケースも確認されています。

パッチ1.03以降の複数回のアップデート(1.05、1.08等)で、これらの技術的な問題は順次修正されていきました。

Best版にはこれらのパッチが適用済みの状態で収録されているため、後から購入したプレイヤーは比較的安定した環境でプレイできるようになっています。

パッチ適用後も根本的に解消されなかったシナリオの問題

システム面の改善が進む一方で、シナリオの根本的な構造は変更されていません。

夜鳥子をパーティに入れなければストーリーが進行しない仕様も、一族が物語の脇役に追いやられる展開も、パッチでは修正の対象にはなりませんでした。

一般的に「パッチでシステム面の不便さは大幅に改善されたが、シナリオの根本的な問題は解消されていない」という評価が定着しています。

ストーリーをスキップして一族育成だけを楽しむという割り切ったプレイスタイルが、ファンコミュニティの中で一つの解決策として共有されるようになりました。

「ひどい」という声は正当か?冷静に見る長所と短所

「ひどい」という評価が広まっている本作ですが、その言葉だけで全てを語るには多面的すぎるゲームでもあります。

シナリオの問題を差し引いた上で、冷静にゲームとしての価値を見つめ直してみましょう。

システム面は正統進化と言える完成度の高さ

ゲームカタログ@Wikiでも「ハマる人はハマる正統進化したシステム」と評されている通り、ゲームプレイの骨格部分は前作から着実に進化しています。

外見遺伝による唯一無二の一族づくり、区画上限による戦略的な街づくり、地縛霊や百鬼祭りによるやり込み要素など、世代交代RPGとしての深みは確実に増しています。

戦闘の演出強化、BGMの品質、声優陣の好演など、プレイ体験を彩る要素も高水準です。

純粋にゲームシステムだけを評価すれば、前作の進化版と呼ぶにふさわしい完成度を備えていると言えるでしょう。

シナリオを割り切れば一族育成ゲームとして楽しめるのか

実際に本作を肯定的に評価しているプレイヤーの多くは、「シナリオは聞き流して一族を愛でていればいい」というスタンスでプレイしている傾向があります。

難易度「あっさり」でストーリー本編を手早くクリアし、そこから改めてモードを変えてやり込むという遊び方も、ゲームメディアのレビューで推奨されていました。

夜鳥子の育成に奉納点が取られる問題はパッチで緩和されており、クリア後の自由な一族育成フェーズに到達すれば、シナリオの制約から解放されて純粋に世代交代RPGを楽しめます。

ただし、そこに到達するまでにシナリオの壁を乗り越える必要があるため、万人に勧められる遊び方とは言いがたい側面もあります。

Best版やパッチ適用後に始める場合のおすすめ設定

これから本作を始めるのであれば、Best版の購入をおすすめします。

Best版には発売後に配信された各種パッチが反映されており、致命的なバグの大半が修正された状態でプレイできます。

難易度は「あっさり」または「どっさり」が推奨されることが多いです。

「あっさり」はストーリーを素早く進行でき、「どっさり」は通常時は「あっさり」と同じ難易度でありながら、レアアイテムが入手しやすい「熱狂の赤い火」の時だけ時間経過が遅くなるという独自のモードです。

シナリオの強制要素を最短で通過し、クリア後のやり込みに時間を割くプレイスタイルが、現在では最も満足度の高い遊び方として定着しています。

『俺の屍を越えてゆけ』シリーズの現在と今後の展望

本作の発売から10年以上が経過しましたが、シリーズに対するファンの思い入れは衰えていません。

ここではシリーズの現在の状況と、今後の可能性について整理します。

前作PSP版がPS Plusクラシックスカタログに追加された経緯

2024年4月、前作『俺の屍を越えてゆけ』のPSP版がPlayStation Plusのクラシックスカタログに追加されました。

これによりPS4およびPS5で前作をプレイできるようになり、アップレンダリング、巻き戻し、クイックセーブ、カスタムフィルターといった便利な追加機能も利用可能です。

2025年には、PS Plus非加入者でもPS Storeで単品購入できることが広く周知され、新たに前作に触れるプレイヤーが増えています。

2024年6月17日には前作の発売25周年を迎え、ゲームメディア各社から回顧記事が掲載されるなど、名作としての評価は揺るぎないものとなっています。

SwitchやSteamへの移植・新作を望む声が絶えない理由

検索エンジンでは「俺の屍を越えてゆけ Switch」「俺の屍を越えてゆけ Steam」といったキーワードが継続的に検索されており、他プラットフォームへの展開を望む声が根強く存在していることがわかります。

前作がPS Plusで復活したことで期待が高まった一方、PS Vitaでしかプレイできない本作へのアクセス手段が限られていることへの不満も見られます。

PS Vitaの生産終了に伴い、本体の入手自体が困難になりつつある現状では、移植を望む声が今後さらに大きくなる可能性があります。

世代交代RPGというジャンル自体の希少性も、シリーズへの根強い需要を支えている要因の一つです。

2026年現在リメイクや続編の公式発表はあるのか

2026年3月時点で、『俺の屍を越えてゆけ2』のリメイクや移植に関する公式発表は確認されていません。

シリーズの続編や新作についても、公式からのアナウンスは一切行われていない状況です。

ただし、前作PSP版がPS Plusに追加されたことは、ソニー側がIPとしてのシリーズをまだ完全に見限っていない可能性を示唆しているとも解釈できます。

2025年末には動画プラットフォーム上で「続編なのに大炎上したゲーム」として本作が再び話題になるなど、シリーズへの注目度は依然として高い水準を保っています。

まとめ:『俺の屍を越えてゆけ2』の評価と炎上の全貌

  • 2014年7月17日にPS Vita専用ソフトとして発売された、前作から15年ぶりの完全新作である
  • ファミ通クロスレビューでは36点でプラチナ殿堂入りを果たしたが、ユーザー評価は大きく割れた
  • 初週売上は約9.3万本、累計約12.8万本でPS Vitaソフトとしては上位に入る水準である
  • 炎上の最大の原因は、物語の主軸がプレイヤーの一族ではなく夜鳥子に置かれたシナリオ構造にある
  • 夜鳥子のパーティ強制加入や奉納点消費など、ゲームプレイ面でも一族育成を圧迫する仕様が批判された
  • BGM、声優の演技、戦闘演出などの表現面は多くのプレイヤーから高く評価されている
  • 外見遺伝システムや遠征・結魂などの新要素は、ハマるプレイヤーには非常に好評である
  • パッチによりシステム面の不便さは大幅に改善されたが、シナリオの根本問題は解消されていない
  • ゲームデザイナー本人が「前作ファンの望んだものとは違った」と認める発言をしている
  • 2026年3月現在、シリーズのリメイクや新作に関する公式発表はなく、移植を望む声が根強く続いている
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