マザー3をNintendo Switchで遊びたいけれど、何が必要なのかよく分からない。
追加パックの値段は高いのか、ダウンロードの手順はどうすればいいのか、そもそもスイッチオンラインの通常プランで遊べるのか。
こうした疑問を抱えている方は少なくないでしょう。
2006年にゲームボーイアドバンス専用ソフトとして発売されたマザー3は、長らく原作のカートリッジかWii Uのバーチャルコンソールでしかプレイできませんでした。
しかし2024年2月、ついにNintendo Switch Onlineの配信タイトルとして追加され、現在ではNintendo Switch 2でもプレイ可能となっています。
この記事では、マザー3をスイッチで遊ぶために必要な環境や料金、ダウンロード手順から、ゲーム内容の評判や注意点まで、2026年最新の情報をもとに網羅的に解説していきます。
マザー3はスイッチでどうやって遊べる?必要な環境を解説
マザー3をスイッチで遊ぶには、本体とインターネット環境に加えて、Nintendo Switch Onlineの特定のプランへの加入が必要です。
通常のプランでは遊べないため、加入するプランの選択を間違えないようにしましょう。
マザー3をプレイするにはスイッチオンラインの追加パックが必須
マザー3はゲームボーイアドバンスのタイトルとして配信されています。
GBAのタイトルをスイッチで遊ぶには、Nintendo Switch Onlineの通常プランではなく、上位プランである「Nintendo Switch Online + 追加パック」への加入が必須です。
通常のNintendo Switch Onlineに加入しただけでは、マザー3は一覧に表示されず、ダウンロードすることもできません。
なお、同じMOTHERシリーズでも、初代マザーとマザー2はそれぞれファミコンとスーパーファミコンのタイトルとして配信されているため、通常プランでプレイ可能です。
マザー3だけが追加パック限定となっている点は、プレイ前に必ず確認しておきましょう。
追加パックの値段はいくら?通常プランとの料金比較
追加パックの値段は通常プランと比べてやや高めに設定されています。
以下の表で、個人プランの料金を比較してみましょう。
| プラン | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 12ヶ月 |
|---|---|---|---|
| 通常プラン | 306円 | 815円 | 2,400円 |
| 追加パック | なし | なし | 4,900円 |
追加パックの個人プランは12ヶ月のみの提供で、年間4,900円です。
月あたりに換算すると約409円となり、通常プランの12ヶ月(月あたり200円)と比較すると約2倍の費用がかかります。
一方、家族や友人と一緒に利用するならファミリープランも選択肢に入ります。
追加パック付きのファミリープランは12ヶ月で8,900円ですが、最大8アカウントで共有できるため、人数が多いほど一人あたりの負担は大幅に軽くなります。
マザー3以外にも、NINTENDO 64やゲームキューブのタイトル、一部ソフトの有料DLCが追加料金なしで遊べるため、総合的に判断するとよいでしょう。
マザー3のダウンロード手順と始め方をわかりやすく解説
追加パックに加入したあとのダウンロード手順は、とてもシンプルです。
まず、Nintendo Switchのホーム画面からニンテンドーeショップにアクセスし、「ゲームボーイアドバンス Nintendo Classics」のアプリをダウンロードします。
アプリを起動するとGBAの配信タイトル一覧が表示されるので、そこからマザー3を選択すればすぐにプレイを開始できます。
個別にソフトを購入する必要はなく、追加パックの加入期間中であれば何度でも自由に遊ぶことが可能です。
ゲームを初めて起動すると、主人公や家族の名前、好きな食べ物などを入力する画面が表示されます。
ここで決めた名前はゲーム全編を通じて使われるため、じっくり考えて設定しましょう。
マザー3はスイッチ2でもプレイできる?最新の対応状況
2025年6月に発売されたNintendo Switch 2でも、マザー3は問題なくプレイできます。
旧スイッチから新ハードへの移行を検討している方も安心してください。
