『メタルギアソリッドV ファントムペイン』に登場する、言葉を話さない謎の狙撃手「クワイエット」。
彼女の正体や、なぜ言葉を話さないのか、そして物語の結末に心を揺さぶられた方も多いのではないでしょうか。
また、ミッションで彼女を殺してしまった場合のストーリーへの影響や、一度別れた後に復活させる方法があるのかなど、多くの疑問が残るキャラクターでもあります。
この記事では、MGSVのクワイエットの正体から、彼女を仲間にする方法、物語の結末、そしてバディとしての使い方まで、全ての謎を徹底的に解説します。
【ネタバレ】MGSVのクワイエット、その正体と全ての謎を徹底解説
クワイエットの正体はスネークを狙う暗殺者「XOFの女性兵士」
クワイエットの正体は、物語の序章でヴェノム・スネークが入院していたキプロスの病院を襲撃した、サイファーの特殊部隊「XOF」に所属する女性兵士です。
彼女はスカルフェイスの命令を受け、スネークを暗殺するために送り込まれました。
しかし、返り討ちにあい全身に大火傷を負い、窓から転落してしまいます。
この病院での一件が、彼女が後にクワイエットとしてスネークの前に再び現れるきっかけとなるのです。
なぜ言葉を話さない?理由は感染させられた「声帯虫」
彼女が一切言葉を話さない最大の理由は、スカルフェイスによって喉に「声帯虫」の英語株を仕込まれているためです。
この声帯虫は、特定の言語(この場合は英語)に反応して増殖し、周囲の人間を死に至らしめる恐ろしい生物兵器でした。
マザーベースには英語を話すスタッフが多くいるため、彼女は仲間を危険に晒さないよう、自らの意志で固く口を閉ざしていたのです。
なぜビキニ姿?皮膚呼吸と光合成で生きる特異体質
クワイエットが常に露出度の高いビキニ姿なのは、単なるキャラクターデザイン上の理由だけではありません。
病院での襲撃で全身に重度の火傷を負った際、彼女の肺は焼けただれて機能を失いました。
瀕死の彼女を救うために行われた「寄生虫補完(パラサイトセラピー)」の結果、彼女は肺呼吸の代わりに皮膚で呼吸し、光合成によってエネルギーを得るという、人間とはかけ離れた体質に変化したのです。
そのため、服で全身を覆ってしまうと呼吸ができず、酸欠状態に陥ってしまいます。
人間離れした能力の秘密は「寄生虫(パラサイトセラピー)」
クワイエットが見せる、高速移動や跳躍、そして体が透明になるステルス能力は、彼女の体に共生する寄生虫によるものです。
これは、作中に登場する超人兵士部隊「スカルズ」と同様の「パラサイトセラピー」によるもので、寄生虫が彼女の肉体を補完・強化することで、人間離れした驚異的な身体能力を発揮することが可能になっています。
戦闘中に彼女の目の周りに現れる黒い隈取りは、体内の寄生虫が活性化している証です。
クワイエットを仲間にする方法とバディになるまでの手順
Episode11『静かなる暗殺者』で彼女を殺さずにクリアする
クワイエットを仲間にするための最初のステップは、メインミッションであるEpisode11『静かなる暗殺者』で彼女を倒した後に、とどめを刺さないことです。
このミッションはクワイエットとのボス戦になり、彼女のライフもしくはスタミナをゼロにするとクリアとなります。
非殺傷武器である麻酔銃のスナイパーライフルでスタミナを削るか、殺傷武器でライフをゼロにするか、どちらの方法でも問題ありません。
ミラーの反対を押し切りマザーベースへ連れ帰る選択
クワイエットを無力化すると、副官のミラーは彼女をサイファーの刺客と断定し、殺害するようスネークに強く進言します。
一方で、参謀のオセロットは貴重な情報源として生かしておくべきだと主張します。
ここでプレイヤーは彼女の生死を選択することになりますが、仲間にするためにはミラーの意見を退け、オセロットの提案通りに生きたままマザーベースへ連れ帰る決断を下す必要があります。
SIDE OPS『クワイエット訪問』達成でバディとして使用可能に
マザーベースに連行されたクワイエットは、医療プラットフォームの独房に軟禁されます。
すぐにはバディとして使うことはできず、ストーリーを少し進めてSIDE OPS 111『クワイエット訪問』を発生させ、クリアする必要があります。
このSIDE OPSを達成すると、オセロットから彼女をバディとしてミッションに同行させる提案があり、以降、出撃時にバディとして選択できるようになります。
もしクワイエットを殺してしまったらどうなる?【デメリットと救済措置】
クワイエット関連の全ミッションとイベントが発生しなくなる
もしEpisode11でクワイエットを殺害してしまった場合、彼女に関連する全てのミッションやイベントがプレイできなくなります。
特に、物語の核心に触れる重要なミッションであるEpisode45『静かなる消失』や、彼女を救出するSIDE OPS 150が発生しなくなるのは最大のデメリットと言えるでしょう。
これにより、彼女の物語の結末やスネークとの関係性の変化を見届けることができなくなります。
バディとして使えずゲームの難易度が上がる可能性
クワイエットは非常に優秀な狙撃手であり、偵察から援護射撃までこなせる極めて強力なバディです。
彼女を失うということは、その強力なサポートを受けられなくなることを意味します。
特に、広大なフィールドでの戦闘や、敵兵の多い拠点への潜入において、彼女の存在は攻略の難易度を大きく左右するため、ゲームプレイにおける損失も少なくありません。
【救済措置】殺害後でもEpisode11を再プレイすれば仲間にできる?