Nintendo Classicsへの移行でスイッチ2にも引き継ぎ対応済み
従来「Nintendo Switch Online」のレトロゲーム配信サービスとして提供されていた各ハードのタイトルは、「Nintendo Classics」という名称に統合されました。
マザー3は「ゲームボーイアドバンス Nintendo Classics」のラインナップに含まれており、任天堂の公式サイトでも「Nintendo Switch 2 / Nintendo Switchであそぶ」対応タイトルとして明確に掲載されています。
追加パックに加入済みであれば、Nintendo Switch 2でも同じ手順でアプリをダウンロードし、マザー3を楽しめます。
セーブデータのクラウド保存にも対応しているため、旧スイッチから途中のデータを引き継いでプレイを続けることも可能です。
バーチャルコンソール時代との違いと現在の配信形態
マザー3は2015年にWii Uのバーチャルコンソールでも配信されていました。
当時の価格は650円の買い切りで、一度購入すればいつでもプレイできる形式でした。
一方、現在のNintendo Classicsはサブスクリプション型のサービスです。
追加パックの加入期間中のみプレイ可能で、解約するとマザー3を含むGBAタイトル全てが遊べなくなります。
買い切りではないため割高に感じる方もいるかもしれませんが、GBAだけでなくファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO 64、ゲームボーイ、ゲームキューブなど多数のハードのタイトルがまとめて遊び放題になる点は、バーチャルコンソール時代にはなかった大きな利点といえるでしょう。
また、バーチャルコンソール版にはなかった「巻き戻し」や「どこでもセーブ」といった便利機能が追加されている点も、現在の配信形態ならではの魅力です。
マザー3をスイッチで遊ぶメリットと便利な新機能
スイッチ版のマザー3には、GBA実機にはなかった便利な機能がいくつも搭載されています。
特に初めてプレイする方にとっては、快適さが大きく向上しているといえるでしょう。
どこでもセーブと巻き戻し機能で初心者でも安心
スイッチ版で最も恩恵が大きいのが、「どこでもセーブ」と「巻き戻し」の2つの機能です。
どこでもセーブは、ゲーム中にZLボタンとZRボタンを同時に押すだけで、いつでも最大4つまでセーブデータを作成できる機能です。
GBA版ではゲーム内に配置されたカエル(セーブポイント)に話しかけないとセーブができなかったため、途中でやめたいときに不便を感じる場面がありました。
スイッチ版ならボス戦の直前やダンジョンの途中など、好きなタイミングで中断できます。
巻き戻し機能は、ZLとZRを長押しすることで、直前のプレイ状態まで少しだけ時間を巻き戻せる機能です。
うっかり敵に全滅させられた場合や、重要なアイテムを取り逃した場合でも、やり直しが簡単にできます。
任天堂の公式サイトでもこれらの機能の活用が推奨されており、初心者からベテランまで幅広いプレイヤーの快適なプレイを支えています。
GBA実機やWii Uと比べて何が変わったのか
GBA実機との最大の違いは、前述の便利機能に加えて、テレビの大画面でプレイできる点です。
GBAの画面解像度は240×160ピクセルと非常に小さいため、スイッチの画面やテレビに出力すると映像が引き伸ばされます。
ドット絵の味わいはそのまま楽しめますが、高精細な映像を期待しているとギャップを感じるかもしれません。
Wii U版との比較では、巻き戻し機能の有無が大きな違いです。
Wii Uのバーチャルコンソールにはどこでもセーブ機能(まるごとバックアップ)はありましたが、巻き戻し機能は搭載されていませんでした。
また、スイッチなら携帯モードで手軽に遊べるため、GBA版のような「手の中で遊ぶ」感覚を味わえるのも魅力の一つです。
通勤中やベッドの中など、場所を選ばずプレイできる点は、据え置き専用だったWii U版にはないメリットといえるでしょう。
スイッチ版マザー3の注意点とデメリット
便利な機能が追加されたスイッチ版ですが、いくつかの注意点も存在します。
購入前に知っておくことで、後悔のないプレイ環境を整えられるはずです。
サウンドバトルの入力遅延はどれくらい影響する?
スイッチ版で最も多く指摘されているのが、サウンドバトルにおける入力遅延の問題です。
マザー3には、通常攻撃の際にBGMのリズムに合わせてボタンを押すことで最大16回の連続攻撃ができる「サウンドバトル」というシステムがあります。
GBA実機ではボタンの入力と画面の反応がほぼ同時でしたが、スイッチ版ではエミュレーションを介しているため、わずかな遅延が発生します。
多くのプレイヤーの間では「音楽のリズムより一瞬早めにボタンを押す必要がある」と報告されています。
特にテレビに接続するTVモードでは遅延が大きくなる傾向があり、携帯モードの方がタイミングを合わせやすいとされています。
ただし、サウンドバトルはあくまで攻撃力を高めるためのオプション的な要素です。
ゲーム内でも「無理に狙わなくてもいい」とアドバイスされるほどで、コンボが一切決まらなくても通常のRPGバランスでクリアすることは十分に可能です。
英語版は非対応で日本語のみ|海外リリースの現状
スイッチ版のマザー3は日本語にのみ対応しており、英語やその他の言語には一切対応していません。
マザー3はMOTHERシリーズの中で唯一、公式に海外で発売されたことのないタイトルです。
元任天堂オブアメリカ社長のレジー・フィサメ氏は、GBA末期の発売だったため「ビジネス的に合理性がなかった」と海外メディアのインタビューで語っています。
また、ゲーム内の死別のテーマや一部の描写が海外で物議を醸す可能性があるとして、計画されていたローカライズが中止されたという報道もあります。
2024年2月にスイッチ版が配信された際も日本限定だったため、海外ファンの間では大きな落胆が広がりました。
なお、原作のテキストは子どもでも読めるよう全てひらがなとカタカナで表記されているため、日本語学習中の海外ユーザーにとっては比較的取り組みやすいという声もあります。
追加パック限定のためマザー3だけでは割高に感じる?
マザー3をプレイするためだけに追加パックへ加入する場合、年間4,900円という費用は決して安くはありません。
マザー3のクリア時間は約25時間から30時間程度とされており、一本のゲームにかける費用としてはやや割高に感じる方もいるでしょう。
しかし追加パックには、マザー3以外にもNINTENDO 64やゲームキューブの名作タイトル、ゲームボーイの豊富なラインナップが含まれています。
同じMOTHERシリーズの初代とマザー2はもちろん、ゼルダの伝説やスーパーマリオなど、数百本以上のレトロゲームが遊び放題です。
マザー3をきっかけに加入し、他のタイトルも合わせて楽しむスタイルであれば、十分に元が取れるサービスといえるでしょう。
家族や友人と分け合えるファミリープランなら、さらにコストパフォーマンスが向上します。
マザー3はどんなゲーム?初めての人が知っておきたい基本情報
マザー3は、2006年4月20日に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用のRPGです。
糸井重里氏がゲームデザインの監修と全シナリオの執筆を手がけた、MOTHERシリーズの第3作にして完結編にあたります。
あらすじと世界観|家族の絆と喪失を描くRPG
物語の舞台は「ノーウェア島」と呼ばれる、どことも知れない場所に浮かぶ島です。
主人公の少年リュカは、双子の兄クラウス、父フリント、母ヒナワとともに穏やかな田舎町「タツマイリ村」で暮らしています。
しかしある日、「ブタマスク軍」と呼ばれる謎の軍隊が島に侵攻し、平和な暮らしは一変します。
冒頭で訪れるある悲劇をきっかけに、リュカの家族は引き裂かれ、物語は家族の絆と喪失、そして再生をテーマにした壮大な冒険へと発展していきます。
キャッチコピーは「奇妙で、おもしろい。
そして、せつない。
」
その言葉通り、糸井重里氏ならではのユーモアあふれる台詞回しと、胸を締めつけるような感動的なストーリーが同居した、唯一無二の作品です。
なお、糸井氏はアゴタ・クリストフの小説三部作からの影響を公言しており、物語の根底には文学的な深みが感じられます。
サウンドバトルやローリングHPなど独自の戦闘システム
マザー3の戦闘はオーソドックスなターン制RPGをベースとしつつ、シリーズ独自の要素がいくつも盛り込まれています。
最大の特徴は「サウンドバトル」です。
通常攻撃の際、戦闘BGMのリズムに合わせてタイミングよくボタンを押すと、最大16回の連続コンボが発動し、通常の約2.5倍ものダメージを与えられます。
敵ごとに異なるBGMが割り当てられており、リズムの難易度も様々です。