ご安心ください。
たとえ一度クワイエットを殺害してしまっても、彼女を仲間にするチャンスが完全になくなるわけではありません。
ミッション選択画面から再びEpisode11『静かなる暗殺者』を選んでプレイし、今度は彼女を殺さずにクリアすれば、問題なく仲間にすることができます。
選択を誤って後悔している場合でも、やり直しが効く親切な設計になっています。
物語の結末|スネークとの出会いから別れまで
出会いからマザーベースでの孤立、そして信頼関係の構築
当初、クワイエットはスネークを殺すための暗殺者として送り込まれましたが、マザーベースでの生活とスネークとのミッションを通じて、彼女の心境は徐々に変化していきます。
多くの隊員から敵意と不信の目を向けられ孤立する中で、スネークだけは彼女をバディとして信頼し、共に戦場を駆け抜けました。
言葉を交わすことはなくとも、数々のミッションをこなす中で、二人の間には確かな絆と信頼関係が芽生えていったのです。
Episode45『静かなる消失』で迎える悲しい別れの結末
物語の終盤、マザーベースを襲った声帯虫の突然変異を目の当たりにしたクワイエットは、自らの存在が危険だと悟り、スネークたちの前から姿を消します。
彼女を追ったスネークはソ連軍と交戦し、その中で毒蛇に噛まれ意識を失う絶体絶命の危機に陥りました。
朦朧とするスネークを救うため、クワイエットは救助ヘリを誘導しようとしますが、砂嵐の中で位置を伝えるには言葉を発するしかありません。
彼女は葛藤の末、ついに禁じられていた「英語」を話し、スネークの命を救うのです。
彼女が最後に英語を話した理由と残されたカセットテープ
クワイエットが最後に英語を話したのは、ただ一つ、愛するスネークの命を救うためでした。
英語を発したことで自らの体内の声帯虫が活性化し、もはや誰のそばにもいられないと悟った彼女は、スネークが目覚める前に再び姿を消します。
彼女が去った跡には一本のカセットテープが残されており、そこには初めて彼女自身の言葉(英語)で、スネークへの想いや共に過ごした日々の感謝が録音されていました。
「また静寂にかえる」という言葉を残し、彼女は永遠にスネークの前から去っていったのです。
【離脱後】クワイエットを復活させる方法はある?