中盤以降は変拍子やテンポチェンジが入る楽曲も登場し、プレイヤーの音楽的センスが試される場面も増えていきます。
もう一つの特徴が「ローリングHP」(ドラムロール式HP)と呼ばれるシステムです。
ダメージを受けた際、HPが一瞬で減るのではなく、オドメーターのようにゆっくりと減少していきます。
致命的なダメージを受けても、HPがゼロになる前に回復行動を取れば生き残れるため、スリリングで戦略的な戦闘が楽しめます。
このシステムは前作マザー2から継承されたものですが、本作ではドラムの回転速度が遅くなり、より戦略を練りやすく調整されています。
クリア時間はどのくらい?ボリュームと難易度の目安
マザー3のクリア時間は、一般的に25時間から30時間程度が目安とされています。
全8章で構成されたストーリーは、章ごとに異なる主人公を操作する場面もあり、飽きのこないテンポで進行します。
難易度については、シリーズ3作の中で最もバランスが良いと評価されることが多いです。
ストーリーを進めながら適度に戦闘をこなしていれば、自然と適正レベルに到達できる設計になっています。
ボス戦では程よい手応えがありつつも、理不尽さを感じるような場面は少なく、RPG初心者でも無理なくクリアできるでしょう。
スイッチ版では「巻き戻し」や「どこでもセーブ」の機能も活用できるため、難しいと感じた場面でもストレスなくリトライが可能です。
やり込み要素としては、約250曲を収録したサウンドプレイヤー機能や、一度戦った敵の情報を閲覧できるモンスター図鑑「たたかいのきおく」なども用意されています。
マザー3の評判は?プレイヤーから高評価される点と賛否が分かれる点
マザー3はファミ通で35点(40点満点)のプラチナ殿堂入りを果たし、日本での初週売上は約20万本を記録しました。
ただし、前作までとは大きく異なる作風のため、発売当時から評価が分かれる話題作でもあります。
ストーリーとキャラクター描写が多くのプレイヤーを感動させる理由
マザー3が最も高く評価されているのは、間違いなくストーリーの力です。
家族の愛、友情、喪失と再生というテーマが、ゲーム全編を通じて丁寧に描かれています。
タツマイリ村の住人は全員に固有の名前とセリフが用意されており、ストーリーの進行とともに一人ひとりの生活や心境が変化していきます。
この圧倒的な描写の細かさが、プレイヤーに「生きた世界」を感じさせ、物語への没入感を高めています。
また、序盤は脇役のような存在だった主人公リュカが、困難を乗り越えながら成長していく姿に心を動かされたという感想は非常に多く見られます。
クライマックスのラストバトルは、RPGの枠を超えた感情的な体験として、多くのプレイヤーの記憶に深く刻まれているようです。
前作と大きく異なる作風に対して賛否が分かれるポイント
一方で、マザー3が賛否両論と言われる最大の要因は、前作マザー2との作風の違いにあります。
マザー2は架空の現代アメリカを舞台にした明るく陽気な冒険活劇でした。
対してマザー3は、序盤から肉親の死という重い悲劇が描かれ、全体を通じてシリアスなトーンが支配しています。
自由度の高い冒険が楽しめた前作と異なり、章立てのリニアな構成で物語が進むため、「MOTHERらしさが薄い」と感じるプレイヤーも少なくありません。
また、田舎の村が軍事力によって急激に近代化されていく展開は、文明批判的な色合いが強く、重いテーマに抵抗を感じる方もいるでしょう。
ただし、糸井重里氏自身もこうした賛否が出ることは織り込み済みだったとされており、この作風こそがマザー3の「完結編」としてのアイデンティティでもあります。
結末の解釈が分かれるエンディングへの多様な反応
マザー3のエンディングは、プレイヤーごとに解釈が大きく異なることで知られています。
具体的な内容はネタバレを避けますが、物語の結末は非常に抽象的な演出で締めくくられ、何が起きたのかが明確には描かれません。
この表現手法に対して、「余韻が深く、想像の余地があるからこそ心に残る」と肯定的に捉える声がある一方、「描写不足で消化不良に感じた」という意見も根強く存在します。
ゲーム評価サイトやコミュニティでは長年にわたってエンディングの考察が議論されており、プレイヤー同士が自分なりの解釈を共有し合う文化が形成されています。
この「結末を自分自身で受け止める」体験こそが、マザー3が単なるゲームの枠を超えて語り継がれる理由の一つといえるかもしれません。
マザー3を遊ぶ前にマザー2はやるべき?シリーズの推奨プレイ順
マザー3を最大限に楽しむなら、先にマザー2をプレイしておくことを強くおすすめします。
ただし、マザー3単独でもストーリーは完結しているため、必須というわけではありません。
マザー2を先にプレイすると感動が深まる理由
マザー3の物語には、前作マザー2のエンディングに仕込まれた重要な伏線が関わっています。
マザー2をクリアした上でマザー3をプレイすると、終盤に登場するある人物やある場所の意味が一気に理解でき、感動の深さが何倍にも膨れ上がります。
逆にマザー2を未プレイの状態では、そうしたつながりに気づくことができず、ストーリーの一部が十分に響かない可能性があるのです。
マザー2は通常のNintendo Switch Onlineプランで遊べるため、追加パックに加入する前にまずマザー2をクリアし、その後に追加パックへ移行してマザー3に進むという流れがコスト面でも効率的です。
マザー3だけでも楽しめるが知っておきたい前作とのつながり
マザー3は独立した物語として設計されており、前作を知らなくても基本的なストーリーは問題なく理解できます。
登場人物や舞台はマザー2とは全く異なり、新規のプレイヤーが置いてきぼりにされるような展開はほとんどありません。
ただし、終盤に前作と深く関わるキャラクターが登場するため、マザー2をプレイ済みのプレイヤーだけが味わえる特別な感慨があるのも事実です。
時間的な余裕がない場合は、マザー3から始めて後からマザー2をプレイし、二周目のマザー3で伏線を回収するという楽しみ方も十分にありでしょう。
スイッチならシリーズ全3作を一気にプレイできる
Nintendo Switch Onlineの最大の魅力の一つは、MOTHERシリーズ全3作をひとつのハードで遊べる点です。
初代マザーはファミコンのタイトルとして、マザー2はスーパーファミコンのタイトルとして、マザー3はGBAのタイトルとしてそれぞれ配信されています。
かつてはこの3作を全てプレイするには、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンスという3つのハードを揃える必要がありました。
現在ではスイッチ一台とNintendo Switch Onlineへの加入だけで、シリーズの全てを体験できるのです。
糸井重里氏が20年以上にわたって紡いだ壮大な物語を、発売順に通してプレイする贅沢な体験は、今この環境だからこそ実現できるものといえるでしょう。
マザー3に英語版が出ない理由と海外ファンの20年越しの願い
マザー3はMOTHERシリーズで唯一、公式には日本国外で発売されたことがないタイトルです。
海外のファンにとって、マザー3の英語ローカライズは20年近く待ち続けている悲願となっています。
任天堂が公式ローカライズを見送り続けた背景とは
マザー3が海外で発売されない理由については、複数の要因が報じられています。
最も直接的な理由は、2006年のGBA末期という発売時期の問題です。
当時の任天堂はすでにニンテンドーDSへの移行を進めており、GBA用タイトルの海外展開はビジネス的に見合わないと判断されたとされています。
元任天堂オブアメリカ社長のレジー・フィサメ氏は「ビジネス的に合理性がなかった」と明言しています。
加えて、ゲーム内容面での懸念もあったようです。
海外メディアの報道によると、マザー3の中心テーマである死別・喪失の描写や、一部に含まれる薬物使用、動物虐待の表現が海外の文化圏で物議を醸す可能性があるとして、計画されていた英語ローカライズが中止になったという経緯が伝えられています。
レジー氏は故・岩田聡社長とWii Uでの北米配信について協議していたことも明かしていますが、岩田氏の逝去によりその計画は実現しませんでした。
ファン翻訳パッチが10万ダウンロードを記録した経緯
公式の英語版が出ない中、海外のファンコミュニティは自らの手でマザー3を英語に翻訳するという壮大なプロジェクトを実行しました。
2008年10月、ファンサイト「Starmen.net」のメンバーたちが完全な英語翻訳パッチを公開しました。
プロの日英翻訳者を中心に約12名のチームが2年以上の歳月をかけ、約1,000ページに及ぶゲームスクリプトを翻訳したこの大作は、公開からわずか1週間で10万回以上ダウンロードされたと報告されています。
フリーランスの翻訳費用に換算すると約30,000ドル相当の作業量だったとされ、その品質の高さはゲームメディアからも「プロのローカライズに匹敵する」と評価されました。