アップデートで復帰可能に!その具体的な条件とは
Episode45をクリアすると、クワイエットはストーリー上、永久に離脱してしまい、二度とバディとして使えなくなります。
この仕様は多くのプレイヤーを嘆かせましたが、後のアップデートにより、特定の条件を満たすことで彼女をバディとして復帰させることが可能になりました。
ストーリー上の別れは変わりませんが、ゲームシステム上で再び彼女と共に戦える救済措置が用意されたのです。
Episode11を7回クリアで「[再会]静かなる暗殺者」が出現
クワイエットを復活させる具体的な方法は、彼女と初めて戦ったミッション、Episode11『静かなる暗殺者』を繰り返しプレイすることです。
このミッションを6回クリアすると、7回目の挑戦時にミッション名が「[再会]静かなる暗殺者」へと変化します。
この特別なミッションをクリアすることで、クワイエットがマザーベースに帰還し、再びバディとしてミッションに同行させることができるようになります。
離脱させないための予防策「蝶のエンブレム」とは
そもそも、クワイエットの離脱イベントを発生させずにストーリーを進める方法も存在します。
それは、プレイヤーが設定するエンブレムのフロントパーツに「Butterfly(蝶)」を設定しておくことです。
このエンブレムは、クワイエットをバディとして活躍させることで入手できます。
クワイエットとの親密度がMAXになっても、このエンブレムを設定している限り、彼女が離脱するきっかけとなるSIDE OPS 150が発生しなくなるため、別れたくない場合はこの方法でイベントの進行をロックすることが可能です。
バディとしてのクワイエットの使い方とボス戦の倒し方
【ボス戦攻略】支援物資や戦車で簡単にSランクを獲得する方法
Episode11のボス戦は、スナイパーライフルでの狙撃戦が基本ですが、もっと簡単な攻略法も存在します。
最も手軽なのは、双眼鏡でクワイエットをマーキングした後、彼女の頭上に支援物資の投下を要請する方法です。
落下してくるコンテナが直撃すれば大ダメージを与えられ、これを2回成功させるだけで簡単に無力化できます。
また、事前に戦車を開発・配備しておき、戦車に乗って砲撃することでも楽に倒すことが可能です。
【バディの使い方】iDROIDから偵察・狙撃を指示するコツ
バディとして同行させたクワイエットには、iDROID(マップ画面)から指示を出すことができます。
マップ上の拠点アイコンを選択して「クワイエット(偵察)」を指示すれば、彼女が先行して拠点を偵察し、敵兵や兵器の位置をマーキングしてくれます。
また、マップ上の任意の地点を選んで「クワイエット(狙撃)」を指示すれば、その場所へ移動して狙撃態勢に入ります。
双眼鏡で狙いをつけた敵に「撃て」と指示することもでき、プレイヤーの戦略に合わせて柔軟なサポートが可能です。
親密度の効率的な上げ方と上昇による変化一覧
クワイエットとの親密度は、ミッションに同行させて連携アクションを行う、マザーベースの独房に会いに行く、ヘリ内で彼女を見つめるなどの行動で上昇します。
親密度が上がると、彼女が出してくれる指示の種類が増えたり、ミッション中の仕草が変化したりします。
最初はスネークに銃口を向けることもありますが、親密度が高まるとサムズアップで応えてくれるなど、二人の関係性の変化を実感できる仕掛けになっています。
もっと知りたいクワイエットの魅力【かわいいと言われる理由】
親密度MAXで見られる特別なイベント(シャワー、水遊び)
クワイエットとの親密度を最大まで上げると、マザーベースで特別なイベントが発生することがあります。
その一つが、スネークと一緒にシャワーを浴びるシーンです。
また、雨の日に彼女の独房を訪れると、二人で雨に打たれながら水遊びをするという、彼女の無邪気でかわいらしい一面を見ることができます。
言葉を話さない彼女の人間的な魅力を感じられる、印象的なイベントです。
鼻歌で歌う『Quiet’s Theme』に隠された意味
ミッション中、クワイエットが狙撃ポイントに到着すると、鼻歌を歌ってスネークに知らせてくれます。
この曲は彼女のテーマソングであり、その歌詞には彼女の孤独や痛み、そしてスネークへの想いが込められていると解釈できます。
彼女の背景を知った上でこの曲を聴くと、より一層そのキャラクターの奥深さを感じられるでしょう。
クワイエットのモデルは誰?ステファニー・ヨーステンさんを紹介
クワイエットのキャラクターモデル、モーションキャプチャー、そして声(歌や息遣いなど)を担当したのは、オランダ出身のモデル兼女優であるステファニー・ヨーステンさんです。
彼女の演技と存在感が、クワイエットというキャラクターに命を吹き込み、世界中のプレイヤーを魅了しました。
彼女の貢献なくして、クワイエットの魅力は語れません。
まとめ:メタルギア クワイエットの正体を巡る物語の全て
- クワイエットの正体は元XOFの女性兵士である
- 声帯虫に感染しているため英語を話すことができない
- 皮膚呼吸と光合成で生命を維持する特異体質を持つ
- 人間離れした能力は寄生虫によるものである
- Episode11で殺さずにクリアすれば仲間にできる
- 殺害してもミッションの再プレイで仲間にすることが可能
- スネークを救うために英語を話し、彼の元を去るのが結末
- 離脱後はEpisode11を7回クリアすることで復帰させられる
- 「蝶」のエンブレムで離脱イベントの発生を防ぐことができる
- モデルはオランダ出身のステファニー・ヨーステンさんである
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