任天堂オブアメリカの上層部はこのプロジェクトの存在を認知していたものの、介入や中止要請は行わなかったと伝えられています。
2026年の発売20周年で英語版実現の可能性はあるのか
2026年4月20日に発売20周年を迎えるマザー3について、ファンの間では記念リリースへの期待が高まっています。
2025年にはマザー2(EarthBound)の北米発売30周年を記念して、英語圏のファンが「EarthBound Anthology」というキャンペーンを展開し、任天堂にマザー3の英語版発売を直接働きかけました。
一方、マザー3のプロデューサーである糸井重里氏は、海外版リリースの要望に対して「それは僕じゃなくて、任天堂に話してください」と回答しており、判断は任天堂側に委ねられている状況です。
2026年2月現在、任天堂からマザー3の英語版に関する公式な発表は一切出ていません。
多くの海外メディアやファンコミュニティでは「公式英語版の実現は難しい」という見方が主流となっていますが、20周年という節目が何らかの動きにつながるのか、ファンの注目は続いています。
マザー3のグッズ展開と20周年に向けた最新トレンド
マザー3はゲームとしての魅力だけでなく、関連グッズの展開でも根強い人気を維持しています。
20周年を控えた今、ファンコミュニティはかつてないほどの盛り上がりを見せています。
ほぼ日MOTHERプロジェクトのぬいぐるみや関連グッズ
糸井重里氏が代表を務める株式会社ほぼ日では、「ほぼ日MOTHERプロジェクト」としてMOTHERシリーズのオリジナルグッズを継続的に展開しています。
中でも人気が高いのが「ぼくとともだち」シリーズのぬいぐるみです。
2024年4月25日には第3弾として、マザー3の主要キャラクターであるリュカ、クラウス、クマトラ、ダスターの4体が発売されました。
この商品はスイッチ版マザー3の配信開始と連動する形で企画されたもので、発売直後に大きな話題を呼びました。
二次流通市場ではプレミア価格で取引されるケースも見られ、ファンの間での需要の高さがうかがえます。
「MOTHERのおみせ」ではぬいぐるみ以外にもアパレルや文具など多彩なグッズが展開されており、2025年からは一部製品の米国向け販売も開始されました。
2026年4月の発売20周年で期待されるイベントと動向
2026年4月20日にマザー3は発売20周年を迎えます。
2025年の19周年にはアンケート企画が期間限定で開催されるなど、毎年の誕生日に合わせたイベントが恒例となっています。
20周年という大きな節目を前に、ファンの間では記念グッズの新作や特別企画への期待が高まっている状況です。
また、糸井重里氏が「MOTHER 4は出さない」「MOTHERはもう終わっている」と明言しているため、シリーズの新作が登場する可能性はありません。
だからこそ、既存の3作品を大切にし、新たな形で届け続ける「ほぼ日MOTHERプロジェクト」の活動が、ファンにとってかけがえのない存在となっています。
Nintendo Switch 2の発売によりNintendo Classicsとしてマザー3が新たなプレイヤー層にも届きやすくなった今、20年前の作品が再び脚光を浴びるタイミングが訪れているといえるでしょう。
まとめ:マザー3をスイッチで遊ぶための完全ガイド
- マザー3をスイッチで遊ぶにはNintendo Switch Online + 追加パックへの加入が必須である
- 追加パックの料金は個人プラン12ヶ月で4,900円、月あたり約409円に相当する
- ダウンロードは「ゲームボーイアドバンス Nintendo Classics」アプリから行い、追加のソフト購入は不要である
- Nintendo Switch 2にも対応済みで、Nintendo Classicsとして引き続きプレイできる
- スイッチ版には「どこでもセーブ」と「巻き戻し」機能が搭載され、GBA版より格段に遊びやすくなっている
- サウンドバトルにわずかな入力遅延があるが、コンボを決めなくてもクリアは十分に可能である
- 英語版には非対応で日本語のみの配信となっており、海外向けの公式ローカライズは実現していない
- クリア時間は約25〜30時間で、難易度はシリーズ中最もバランスが良いと評価されている
- マザー2を先にプレイしておくと、終盤の伏線回収でより深い感動を味わえる
- 2026年4月に発売20周年を迎え、記念イベントや新グッズへの期待がファンの間で高まっている

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